×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

第八節  「そして敵は浮かび上がる」


一方ハイデルベルク城ではキルケとセシルが
王立の図書館にて犯人達の手がかりを探すべく外へと出かけた
城内では未だ警戒態勢となっておりジャスティンを隊長にして警備に当たっている
幸い、被害は城内のみとなった襲撃だったのでその真実は外へは漏れることなく
城内の修復作業もすぐに終わり表上の平穏は取り戻せたようだった

しかし有名人が歩くとそれに気付く野次馬さん達もいたり・・

「セシル様だ!」

「おおっ!あれが百戦錬磨の麗人騎士『金獅子』か!」

「この歳であんな立派なお方を見れるなんて・・わしゃあ幸せじゃよ」

「すげぇ美人だ・・、あんな人を恋人に持つ奴は良い人生送っているだろうな〜!」

王都の通りを歩くセシルとキルケに人々は羨望の眼差しを送っている
しかも露店を出している親父さん達も仕事を中断してまで見ている始末、
表通りはまずいと思い少し中に入った通りを選んだのだがあまり効果はなかったようだ
通りの脇の家の窓からも数人チラチラと見ている人すらいる
「セシル様、大変人気があるようで・・」
「いえっ、シスターのお邪魔にならなければいいのですが・・」
お上品に話をする二人。
白い法衣の少女と凛々しい銀鎧の女騎士がきびきびと話をしているように見える
・・しかし、本当の内容は・・

「セシル様、大変人気があるようで・・」→(セシルさん、うるさいですよ?この人達・・)

「いえっ、シスターのお邪魔にならなければいいのですが・・」→(うざいけど我慢して・・)

っと言ったところか・・。
ともあれ、それなりの地位故に姿勢を崩せず窮屈な感じのままで図書館へと歩を進める
「しかしセシル様。この一件先が見えませんね」

(セシルさん、早く敵が動いてくれませんかね〜、もうしんどいですよ・・)

「そうですね、シスター。早く終わらせて少し落ちついた処で静養したいものです」

(ほんとね〜。ったく早く帰ってのんびり昼寝でもしたいわ〜)

それが通じるのは仲間だからか・・、そこへ
「あ・・あの!セシル様!握手してもらっていいですか!」
二人の前に現れるパッとしない青年・・、だが明らかな興奮状態
「・・私の・・ですか?」
「は・・はい!」
「いいですよ、はい」
軽く握手をしてやるセシル、爽やかスマイルも忘れずしっかり決めている
「ありがとうございます!僕、騎士になるのが夢なんです!もう手、洗いませんね!」
「あらあら・・、騎士を目指していたのですか。信じ精進すればきっとなれますよ」
「ありがとうございます!セシル様!」
「あ・・でも、・・手は洗わないと聖母神様に嫌われますよ」
「は・・はい!あの・・失礼します!!」
有頂天になりながら去っていく青年、周りも握手をしようと何やらうずうずしているが・・
「皆様、申し訳ありません。私達は只今職務についておりまして時間がございません。
どうかご理解をお願いします」
一礼して先を進むセシル、その言葉に周りも納得し素直に言う通りにその姿を見送った
「また、一人の人を幸せにしてしまいましたね。シスター」
「彼には真実を知らずにがんばってもらいたいものですね、セシル様」
嘘が固まった会話をする二人・・
それが自室に戻るまで続くかと思いきや王立図書館にて
個室が用意されたので二人にとっては大変ありがたい中継地点となった・・
「あ〜!も〜!!肩が凝るわ!」
馬鹿でかい図書館の中で高官が使用する個室に案内された二人
・・まず最初にセシルが姿勢を崩し唸った
「ほんとですね・・。でもここなら姿勢を崩して調べれますね。
ソファにテーブルに仮眠用の簡易ベットまで・・流石は大国の図書館・・」
「一般人にゃ絶対使わせないでしょうけどね。
ともかく、それらしい本をここに持ってきて調べましょうか」
「歴史を歪める研究とそれを利用してできる悪事・・、あればいいんですけどねぇ」
そう言いつつも手当たり分厚い本を持ってくる・・
一般人や騎士でさえ観覧が禁じられている黒魔術の書物や魔導書なども
この書庫には置かれており準司祭の肩書きを持つキルケならば自由に見ることが出来る
・・、まぁセシルが借りることができたとしても内容はさっぱりだろう・・
そんな訳でセシルは次第に眉間の皺を寄せて挙句の果てには
巷で出まわっている小説本を持ってきてそれに読みふけっている・・

