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第十二節  「pirates must die!!」


飛竜の襲撃以降、何の変化もなく奪取されたソシエ船はそのまま北へ進んでいる
すでに日は暮れており松明やら錬金灯やらを灯して周囲の警戒を怠らない
その中、船内の船長室でシーラは軟禁されていた
「・・流石に、人質がいるとなるとあの連中も手が出せないようねぇ」
ニヤリと笑う女、拘束しているシーラに冷たく言い放つ
「ふんっ、だがお前のマントに小細工を仕掛けるような連中だ。気を抜くな」
その女を馬鹿にしたような口調で注意する金髪の男、一見普通の街男のようにも見えるのだが
目つきは鋭く酷くまがまがしいものを感じる
「わかっているよ、どんなに強力な武器を用意しようが・・この子がいるのなら手の出しようがないけどね」
「ひっ・・や・・やめ・・」
恐怖に震えるシーラ、声は既に枯れている
「まぁ無理に生かしておいてよかったわね。秘宝のことなんてな〜んにも知らなかったんじゃ意味ないもの」
「資質があったのならそれでいい。おかげであの厄介な結界を破ってこいつを取り出せたのだからな」
そう言うと男は怪しげに光る宝石を取り出す
「貴方は・・本当に儀式を行うつもりですか・・」
「ああっ、だからこそ犠牲を払ってこうして目的地に進んでいるんだ・・」
「あ・・あの内容を知っても・・それをやるのですか・・」
「そうだとも、俺は・・人という器では治まりきらない素質がある。
この宝が目的だったのだがあの石室の文字によりその真実を知った以上は
手にしないのは愚かだろう?」
「それが貴方達の身を滅ぼすと知ってでも・・ですか・・」
「ふん、汚らわしい獣人のお前が心配することはない。もはや儀式の方法もわかった
お前なんぞここで殺してもいいのだがあの厄介な連中を抑える道具となる
・・儀式が終わるまでは生かしておいてやる」
邪笑を浮かべながらそう言いはなつ男・・
「・・まぁ慈悲深いアンザルサンなこと♪感謝しなさいよ?」
「ふん、ベリンダ。念のためだ・・警備を万全にしておけ。俺はこの女の頭の中から儀式に関わる情報を仕入れる」
「ま〜た術で頭の中覗くの?いやらしいわねぇ」
「ここで殺されたいか?」
「おおっ、こわ♪そんじゃ後小一時間でその目的の島まで到着するから、それまで見張りを強化しておくわねぇ」
笑みを浮かべ女海賊ベリンダは静かに外へと出て行った


一方

船倉エリアに向かう通路では海賊二人がサボりながら談笑していた
「にしても、余裕があるならあのソシエが飼っていた獣人女を連れてこりゃよかったなぁ・・」
「なんだ?お前あんな獣くせぇメスが好きなのか?」
「ははは、匂いなんてもんはどうにもでもなる。まぁ普通のメスブタとは違って体が丈夫だから色々と試せるってやつだ」
「へぇ・・そうなのか?」
「ああっ、そう簡単には壊れないからそれこそ使いまわしできる便利な便器ってやつだ!」
「そりゃもったいなかったなぁ・・、そういや船長が人質に一匹持っていたな」
「ああ〜!ソシエの野郎に対する切り札だってよ。さっき馬鹿でかい竜が襲ってきてもすぐ尻尾を巻いて逃げやがったぜ?」
「おおっ、そりゃいい!だが人質だってんなら・・生きていたらいいんだろ?後で頼んでヤるか?」
「いいなぁ・・また獣人のメスにしちゃ上玉だもんなぁ・・」
「「ぐへへへへへ・・・」」
下品な笑みをうかべながら妄想する海賊二人・・
だが

