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第1節  「過去からの訪問者」


「よっしゃ!!フルハウス!!この勝負、俺の勝ちだぁぁぁ!!」
勢いよくカードを見せるクラーク青年。
3人はクラークとロカルノが寝泊りしている小屋でポーカーをしている
もちろん、ただでは面白みがないので持ち金賭けているのだが・・・
「甘いな、ロイヤルストレートだ」
「私はファイブカードですね」
あっさりでかい役を出す二人
「なっ、なんでだぁぁぁぁぁぁ!!」
「今日はクラークさん、運がないんですよ?」
にっこり微笑むキルケ、実はロカルノがイカサマをしているのだが・・・
「さて、計算しよう・・・。んっ?このままだとお前有り金ほとんどなくなるぞ?」
「うっ、うそや!!そんなはずない!」
「普通に賭けていればいいものをお前はドバドバ賭けすぎているからな」
「うっ・・・、ちなみにどのくらい・・・・・」
「このくらいだ」
メモに残り残高を記入・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロッカルノさん♪」
「もちろん、貸さないぞ?」
即答で拒否・・、さっきのお返しだ・・
「・・キ〜ルケちゃん♪」
「なんですか♪」
「あの・・、できれば・・、恵んでもらいたいかと・・・・」
「ああっ、なんだか肩がこったな〜♪」
わざと大げさに腕を回すキルケ。出会った当初では考えられない行動だ。
朱に交わると・・・っというやつか・・
「はい!揉ませてもらいます!!」
ヘコヘコしながら少女の肩をもむクラーク・・
金というモノは時としてプライドをも粉砕する・・
「ああっ、そこ!気持ちいいです♪」
対しなんだか年寄りじみたことを言うキルケ・・
ほんとは全部芝居で好きな彼に触れられていることが嬉しいのだが・・・

ガチャッ・・

そんなこんなしているうちに小屋の扉が開いた
「ただいま〜、・・・・ってあんたら何やっているの?・・新手のプレイ?」
金髪暴走女、ことセシルだ
「どっからどう見ても肩をもんでいるだけだろうが!」
過激発言に猛反論するクラーク
「それより、稼げたのか?かき氷のバイト・・」
「ああっ、結構儲かったわよ♪さすが氷雪の魔剣!一味違うわ〜」
「「そんなわけないだろ?」」
魔剣が作る氷の味なんてわかるはずもない・・
「それよりもクラーク、あんたにお客よ?」
「俺に?誰だよ?」
「連れてきているわ、入ってきて」
そう言うと小屋に大男が入ってきた。

身長はかなり高く小屋の入り口もしゃがまないと入れないほどだ・・。
短い黒髪、太い眉、その割小さくて鋭い目つき。
そして口がへの字・・、見るからに無口そうだ・・
「・・シグマじゃないか!!」
「お久しぶりです・・・・・、隊長」
「クラークさん、こちらの方は?」
男を見上げながらキルケが訪ねる・・
「ああっ、シグマ=カミュ。昔の部下だ。」
「シグマです・・、よろしく・・」
「ああっ、はい・・。私キルケゴールです。」
「ロカルノだ。とにかく座ったらどうだ?」
椅子を引いて招く、元々数人分しか用意してないのでセシルは立ったままとなった・・
「確か今は・・、地方の村で木こりをしてるんだっけ?」
「はい・・・・」
「まさに天職だな・・」
巨体を見ながらロカルノが呟く・・・
確かにたくましい巨体、腕は素晴らしく引き締まっており力仕事にはもってこいだ。
「で、どうしたんだ?懐かしいからって理由でお前が訪ねることはないだろうし・・」
「はい、実は・・・・」
何故か言うのをためらう・・
「「「実は・・?」」」
「何者かがファラさんを甦らせようとしているという情報を耳にしました」
「!!!!!!!!」
その一言にクラークの顔が強張る
普段の彼からは到底想像できないくらい険しい表情だ・・・
「・・・・・ほんとか?」
「確信はもてませんが・・」
「・・・・死者を弄ぶか・・・・。どいつがやったかわかるか?」
「いえっ、そこまでは・・・・」
「わかった、ありがとう。後は俺がなんとかしよう。シグマも自分の生活があるんだろ?
これ以上首をつっこまないほうがいい」
「しかし・・・」
「頼む・・・」
静かにかつての部下を見る・・、かなり思いつめているようだ・・
「・・わかりました。しかし手が必要なら呼んでください。すぐ飛んできます」
「ありがとう・・、すまないな。」
「いえっ、では自分はこれで・・」
一礼して静かに小屋を出ていく・・・・



「クラークさん・・、ファラって、昔の部隊の人ですか・・?」
「・・・ああっ、そうだな。」
「あんたがあんな顔するなんてよっぽどよね、ひょっとして恋仲〜?」
からかい半分で聞く
「そうだな・・・、そういう関係だった・・な。」
「・・・そうなんだ・・・」
猛反論すると思いきや意外な答えが帰ってきたので驚くセシル
「しかし、そのファラという女を甦らせる意味はあるのか?」
蘇生なんて術はそう簡単にできることではない。
ましてや話からするとファラが死んだのはかなり前。
甦らせるとしたら人形などに憑依するぐらいが精一杯だ・・
それでもかなり難度の高いことなんだが・・
「ファラは・・、魔女といわれるくらい優秀な魔術師だった・・。
自分で新たな術を作ったりもしていたからな・・、
考えられるのは、その力と術が目当てなんだろう・・」
「酷い・・・」
「そう・・、決して許されることじゃない・・。この一件、俺が始末をつけるしかない・・」
「・・・私も協力します!」
「あらっ、奇遇ね?私も手を貸すわ」
「お前一人で何ができる、私がいなければ情報はろくに集まらないぞ?」
「お前等、・・・・・今回は金にはならないぞ?」
「キルケの時もそうだったんだから気にしないわよ。
私個人にそんなことする奴が気にいらないだけ」
「ふっ、同意見だ」
「私は・・、クラークさんの行くところはどこでもお供しますよ」
面々がそう言いつつ腰を上げる
「すまないな・・、じゃあ頼む!」
吹っ切れたようにメンバーに頼む。しかしまだその顔に戸惑いはあった・・


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