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第九話  「神よ 光陰のために泣け」



閃光にて何とかスピリット達を怯ませ館から脱出する!

あの閃光を放つガラス玉はしばらく光が治まらないので距離が稼げる・・

しかもまともに食らったら目に一時的に障害を与えるから追ってくるのは無理だろう

館が離れている以上閃光が走っても城に気付かれることはない

可能性としては他のスピリットが帰還することだが今のところ気配は感じない


良い感じだ・・


まぁ被害こうむったスピリット達には悪いが視覚障害が残るわけでもない・・悪く思うなよ


「あのセリアのハッタリには驚いたが・・何とかなったな」


マナ結晶体も無事回収でき、腰の小物入れに入れている

このまま城経由で脱出しても怪しまれることはないだろう

ううむ・・この順調さは逆に少し怖い気がするな・・


ん・・?


なんだ、前方から光が・・あれは・・雷!?


まずっ!


咄嗟に姿勢を低くして横に飛び去ったら、

次の瞬間、雷が俺のいた地点に落ち土を削り派手に破裂音が響いた・・

いきなりなんだ!?敵襲か!?


「光陰〜、第2詰め所の皆が夜警に出たからってまさか兵士に変装して遊びに行くなんてねぇ〜」


なんだ・・、俺を見ながら威圧のある声で話しかけるツンツン頭の女が・・

革製みたいな鎧に紺のスカートを着ており見る感じこの世界の人間じゃない。

・・エトランジェか・・

だがそれにしても、コウインって誰だよ・?

「何とか言いなさいよ、どうせまたネリーやシアーに悪戯しようとしたんでしょう?」

・・・・、この女・・完全に俺を『コウイン』って奴と勘違いしている

しかも相当頭に来ているのか体中にパチパチ放電していやがる

雷の神剣使いか・・

「しゃべらないならまぁいいわ・・、無言のまま静かに散るのも華でしょう?」

ちっ・・なんか剣じゃなくて厚紙を何度も折ったような道具を取り出して構えやがった
なんかの玩具だろうが雷を纏っている以上油断できない

・・にしても、この空気的に人違いと言っても聞き入れる状況じゃないな

それに説明が厄介だ、たぶん、いやっ、絶対理解してもらえないだろう

ここは一つ・・コウインとやらに成りすまして切り抜ける!!

「・・っ!」

「逃がさないわよ!ライトニングブラスト!」

ぬおっ!俺の逃走経路の先に雷を放って牽制してきやがった!

くそ・・、逃げ切る事は難しいのか!?

「往生際が悪いわよ、光陰?

手の込んだ事しておいてタダで済むとは思ってないでしょうねぇ?(パチパチ)」

だから俺、コウインじゃないっつうの!

くそ・・同じ能力を持つだけに雷同士で相殺すれば何とかやり過ごせるだろうが・・

そのコウインって奴がこの凶悪女と同じ能力の神剣を持っているとは考えにくい

だが、このまま感電死されるのは勘弁願いたいし・・

かといって正体明かしても不審人物にゃ代わりないんだし結局は襲われることには代わりないのかな・・


・・・・

コウインのままでいこう・・

「うふふ、覚悟はできた〜?今日はいつもと違って言い訳しないわねぇ・・でもぉ、手加減しないわよ?」

いつも?

そのコウインって奴は・・いつもこの女の相手を・・?


・・・・・・


ご苦労様です!!!!!


「全く、あれほどネリー達に手を出したらダメって言っているのにねぇ。

まぁあんたらしいんだけど・・

っというわけで〜、大人しくハリセンの錆びになりなさぁい!!」

くそっ、殺りにくる!

なんとかこの凶悪女の動きを止めて逃げ切らなければ・・!

ん・・?

なんだ・・こいつ、スカートの下に短パンみたいなのを履いている・・・

これは・・使えるか!?



「でぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!」



ちっ、仕掛けてきやがった!

しなっている紙の武器は放電しながら俺の脳天目掛けて振り下ろしてくる!

冗談じゃない!これだけの放電だと十分すぎる殺傷能力があるじゃねぇか!

