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第六節  「神父と将軍」


シュッツバルケル軍のテントを襲撃した翌日。
攻め入る予定の黒薔薇師団は体勢を整えるためか襲撃はなく不気味な緊張が漂うようになった
一方セシルが通り魔行為を行っている間にユトレヒト隊は
アミルの家にて対策本部を設置して状況を見極めていており大体の地形を把握していた
そして・・

「攻めてこないのはいいんだが・・、恐らく奴さんも諦めるわけでもないだろうな」
アミルが住んでいる小屋、質素な造りながらもロフトまであり中々の広さで
中央にでかい机が置かれた
・・作ったのはもちろんクラーク。
その机を囲むように座っているユトレヒト隊とアミルにメルフィ。
二人も協力者として今回の一件最後まで手を貸すことになった。
高位飛竜族からの援軍は彼女達しかない・・っということだがそれでも心強い
「まぁ向こうの隊長さんもカンカンだったものね〜」
机に腰掛けながら笑うセシル・・チャイナドレスは閉まっておりいつものラフな格好だ
「・・それはいいとして、何故人質を取った・・?」
「だって、色々情報が聞けるでしょ?知っていたほうが有利になれるんだし♪」
「・・ですが、軍国の兵士となれば簡単に口を割るとは思いませんが・・」
「ちっちっち♪甘いわね、クローディア。拷問なんかは慣れているでしょうがこのセシル様オリジナル尋問の前じゃイチコロよん♪」
Vサインをするセシルだが周りの面々は「何しでかしたんだ、こいつ」というまなざしで・・
「・・・予想はできる。神父さん、ミィと一緒にここにいてくれ・・メルフィもだ」
「!?何故じゃ!?」
「子供が見るには刺激が強すぎる・・だろうからさ」
「妾は子供ではない!何があろうと動揺などはせんわ!」
子供扱いされるのを嫌がるメルフィ、こうなっては是が非でも一緒に行くと目が訴えている
「・・ったく、知らないぞ。でっ、お前その捕虜をどこに監禁してんだ?」
「物置よ〜、こっちこっち♪」
明るくセシルが案内する・・、がそれがなんだか怖く感じたり

・・・・

到着したのは小屋に隣接する倉庫の一室。
掃除用具などを置いているらしいが一式丸々外に出されている
「なんだか・・すごい・・甘い臭いがしますね」
思わず鼻をつまむキルケ、物置に近づくにつれ妙な臭いが充満しているのだ
「じゃあ、ご開帳〜」
そんなことお構いなしに観音開きな物置を開ける
小さな小屋には女性が一人
彼女は肌着のみで両手を上げた形で拘束されていた・・のだが
全身ドロッとした透明な液体が塗られており服もそれでビショビショになっている
隊長に凛々しく報告していた顔はすでになく惚けた瞳で口にはギャグボールを噛まされてだらしなく涎を垂らしている
ぐったりとしているが股はしきりに擦っており必死に耐えているのがよくわかる
「フー・・フー・・」
目の前に自分を捕らえた悪女がいるのに全然気付かず荒い息をする女性・・
「な・・なんじゃ・・この娘・・どうなっておるのだ?」
その異常な様子にメルフィはタジタジ・・やはり刺激は強すぎるらしく隣のアミルにしがみついている
・・が目が離れないようだ
「強力な媚薬漬け〜♪ゲル状だから満遍なく皮膚から吸収されちゃう代物よ、
両手を拘束されているから何もできないしギャグ噛ましているから自害もできないってわけ。
見ての通りもう発狂するほど悶えているわ」
「・・お・・鬼だ」
「何言っているの、普通に『お前ら何やっているの?』って聞いても応える訳ないじゃない。
さて・・もう大人しくなっているかしら・・」
惚けている女性の頬の軽く叩きギャグを離してやるセシル
抵抗するかと思いきや女性は従順な様子
「お・・お願いします・わ・・私を・・・」
「んっ?どうして欲しいのかしら♪」
「・・この疼きを止めて欲しいの・・です・・」
「あら?別にいいけれどももしかしたら気が狂っちゃうわよ♪」
「それは・・・・で・・でも・・」
気が狂っても構わない・・、寧ろこのままいても気が狂ってしまう
女性の中での限界はもうすぐそこだった
「うふふ〜、可愛いわねぇ。じゃあ私が相手してあげるわ♪どう?」
「は・・はい!お願いします!私・・このままだとおかしくなっちゃいますぅ!」
「でも貴方に聞きたいことがあるのよねぇ・・満足したら応えてくれる?まぁ後で拒否したら同じ目に合うだけだけど・・」
「・・はい!なんでも応えます・・ですから・・ですからぁ・・」
「良い子ね♪じゃあ私はこの子をまともな状態に戻してから連れていくわ♪観衆は戻っておきなさい〜」
そう言うと悪魔な笑みを浮かべ面々を追い出し物置の扉は静かに閉じられた

