第七節  「駒の死」


 

「クラークさん・・」

 

軟禁された室内でキルケが呟く。

今が昼なのか夜なのかわからない・・しかしミランダがここを出発してから相当な時間が経っており

そろそろ決着がついた頃だということは彼女もわかった

 

「キルケさん、大丈夫・・ですか?」

 

そんな彼女を見守るコーネリア、

元気であったキルケだったのだが決闘の話を聞くや否や落ち着かなくなったのだ。

それはクラークが彼女にとって何より大切な人だから

そして、否応がなしに戦わされるその相手の実力を知っているから

「あ・・はい、大丈夫です。きっと、クラークさんが勝ちます」

「大事なんですね・・貴女にとって彼は・・」

「そうですね・・、行き場所がない私を守ってくれた大切な人なんです」

「・・キルケさんが・・?」

「私の家系はエクソシストとして有名な一族だったのですが・・異端扱いとされて没落されたのです

父も母も処刑されて私一人着の身着のままで放浪する事となりました」

クラークに対する心配を紛らわそうと自らの過去を打ち明けるキルケ

・・しかしその事にコーネリアは目を丸くして驚く。

国や風土は違えども『異端』と呼ばれる者がどういう人種なのか、

その意識は万国共通とも言えた

「貴女のような女性が・・異端者・・でしたか・・」

「いえっ、別に怪しい儀式なんかは行っていません。

つまらない企みに巻き込まれて無理矢理異端扱いにされたのです」

「っ!そんな事が・・」

「あってはならないですけど・・あったのです、

それで行く当てもなく各地を放浪していた時にあの人と出会いました。

そして私のために戦ってくれて自由にしてくれて・・今の生活を私にくれた・・」

まるで神に祈るかのように両手を組み静かに微笑むキルケ、

大変ではあったがその出会いがあってこそ今の生活がある・・

もしあの時彼に出会わなければゴロツキに飼われ娼婦にされたか

はたまた外道の儀式の贄にされたか・・少なくとも今の穏やかな幸せは手にはいることはなかったであろう

「優しい人なのですね・・見た目通りに」

「ええっ、とっても優しい人です。ちょっと鈍くて気を引くのは大変でしたけど・・私の一番大切な人・・です」

そう言いニコリと笑う、不安をかき消す眩しい笑顔・・それにつられコーネリアも微笑み返した

そこに・・

 

「失礼します・・」

 

無感情なミランダの声がし、侍女服のミランダが入ってきた

「ミランダさん!」

「キルケ様・・」

キルケを見るなり眉間に皺を寄せる・・、

平静を保てない様子のミランダにコーネリアは胸騒ぎを覚え思わず立ち上がる

「先ずは無事でよかったです・・、ミランダ、決闘の結果は・・?」

「──はい、真龍騎公とクラーク様の決闘は全くの互角の勝負でした・・しかし、双方奥義と見られる技を仕掛け・・」

それ以上、ミランダは何も言わない・・否、言えない

「う・・そ・・」

あって欲しくはない事実に頭が真っ白になるキルケ・・

目から力が消え思わず地面にへたれこんだ

そしてそんな彼女を見つめミランダはゆっくりと一振りの刀を取り出した

「クラーク様の刀です、決闘の際最後の一撃で吹き飛んだのを回収しました」

傷一つついていない紫電雪花、鏡のように美しい刃も今となっては哀しさしか映さず・・

ミランダはそのまま紫電雪花をキルケに手渡す、

意識が朦朧としているキルケだが震えた手でそれを受け取りギュッと抱きしめた

「ミランダ!クラーク様は・・!」

「真龍騎公の技とクラーク様の技がぶつかりそのまま激しい爆発が起こりました。

クラーク様もそれに巻き込まれるところまでは確認できました・・

爆発後、重傷の真龍騎公の姿は確認できましたが・・・彼の姿は・・」

「・・そんな・・」

「その刀以外に回収できた物はありませんでした・・王もクラーク様は死亡したと判断されたようです」

苦々しい顔つきで報告をするミランダ・・

彼女もやりきれない想いなのだろうが告げなければならない、

それを見守った者としての責務がある

「・・それで・・、真龍騎公は・・?」

「そのまま自国へと戻りました。

『勝敗は決した』と私達に言い放ち・・。

ですが王は侵攻を続けるようです・・極星の将を討てなかったとしてもまだ手があると・・」

「・・父様・・!!」

コーネリアの瞳に憎悪が篭もる、

しかし今、彼女に成せる事はない・・

その中、キルケは震えた手で紫電雪花を抱きしめ

 

「う・・あ・・あ・・・・うああああああああ!!」

 

大粒の涙を零し泣き崩れるのであった・・

 

 

 

────

 