「・・っううう!!」

間一髪体勢を低くしながらそれを掻い潜る!放電のパチパチした音がゾッとさせる・・

雷って怖い能力だぜ・・・

だが、死中に活あり!

「避けた!?大人しく散りなさい!」

冗談じゃない!勘違いで人殺そうとしてんじぇねぇ!

こなくそ、おしおきじゃ!

「キャ!ちょ・・ちょっと、こら!スパッツ握ってどういうつもり!!?」

こういうつもり!!


ズルリ♪



一気に下まで降ろす!これで足に絡まりついて多少なりとも動きを封じれる・・

意表も突けるしな

うし・・・一気・・に・・あ・・あれ?

「・・あ・・・あ・・・・」

固まる凶悪女・・ってか・・この短パンが実は下着なのか普通にノーパンなのか・・

・・そこが・・丸見え・・

っと!見とれていられん!こりゃ完全に逆鱗に触れてしまったぜ!!!

戦闘領域より緊急離脱だ!!!

「・・こ・・この・・」

呆然と立ち尽くす凶悪女・・、よし今のうちに距離を稼げば・・


「このあほんだらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



チュドォォォン!



ちょ・・直撃!!?

「ぐはぁ!・・ぬお・・!」

逃げる俺の背中に直で落雷・・、

くう・・一瞬意識が飛んだぜ・・

「コォォォォイン!!覚悟はできているんでしょうねぇぇぇ!!?」

す・・凄まじい殺気だ・・

背中から刺すように感じきてきやがるが振り向けない、っというか目を合わしたら足がすくみそうだ

でも短パンをずらしたんだ!そうすぐに追ってはこれまい!

・・ぬあ・・あの一撃が相当な威力なのか少し足にきてやがる。

早く安全圏まで逃げなきゃな

「待てぇぇぇ!逃げられると思うなぁ!ライトニングブラストォォォォ!!」

ぬおっ!?まだ撃ってきやがる!

しかも無差別に撃ちまくっている・・、こりゃまずい!

まるで光の雨のような閃光が俺に襲い掛かる・・

結局、何とか直撃は避けたが数発受けつつ無我夢中で逃げ回っているうちに

あの凶暴女の追撃を振り切る事ができた・・

最後にあいつは

「覚えておきなさいよぉぉぉ!!」

っと凄まじい殺意を込めて叫んでいた・・


結局、俺が不審兵ではなく会った事もないコウインって奴だと思い込んだままのようだ

そうとなるとあの怒髪天を突くが如くの怒りはそのまま直接本物のコウインの元へと降り注がれるわけか・・

・・・・、コウイン、君の冥福を祈らせてもらうよ・・

恨むならあの早とちり凶暴女の恨んでおくれ・・


・・・・・・・


さて、手傷を負いながらも何とか城から脱出できた

夜の城下町は人気がまったくないので好都合、店の物陰に隠れてあの凶暴女から受けた傷を確認することにした

「・・うひゃ・・鎧がボロボロになっている・・こりゃもう使えないな・・」

鎧の背中部の破損が酷い、直撃で下の服も黒焦げになっていら・・

ったく、あの野郎・・、酷いことしやがる・・

まぁこのままだと不審人物丸出しだ。手早く脱ぎ捨てていつもの服装に着替えるとする

幸い、あの雷雨の中でも結晶体は傷一つ負うことはなかった。

死守した・・っといっても過言ではないだろう

ふぅ・・、長い付き合いだったがこの服ともさらばだ・・

怪しまれない程度に店裏のゴミ箱に捨てておきますか

・・・・

よし、これで一段落、

背中の傷は痛むが後でアンジェリカに治してもらったほうが手っ取り早い

俺の気功術は攻撃重視だから治りが遅いんだよな・・

まぁいい、とにかく出払ったアンジェリカとの通信だ。

あいつの気配を思い浮かべながら念じる、


”・・アンジェリカ・・聞こえるか・・?”
心の中でそう叫ぶ、それが信号となって相手へと伝わる。

魔法を習う上である程度の訓練をすれば使えるようになる、結構重宝するものだ

普及している代わりに盗聴なんて行為をしたりジャミングする術もあるんだが、

この世界じゃ使用できる人間なんぞ俺とアンジェリカぐらいだろう


”聞こえているわ、首尾は?”