・・・

「・・・なぁ、あの娘は一体・・何を・・」
「メ・・メルフィ様、まだそれを知るのは・・」
聞かれたアミルがあたふたする、そういう事は彼女も慣れていない様子だ
「ともかくこの場を離れようぜ。ここにいてはいけない気がする」
「・・そ・・そうですね・・兄上」
「はい・・」
クラークの両脇にしがみ付くクローディアとキルケ・・どうやらあの光景を見て
感化されちゃった様子だ
「・・やれやれ、これではこちらが悪者だな」
規格外な行動するセシルにロカルノも呆れるがクラークの言う通りこの場にいてはいけないと感じアミルの家に移動することにした
そしてその中では・・

「さぁ、準備は・・もはや必要ないわねぇ♪貴方、名前は・・?」
二人っきりになった後拘束もそのままに彼女の後ろに回りこむセシル・・その瞳は陵辱色・・
金髪の悪魔、ここに見参
「ステア・・です!あの・・早く・・早くぅ!」
後ろにいるセシルに懇願する女性ステア・・もはや発情する雌に成り下がってしまった
「あらあら・・ムードは大切にしないとねぇ・・あらっ!すごいわ!」
下着の上から彼女のソコを撫でると愛液が吹き出ているのがよくわかり
透明な液体がセシルの手にまとわりつく
「ひゃあ!いやぁ・・」
「うふふ・・魅力的な声ね・・」
軽く触られただけで痙攣するステア、・・そんな彼女にセシルも興奮して
愛液で濡れた指を彼女の口の中に突っ込んで舌を弄ぶ
「ん!?・・んんー!」
「ほらっ、貴方が股間から垂れ流している汁よ。こんなに男を誘っているの・・・よく味わいなさい♪」
「ん・・んちゅ・・あう・・」
逆らう事などもってのほか・・今の彼女はセシルの言う通りにするしかなく言われた通り自分の愛液を舌で舐め取った
「良く出来ました、ふふ・・魅力的よ・・」
「あ・・あの・・もう・・」
「わかっているって♪これで楽しみましょう・・」
彼女に見えるように前にまわりその道具を見せる
・・見ればそれは黒いレザーパンツ・・だが股間の部分に凶悪なまでにそそり立つ張り型が・・
しかも表と裏に一つずつ固定されている
「あ・・・あああ・・」
物欲しそうにそれを見つめるステア、股間のすり寄せもいっそう激しくなり・・
「うふふ・・んじゃお先に装着させてもらうわね・・」
ステアの前でゆっくりとズボンと下着を脱ぎ去るセシル・・細く白い足に括れた腰が際だち何よりも金色の茂みがヌラヌラと光っているのが
実に官能的
その茂みに向かってレザーパンツの内側の張り型がゆっくりと近づき

ジュ・・プゥ!