ポタ・・ポタ・・

不意に数歩先の天上から水が洩れていることに気づく
「ああっ?あの飛竜が立てた水柱の影響か・・ソシエ様の船も大したことねぇなぁ」
「まったくだ・・ってもそんなに浴びたか・・」
首をかしげながら水漏れを起こしている天上へ一人が近づく
「う〜ん、なんだろう?まぁ大したことない・・か」
自分達の船ではないからどうでもいいと再び相方の方へと振り向いた男
・・だが・・
そこには今の今まで話をしていた相方の首がすっぱりなくなっておりフラフラと自分に向かって歩いてくる
それは糸が切れた人形、ただ船の揺れと筋肉の痙攣がそうさせているだけで・・
「ひ・・ひぃ!いっ・・一体どうしちまったんだ!!」
一瞬の出来事に完全にパニックになる男、目の前に首なしの死体が倒れてそれに近づこうとしたのだが・・

ズン!

不意に自分の体を何かがすり抜けていく感覚を覚える
「え・・ご・・ばぁ・・」
身体に力が入らずそのまま倒れこむ、口からは何故か血を吐いてしまい体が全く動かない
「あ・・が・・が・・」
何があったか必死で確認するのだがそれを待たずして男の意識は消滅していく
彼が最後に見たのはずぶずぶにぬれた金髪の女性のようだった

・・・・・・・

「それで、一人は首をすっぱりと切られてもう一人は右肩からから左腰にかけてまで綺麗すっぱり切断されて絶命していた・・っと」

数分後、異常なまでに立ち込める血の臭いと死臭に船倉内にいた数人の海賊達が現場に集まっていた
「・・ああ、死体はとりあえずは処理をした。だがあの切れ口・・普通の剣じゃああもならねぇ」
「なんだと?」
「断面が綺麗過ぎるんだ。何で切ったか知らねぇが骨まで綺麗に切れているなんておかしいじゃねぇか」
「・・確かにな。それにどんなに切れ味が良い剣でも身体を切り落としたのならもっと血が飛び散っているはずだ・・
だが・・」
死体が置いてあった場所と天上以外は特に血が飛び散った形跡はない
それが彼らを逆に怯えさせる
「だ・・だったら得物は何なんだよ。相当な大剣じゃないとこんなことできないぜ!?」
「知らん・・だが警戒するしかあるまい・・ベリンダ様とアンザルサン様には?」
「連絡をつけておいた。船長はあの獣人の女を催眠にかけているから入室は一切禁止だとさ
ベリンダからは警戒しつつできるだけ固まって行動、侵入者を見つけ出せだとさ」
「・・ちっ、相手もわからんのに気楽に言う・・大体、こんな芸当人間ができるもんじゃない・・何か・・化け物の仕業じゃないのか?」
「化け物がそんなに静かに入ってくるか。
憶測をしていても仕方あるまい・・とにかく、俺達の持ち場である船倉エリアを巡回するぞ・・」
恐る恐る持ち場に戻ろうとする男達だが・・

ピキ・・ピキ・・・

水が固まる音に過剰反応して周囲を見渡す
「なんだ!?」
「み・・見ろ!」
先ほど水漏れが起こっていたところからゆっくりと細いツララが伸びているのだ
「なんだ・・?ツララ・・?」
「き、気をつけろ!こんな暖かい海でツララなんて異常だぞ!?」
全員剣を抜きツララを切り取ろうとにじり寄る
その瞬間・・
グニッとツララの先端が曲がった、先端は天然のものとは思えないほど鋭い
そしてそれは意志を持つかの如く海賊の一人に狙いを定め・・

ドス!!

「ぐええええっ!!」
驚くべき速さで男の頭を貫く、それはツララではなく凶器なる氷の触手
頭を貫きながら男を振り回し絶叫をあげさせる
「あああああああ!!!」

「こ・・こいつ!!!!」
「どうするんだよ!おい!!」
「とにかく切り取らないと!!」
慌てふためく男達・・
その時、通路の両壁から同じようなツララが幾つも染み出てくる
それらは隙間なくピッチリと生えており・・
「ひっ・・なんだ!?」
「に・・にげぇ・・」

グサグサグサグサグサ!!!

