終話  「はるけき彼方で」


・・・・

・・・・

・・・・

あ〜・・、体が軋む・・

散々無理したからな〜・・。ったく・・考えてみればここに来てから無理しっぱなしだし

誰も俺の事かまってくれないし〜・・、しょうがないからも少しゴロゴロしよ〜

はぁ・・これでタイムがいれば甘えてくるんだろうけどなぁ・・

・・・・・・・


「クロムウェル・・」


ん〜?この声・・アンジェリカだな・・

あのアマルガンって野郎との戦いでうまく回収してくれたみたいだけど・・

ベットシーツの感触が気持ちいいから頭がうまく回らないや

「クロムウェル・・」

「ん〜・・もうちょっと寝かしてくれ〜・・」

「・・疾空(弱)」



・・・げ・・・



ベコボコバコベコ!!!


「ひでぶっ!!!・・寝込み襲うとは何事だ!この痴女が!!!」

ベットが破壊されていないが体が悲鳴を上げている・・!

何かまな板の上で下ごしらえされる食材の気持ちが少しわかった・・

「何時まで寝ているの?まったく・・、確かに力を使い果たしたみたいだけど・・長すぎるわよ」

ムスっと怒っているアンジェリカ・・、そんなに寝ていたっけ・・?

ん・・?っというか・・ここどこだ?

えらい豪勢な部屋だな・・。ベットも一級品だぜ・・

「ラキオス城よ、客室を一つ借りているの・・」

「あ〜・・そうか、ラキオス城ね。


・・ラキオス城!?おいおい・・俺達はサーギオスのユウソカにいたんだろ?なんでラキオスにいるんだよ?」

ヨーティアが開発したっていうエーテルジャンプなる転移施設は俺達には使えないんだし・・

「気絶している貴方をラキオスまで運んだのよ。ラキオスに戻ってきたのは・・わかるでしょ?」

「わかるって・・言われても・・」

何でだ?

「・・寝ぼけているみたいね。戦争が終結したからよ」

・・えっ!?

「嘘!?もう終わったのかよ!?」

「あのね・・、ユウソカの戦いと同時にユート君達がサーギオス城に攻め入ったのよ?」

「・・へぇ・・、じゃあ・・」

「ラキオスの勝利、ユート君達は見事サーギオスのエトランジェを倒したわ」

あ〜らら・・。俺って本当に裏方で終わってしまったな・・

まぁ、あの戦いの後でサーギオスに向っても戦力外通告受けるぐらいだっただろうが・・

「そんじゃ・・この世界に平和が訪れたってわけか・・」

「ええっ、昨日レスティーナ女王による終戦宣言が行われたわ。今日はスピリット達も羽を伸ばしているみたいね」

・・よかったよかった、これで心置きなく還れるな


「でも・・私としては少し引っかかる点はあるんだけどね」

「・・ああっ、アマルガンの事だな・・」

あの野郎の存在・・、黒幕・・だと思いたいところだが〜・・な〜んか違うっぽいんだけどなぁ

「ええっ、あの『エターナル』という単語が気になってね」

「『永遠』・・ねぇ・・。永遠神剣と関わりがある事は間違いなさそうだが・・本人滅んじゃったし真相は闇の中・・じゃないか?」

「・・そうね。結果が全て・・っと言ったところかしら?」

こいつにしては割り切っているな。

・・まぁ、ようやく戦争が終わったんだ。

無理にその続きを思い描くような真似はしないもんだろうしなぁ

「・・それで、スピリット達はどうなるんだ?」

「ラキオス所属は元より私達が保護したスピリット達も皆、人と同じ権利を持つようになるわ・・」

・・そうか・・。

「エスメラルダ達も喜んでいたわよ?貴方に感謝していたわ」

「・・ははは・・、まっ、モテる男は辛い・・ってか?」

「ふふっ、素敵よ・・。でも貴方はすでに予約が入っているからね・・。残念」

あ・・はははははは・・


コンコン


ん・・?誰か来た・・。

「失礼します・・」

いつもの如くの冷静スピリットのイオさん登場・・、涼しい顔つきだがやはり戦争が終わった事が嬉しいのかな?

