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  第7節 「紡がれる糸」


店に到着し一行はとりあえず席でくつろいだ・・
「誰か・・っうかあのセルバンテスが再び異端審問会を動かした訳ね?」
セシルが教会での出来事を思い出しつぶやく。
「まっ、そうなると俺達の真意もわかっているわけだな」
「もしくは最初から気づいていたのかもしれんな・・」
「まっ、それはどうでもいいんじゃない?」
「あの・・、これからどうするのですか?」
呑気に話している3人にキルケがなんだか心配そう・・
「そうだな〜、とりあえずグレゴリウス邸に殴り込みに行きたいんだが
因果関係がはっきりしていないからな〜」
「まずは情報待ち・・だな、落ち着いて待つのも大切なことだぞ?キルケ」
常に落ち着き払っているロカルノがキルケにアドバイスする。
((お前は落ち着き過ぎだっつーの))
やや落ち着きのない二人が同じことを考えている・・・
「はい・・、でも本当にグレゴリウス家に殴り込むつもりなのですか?
相手は何人いるかもわからないのに・・」
「なに、戦いは数より質さ(ニヤッ)」
っとキザったらしくロカルノ
「そうそう、私達が本気を出したら一国の軍隊皆殺しだって夢じゃないんだから!」
大威張りのセシル・・
「「・・・それは言い過ぎだ・・!」」
「そう・・ですか、私もできるだけお手伝いします!」
「当たり前だよ、一人だけ楽させないさ」
笑いながらクラーク・・
「やっぱりそうですよね」
「それよりも、もう正体ばれているからいつもの黒ケープ姿に戻ったら?」
「えっ・・、それもそうですね。じゃ、着替えてきますね」
キルケはそそくさと奥の部屋に行った
「何よクラーク?あのポニーテールのままでも可愛いじゃない?」
「お前ね・・、あの黒いケープにはなんらかの魔法耐性があるみたいだから
着替えた方がいいって言ったの!」
「ほんとかしら〜・・?このすけべ!」
「お〜い、論点合ってね〜ぞ〜」
奥から着替えたキルケが戻ってきた、話が聞こえていたのか妙に顔が赤い・・
と、その時店に身なりのいい青年が入ってきた。
どうやらロカルノが頼んだ情報屋のようだ・・
「ロー・・っ、ロカルノさん、調べがつきました。」
「ご苦労だったな、とりあえず話してくれ・・」
それから一時、情報屋は説明はして店から出ていった。

内容はこうだ。
やはりセルバンテスは悪魔降臨を企んでいるらしくて、
サルトル家を陥れ儀式に必要なものを手に入れようとしたようだ。
それが何かはついにわからなかったようだが・・
しかしセルバンテスは数年前までは黒魔術には一切関心がなったらしい・・
「大体は思ったとおりだったがセルバンテスが数年前まで
魔術に関心がなかったという点は、解せないな・・」
「背後に何かありそうだな」
「そうなると私が会った黒魔術師が気になるわね・・」
「・・だが話がまとまりつつあることは確かだな」
楽しそうにロカルノが笑う・・
「そんじゃ、夜を待って殴りこみに行きますかぁ?」
「ちょっと待ってよ?クラーク、あんた情報屋にお願いした情報がまだきてないんじゃないの?」
「あっ・・・」
「ロザリオの一件で忘れていたようだな、やれやれ」
完全に呆れるロカルノ・・
「とっ、とにかくじいさんを待とうか・・」
「ふんっ、それにはおよばん・・」
どこからか声が聞こえたかと思うとクラーク達の前に情報屋のじいさんが立っていた。
「おおっ、じいさん。いつ来てたんだ?」
「お前さんがそのケープのお嬢さんに着替えて来いっと行ったあたりかな?
先客がきたから待たせてもらったよ」
「人が悪いな〜、じいさんも」
「ふん、話すぞ?」
「ああっ、頼むよ」
「まずサルトル家が異端な事を行った事実はまったくない。
異端審問会にも言い逃れできなように資料作っといたから事が終わった公表しなっ」
ぶっきらぼうに資料をクラークに投げる
「おいおい、こんなことまで頼んでないぞ?」
「サービスさ、俺達にとってもそこのお嬢さんの事は気がかりだったのでな。
ゴロツキどももやっきになって集めたのさ」
「あ・・、ありがとうございます。おじいさま」
あまりの事に感涙のキルケ。
「ふっ、ふん。その分の報酬は上乗せするぞ」
無愛想なじいさんが珍しく照れる
「ああっ、ありがとよ。じいさん」
「ふんっ、じゃあ続き話すぞ?
俺達の調べる限りにはサルトル家には代々伝わる聖具があるという話だ。
誰も見たことがないということだが凄まじい代物らしい」
「(ロザリオの事・・だな?)」
「んっ?どうした?」
「いやっ、何でもない。続けてくれ」
「恐らくは訴えた奴はそいつが欲しかったんだな
それともう一つ。サルトル家に仕えてきた男が訴えられる数日前に謎の失踪をとげたんだ」
「??、そんなことがあったのか?キルケ?」
「いえっ、私は知らないです。家に仕えていたとなれば父にしかわからないことですね・・」
「まっ、この情報には骨が折れたからな。お嬢さんが知らなかったとしても不思議じゃない」
「それで、その男がどうかしたのか?」
「そいつがここ数日あるところで目撃されたんだ・・どこだと思う?」
「もったいぶらずに言えよ・・・」
「グレゴリウス邸さ」
「!!?」
「顔を隠して黒いコート姿をしているらしい。さっきの仮面の使いの話と組み合わせたら、
かなり面白いことになるんじゃないのか?」
「ああっ、そうだな。そいつの名前は?」
「グラファイス=フラーレン。それだけしかわからなかった。」
「そんだけわかれば十分さ。すまないな、じいさん。
あんたらがこんだけ貴族の情報を調べるなんてかなり無茶しただろう?」
「どうってことない、まっ、ゴロツキの中には何人かは死にかけたようだがな。
それよりもここまで調べたんだ。無駄にするなよ?」
「わかった。ありがとよ、じいさん。ほらっ、報酬だ」
金貨の入った袋をじいさんに投げる。大きさからしてかなりの金額だ・・
「・・・お前にしちゃ随分と気前がいいな」
驚くじいさん、いつもの報酬の倍くらいはあるからだ
「なぁに、それだけのことをしてくれたんだ。それに、この資料の分もあるしな」
「ふん・・じゃ、帰るぞ?」
「あの・・おじいさま?」
「・・・なんだ?」
「ありがとうございます・・」
「やめておけ。俺みたいな人間に頭は下げるもんじゃない。
それよりも、がんばんなよ、お嬢さん」
そういうと静かにじいさんは出ていった・・
「思わぬ収穫ね?」
「これで、後は奴らを叩きのめすだけだな・・」
「その前に1度情報を整理しませんか?」
「ん〜、そうだな。どうせ時間あるし確認しておくか・・」
面々はテーブルに向かい合い今回の出来事について改めて確認しだした。


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