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  第2節   「DEAR 仮面の王子様」


教会の一室にどこからどうみても貴族怜嬢な女性が座っている
フレアスカートが目立つドレスに銀髪の巻き毛・・・・・、瞳は碧。
はっきり言って派手だ
しかしこういうところがはじめてなのか彼女は自分の銀髪を
指でいじりながら落ち着かない様子
「おまたせさん、え・・・っと、どちらさま?」
訪問者と顔を合わせてもやはり知らない人なのでクラークもかなり困惑気味

「相手の名前を聞く前にまずは自分の名を名乗るのが礼儀というものじゃなくて?」
高飛車口調にみんな唖然としてる・・
「あ〜、・・・失礼。俺はクラーク、この少女はキルケ、あれはセシルだ。」
キルケには肩をたたき説明するがセシルには指差し・・
「わかりました。わたくしはリンディス。ダンケルク国にある富豪の娘よ」
「ダンケルク・・北部にある小さな国だな。
でっ、そのお嬢さんが何用なんだい?」
「うう〜ん、貴方達に用はなくてロカルノってお方に用があるのよ」
「えっ、ロカルノ?あいつならさっき町に仕事に出かけたよ。1日は帰らないってさ」
「なっ?・・何ということかしら(ガクッ)」
あからさまなオーバーリアクションをとるリンディス
「あんな朴念仁に用あるなんて・・、あなたロカルノの愛人?」
ロカルノに訪ねる人物なんて今まで一人もいなかったので疑うセシル・・
「しっ、失礼ね!誰があんなダメ王子の愛人だってのよ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「「王子ぃぃ!!??」」
セシルとキルケが目を丸くする。
「あら?貴方達知らなくて?彼のロカルノって名前は偽名で
本当の名前はローディス=カルディーノ、ダンケルク国の第一王子よ?
といっても王位継承権は破棄しちゃっているけど」
「・・ふぅん、やっぱりそうだったんだ〜」
女性2人はこれ見よがしに驚いているがクラークはあまり動揺していない。
「ちょっとクラーク!?なんでそんなに落ち着いているのよ!?」
「ん?だってあいつってそんな感じしていたからな」
「そんな感じって・・、ロカルノさんに直接聞いてみたのですか?」
「いいや、あいつのことだから言う必要がないと思っているから言わないんだろう。
俺が聞くのは野暮ってもんさ」
「うっ・・、私は知らなかった・・」
なんとなしに敗北感を感じるセシル・・
「モグリの騎士には仕方がなくってよ!おほほほほほ!!」
「うぐっ、この眼鏡〜!!!!」
戦闘モード、起動!、しかしリンディスがすぐさま口をはさむ
「・・話を戻してもいいかしら?」
「「あっ、どうぞ・・」」
調子に乗り反省する二人・・・
「とにかくロカルノは具体的にいつ帰ってくるかわかって?」
「う〜ん、そうだな。具体的な事はわかんないかな?
仕事の内容も言わなかったし1日程度って事しか言わなかったからね・・」
「・・・そう、う〜ん・・」
「用があるなら伝えておこうか?」
「・・どうしましょう?彼が帰ってくるまで待たせてもらってもよろしいかしら?」
「まぁ、いいんじゃないか。大丈夫だよな?キルケ?」
「・・えっ、ええっ、そういうことなら神父様も納得するでしょうし・・」
今だにショック状態のキルケ。
まぁ多少地位のある家庭の人間でも王位継承権を持つ
王子と会うことはほとんどないのだから無理もない。
セシルもまだ信じられない顔をしており、眉間を指で押さえている・・
「そんじゃあ待っていたらいいんじゃないかな?
っうか良家のお嬢様がこんなとこに長時間滞在して大丈夫なのかい?」
「・・我慢しますわ」
奇妙な訪問者に疑惑を抱きながらも一同はロカルノの帰りを待つことにした

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