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二章  「初陣」


13部隊が設立して数日、総師の言う通りに出撃命令が下されなく
隊長として嫌々任命されたクラークは隊長室で書類とにらめっこをしている。
ナタリーはやることもないので得物の手入れやクラークの茶化し、
フロスティは静かに書物を読んでいる・・。

「だ〜か〜ら〜!!ここはそういう風に記述するんじゃないって!!」
大き目のテーブルで書類を書くクラークの隣でファラが怒る
これこそが彼女の本来の仕事、隊長の事務の補佐すること・・なのだが・・
彼女が一方的に教えているようだ
「わかんねぇよ!大体俺は読み・書き・そろばんがようやく出来る程度の頭脳なの!」
「そんなのでよく隊長なんてやっていられるわね!」
「しょうがねぇだろ!不本意なんだから」
「全く・・、少し休憩しましょう・・」
怒り疲れたのかファラが急に冷めた口調になる・・。
そして応接用のソファに腰を下ろしサイフォンで珈琲を出し始めた
「賛成だ。・・頭が痛い・・」
「ほんっと・・、学歴はさっぱりなのね。勉強とかしなかったの?」
サイフォンのランプに軽く魔法で火をつけながらファラが聞く
「俺は物心ついた時には剣術道場に拾われていたからな。
後は一通りの勉強以外は剣術に費やしたんだよ。
だからこうした一般事にはついて行けなくてな・・・・・すまん」
隊長用の座り心地の良い椅子にもたれながら申し訳なさそうに言うクラーク
文句をいいながらもファラに迷惑かけていることが気にかかるようだ
「・・そうなんだ・・・。なら・・しょうがないわ・・ね」
「??・・随分と素直だな・・?」
「うるさいわね!嫌なこと思い出させたかなって思っただけよ!」
「ああっ、そういうことな。別にいいよ。親の顔なんて覚えてないし、
剣にのめりこめたから寂しさも感じた事がなかったからな・・。」
そう言いながら席を立ち、ファラの前に座るクラーク
「・・・・、貴方って・・変わっているわね?」
「よく言われるよ。もう出来たか?」
「ああっ、入れるわ」
ファラが手際よくカップを出しサイフォンで煮出した珈琲を注ぐ
程よい香りが部屋を包みクラークは静かにそれを飲む
「・・・・薄いな・・・」
・・・素直な感想・・・
「・・・・分量、間違えちゃったかしら・・?」
香りの割には味が全くなので流石にファラもシラを切れない
「・・ファラさ〜ん、ひょっとしてあんたもこうした仕事、苦手?」
「・・うっ、うるさいわね!貴方がはじめて補佐する人なの!」
頬を赤くして言い返す
「・・・ほほぅ、さっきまでのあの怒り様、キャリアをお持ちだと思ったましたがそう言うことでしたか・・」
嫌〜な笑みを浮かべながらクラークが珈琲を飲む
「・・だって、他の部隊長なんか私のこと避けているみたいだし、
実際訓練中もむかついて教官燃やしたこともあったし・・」
シドロモドロでとんでもないことをカミングアウト
「・・・よくクビにならなかったな」
「ともかく!おいしくなかったら捨てるわよ!カップ返して!」
「いいや、せっかく入れてくれたんだ。飲ませてもらうよ」
「・・貴方・・」
「それよりも、だ。俺もお前もこうした仕事は初めてみたいだし、仲良くやっていこうぜ?」
能天気に笑って見せるクラーク
「・・貴方がそう言うのなら・・いいわよ」
そっぽを向きながら応える・・
「サンキュ・・ファラ」
「さぁ、そうと決まればバシバシ行くわよ!
今日中にこの書類仕上げて本部に送らないと駄目なんだから!」
「きょ、今日中かよ!?聞いてねぇぞ!!」
「何言っているの!書類に書いてあるでしょう!?」
隊長テーブルまで走り書きかけの書類を見せる!
「・・ほんとだ・・」
「さぁ、さっさと席に座ってテキパキ書きなさい!!」
小さな丸眼鏡を光らせやる気満々なファラ
「・・へ〜い」
そんな気迫に押されながらもクラークは自席につき、デスクワークに勤めた・・