装着完了・・、見た目は普通のパンツを履いているだけだが彼女の中には張り型がしっかりと食い込んでいる
「準備完了〜、うふふ・・これがレズの醍醐味ってやつね♪」
かつては否定していたくせに今ではすっかり肯定、
パンツよりそそり立つ張り型をステアの体に軽く当てる
「これが欲しい?」
「は・・はい!私にください!お願いします!!」
「よろしい〜♪でも・・こっちね・・」
そう言うと再びセシルは後ろに周りこみ張り型を手で握る
そしてその狙いは・・
「!?・・お・・お尻は駄目ですぅ!!」
「駄目じゃないわ♪貴方に拒否権はないのよ?」
「そ・・そんなぁ!そこは・・いや・・(ズズ・・)ひぃ!!」
暴れるステアの腕で押さえ強制挿入、薬を使用しているために彼女の菊門はすんなりと凶悪な張り型の進入を許していく
「い・・・やぁ・・入っている・・入っているのぉ・・」
「すごいわ・・初めてなのに才能あるじゃない・・」
腰を持ち上げるより強固に結合しながらセシルは満足そうに笑う
そして・・

ズッ・・ズッ・・ズッ!

問答無用に腰を振り出す・・
「ひゃああ!!あん!あん!うそ・・!お尻・・なのに!!」
「ん・・ふふ・・ここは・・このためにあるの・・よ・・あっ!」
腰を振るセシルも艶のある声を出し始める・・、彼女にも同様のモノが突き刺さっているのだ
何も感じないわけでもない
「あっ!!あああ!いやああああああああ!!!!」
両手を上げ、無理やり立たされている状態でステアは絶頂を迎える・・
プシュ・・っと派手に潮を吹き身体はガクガクと震えている
「・・まずは一回目〜♪これだけの薬なのに意外に遅かったわね・・」
「・・ひっ・・く、あう・・お尻・・いいです・・」
うわ言のようにつぶやくステア・・頬は赤く染まりきっており惚けきっている
「まだまだ序の口よ?このくらいじゃ疼きは治まらないでしょ?」
「は・・はい、もっと・・もっと突いてください・・」
「良く言えました♪じゃあ・・多少人道を背いて見ましょう〜」
邪笑を浮かべながらセシルは結合したまま自分のズボンから何を取り出す
相当小さなものようでステアには何か全くわからない
「人道・・?」
「これが何だか・・わかる?」
彼女が見えるように目の前で見せる・・それは丸薬程度の小さな玉・・
黒く薬にしか見えなくステアは困惑顔になる
「これは、蟲の卵よ」
「!!・・いや!やめてください!!」
途端に恐怖に引きつるステア、蟲に犯された女性は大抵悲惨な末路を辿る
それは万国共通でありその凄惨さは彼女もよく知っているのだ
「大丈夫よ・・それ♪」
そんな彼女を無視しセシルは小さな卵を彼女の秘部の中に押し込む
その途端

ジュルジュルジュルジュル!

「うわああああああああああ!!!」
爆発的に成長・・彼女の中を何かが満たしていく
ゴリゴリとしたその感触にステアは一気にのぼりつめた
「愛液で孵化する特殊な品種改良よ♪昔の魔女が愛用していた生体張り型・・ってところね」
「うあ・・あああ・・、っうう・・」
唸るステア・・自分の秘部がどうなっているか不安になり見てみる。
そこからは小さな触手が幾つも生えておりワラワラと蠢いている
「ひぃ!いやぁ!取ってください!!」
「大丈夫よ、女性を満足させたら自然に卵に戻るわ♪っうかもうすぐ本格的に動き出すわよ〜」
セシルがニヤリと笑う・・それとともに

グジュ!グジュ!グジュ!!