・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・

「ふぅ、これだけあっても目星はつかないもんですねぇ・・」
一般の閉館時間を迎えたが中々に見つからなくため息をつくキルケ・・
窓からは黄昏の光が差し込んでおり静かな館内では一層寂しく感じてしまう
「う・・・うう・・オスカル〜!」
だがそんな中、セシルは小説を見て号泣している・・。
「セシルさん・・。はぁ・・真面目に生きるって損なのかしら・・?」
少し悲しくなったところで直も手元の古書をめくるキルケ
そこには・・
「!!・・『時の流れに逆らった者はその身体に独特な力を宿す。
それは流れを逆らった故に現代の律に合致しないために起こり
その存在は他界を隔てる扉にも影響を与える可能性がある・・』・・これです!!」
「ええ・・キルケ・・どうしたの?」
「やっと見つかったんですよ!」
「そんなことよりもオスカルが〜・・」
「小説なんて後ですよ!とにかくコレ!
どうやらフレイアさんを攫ったのは他界から物騒なモノを招くためかもしれないんですよ!」
「!!・・悪魔降ろしみたいな感じ?・・・全くオカルトな人が多いもんね!
・・・・でも具体的に連中の正体とかはわからないのよね?」
悪魔降ろしの類ともなれば流石にセシルも顔つきが険しくなる
「・・それは・・これからですよ」

”恐らくは悪魔崇拝の組織『骸旅団』の仕業かと思います・・”


「「!!!」」
突如女性の声がしたので警戒する二人・・、見れば個室の入り口に栗毛の女性が立っている
ハイデルベルク騎士団正式採用のスーツを着ているところを見れば・・
「驚かせてすみません、私はフレイア隊長の部下で情報部を統括しているアリーと言います。」
深く礼をするアリー、童顔の彼女故礼儀正しい態度だと一層お堅い印象がする
「ふぅん・・情報集めているだけに勝手に部屋に入ってくるわけ?」
それでもセシルは警戒を解いてない
「・・あの・・ノックもしましたし声もかけましたよ・・、お二方、全然気付いてくれなくて・・」
「「・・すみません・・」」
「いえっ、私もカーディナル王からの指示で
貴方達に協力するように言われましたのでお気になさらずに・・」
「あら・・、そう。王さんも手を貸さないわけね・・でもその骸旅団って?」
「ハイデルベルク周辺で活動している秘密結社・・と言った感じですね。
セシルさんには因縁深いかと・・」
「・・・どういうこと?」
「かつてのハイデルベルク騎士団の総団長が関わっていた組織
・・っと言えばわかっていただけると思います」
アリーの一言でセシルは全てを察して苦虫を噛み潰したような顔になる
「なるほど〜、悪魔を召還し好き放題やろうとして失敗した馬鹿達ね」
「ええっ、セシル様の活躍にて失敗に終わって以来その活動が見えていませんでしたが・・
過去の事件とあの脅迫文を重ね合わせると
意外に合致する点が多かったので間違いないと思います」
「悪魔降ろしですか・・。そんな事しても何も残らないのに・・」
キルケが悲しそうに呟く・・、彼女もかつては悪魔の生贄として命を狙われた身なのだ
「・・・・、悪魔じゃないかもしれませんね」
不意にアリーが呟くように言う。彼女も色々と考えていたようだ
「・・そうかもね、悪魔降ろすならば処女の修道士やら活きの良い生娘捧げればいい。
でも運命の産物である女を使用しての降臨となると悪魔どころの代物じゃないかもね」
「じゃ・・じゃあ・・」
「邪神召還。異界の壁を破って招くとなればそのくらいの事にはなると思うわ・・。
最も、そんなことが本当にできるかわかったもんじゃないけどね。
大体そういう馬鹿って確信もなく絶対成功するって思い込んでいるのが大概だし」
珍しく勘が冴えるセシル、キルケとアリーはその言葉に息を呑む
「なんとか見えてきたわね。
じゃ、夜が明けたら一旦会議とするために館に戻りましょうかね〜」
「そうですね、今後の事も考えたいですし・・。アリーさん。
城の警備とかはどうです?私達がいなくても大丈夫ですか?」
「元々貴方達は城とは無関係です。我々でうまく回さないといけませんよ・
それにジャスティン様の警備体勢の強化、襲撃経路の特定での配置換えなどをしています、
安心してください」
「ありがとう、まぁ警備がんばってね〜。
じゃっ、夜が明けたら戻りましょう♪・・できればヤジ馬がたからない早朝が良いわね」
「それだったらちゃんと起きてくださいね・・」
本をまとめながらキルケが呟く。アリーは何の事かと首をかしげるばかりだ


