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第1節  「再会は応接室で」


詰所に通されたアル達は思ったよりも丁寧な扱いを受けた。
応接室に通されてお茶まで出ている・・
「・・・なんなんだろうね?」
「検討つきかねますね、この町に来るのは初めてですか?」
「うん、そのはずなんだけど・・・、う〜ん・・」
連れてこられた原因がわからず頭を抱えている・・
すると・・
「ひさしぶりだな、アル」
応接室の扉が開き、一人の男が入ってきた。短い銀髪をきちっと整え法衣をまとっている
「えっ、なんで僕の愛称を・・?」
「ふふっ、眼鏡をかけないとわからないか」
懐から取り出した眼鏡をつける男、その顔にアルは驚いた
「もしかして・・フロス副隊長ですか!?」
「そのとおりだ。アル」
「・・どちら様ですか?」
レイブンが静かに聞く
「ああっ、この人はフロスティ=テンペスト。僕が昔所属していた傭兵公社第13部隊の
副隊長だよ」
丁寧に説明するアル、その口調からも尊敬の念が聞き取れる
「そう、君のような変わり者を従えさせた苦労副隊長だよ。君は?」
椅子に座りつつ穏やかに訪ねるフロス
「レイブンと申します。その苦労、よくわかりますね・・」
「なんだよ、レイブン・・」
ジト目で睨むアル、しかし元々童顔ということもあって迫力がない・・・
「ははっ、どうやらレイブンさんが今のパートナーっといったとこだね?」
「まぁそうです。しかしどうしたんですか?こんな所にいるなんて・・?」
「今はこの町の傭兵騎士団の団長をやっていてね、13部隊時代ほどじゃないが
忙しい毎日を送っているよ」
「そうだったんですか、でも僕がこの町に着ていたことをよくわかりましたね」
「この町は貿易港でもあるからね、色々といざこざが絶えないんだよ。そこで住民には
日ごろから不審な人物がいたら詰所まで申告してほしいとお願いをしていてね」
「それで私達がいることがわかった・・と」
レイブンが微笑しながら言う。ぬいぐるみだけど憑依しているので表情を変えることは
可能、まぁ元々そんなに感情豊かな性格ではないのだが・・
「緑色の長髪で短弓、さらに腰に仕込み刀をもった男などそうそういないからな。
一発で君だとわかったよ」
「はははははは・・」
そう言われては笑うしかないアル
「その刀は、クラーク隊長から貰った物だね?」
腰の仕込み刀をみてフロスが言う
クラークとは第13部隊の隊長だ。数々の伝説を打ちたてた男で広く畏怖されてきた。
現在はどこかで冒険者として生活している・・らしい
「ええっ、そうです。「接近戦くらいできないと死ぬぞ!」って怒られまして。それ以降いつも
持ち歩いていますよ」
「はははっ、あいつらしいな。アル、時間はあるかな?できれば昔話に華を咲かせたいとこなんだが」
「ええっ、宿が決まってませんが時間ならいくらでもありますよ!」
「それならここに泊まっていくといい。何、昔の隊員を見て私も懐かしくなってな。ついつい
呼んできてしまったのだよ」
と笑いながらフロス。こして二人は長く語りあった・・・


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