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  第4節 セシル編 「漆黒の接触者」


私はいま、かわいらしいポニーテールの少女と一緒に酒場に向かう道を歩いている・・
女の子の名前はキルケゴール。
あのロクデナシのクラークが連れてきた子だ。
あいつはほんとにトラブルばかり持ってくる!退屈しないのはいいけど・・ね
まぁこの子かわいいし今回は勘弁してあげるか
あっ、因みに私レズじゃないわよ。
・・本当だよ?

「あの・・、セシルさん」
おずおずとした表情で私のほうを見る。ついさっき自分を狙っている輩と会ったんだ、
まだすこし表情が強張っている
か、かわいい・・!食べちゃいたい♪
「どうしたの?キルケ?」
「どうしてセシルさんはクラークさんと一緒に行動しているんですか?」
どうやら気を紛らわしたいらしい。あんま身の上話とか苦手なんだけどなぁ・・
「そうね〜、まぁ退屈しないから・・かな?」
「退屈しない・・ですか」
「そうっ、あいつってあれでなかなか幸薄いのよ、次から次へとトラブルが舞いこんできてね」
「そうなんですか?」
「かなりのもんよ〜、全て解決してきているのは流石といったとこかな」
「それにあいつって妙な信念持っているの、
それに私も同調しているからこそ一緒にいるのかな?」
「信念・・?」
「困っている人がいたら放っておけない、相手が気に入らなければ例えそれが国家だろうと
喧嘩を売るって感じかな?、今まで直接王様に殴りこんだことも何度かあったし・・」
「・・・ワイルドですね・・」
スケールの大きさに驚くキルケ、まっ、常人なら驚くわね。
「いかにもあいつらしいでしょ?だからこそキルケみたいな
身の上でもなんの迷いもなく手を貸したりするの」
「そうですか・・・、強い人なんですね」
「あ〜、違う違う。深く考えてないだけよ。でもそんな性格がみんな気に入ってね。
ロカルノに聞いてもそう答えると思うわよ?」

なんかいつの間にかクラークの話に・・、でもこの子クラークの話をすると
やたらと興味深く聞いてるわね・・。ひょっとしてひょっとすると・・?

そんな話をしていたらいつの間にか日が暮れてきたようだ。
もうすぐ酒場に到着する・・、
着いたら内緒で一杯飲んじゃお・・、んっ?
「どうしました?セシルさん?」
「どうやら誰か後を追けているみたいね、一人・・いや二人か。キルケ、私から離れないでね」
「はい、わかりました・・」
言ってる間に二人組の男が回り込んできた・・
「パツキンのねーちゃん、その子をよこしな!」
チンピラ風の二人組・・、容姿もボキャブラリーも最低ね・・
「いやだ・・って言ったら?」
「そりゃあ無理矢理にでも・・ぐふふふ♪」
なに想像してにやけているんだか・・・
・・はぁ
こんな連中に使うのもなんだけど愛剣「氷狼刹」に手をかける
「悪いけど、女をそういう目でしか見ないやつは許せないタチなの・・
死んで謝ったって許してあげないわよ!」
「ぬかせ!パツキンがー!」
飛びかかるチンピラ〜ずに私の剣が唸る・・!!

キィン!!

悲鳴もいわずチンピラが倒れる。仮死状態にしといた。
っうかこんなバカ共の血で剣が汚れるのは嫌だし
「セシルさん、すごい・・」
キルケが感心した眼差しで私を見る。私だってやる時はやるんだから!
・・・んっ?
「・・・まだよ、そこにいるんでしょう?出てきなさいよ?」
道の木の影から人の気配を感じたので声をかけた。
「いやいや、なかなかの腕前。正直感服いたしましたよ」
黒いコートを着た男がひょうひょうとした口調ででてきた。
でも・・・こいつ、できるわね・・
「どういたしまして。あなたもこの子を狙っている口かしら?」
「まぁ・・、そんなとこですかね」
「じゃあ・・、悪いけど剣の錆になってもらおうかしら?」
さて・・、私の剣がこいつにどこまで通用するか・・。でもやるしかない
「まぁまぁ、今日は私も様子見ということなので
別に今あなたとやり合うつもりはありませんよ?
マドモアゼル」
「余裕面ね・・、気に入らないわ・・」
「そうおっしゃらずに。とりあえずあまりその子に関わらないほうが身の為ですよ?」
忠告?ますます気に入らないわ・・
「忠告ありがとう、しかしそういう訳にもいかないのよね」
「勝気なお方だ・・、一応忠告はしましたよ。では、今日はこれで・・」
そういうと黒いコートの男は音もなく姿を消した・・・
あの男、黒魔術師ね・・。
「セシルさん、大丈夫ですか・・?」
心配そうにキルケが私を見ている。そんなに顔が強張っているのかしら?
「ええっ、大丈夫よ。」
「あの、コートの人。普通じゃないですね・・」
どうやらキルケにもわかるようね
「・・みたいね、気をつけないと」
つぶやくように言う・・、やばい一件になりそうだわ。


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