・・・・・・
・・・・・・・・

それより数日、キルケとセシルは無事(?)館へと帰ってきた・・
「ただいま〜、ロカ〜、優しく抱き締めて〜♪」
帰るなり甘えるセシル・・、出迎えたロカルノは鼻で笑いながら
「お前はいつも馬鹿面だな・・状態を考えろ」
「・・きっつ!」
「まぁまぁ、クラークさん♪今帰りました♪」
「おっ、キルケ。帰ったか〜。どうだ?久々の都会生活は?」
対し後から出てきたクラークは白法衣のキルケをお姫様だっこにして迎える
「疲れましたよ〜、もうこっちの生活から離れられません。
それにセシルさんばっかり欲求を満たして私も溜まっているんです〜」
「そうかそうか。よしよし・・、久々に一緒に寝てやるよ♪」
「はい♪」
バカップル復活!
「・・でもキルケ。まだ正式に城から出たわけじゃないから貞操帯つけたままじゃないの?」
「・・あ゛あ゛!!そういえばそうですね!セシルさん引き千切ってくださいよ〜・・」
「仕事中にそんなことするのは不潔よ♪うふふ♪さっ、お茶でも飲んで報告しましょ?」
「ぬ・・お・・おい」
意地悪い笑顔でセシルはロカルノを引っ張り奥へ入って行った
ささやかな仕返し・・っといったところか
「ふえええ〜ん。クラークさん〜・・」
「よしよし、今はこれで我慢してくれ」
そう言うと優しくキスをしてやるクラーク、とりあえずはキルケもそれで満足いったようで・・
「終わったら・・続きをしてくださいね♪」
「終わってからな。・・じゃっ、行こうぜ」

・・・・・・・・

キルケとセシルの図書館にての憶測が報告し終えた時、男性陣も腕を組んで唸っていた
「邪神降臨の生贄・・か。
ったく、自分らの力でできないからってどうしてこうも訳のわからん異形にすがるかねぇ・・」
「邪神の関わりはまだ憶測よ、でもただの誘拐って見るには変過ぎるしね。
まっ、以前降ろすのに成功した悪魔も私にボコられたし・・、
司祭家族の生贄で召還しようとした連中も失敗したのを見てたから
極端なこと考えたんじゃないのかしらねぇ・・」
「・・ちっ・・」
憶測の話だがそれでもロカルノにとっては腹立たしい話だ
「まっ、おおよその見解はできたが・・、問題は奴らの居場所か。『草』の状況は・・」
「先日こちらに向かっているとの連絡があった、もう直到着するだろう。
有力な情報がなければすぐに失敗の連絡をいれる奴だ。
その様子だと何やら見つけたらしい・・」
「条件はそろいましたね・・、後は徹底的にしばき倒すだけですか」
「キルケ、そのお下品な言葉はやはりセシルから・・」
「あの生活は私を強くしてくれました・・(ウルウル・・)」
相当辛かったのか・・っとクラークの頬を伝う汗が一つ・・
「大げさな、でも大丈夫だったか?おいセシル、俺の女に手を出したんじゃねぇだろな?」
「家族 手 出さない」
あからさまに不審なセシル・・、目が泳いで片言の言葉になっている
「ふっ、キルケを私と間違えて抱き締めたり欲求不満の余りに押し倒したものな・・」
「げっ!ロカルノさんそういう話は秘密にしておいてよ!」
「危険人物め・・。これが凛々しく麗しい聖騎士の正体だとわかればさぞかし国民は嘆くだろうな」
「石も投げるでしょうね〜」
簡単に想像できちゃうのが悲しい現実、
・・しかしセシルは不満気味だが反論しようとした時に静かにクローディアと『草』が戻ってきた

「お待たせしました・・ロカルノさん」
『草』はいつもと同じ一般人の服装で身なりも整えている
「いやっ、無事だったか?」
「何度か刺客が来ましたがクローディアさんの力で残らず斬り捨ててくれました」
「そうか・・、クローディアもご苦労だったな」
「いえ・・、ですが総じて戦闘能力の高い集団だという事は間違いなさそうです」
「・・んっ、なんだ?お前が遅れをとったのか?」
クローディアの言葉にクラークが驚く。
「少し手傷を負いました・・が、戦闘に支障がでるほどでもないです」
「・・申し訳ありません。私を庇って浅手ですが負傷を・・」
『草』が申し訳なさそうに謝る・・がクローディアは全く問題なさそうに頷くだけだ
「ともかく、報告をしてくれ。茶も入れよう・・」
ロカルノが急かしなく動く。さすがに平常心を保っていられないようだ

・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・

それより数時間後、報告を終えて引き続きその動きを探るために
すっかり暗くなった道を『草』は走り出した。
ユトレヒト隊の面々は静かにその間に練った作戦を実行するために休息を取る