その夜

「は〜い、ナタリーさん特製のシチューだよ〜♪一人最低三杯はおかわりしなさい!」
広いとは言いがたい食堂でナタリーが鉄の大鍋を持ってやってくる
今日はまだ食材が整っていないのであるだけの野菜をコンソメで煮たスープと
パンのみ・・っといった質素なものだ。
ただナタリーがありったけの野菜を詰め込んだだけあって具の量が半端ではない
「・・・家事をするとは意外だな」
「あ〜!フロスそんなこと言うんだ!ピーマン多めに入れるぞ!!コラァ!」
昨日からフロピーと言われているのが嫌で
今日一日討論した結果、どうやら『フロス』で和解したらしい
「私は別に好き嫌いはない」
「ふぅん、じゃあピーマンのみね!」
そういうとフロスのスープ入れにピーマンだけをつめこみ緑一色に・・
「・・・・・・・」
本気で実行したことに唖然とするフロス・・
「私はニンジンいらないわよ!」
それを見てファラが早くも反論する
「な〜に言っているのよ!好き嫌いしているからそんな幼児体型なのよ!」
そう言い、具沢山にスープを入れファラに渡す
ナタリーの言う通りファラは背も低いし胸も小さい、
おまけに童顔ということもあって成人しているのに全くそうは見えないのだ
「ぶー!」
「貴方達残したら・・・わかっているわね♪」
笑顔で包丁をチラつかせるナタリー
その効果は大きくファラは反論を止めた
「・・だが、こいつは大丈夫なのか?」
フロスがテーブルに座るクラークを見ながら言う
「やっぱりきつかったみたいね・・」
ファラも呆れ顔
・・っというのもクラークさん、真っ白に燃え尽きているから・・
「・・・・つ・・・疲れた・・・・・」
虚ろな目で明後日の方向を見ている
「クラークってほんと、頭が弱いからね〜。隊長なんてフロスのほうが向いているんじゃない?」
「それは私も思った。こいつほんとに最低限の知識しか持ってないのよ!
戦闘の技術はすんごいの持っているみたいだけど報告書の一つも書けないなんてねぇ」
「・・おおっ・・」
トゲのあるファラの言葉にクラークが苦しむ・・
「隊長なんて私から願い下げだ。だが、私としては素質はあると思う」
「素質なくてもいいから変わってくれよ・・フロピー・・」
「断る、そんなに嫌なら総師に直訴でもするんだな」
冷たく突き放しピーマンスープを食べるフロス・・
「あのじじいがそんなこと認めるもんかよ。ちっ・・しゃあねぇな・・」
諦めがついた時点で考えるのを止め、途端にがむしゃらに食べ出す
「・・立ち直りも早いもんね〜、まぁ単純に馬鹿ってわけね」
「うるさい!ファラ!」
そんなわけで結局はにぎやかな食卓、お互いの顔も少しは見慣れたのか
後は雑談でにぎわったようだ・・



それから数日、クラークのデスクワークも徐々に慣れつつあった頃に
彼らの初仕事がやってきた
「・・・・伝達係なしで伝書鳩で作戦命令・・か。大したものだな・・」
作戦通達は公社専用の郵便官を使う。
優秀な魔術師がいるならば本部と魔導による交信でそれを行うのだが、
13部隊はそのどちらも当てはまらずに・・
よく訓練された伝書鳩での通達・・
「16部隊では魔術師が本部と直で連絡していたな〜、そこんとこどうなの?『黒い炎の魔女』さん?」
物騒な異名を持つ補佐に聞く、訓練の時に見せる圧倒的破壊力をもつ黒炎を見れば
その程度のことはたやすいとクラークは思っているようだ
「うるさい!私はそういうチンケな魔法は専門外なのよ!文句あるなら自分でやりなさい!」
「・・開き直ったな・・。っうか要するに破壊専門ってことか・・」
「ぐ・・・、ともかく内容読んで、ほらっ!!」
話を反らすために命令が記述された書類をクラークに投げ渡す