一方、キルケに訃報が届いたのと同時間に

地下の牢獄に閉じこめられているロカルノ達にもそれは伝えられた

一同表情は硬い・・、

特にクローディアは完全な無表情で瞑想しているかのように見える

しかし心内ではそうはいかず・・

正座をして姿勢を正しているように見えてもその手が小刻みに震えていた

 

「・・すまねぇ・・」

 

その中事実を告げたロギーが重い口を開いた

「・・・お前が気にする事ではない。

それよりもクラークが敗れた今、王が何をしでかすかわかったものではない

・・気をつけたほうがいいな」

「・・ああ、王は本格的に戦いを行うらしい。

もはやユトレヒト隊など関係ない・・ってな」

「ふざけてくれて!!」

激情するはセシル、普段は喧嘩ばかりしていてもクラークの事は嫌いではなかった分この結果に憤りを隠せない

対照的にアミルはクラークが死んだ事という事実に体を震わせて耐えている

「同感だ、ともかく・・王が何を言い出すかはわからないが無茶な事には違いない。

真龍騎公もかなり重傷を負ったらしいからな・・」

それだけ言い残しロギーは牢獄を後にした・・

「・・ロカルノさん・・」

「──勝てば生き負ければ死ぬ・・この世界では常識だ。余り取り乱すな」

「ロカァ!!クラークが死んだのよ!?

良くそんな事言えるわね!!?あの馬鹿殿・・八つ裂きにしてやるわ!!」

冷静なロカルノが信じられないように狼狽するセシル・・

「落ち着け、お前が怒ったところで事態は変化しない。少しはクローディアを見習え」

諭す・・っというよりかは威圧に近い気迫のこもった声に流石のセシルもたじろぐ

「・・クローディアさん、大丈夫・・ですか・・?」

先ほどから無言のクローディア・・、

彼女はクラークがライと戦う事が決まってから一言もしゃべっていない

ただただ兄の身を案じていたのであろう

「・・・・・、ロカルノさんの言う通りです。

剣を握る以上いつかは敗北をします・・

ライさんが相手ならば・・兄上も満足でしょう」

無情にもそう呟くクローディア、

その声は彼女がユトレヒト隊に世話になりだした頃のように冷静で無感情なモノ・・

「クローディア・・」

感情を殺し兄の死を受け入れようとするクローディアにセシルも掛ける言葉を失ってしまう

「・・ふぅ、ともあれ・・今ここでできるのは奴の死を悼む事ぐらいだ。

この後おそらく王は私達にライ達の相手を優先的にするように命じてくるだろう

・・その時に備えて休むんだ」

「・・いいわよ・・でも・・クラークの命を奪ったライに思い知らせてあげるわ!私の怒りを!」

殺意に満ちた瞳で叫ぶセシル・・

その後誰も口を開く事なく重い空気が周囲を包むのであった

 

 

 

 

──────

 

 

そして、極星騎士団の本拠地である屋敷では・・

 

 

「あ・・だだだだ・・」

 

満身創痍なライがソファに倒れその隣にアルシアが付き添っている

「まったくぅ、無茶しすぎよぉ。骨もボロボロだし筋肉の腱も相当痛めているし・・

本来なら絶対安静なのよぉ?」

「いあ、そう言うけど・・あそこまでやらないと負けていただろう?

二刀流で攻められた時のかなりまずかったしな」

奥義を出してまで勝利を収めたライ、

しかし爆発に巻き込まれて無事な訳でもなく現在も禄に身動きは取れない状況にある

「あんな力の暴走に巻き込まれ良く無事ねぇ・・まぁ、それだけ防具にイイモノを使っているからだろうけどぉ」

「普通なら死んでるな、間違いなく・・」

「・・いつもながら無茶をしますね・・。しかし・・ライの言う事も確かですか」

「ん・・紙一重で勝ったようなものだ。

クラークは剣士、私と同じように防具は余り頼らない・・それが裏目に出たのだろう」

その両隣にてレイハとシエルは呆れながらもあの決闘を思い出している

力と力の激闘、その中心にいながらもライが帰還できたのは

決戦用のスタイルで
爆発の力を軽減する事ができたから・・、

それでも全て無効化できるはずもなく満身創痍に至っている

それだけの威力だったのだ

「まぁ・・とりあえずは順調だ。

これでリキニウスに大きな揺さぶりを掛けたわけだからな、レイハ、状況は?」

「アゼフさんの話では騎士団が動き出したようです、

そして城内にも不穏な動きがあることを確認しています

予定通り・・下がらずに一気に突撃しているのでしょう」

「ユトレヒト隊に見限りを付けたようダナ・・まぁそれでも残った連中は最前線で向かってくるカ

死にものぐるいでもライを殺させるつもりダナ」

「まぁ手傷は負っている分突撃させる好意のようだしな

・・っともなるとこちらからも迎撃しないとな。

おっ、これで役者は揃ったか」

寝ころびながら窓の外の空を見つめる・・

相も変わらずどんよりとした曇り空が広がる中

一つの大きな影がこちらに向かって飛来している

 