武器を捨て逃げる前に壁から生えた氷の触手は棘となり両脇から勢い良く飛び出て
男達の身体を蜂の巣にし反対側の壁に突き刺さる
全身串刺しにされた男達はそのまま絶命し滴り落ちる血が再び床を湿らせていった

・・・それより10分もしないうちに船内のあちこちで異変は起きた。
ある者は壁から現れた氷の刃に身を切られ、ある物は何故か溺死、ある者はバラバラの惨殺死体となっていたのだが
その原因はいずれも不明、どこで起きるかわからずまた絶命までの時間が短いために船内の詳しい情報を知る者はいなくなった
「それで・・・船倉ブロックから何から全て連絡が取れない・・っと」
甲板にて顔色を曇らせるベリンダ、生存者を確認しつつ甲板に召集させた
・・かなりの人数がいた彼らだったのだが今はもう数えるほどしかいない
「・・やれやれ、下手に呼びにいけないしねぇ・・後はアンザルサンとあの子か」
「ベリンダ様、呼びに行かないんでいいですか?」
「あの人のことだからだいじょうぶでしょう?悪知恵と勘の良さは大陸一だし・・それに、下手に呼びに行ったら
その正体不明の獣に襲われるわよ?」
「け・獣・・ですか・・」
「姿を見たものはいないけどね。死体の様子からして人間の仕業じゃないでしょう。
軽々と首を切断したりしているのよ?」
「そんなものどこからか・・」
「大方、あのソシエが飼っている魔獣じゃないの?何か伝説と言われている魔法を使う竜がいるくらいなんだし」
その考えはある意味間違ってはいない
「な・・化け物か・・」
”まぁそう考えるのが妥当だな・・”
不意に後ろから声が聞こえる、状況が状況なだけに全員一斉に振り向くのだが
そこにいるのは
「・・アンザルサン、驚かさないでよ」
シーラを肩に担いでいるアンザルサン、相変わらずの他人を見下す冷めた笑みを浮かべている
「ふんっ、俺が篭っている間に派手にやられているじゃないか」
「否定はできないわね。姿が確認できないし、立ち込める血の匂いのすごさから室内はもう全滅みたいだし」
「やれやれ、言い訳する暇があるならとっとと見つけて殺せ」
「簡単に言わないでよ、チームを組んで対策しようとしても無理だったんだから」
「だったら他の手を考えろ」
鼻で笑いながら甲板に置かれた小さな救命ボートの止め具を外しだす
「ちょっと・・何処に行く気?」
「先に目的地に向かう。このままでは予定にズレが生じるからな」
そう言いながら数人乗りの救命ボートを引きずりながら夜の海へ放り投げる
「この状況で単独行動?勝手ね・・」
「下らん余興にはそろそろ飽きた。お前達で何とかしろ」
そう言いながら返答も待たずにボートに向けて飛び降りるアンザルサン
標準装備されている錬金灯をつけながらさっさと進んでいった
「・・・やれやれ・・無責任ね・・」
「あの野郎・・」
その行動にベリンダ以外の海賊達は殺意を剥きだしにする
「はいはい、あの人の自己中さは今にはじまったことじゃないでしょう?
それにあの悪知恵があるから貴方達も今まで捕まらずに済んできたわけじゃなくて?」
「そりゃわかっていますけど・・この一大事に・・」
「あの人にとっちゃ一大事じゃないってことだけよ・・とにかくこれで何とかしないとやばいことになったわね
無事にいてもこのままこう着状態が続いて彼が帰ってきたら今度はあの人に切り殺されるかも」
その一言に青冷める面々・・
「じゃあどうするんです?」
「固まって様子を見るしかないわね。・・やれやれ・・」
軽くため息をついた瞬間

ガン!