「ひぁ!あん!いやっ!暴れないでぇぇ!!」
彼女の中の蟲が激しく動き出す・・それは波打ったり大きく左右に蠢いたりと普通の張り型では到底できない芸当
しかもかなりの力強さで動いており彼女の白いお腹が動いているのがわかる
「ふふふ・・気持ちいいでしょう?」
にやりと笑うセシル、蟲はそれに反応するかのように表に蠢く触手が彼女の肉芽を包みこんだ
「あああああああん!!」
さらなる刺激にまた絶頂を迎えるステア・・、もはや頭の中は真っ白になっている
「あん!あん!き・・気持ちいいですぅ!気持ち・・はあああ・・っ!!」
動くたびに絶頂するステア・・その激しい乱れっぷりに流石のセシルも・・
「うう〜ん、そろそろ止めておかないと壊れちゃうかしら・・まぁせっかくだしラストスパートにしますか♪」
そう言うと彼女も一気に腰をふりはじめる
「ひゃあ!お尻がぁ・・前も・・後ろも・・すごいのぉ!!」
涎を垂らしながら歓喜するステア、普通の快楽とはかけ離れた強烈な刺激にもはやまともではいられない

「イク!・・イクのぉ!はああああああああああああん!!!」

もはや叫び声・・ステアは全てが真っ白になり気絶していった
「・・あら・・、気絶しちゃった?・・もう!私はまだなのに・・・」
ダランと頭が垂れ下がったままのステアを見てセシルが呆れる
その時、秘部からは蟲が卵に戻りポトリと落ちた
「こっちももう終わりか。・・私を満足してくれるのはロカルノだけかしら?」
やや不完全燃焼気味のセシルだがいつまでもぶっといのを中に挿したままでいるわけにもいかずに
後片付けに取り掛かっていった