「・・ちっ・・」

 

それを見たルーは妙に苛立った感じで舌打ちをするのであった

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「全くに、妾がいないとだらしがないものじゃのぉ!」

 

ふんぞり返って居間のソファに座るは居残りを食らった巫女竜娘メルフィ、

その隣でアゼフ直属の部下であるメイが放心状態で座っていた

メイはアゼフの指示によりそのまま昼夜を問わず早馬で

一目散にハイデルベルクへと向かいメルフィをこの地に呼ぶ任務についていた

・・が、難儀なのは彼女は高所が苦手だと言うこと。

急を要するという名目故にメルフィの殺人飛行に付き合わされる羽目となりセシル以上に悲惨な症状を見せている

対しメルフィは現状を聞くなりそれ見たことかと鼻で笑い自分の必要性を周囲に伝える始末・・

「その偉そうな態度は相変わらずダナ、トカゲ女」

その様子にあからさまに嫌悪感を向きだしにするはルー、

偉そうぶったメルフィに対して敵意に近いモノを持っている

「ふん、随分な挨拶じゃな、ナイチチ小娘」

火花をちらつかせる我が侭娘達、対しライはそれを制止せずに状況を確認する

「これで駒は整った・・かな?メルフィ、協力してもらうぞ?」

「おうとも!ぬっふっふっふ!

一国の住民皆殺しまでたっぷりと楽しませてもらうぞ♪」

「野蛮この上ナイナ、黒幕一人を倒せば済むものヲ・・やはりトカゲ如き低脳には難しい事カ」

「なんじゃと!!?」

「ナンダ!!?」

 

「「むぅぅぅぅぅぅ!!!」」

 

一触即発なお二人、もし発っちゃったらこの屋敷は跡形もなく吹き飛びかねない・・

適度に宥めようとアルシアが席を立ったその時、フラリとアゼフが居間にやってきた

いつもながら特徴のなく存在感があるとは言えないのだがそれこそが諜報活動に適している才能とも言える

地味で目立たない者ほど人の中に潜り安いものである

「ライ様、裏が取れました・・」

「済まない・・本当ならレイハ辺りが担当すべき事なんだろうが・・」

「いえ・・厄介になっている事には違いありません。・・?メイ、何を呆然としている?」

メルフィとメイが到着している事に気づくのだがその異様な様子に眉をしかめさせる

「えへへへ・・あじぇふしゃまぁ・・」

座り込んだメイ、体を小刻みに痙攣させながらうつろな目で愛する上司を見つめるが・・かなり怖い

「・・・あらあらぁ・・完全にイッちゃっているわねぇ・・」

「情けない、妾の速度についていけず落ちただけでそのような醜態を晒すとは・・

ダンケルクの諜報員も大した事ないな」

大いばりなメルフィだが周囲の目は冷たく・・

「・・おい、どんな飛行したんだ?っうか良く無事だったな?」

「ふん、妾を舐めるな!

地上に激突する寸前で拾い上げたわ!全く・・あの程度の速度で落ちるとは情けない」

「・・つまりは、9割9分死にかけていたわけねぇ・・」

「道理で他の面々が乗りたがらないわけだな」

目の前の角娘を危険視する一同、自覚のない暴走ほど恐ろしいものはない

「・・部下が醜態を晒して申し訳ありません」

「いや・・これは仕方ないだろう。ほとんど臨死体験なんだし・・でっ、結果は?」

「リキニウスの戦馬と呼ばれる人形は相当数配置されている事を確認しました。

おそらくは計100体を超えると思います」

冷静に報告するアゼフに対しレイハは眼鏡をキラリと光らせる

「・・妙ですね、リキニウスの財政からしてそれだけの数を製造できるとは思いがたいのですが・・」

「私も同感です、それで裏を取ったのですが・・

どうやらリキニウス王は偽造硬貨の製造をしてそれを流通させていたと思われます

・・それを資金源に兵力を整えたのでしょう」

「おやおや、そんな事までしていたか・・。

偽造ができるのならばそのまま通せばよかったんじゃないか?」

「おそらくは抜本的な解決にはならないと思ったのでしょう、

それに・・国力と財力が釣り合わなければ不審に思われるのは必至、

それを見越して最終的には国土を広げるしかないと考えたのではないでしょうか?」

「・・どっちにしろ迷惑ねぇ・・。でっ、どうするのぉ?」

「軽くみて100体かぁ・・うし!メルフィ!出番だ!」

「おう!妾に任せろ!」

「ルーとコンビを組んで人形を蹴散らせてくれよ♪」

 

「「なっ!!?」」

 

ライの言葉に同時に素っ頓狂な声を上げる二人・・

「何、リキニウスの戦馬に特攻として自爆装置が組み込まれているのも十二分にあり得る。

そんなのに俺の民を巻き添えにさせたくないからな。

その点魔法で遠距離撃破が一番被害もなくお手頃だろう?