急に大きな音がなったかと思うと急に船首部分から振動が伝わる!
「・・何・・?錨が落ちている!?」
「あ・・あの野郎だ・・ここから動けなくする気だ!!」
半狂乱になりながら剣を抜く面々・・
そこに

バキ!

急に甲板の一部が破れそこから氷の手が現れる、鋭いそれは海賊の一人の足をしっかりと掴み無理やり引き込んでいく!
「ひ・・!い・・・やああああああああああああ!!!」
叫ぶのも遮るほどの怪力で引きずり込む氷の腕甲板の板を破りながら男を丸々暗闇の中に引き込んだかと思いきや
”ぎゃああああああああああああああああ!!!”
凄まじい悲鳴を上げる・・、断末魔の叫びは甲板中に響き渡り何かが肉を刻む音が生々しく響いてくる
「・・こ・・氷の手・・」
「あ・・ああ・・俺も見た・・」
「なんなんだよ、甲板を軽々と壊しやがった・・」
「ガタガタするんじゃないよ!この下の層に奴がいるんだろ!?全員で団結してぶっ殺しておいで!」
流石のベリンダも冷静さを失う
「・・え・・俺達・・が・・」
「当たり前だろ!私はこの穴を監視していく!ここから飛び出てきたら私が始末してやるよ!」
流石に彼女も卑怯な事に手を染めてきた者、ここぞとなれば上司面を全面に押し出してくる
「「「「・・・・」」」」
「なんだい?私の言う事が聞けないってのかい?」
剣を抜き脅迫するベリンダ、こうなっては従わざるをえないために男達は無言のままおずおずと船内に入っていくのだった

・・・・・

一人の残された甲板でベリンダは足元に注意しながら氷の化け物によって空けられた穴を見ながら警戒を続ける
「まったく・・使えない駒が一々怯えないでほしいわね」
口惜しげにそう吐き捨てるベリンダ、所詮は彼女も鬼畜の一味・・
身内が死ぬ事など自分の命が助かる事を思えば軽い事なのだ
・・・
そして数分間、夜の海の波音だけが甲板のみに聞こえており何の変化がない
「殺った?・・いや・・殺られた?何も声が聞こえないなんて・・」
甲板に空いた穴にも何の異常もない
目標の化け物を発見しそのまま船内を移動したのだと一人で納得し剣を収めようとしたその時・・

ピキ・・

「!!」
不意に自分の足元から氷が伸び足にしっかりと食いつく
「な・・何!?狙いは私!?」
慌て振り払おうと足を振るベリンダ、しかし氷はしっかりと食いつきながら足全体を覆いビクともしない・・
「くっ・・動けないようにするつもり!
私なんかよりあの馬鹿どもの相手をしていな!」
慌てて剣で氷を削りだすベリンダ、しかしその手ごたえは普通の氷ではなくまるで鉄のように硬い

”残念、もう誰もいないのよね・・”

「!!誰だ!!?」
「おたくらの言う化け物よ・・」
ゆっくりと船内に続く扉から姿を現す金髪の騎士セシル
ビショビショに濡れきっているその姿は不気味そのもの
「き・・貴様がこの船の・・」
「と〜ぜんの報復ってやつよ。シーラ達は逃したけど・・まぁ追い込むにはちょうど良かったのかもね」
「・・・・」
「まぁたまりに溜まったイライラストレスをさっぱりさせてもらったわ。どれもスプラッタホラー調でお送りしたんだけどまぁ
グログロだから詳しくは語れないわね」
「・・くっ!」
足が動けない状態なのだが懐からダガーを取り出しセシルに向けて投げ放つのだが・・