っと、いけた。

俺の力だと有効範囲は小さな町ひとつぐらいの距離だからさほど離れたところじゃないな

”上々さ、手傷は負ったけどな”

”なるほどね・・それで、第1詰め所と間違えていなかった?”

・・はっ?

”いやっ、第2詰め所のスピリットから頂戴したぜ?・・どうした?”

”いいえ、今さっき第1詰め所の方から派手な閃光が起こったから貴方が間違えて突っ込んだのかと思ってね”

・・・あの・・・凶暴女だ・・

状況からしてあのままそのコウインがいると思われる第1詰め所に向かって猛威を振るったのだろう

”アンジェリカ・・少し、時間をくれないか?”

”はぁ?”

”犠牲者に向けて黙祷させてもらうよ・・”

”???”

第1詰め所はあっちの方向か・・・、すまん、コウインよ・・

君の死は無駄にしない・・

”・・いいぜ・・”

”何があったか知らないけれどもこっちもそう落ち着いていられないようなの。・・今どこ?”

”城下町の広場だ。兵装がダメになって処分したところだよ・・そっちは?”

”ラキオス城近くのリュケイレムの森よ。昼間の工作員の片割れを始末したんだけど・・少々厄介そうなの

こっちに向かってくれる?”

アンジェリカが厄介というほどの状態・・?

どういうことだろう?

”わかった、・・森に入ったらまた連絡をいれる。

ところでこの通信はスピリットやエトランジェに気付かれる可能性はあるのか?”

”当人じゃないとわからないけどそれなりに力の動きはあるわけだし、気付かれる可能性はあるわね”

・・なるほどな、まぁスピリットにどんな能力があるかは俺達も把握しきれていないしな

”・・わかったよ、それじゃ通信は森に入るまで止めておこう。また後でな”

”ええっ、待っているわ”

・・それっきり頭に響く声は途絶える。

よし、そうと決まればアンジェリカと合流しよう

ん・・?

誰か広場に来る・・?

くそっ、これから移動だってのに・・


「ナナルゥさん、広場に何かあったのですか?」

「微弱なマナの乱れを感知しました」


・・ぬっ、あの黒スピリットのツインテール幼女は・・確かヘリオンだったか。隣に赤スピリットを連れている

なるほどな、第2詰め所の見回り隊か

「乱れ・・ですか?」

「何かの異常と思われます・・が、特に気配は感じられません」

周囲を見渡す赤スピリット、赤い流髪が美しいが態度や口調が機械的だ。

こういうのは感覚が鋭いのがお約束・・

だが、気配を殺す術なら負けねぇよ・・

「この区域はネリーさんとシアーさんが見回ってますから〜、あのお二人が何かしたのではないでしょうか?」

「・・詳細はわかりません。ですが昼間の騒動からして警戒を強めた方がいいでしょう・・」

クールだな、

にしても・・ラキオスのスピリットって・・個性強いよな・・

「わかりました・・それにしても昼間の騒動を鎮めた人、一体どんな人でしょうね?」

「・・・・、神剣を持つ者ではないと聞いています。

訓練士との噂もありますが詳細は不明です。

姿を見せないところを見ると味方とは限りません」

・・敵ではないよ・・ほんと・・

「いい人だったら帝国との決戦に力を貸して欲しいですね」

「・・、そうですね。優秀な人材が集まるほど生存率も上がります」

「ナナルゥさん・・・・なんか、以前よりも表情豊かになりましたね!」

嬉しそうなヘリオンだが・・あれで・・か?

感情の起伏がないぞえ?