「申し訳ありません。わざわざ兄上が手当てを・・」
畳を敷いたクローディアの部屋・・、一通りの家具が置かれ窓の外は一面の闇だ
その中央で上着を脱いで傷口を見せるクローディアと後からその傷口をクラークが見ている。
・・いくら兄といえども彼女はサラシを巻いているのだが・・
「いいや、腕のケガだったら自分で手当てをするのはちょいと難儀だからな。
・・遠慮するな、俺とお前の仲だろ?」
「兄上・・」
「しっかし、『草』を庇ったとは言えお前が手傷を負うとは・・ナタリーがいたら説教モンだぜ?」
「・・違い・・ありませんね」
「よし、これでよし。剣は振れそうか?」
包帯を巻いてやり肩を軽く叩いてやるクラーク
「・・はい、大丈夫です。戦闘にも支障はでないと思います」
「そっか・・じゃあ今日はゆっくり休め。明日からまた忙しいからな」
優しくクローディアの頭を撫で部屋を後にしようとするクラーク・・だが・・
「あの・・兄上!もう少し・・話を・・」
「ん?」
「もう少し話をしてもよろしいでしょうか?」
「あ・・・ああ・・、いいぜ。」
クローディアの表情に押されて静かに畳にあぐらをかくクラーク。
対しクローディアは服装を正し正座をしだした
「兄上・・、折り入って話があるのですが・・
姉上が死んだ時・・遺品を何故シグマさんに渡したのですか?」
「・・・・・」
いつかは聞かれると思われた質問・・・、いざ言われると辛いものがある
「とても・・悲しかった。でも・・兄上が来てくれなかったことがもっと悲しかったです」
「・・すまない」
「兄上・・」
「・・、お前やお師さんに会わす顔がないっと思った・・。
それ以上にお前の悲しむ顔が見たくなかったんだ」
「でも・・それでも私は兄上に来て欲しかった」
「ああ・・、そうだな。俺も少し我を忘れていたらしい。・・すまない」
「シグマさんの言っていた・・ファラさんの事ですね」
「お前・・・やれやれ、シグマの奴も意外におしゃべりだな」
シグマから聞き出していたかと思うとクラークも思わず苦笑いをしてしまう
「何度もお願いしましたので。・・彼女が羨ましかった・・、兄上を一人締めできて・・」
「・・・・・」
「兄上・・私・・・私・・!」
意を決して彼の目を見つめ告白をしようとするクローディア
しかしその先を言わさないようにクラークがその唇をキスで塞ぐ
「!!・・・ん・・・」
「・・・、クローディア。まだこの一件は解決していない・・、
その続きはきちんと終わってからにしないと心に隙ができるぜ?」
「兄・・上・・」
呆然と今まで重なりあった唇に手を当てる。素っ気はないが想いの人と唇を交えたのだ
言葉にできない感情が彼女の中で渦巻いている
「お前の話の続きは後でゆっくり聞いてやるよ。
・・まっ、先にこれだけは言っておくけど・・俺にとってファラやキルケも特別な存在であるように・・
お前も俺にとっては特別な存在なんだぜ?
・・それも、一番・・な」
意味深にクラークが微笑む・・
「兄上・・?一番・・とは・・?」
「まっ、それを知りたければこの一件生き残って聞くことだな。じゃあ俺はもう寝るぜ〜?」
そう言うとクラークはクローディアの頭を軽く叩き部屋を出ていく・・、
その動作はかなり焦っているようにも見えた
「・・私が・・一番・・?」
クラークの言ったことの意味を考えるが決して悪いほうにはとれないその内容・・
クローディアはクラークと触れた唇を指で少しなぞりながら呆然と座り続けた

・・・同じ頃・・

ロカルノの部屋にて寝床を共にするセシルとロカルノ・・
「やっぱり深刻そうね?」
寝巻き姿のセシルがベットに寝転びながらすばりと言う
「・・ふっ、そうか?」
仮面を取り就寝準備に入っているロカルノが苦笑する
「いてもたってもいられないってやつ?
貴方のそんな姿を見られるなんてね・・、流石に愛しの妹の危機にゃ平静でいられないみたいね」
「随分と刺があるな?セシル」
「だって〜、フレイアって絶対ロカルノの事が好きだったはずよ?
でなきゃあそこまでロカルノを憎まないもの」
愛しさと憎しみは紙一重・・、それが人の情
「お前はそれが好ましくないようだな・・?」
「そりゃあね〜、私は一人の男に私だけを見て欲しいタイプよ?
キルケとかとは全然違うのよ・・っうかそれが普通じゃない?」
「・・ふっ、安心しろ。フレイアとて私と結びつくとは思ってもいまい。
それに・・私の女はお前ぐらいしかいない・・そうだろ?」
「さっすがロカルノ♪」
「他の女を作ればそいつを惨殺するのは間違いないだろうからな・・」
ロカルノの言葉にズルっと滑るセシルさん
「・・・ひどい言われようね」
「ともあれ、もう少し付き合ってくれ・・。あいつを無事助けるまで」
「いいわよ。・・だけど無事完遂できるために英気が欲しいわね♪」
「ふっ、高くつくものだな」
そう言うとロカルノはセシルに口付けを交わし部屋の明かりを消した


<<back top next>>