キィン

あっさりと捌きにやけ出す
「残念ね〜、まぁ元々群れて姑息な手を使わなきゃ何もできないあんた達とは格が違うわけよ」
「ふん・・、その姑息な手を使う雑魚の足を封じて戦うつもり?大口叩く割には大したことないねぇ」
精一杯憎まれ口を叩きながらダガーで応戦するベリンダだが
セシルはキョトンとしながらフラリフラリそれを回避していく
「???・・ああっ!!なんだ!そう捉えたの!?あはははははは!!!」
急に腹を抱えながら笑いだすセシル、よほど面白いのか目には涙さえ浮かべている
「な・・何がおかしい!?」
「はははは・・お・・お腹痛い・・!はははははは!!」
「ふざけるな!」
最後の一本を笑い転げるセシルに向かって投げる!
だがセシルは笑いながらもあっさりとそれを叩き落す、ある種神業的な器用さである
「あ〜おかしい!あんたの足を動けなくしたのは別に私が有利に戦うためじゃないわよ?
そんなことしなくてもあんたなんてどうとでも殺せるんだし」
「・・な・・に・・?」
「ただ船内の馬鹿達とおんなじようにしてもしょうがないじゃない。シーラの一族を襲った罪、そんなに簡単に償えるとでも思って?」
「はん!奪い奪われるが世の常よ!他人のモノを奪って何が悪い!」
「まぁ〜、私も正義の味方ってわけじゃないからそこらは強く言えないわね。ただ、因果応報って奴も世の常なのよ」
「だから・・殺すのか・・」
「ええっ、シーラがママのところに匿われて、私が呼ばれた瞬間からこうなるのは決まっていたことなのよ」
二コリと笑うセシル
「・・第三者がいい加減な事を・・」
「まっ、第三者なのには変わりないんだけど〜、あの島の光景見てピュアな私は酷く心を痛めちゃったのよねぇ
だから、その報復ってわけぇ」
「ふざけた事を・・!!!」
最後の刃、手に持つカトラスを力任せにセシルへと投げつけるベリンダ
「はいはい、悪あがきは後に取っておきなさい〜。最後に問題よ♪
人が死亡するのに一番苦しい方法は?」
「何だと・・?」
「もう、ノリが悪いわね・・正解は溺死。そしてそれこそがあんたに身動きを取れなくした『理由』よ」
そう言いパチンっと指を鳴らす
それと同時に・・

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

船が激しく揺れ始める!
「なんだ!?」
「船底に穴を空けたの、とっておきの氷塊でね。・・流石にママの船、仕掛けるのに時間が掛かったわぁ〜」
「き・・貴様ぁぁぁ!!!」
「これだけの規模の船だと沈没まで少々時間が掛かるでしょうねぇ・・船が沈んで溺れ死ぬするまでの一時、
存分に堪能しながら逝ってちょうだいな♪」
そう言いながらさっさと救命ボートの止め具を外し出すセシル
「ま・・待って!お願い!もうこんな事しないから・・」
「おあいにくさま、そう言う泣き言は信じないクチなの。・・言ったでしょ?正義の味方じゃないって」
「いや!こんな・・この!!この!!」
必死で凍りついた足を動かそうともがく
「ああっ、私が作り出した氷は並大抵のもんじゃないわよ?あんたの命が途絶えた先もずっと凍りつくんじゃないかしらね
・・まっ、魚の餌決定ね」
「ひっ・・いや・・助けて!助けてよ!!」
「助けるぐらいなら最初からそんな真似しないじゃない。恨むんなら『アイアンローズ』と『金獅子』の怒りに触れた自分を恨むことね
・・そんじゃ、せいぜい楽しんでね♪海面に入る瞬間に親指立てたらかっこいいわよ?」
そう言いながら救命ボートを力いっぱい海に投げ飛ばし沈没に巻き込まれないていどの処にうまく着水させる
そして軽く敬礼して彼女は船から飛び立ち夜の海の闇へと消えていった

「いあああああああああああああ!!!!」

轟音とともに沈没する船、ベリンダの絶叫はその中で我が身が海へと沈んでいくまで続いていった


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