「・・そう・・ですか?」

本人も疑問形だ・・、

あれは剣に飲みこまれかけたのか、素なのか・・

・・わからんね

ん・・、また誰か近づいてくる・・

見回りの数は結構多いな

まぁサーギオスが暴れた上に見知らぬ不審人物登場だものな

時期が時期だけに警戒されても不思議じゃないか


「ヘリオン殿、ナナルゥ殿・・」


長い銀髪に黒いレオタードに前全開なロングスカートみたいな服装のスピリット、

腰に刀を下げているところを見ると黒か

・・相当できるな、あいつ・・

「ウルカさん、どうしたのですか?」

ウルカ・・、なるほど、あの銀髪のスピリットが『漆黒の翼』か・・

どうりで・・放つ気が違う・・

「エスペリア殿を見かけませんでしたか?」

「エスペリアさんとオルファは確か高台付近を見回ると言っていましたけど・・どうしたのですか?

ウルカさんは今晩の見回りの担当じゃなかったのに・・」

「・・キョウコ殿がいきなりコウイン殿に襲い掛かられて大変危険な状態なのです。

急いでエスペリア殿の回復魔法を施した方がいいとユート殿が・・」

・・・・・・・・・


死ぬな、コウイン・・


「ええっ!?またですか〜!?いっ、急がないといけませんよ〜!」

「高台のほうですね、では手前はエスペリア殿を探しにまいります

・・今回はかなり酷いらしいので・・」

「・・時は待ってくれません・・ここは複数で探した方がいいでしょう」

「ナ・・ナナルゥさんが・・焦っている・・」

「ではっ、三人で探しましょう」

そういうと一気に高台方面に駆け出すウルカ以下2名・・

スピリットの回復魔法がなければ危険な状態か・・・

っというか身内相手にそこまでの事をしでかすか、普通!?

まぁいい、俺にできることは祈ることぐらいだ

彼は治療で回復することを前提に今はアンジェリカの元に向かおう・・


・・・・・・・・・・・


あの凶暴女が起こした騒動にてその後見回りと遭遇することなく

ラキオス周辺に存在するリュケイレムの森まで抜け出せることができた

ほんと、何が起こるかわからんもんだ・・。

それはいいとして森の中は静寂に包まれつつもどこか違和感を感じる

強いて言えば、静か過ぎる

るで嵐の前のそれのそうに・・

アンジェリカが警戒しているのも頷けるな


”・・遅いわよ?”


っと、俺が森の中に入ったのに気付いたか向こうから通信してきた

”悪い、スピリットの見回りに時間を取られてな。無事か?”

”別にまだ敵襲にあっているわけじゃないわ。とにかく合流するわよ・・

そのまま獣道を道なりに4分ほど歩いたところにいるから・・急いで”

向こうからこっちに来る気はないですか・・

しょうがないな、まぁ動けないってことかもしれないし・・大人しく従っておくか


・・・・


森の中は月明かりに照らされており深夜の森だというのも見晴らしがいい

っというかこの世界は夜が綺麗だな

まぁ俺達の世界とは違って夜通し開いている店とかもほとんどないんだし・・

夜が穢されていないってことなのか

っと、いたいた。木にもたれてアンジェリカさんが周囲を警戒している

「お待たせさん、どうしたんだよ・・一体?」

「随分遅かったわね・・」

う・・機嫌が悪いな。

言い訳はさっきしたんだが・・おや・・?