面々がいるのは兵舎にある作戦会議室。
中央に置かれた大テーブルを囲むように椅子がある・・が
四人だけなのでそんなに大層にスペースを使う必要もなく
テーブルの端に集まっておごそかに会議を始めているのだ
「・・グラディウス近郊の山村で山賊が村を乗っ取った・・と。
それを解放してほしいとグラディウスが依頼してきたそうだ」
軽く文書を読み、テーブルに広げる
同封されている魔術師の観察魔法で模写した見取り図も同時に見せる
「いくらグラディウスお抱えの傭兵公社だからって少しは自国の警備兵で
なんとかしてもらいたいものね〜、それに何よ?
この『村民は誰一つ傷つけずに救出すること』って・・」
「私達の初陣で試しているのだろう・・」
つまらなさそうに呟くフロス、上のそうした行いは好かないようだ
「村の見取り図はあるが・・、敵さんも傭兵公社が出てくるってことは十分配慮しているだろうな」
「まさか四人だけのへッポコ部隊が討伐に向かうなんてことは考えていないでしょうけどね」
「ファラ、そこを突っ込んだら自分で首締めているようなもんよ?」
毒舌娘達の話は置いといて男性陣はどうするか考えている
「・・どうよ?軍師さん?」
「潜入して内部から人質を解放して一気に殲滅・・っというのがこの面々でのベスト・・だな」
「潜入か・・、ならっ、ファラが一番か?」
「そうだな私達では警戒される、女性が村民にまぎれるのがいい・・
っということで紅一点のファラの出番だ」
そのフロスの一言にナタリーの目が鋭く光る
「ちょっ〜〜〜っと待った!紅一点って何かしら?
こんな世紀の幼児体型なファラよりプロポーションばっちしな私のほうが自然じゃない?」
「・・万が一だが辱めを受けることになるかもしれんのだぞ?」
「がんばって!ファラ!!」
フロスのその一言にナタリー、態度が180度変換・・
「やれるか?世紀の幼児体型さん?」
「黙って聞いてりゃへッポコ剣士二人!人の身体のことをうだうだ言わない!!
やるわよ!仕事だもの!」
「・・ふむっ、ではファラが村民に変装して村へ向かう・・っということになるな。
ナタリーにも言ったが万が一にもそういう事態になるかもしれんぞ?」
「ふんっ!そんくらい承知よ!」
「・・まっ、こんなロリっ子を襲うマニアもそういないだろう・・」
「うるさい!」
「まっ、やばそうだったら助けてやるよ。お前の身体に指一本触れさせないさ」
「クラーク・・」
急に優しくなるクラークに驚くファラ
「それが隊長任務・・ってやつだろ?フロス、基本的にはお前の作戦に従うが
ファラが危なくなったら俺は任務の成功は無視してでも助ける。いいな?」
「・・・・・勝利を前提とした戦いなら、コレ以上馬鹿げた話はそうないぞ?」
「俺は勝敗にはこだわらないタイプなんだ。それじゃあ具体的な作戦を教えれてくれ」
「・・・ああっ、では、役割を言うぞ・・」
それより約1時間、13部隊の面々は村攻略の会議に没頭した