数時間後
セシルの攻めを受けた女性騎士ステアはセシルのチャイナドレスを着て情報を話始めた
どうやら嘘を言うつもりではないらしく逃げ出す様子もない
淡々と話した内容は、軍の最高責任者であるミネルバがこの山に住む高位飛竜族を襲撃し
捕らえ洗脳して優秀なドラゴンとして戦力に加え他国侵略の足がかりにしようとしている事。
結界の調査を行いもう出陣可能であること、自分達以外にもミネルバが直々にこちらに出向くということ・・
知っている事を一気に言い終えて女性は深いため息をついた
「これで・・、私は国には帰れない・・」
軍人の誇りよりも快楽を求める事を選んだ自分を心の底から恥じている
・・それも自殺しかねないくらいの落ち込みよう
無理もない、強姦などではなく蟲や張り型で徹底的に乱れさせられたのだ。
「・・まぁまぁ、そのうち良いことあるわよ♪現に今まで味わった事のないくらい気持ちよかったでしょう?」
「・・・」
セシルの言葉に顔を真っ赤にし俯く・・、自分の痴行を思い出しているようだ
それを聞きメルフィは唾を飲み込む、よくわからないが体が熱くなっているらしい
「何、再就職などいくらでもできる。それに・・このままだと君達は全国からその非行の非難受けることになるのだからな」
「・・そんな!我々は・・!」
「軍国なんてそんなもんだ。自分が正しいと思っていても実はそうではないってことは良くあることだぜ?」
「う・・うう・・」
「まぁ事がうまくいけばそのくらいの手助けはする、相方の性で人生を不意にするのは私としても後味が悪いからな」
「何よ、襲えって言ったら襲っただけなのに・・。でも解放してあげるけれども・・しばらくはここに
いたほうがいいんじゃないかしら」
「そうだな、情報を言い渡したとなれば反逆者として容赦なく殺す・・ってのが軍国のやり方だからな」
「・・・・・、ここにいても・・いいんですか・・・?」
「お前が変な気を起こさなかったらな。事が終ったらどっかでもっと誇りのある仕事に就かせてやるよ、
この仮面さんは一国の王子様だからそのくらい軽いんだぜ?」
「・・ふっ・・」
「・・貴方達は・・」
寛大な態度に唖然とするステア・・、しかも仮面をつけた男が王子ときたものだから尚更に驚く
「まっ、ユトレヒト隊って冒険者チームさ。」
笑うクラーク、そこへ神父が前に出てくる
「・・失礼、私からも質問したいのですがよろしいですか?」
「おおっ、神父さん。どうぞどうぞ」
「・・・??」
場違いな神父に呆然とする女性だが見ているうちに驚愕の顔を・・
「マ・・・マーチス将軍!!?」
「あはは・・まだ覚えている人もいるんですね」
「何故貴方が!それよりも生きていらっしゃったんで・・」
「まぁこの通り元気だよ。ユトレヒト隊は私の教会の隣で活動していてね。今回の一件を聞いてここまできたんだ。・・ミネルバは元気かい?」
「・・ええ、今では民を導いてくれるほどの存在となっております・・。
あのお方のおかげでシュッツバルケルは崩壊せずにすみました」
「・・・、なるほど。シュッツバルケル=ビルバオ間戦争の傷はそれほどまでに酷かったのですか」
「はい・・、あの、ミネルバ将軍も貴方様を待ちわびています・・是非、お顔を・・」
「残念だが、私はもう国を捨てた男です。今更会っても意見の食い違いが起こるだけですよ」
「マーチス様・・」
神父の言葉にステアが息を呑む
「・・話中すまない。マーチスって・・」
「ああっ、私の名前ですよ」
「って!神父さん名前あったの!!?」
誰でも持っているものなのにセシル仰天、まぁ他の面々も驚いている
「・・・ええ、まぁ・・。キルケは知っていましたか?」
「・・いえ・・、ずっと・・神父様でしたので・・」
一番知っていたキルケでさえこの様子・・、それに神父も頭を掻きながら笑う
「なるほどな、ではステア。ついでに神父さんの過去について聞かせてくれないか?」
「は・・はい。マーチス様はシュッツバルケル一とも言われていた名将でして
飛竜にまたがり空を支配した『竜帝』と呼ばれるほどの騎士でした。
しかし動乱の中、懸命に民を説得する中暴徒の襲撃に相棒の飛竜が死んでしまい、マーチス様も重傷を・・」
「・・なるほどぉ、だからメルフィの死亡遊戯な飛行にも耐えれたのねぇ」
「はははは・・」
「武器も握れない状態になったマーチス様は行方知れずになり、
その直後にミネルバ様が国をまとめ始めたのです・・」
「・・・、私がいなくなったことが契機になったわけですか・・。彼女にとっても・・辛い思いをさせたようですね」
「・・はい、顔には出さないですが・・」
それ以上言葉が続かないステア・・それにバツの悪そうな顔をするクラーク
「しかし・・あの戦争がこの国をここまで揺るがしたのか・・」
「「???」」
訳のわからない顔をするステアと神父、それにロカルノがあいの手を
「クラークは元傭兵公社第13部隊の隊長だ。確かシュッツバルケル=ビルバオ間戦争で
ビルバオ側につき数名でゼダンを陥落した部隊だ」
「!!!・・あ・・・あの傭兵公社の!!?」
「あ〜、元だよ。まぁ俺達も仕事だったからな・・許してくれよ」