相手の機動性を考慮してメルフィが足となってルーが迎撃する・・駆除するにゃこれ以上の適任はない」

「む・・むぅ・・」

「ソウ・・ダガ・・ナァ・・」

難色を示すメルフィとルー、

双方相手が好かないだけに効率が良いとは言えども素直に受け入れたくはなく・・

「ロカルノ達を助けると思って・・な?」

「・・仕方あるまい、妾はそれでも良い!お前はどうじゃ!?

オトコの願いも聞き入れぬほど小物なのか!?」

「ウルサイ!イイダロウ!この鬱憤・・奴らにぶちまけてくれる!」

「それは妾も同じじゃ!ふざけた事をした罰は妾が与えてくれようぞ!!」

 

「「ふっふっふっふ・・・!!」」

 

不気味に笑うメルフィ&ルー、

 

超破壊領域制圧コンビ、極悪同盟・・ここに発足・・

 

「まぁこいつらなら例え巨神兵が集団できても大丈夫か・・」

「それ以前にもはや破壊神クラスじゃないのぉ・・。平原が谷になりかねないわねぇ・・」

アルシアさん、大いに呆れる

まぁ彼女の言う事も間違いなく無限に近い魔力を持つルーに

高機動で敵地に襲撃するメルフィが合わさればもはや鉄壁

空にそびえる鉄の城である

 

「ふっ・・妾らを・・」

「阻む者ナシ!」

 

血気盛んな極悪同盟、

この時点でライは事後処理としていかに二人を宥め必要外の被害を食い止めるかの算段に取りかかっていた

「よし、そんじゃ人形駆除は二人に任せて・・だ。

後の組み分けだな・・

レイハ、ディと一緒にリキニウス城に潜入してキルケとその姫さんの救出をしてくれ。

潜入後はディに別行動させてもいい。

何か魔術的なトラップがあったとしてもあいつなら看破できるだろう」

「了解しました、では私は二人の保護を最優先してディは王の捕縛を優先させればよろしいので?」

「そうだな・・まぁ人質取ってまで勝ち気に喧嘩を売る奴だ、可能な範囲で捕縛、無理なら・・」

「わかりました、そう伝えておきます」

それ以上先を言わせないのが出来る女、ニコリと笑いレイハは主の頼みを快く承諾した

「潜入可能なルートは確認しておきました、見取り図を用意していますので後ほどお教えいたします」

「アゼフさん、ありがとうございます・・ではっ、別室で承ります」

一礼して居間を後にする、

これより早速ディにそれを報告して潜入作戦について打ち合わせが開始する

クノイチに失敗は許されず・・、

完璧な任務達成のみを主に献上するのが義務であるのだ

「そんじゃ後の役回りは決まったな、ユトレヒト隊以外の相手はほとんど意味をなさない。

あいつらの相手のみ集中すれば後はどうとでもなる・・シエル、セシルの相手を任せるぞ」

「・・任せろ・・」

短い返事、しかし体から炎が上がっているように見えるのは錯覚ではなく・・

「ロカルノの相手はアレスとリオで良いか・・。

本気を出してくればアミルに乗ってくるだろうしな」

「そうねぇ、まぁ適任ね。後で伝えておきましょう〜、でっ後は?」

「クローディアはルナをぶつけるか・・。アルシアは臨機応変に援護な?

とりあえずはルナのところが少々圧されそうな気がするが、任せるわ」

「わかったわぁ、まぁあの子なら加減ってものを知っているでしょうけどぉ・・」

クローディアの事をあの子扱いするアルシア・・まぁ教え子(?)を通じて調教したようなもので

人生経験も断然アルシアの方が勝っているが故に当然と言えば当然であるのだが・・

「それよりもライ、お前はどうするんダ?」

「大将が戦線に出ないでどうするんだよ・・。

傷ついた王様はそれでも国の一大事に立ち向かうために現場指揮を取るってところか・・

奴らにとっても良い餌だろうしなぁ・・

なんならリキニウスの騎士の相手を引き受けても良いぜ?」

「ふん、わざわざ自ら出向くか・・その意気やよし!褒めてつかわそう!」

何故か真大将面のメルフィ、

彼女が居残りになった事が適切な判断であった事を

その場にいた面々はしかと感じ取った・・

「そんじゃ〜、後は状況を確認して向こうの出方に合わせるか。

少々辛い戦いになると思うががんばってくれ」

静かに告げるライ、例外を除き望まぬ戦いを強いる事に気が進まないのか

一部を除いてその表情は苦々しいものであった・・


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