地べたに誰か寝ている、町民みたいな男だが・・なるほど、こいつがもう一人の工作員か

恐怖に歪んだ顔で絶命している。

・・瞼ぐらい閉じてやれよ・・

「恐ろしい敵と対峙していたんだよ、でっ、こいつが工作員か・・もう仕留めたんなら終わりだろ?」

「ところが、そうもいかないみたいのよ。これがスピリットに何か伝達していたみたいなの

自白されたら波状で奇襲を行うスピリット部隊に作戦の失敗を伝えたそうよ」

・・半殺しにしてから催眠にでもかけたか。

やれやれ、仕事とはいえ・・こいつらもタチの悪い奴に目をつけられたもんだぜ

でも・・

「失敗伝えたんならそれでいいんじゃねぇか?襲ってこないだろう?」

「そうもいかないみたいよ。伝達をしたスピリットの解答は奇襲を決行・・

味方勢を全滅させてもラキオスのスピリットの数を減らしておく・・だそうよ」

「・・・、物量で押し切ろうってのか?」

「捨て駒としか見ていないらしいからね・・。

帝国のスピリット部隊の数からして小隊一つ全滅させたぐらいは蚊が刺した程度なのかもね」

気にいらねぇな・・、そういう戦法は・・

「それで、奇襲してくるってわけか・・現在地はわかるのか?」

「このリュケイレムの森全体に結界を張ってあるわ。

人やスピリットの動きに感知する代物よ・・

ラセリオ方面からこちらに向かっているみたいね・・、まだ距離はあるわ」

「ふぅん、なら間に合ったな・・。

そんじゃおっぱじめる前に・・背中の傷治してくれないかな?」

「ああっ、手負いだったわね。貴方らしくもない」

「俺もそう思うよ。これから暴れるにゃ少し気になってな・・ほらよ」

手早く上着を脱ぎ、背中に負った雷撃の傷をアンジェリカに見せる

「いきなり脱がないでよ・・って・・これ・・」

お・・アンジェリカが絶句している・・

「ヒリヒリすらぁ・・まったく、あの凶暴女め・・」

「よく平気でいられるわね。かなりの深手よ?」

「そう簡単に泣き言は言わせてくれないからな。まぁ一瞬意識は飛んだよ・・」

電気ショックでその一瞬だけ心臓止まったのかもしれないが・・

「とにかく手当てするわ・・にしても・・これだけの火傷、クライブの診療所でも滅多に見かけないわよ?」

背中に手を添えながらアンジェリカが呟く

治癒光を放っているのがよくわかる、その箇所の痛みがスッと消えていく

通常の医療が馬鹿らしく思える一時だが・・

「おいおい、クライブの診療所にそんなに行くのか?

薬の研究で手伝っているぐらいの付き合いの割にはやけに詳しい物言いだな」

クライブってのは俺が住んでいる街にいる名医だ

っといっても地方から引っ張りダコ状態でしょっちゅう診療所を空けて地方に回診しているのだがな

「・・・・・」


バチン!


!!!


〜〜っうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!


「な・・なにすんだよ!!」

傷口叩くなんて鬼か!あんたは!!

激痛に涙がこぼれ出しちゃうじゃないですか!

「つまらない事を言うんじゃないの。続けるわよ」

「へ・・へいへい・・」

何怒っているんだよ、訳わからんぜ・・

「全く・・これだけの傷を負ってよく下らない事を言えたものね・・」

「っというか、連中が来るまでに治るか?」

「微妙ね、応急処置程度がやっとかしら・・」

だったら叩くなよ・・

だが諸悪の根源はあの凶暴女か・・。

ここで遅れ取ったらあいつのせいだな

「何とか被害は最小限に抑えて、恐らく・・連戦になると思うわ」

何だと・・?っというかある意味すでに連戦状態ですが・・

「・・ああっ、そうか。ここで戦っていたらラキオス側にも気付かれてしまうってわけか・・」

「そういう事、見回りが終わろうともここで騒ぎが起これば住民も気付く。

そうなればスピリット隊の派遣も十分に考えられるわ」

あっはっは・・

「そいつらを守るための戦闘なんだけど・・信じてくれないだろうなぁ・・」

まぁセクハラ炸裂したしさらに乳が小さいと小馬鹿にしたんだ。

味方だって言っても神剣魔法の素敵なお返事が頂けるだろうし〜・・・

きびし〜!

「仕方ないとはいえどこにも属さずに動くのも難儀なものね」

「同感だ。まぁここは森だ・・身を隠す場所なんか沢山あるだろうからなんとかなる・・だろう?」

「そうなる事を祈るわ。・・よし、これで応急処置は終わりよ。動かせる?」

確かに痛みはピタッと治まった。試しに軽く素振りでシャドーをこなすが負担は全くない

「・・大丈夫だ。再び同じ箇所狙われない限りはいつもどおりだろう」

「これが終わったらちゃんと治してあげるから・・ふんばってね」

「了解・・っと、そろそろご到着らしい」

木々の陰から気配が漂う・・

俺は手早く上着を着て、アンジェリカは不敵な笑みを浮かべながらゆっくりと立ち上がった



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