山賊に占拠された軍事国家グラディウス近郊の山村
既に日は暮れており、周囲には明かりはほとんどない・・
山の斜面に開かれた村は見晴らしがいいので山賊が
交代で松明を持って見回りをしているのが見える
「・・・本当に傭兵公社の野郎がくるのか?」
「最悪の事態を考えとけって言われたが・・。山賊討伐に公社を呼ぶとは思いにくいんだがな」
村の入り口で雑談する二人、周囲には警戒している仲間が多数いるため気を抜いているようだ
「・・まぁ、グラディウスの連中なら楽勝だ。頂ける物もらってとっとと国外へ追放しようぜ?」
「そうだな。連中相手なら姉御の力で・・んっ?」
雑談している警備兵が前方に倒れている少女を見つける・・
「・・おい・・」
「・・ああ・・、・・気を失っているようだな。村民か?」
兵の一人が少女を抱き起こす
蒼髪ポニーテールの貧民少女・・、顔もドロだらけで疲れきって気を失ったようだ
「・・だろうな。この近くに他に集落なんかないし、街までは距離がありすぎる・・。
大方俺達が襲った時に山に逃げたがその後どうしようもなくて戻ってきたんだろうさ」
「・・よく見れば可愛いな・・犯るか?」
少女を抱いた警備兵がにやけながら言う
「おいおい、こんな子供をか?頭に怒られるぞ?
それに、勝手な行動は慎めってよく言われているだろう・・」
「まっ、それもそうだな・・。じゃあ俺はこの子を姉御に渡してくる、ここは頼んだぞ?」
「ああっ・・」
少女を抱きかかえて村の中へ消えていく、残った兵は再び暗闇の見張りを再開した
・・が、さっきまでとの光景と違いがあることには気付かなかった
木々の間から覗かせる「刀」の刃を・・




「お頭〜」
「・・なんだい?持ち場を離れて!」
村長宅に入ったあの兵、入るなりに女性の声で叱咤される
「いやっ、村の入り口で女の子が倒れていたんですよ」
抱きかかえている少女を頭と呼ばれる女性に見せる
女性は短いオールバックの金髪で露出の激しい軍服のような格好をしている
顔つきから気の強さがにじみ出ており、「お頭」の言葉に相応しい風格だ
「・・・この子が?どこの子だい?」
「それがわかんないから連れてきたんですよ。たぶん村民でしょうが・・」
「ふぅん・・、わかった。私が預かるから早く持ち場にもどりな」
「へ・・へい。それで、いつこの村からずらかるんで?」
「金目の物を集めたらすぐにだよ。まだ調べていない家もあるからね・・」
腕を組んで軽く鼻息を吹く女頭
「わかりました・・ですが万一グラディウスの野郎どもが攻めてきたら・・」
「それまでに逃げればいいさ。なんなら奥の連中から何人か人質をとればいい」
リビングの奥の扉を顎でやり、そう言い放つ
「わかりやした。ではそれまで持たせます」
兵はそういい家から出ていった
女頭は一人になったのち、兵が持ってきた気絶した少女を見つめる
「・・ふぅん、後数年もしたら私と同じくらいの美貌にはなりそうだけど・・
まっ、それでも私には勝てないか・・」
軽く少女を踏みつけ勝手に批評する女頭
踏みつけられた拍子で身体の向きが変わった少女だが、額に血管が浮き出ている・・
「まぁ、せっかくだし、私が快楽を教えてあげようかねぇ・・」
変ににやつく女頭、どうやら危ない趣味をお持ちの様だ
「う・・ううん・・。ここは・・?」
これにはたまったものではないとタイミングよく起きる少女・・ファラ
「あぁら、目が醒めたの。まぁいいわ・・、貴方は今日から私の玩具だよ・・」
にやけながらテーブルに置いていた鞭を持ち出す。・・どうやら彼女の得物のようだ
「・・・お、お父様は!」
「ああっ?こんな時にも家族が心配なの?村民はみんなこの奥のホールで捕らえられているわよ、
まぁ、貴方が感動の対面をすることはないけど・・」
「・・・そう・・・(ニヤリ)」
急ににやけるファラ・・、その笑みは正しく悪魔の微笑
それと共に虹色の立体魔方陣が展開・・
「なっ、・・あんた・・!」
これには女頭の姉御も驚き、慌てて鞭を振るうが・・

轟!!!