「・・・・私達の間ではビルバオの協力者であるクラーク=ユトレヒトはかなりの大男で豪快な戦闘を行う武人と聞かされてきました・・
それに部隊も公社一の大部隊だと・・」
「・・・、そりゃシグマだな。あいつが隊長と思われていたか〜、まぁ見た目は一番だしな
それに俺達は7人部隊だぜ?まぁ大部隊並みの働きはしていたがな」
昔を思い出し思わず笑うクラーク、その姿にステアは空いた口が塞がらない様子・・
「そんなことより!今後はどうするのじゃ!?」
話の脱線に苛々しているメルフィが間に割って入ってきた
「そうね〜、ステア。軍の編成はどんなものなの?」
「・・・私がわかる範囲ではわれわ・・・、
いえっ、近衛部隊『黒薔薇師団』とミネルバ様直々の部隊がくるだけです。
この計画の全貌は伝えられておらずどれだけの規模になるかはわかっていません」
もはや『黒薔薇師団』に自分の居場所はないと思い「我々」という言葉を止めたステア、
それに周りも少し同情の空気が・・
「・・、その中で先発の黒薔薇さん達は引っ掻き回したけれど・・、後はわからないわね。
力押しだとこっちが危ないし」
「・・そうともなれば大将首を狙うまでだ。作戦の全貌が伝わっていない以上従える者にとっては
司令塔がいなくなければそれ以上の行為はできまい・・」
「それ以外の方法はなさそうですね・・・、しかしそれは容易ではありません。いかようにするかは・・」
机を前にして考える面々・・。そこに・・
「・・・・、可能性としては薄いでしょうが・・私が説得してみましょうか?」
神父が名乗りだした・・
「おいおい、食い違うだけじゃないのか?」
「・・そうですが、やってみなければわからないのも確かです。・・それに、彼女の真意を知るには良い機会です」
「・・神父様・・」
覚悟が決まっているようで毅然とした態度をしている神父
「賭けて見る価値はあるが、神父さん、戦闘はできないんだろ?相手と接触するのが難しいんじゃないか?」
「それですね。相手の本丸に急接近するわけです・・、こちらに招いてもいいのですがこの里が危ないでしょう。
・・そこで少々危険ですが・・メルフィさんかアミルさん。力を貸してくれませんか?」
「「???」」
突然の指名に首をかしげる竜人二人
「・・まさかと思うけど・・」
「ええっ、飛竜にて敵に超高速で接近、そのまま接触して緊急脱出・・それが一番正確な方法でしょう」
「・・だが、飛竜といえども弱点はある。矢でしこたま撃たれては致命傷になりかねないぞ?」
「それをさせないのが竜騎士の腕の見せどころです。それに彼女達はただの飛竜ではなく
魔法を理解し人の姿にまでなれる高位の存在・・問題はありますがうまくいけると思いますよ」
「わかっておるな!坊主!妾らにかかれば人間如き!」
神父の言葉に大威張りなメルフィ・・しかし・・
「うかれるな。相手もキレ者だ・・高位飛竜族に対する対処法も考えている・・過信は即ち死と思え」
「・・む〜」
冷静にロカルノが諭す・・、メルフィも流石に言い返せない
「・・でも、神父様は腕を怪我しているんでしょう?飛竜に乗ってそんな危ない運転できます?」
「そうですねぇ。しがみつくだけのことはできますが竜に指示をだせるだけの腕力は
私には残されていません・・そこが一番の問題ですね」
キルケの質問に頭を掻きながら悩む神父、・・悩んでいるのに余裕を感じるのは彼の長所か
「まぁ二人の飛行に任せて本丸強襲ってのもありなんだろうが・・」
「敵の渦中に攻め入るのに竜の視点のみでは危険すぎます。
周りの状況を伝え阿吽の呼吸で飛竜を操らなければ忽ちハリネズミになってしまいますよ」
「そう・・ですね、感覚を倍増させる魔法なども私達は知っていますが
さすがに巨体ゆえに動きには限界がありますので乗り手は必要になると思います」
「乗り手・・ですか」
「まぁ大丈夫じゃないか?ここに何事もそつなくこなす天才肌がいるじゃないか(ポン)」
「そうそう♪天才の見せ場よ♪(ポン)」
嫌〜な笑みを浮かべる二人が良いタイミングで肩を叩くは・・ロカルノ
「・・・私か・・」
一同羨望の眼差し・・、それに珍しく押されるロカルノ・・
「・・・お願い・・・できます?」
「む・・いいだろう。どこまで通用するかわからんがな」
渋々了解したようだ。
「後はどっちの娘さんか・・・だな。これだったら・・アミルさんのほうがいいか?」
「妾がやる!奴等に一泡吹かせて見せよう!」
「・・メルフィ様、ここは私が行きます。」
意気往々のメルフィの肩を抑えて静かに説明するアミル・・
「・・アミル!妾に指図する気か!?」
「ですが、メルフィ様に万が一の事があれば私は族長の合わす顔がありません。
それに・・私ならば何かあっても帰りを待つ者はいません・・」
「・・アミル・・、・・・ふんっ、ならば譲ってやろう!ただし・・失敗は許さんぞ!」
「・・ありがとうございます」
ニコリと笑うアミル、それには哀愁が漂っていた


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