鞭を溶かし窓を貫く漆黒の炎弾・・
クラーク絶賛の一撃に嘘偽りはなく黒い流星となり巻きこんでいく
「・・あう・・あう・・」
眼前のすぐ隣を強烈な炎弾が貫いたのだ。女頭も唖然とし口をパクパクしている
外からは山賊一味の悲鳴が上がり、騒がしくなっている
「傭兵公社の者よ・・・、よくも私を踏みつけてくれたわね〜、5,6回は確実に死なす!!」
鬼気迫る表情のファラ・・
「や・・やぁね〜、落ち着いて話しましょ?ねっ?ねっ?」
「お断り!ただでさえ『世紀の幼児体型』やら「犯す」だの言われているのよ!
わかる!!この侮辱!!!」
・・・この任務にかなりご立腹の様子なファラ
これにはそれなりに腕に憶えのある姉御さんももはや戦意喪失・・
「・・あ・・・あ・・・」
もはや目の前の人外の化け物に殺される覚悟をする姉御・・

その時・・

「おいおい、落ち着けよ・・」
ファラが破壊した村長宅の壁からひょいと入ってくる傭兵姿の男・・クラーク
「何!もう殲滅したの!!」
「ああっ、お前が物騒な魔法使う前にな。おたくが頭領さん?」
「・・・(コクコク)」
恐怖のあまりに声がでないようだ
「まぁ、なんとか仲間は気絶させる程度にしているからさっさと消えなよ。
これ以上俺達とやりあっても・・な?」
「み・・見逃してくれるの・・・?」
「血でこの村を汚したら村人が暮しにくくなるだけだろ?
それにあんたたち。村人に手をかけていないようだし」
「クラーク!なんでそんな甘い事を・・!」
「ファラ、隊長命令♪」
「・・ぐっ・・」
仕事には忠実なファラ、隊長命令という単語には弱いようだ
「まっ、そんなわけだ。ともかく奪ったもの全部返して行きな、
俺達に下されたのはこの村の解放だからな。
できれば殺さずにすみたいんだよ」
「・・・そっ、そうまで言うなら仕方ないわね!あなたの顔に免じて消えてあげるわ!!」
負けず嫌いな姉御、強気な発言だ
「ああっ、助かる」
「クラーク!!!」
「隊長命令よ、お嬢さん。でも随分男気があるわね・・。どこの部隊なの・・?」
「俺達か?俺達は傭兵公社第13部隊、そして隊長のクラークさ」
「13部隊のクラーク・・覚えておくわ。私はジャンヌ。山賊ジャンヌ一味の長よ。
縁があればまた会いましょう・・じゃ!さよなら!」
言うだけ言ってとっとと尻尾を巻いて逃げる。
外では頭領が逃げたことで慌ててそれに続く声が聞こえる・・
そして・・

「待たんかい!手を抜いてやっているんだから少しはまともに戦えや!!」

ナタリーの叫び声が夜空に響いている

「やれやれ、じゃっ、ファラ。村民解放して撤収するぞ?」
「・・・・・」
黙ってものすごい形相で睨みつけるファラ
「??・・んっ?まだカリカリしているのか?」
「当たり前でしょ!目の前の敵は全て殺す!これが戦場の鉄則よ!!」
「おいおい、恐いな・・、落ち着けよ」
ファラの頭をポンポン叩いてなだめるクラーク
その途端ファラの顔が落ち着きを取り戻す
「・・あ・・?・・私・・また・・」
「落ち着いたか?」
「・・ええ・・・」
「よしっ、じゃあ後処理して帰ろうぜ?フロスも結果を待っているし」
「わかったわ、あの・・クラーク?」
「・・んっ?」
「さっき怒っていた時の私・・忘れて・・」
静かに沈んだ表情のファラ、気まずいようだ
「・・ああっ、わかった。そんな顔すんなよ、気の強いのはナタリーで慣れているから」
「うん・・・」

こうして第13部隊の初陣は無血で完了
村民の被害もなく、それといえるのは村長宅でファラが空けた大穴ぐらいだ。
4人での作戦でこの成功は異例でその波紋は公社ないでも静かに広がっていった


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