心なしか頬が緩んでいる・・気がする

「よう・・イオ・・」

「お目覚めになられたようですね。衰弱していたので少々心配していたのですが・・

ヨーティア様とアンジェリカ様の仰るとおりでしたね」

・・・、きっと、酷い事言ったんだろうな・・

「・・まぁ、頑丈なんだよ・・。それよりもどうしたんだ?ヨーティアは?」

「ヨーティア様は現在研究の最中でして・・」

・・あの天才さんは世界がどうなろうと変わらないだろうな

「それで・・、何か伝言でも預かってきたのかしら?」

「流石ですね・・。ヨーティア様とレスティーナ女王より言伝を頼まれました」

レスティーナからも・・か。

そうだよな・・これから戦後処理とか大変だろうし・・。ソッとしておいてやるか

「それで・・、何だよ?」

「はい、サーギオス戦の協力に関する感謝と約束通りの品物を・・」

そう言い取り出すは・・マナ結晶体・・

かなりでかいな・・。俺が手に入れた奴の2,3倍はある・・

「サーギオスに保管されていた物のようです。どうぞ・・お使いください・・。

それと、アンジェリカ様に頼まれていた儀式に必要な物品もすでに全てそろえております」

「手際の良さに痛み入るわ。では・・明日の早朝、研究室を借りて還らせてもらうから・・

レスティーナと一部の人間にのみ・・伝えておいてくれないかしら?」

・・へへっ、アンジェリカらしいというか・・

「・・一部・・ですか?」

流石のイオも少し驚いていら・・

「別れの言葉は多くはいらないって事さ。

元々俺達はイレギュラーだからなぁ・・。まっ、他の連中にゃ俺達が還った後に軽く伝えておいてくれよ」

・・その方が、後腐れがないってなもんだ

「・・わかりました。」

「頼むぜ、・・イオは・・・これからどうする気だ?」

「私は今までも、これからも・・ヨーティア様の助手ですよ」

二コリと笑い一礼して部屋を出て行くイオ・・。

正反対っぽいヨーティアとイオだが、絆は深いらしいな

「それじゃ・・私は転移魔術の最終チェックをするから・・今日はゆっくり休んで・・。

まぁ、まだ動き回れる状態でもないでしょうけどね」

・・わかってるなら言うなっての・・

「ああっ、せっかくの上質なベットだ。ゆ〜っくり寝かしてもらうよ!」

「・・ふふふ・・」

悪戯っぽく笑うアンジェリカ・・ったく、調子が狂うったらありゃしないぜ・・


・・・・・・・・
・・・・・・・・


再びラキオス城内の客室に静けさが戻ってきた

俺は体の疲れを癒そうと豪勢なベットでゴロゴロしていたのだが・・妙に眠れない・・

ラキオス城内から物音一つ聞こえてこないし、起きたばかりだからな。

「・・はぁ・・ようやく・・か・・」

しょうがないので天上を見上げながらこの世界で起きた事を振り返る

アンジェリカの失敗によりこの世界に飛ばされて・・、ヨーティアとイオの助けを借りてマナ結晶体を集める旅に出て

ラキオスの手助けをして戦う・・中々に大変だったぜ・・

でもようやく還れる。

還れるんだけど・・・、結構時間掛かったよなぁ・・・

タイム・・、わかってくれるだろうか。

駆け落ちとして捉えていない事を切に願うよ。

何か土産を持って帰って証拠とするか・・?・・いあ、下手な工作は火に油を注ぐだけか・・

・・素直に謝るか・・

いあっ、でもなぁ・・俺達の世界とこの世界の時間の流れが一緒だったら・・

謝って済む問題かな〜・・数日間会わなかっただけでも目の下にクマ作っているんだし。

寝込んでいる事は間違いないとして・・・うつ病になっていたらどうしよ・・

・・・俺だけで解決する問題じゃないな・・こりゃ・・

うぅ・・還れるのになんでこんなに焦っているんだろう・・

そうだ!アンジェリカと一緒に説明してもらおう

話せばわかる、そうだ!人間皆話せばわかるんだ!!

・・・・、なんか・・そんな事言って痛い目見たよな・・?

・・・はぁ・・

知恵熱出そうだ・・

まぁいい、優しく抱きしめて謝ろう

うむ・・真心だ・・真心・・・

よし、悩むのこれで終了だ、余り考え込むのは老け込むきっかけだって言うからな

・・はぁ・・、落ち着いたら眠くなってきた・・

何も食っていないが・・もう一眠りするか・・


・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・




う〜ん・・

ここは・・いつもの俺の部屋か・・、おっ、タイム〜・・待ちきれなくてもう準備万端か?

スーツ姿でもボタンを外して見れば色気があるなぁ・・

おお・・げへげへ・・タイム〜・・・今日は・・黒の下着か・・?

「・・クロムウェル殿・・」

ったく〜・・・、そんなにスケスケだと・・丸見えじゃねぇかぁ・・

「クロムウェル殿・・」

「えへへへ・・・、そんじゃ脱いじゃおっか〜♪」

「ク・・クロムウェル殿?」

・・ん・・?

あれ・・、タイムの声じゃない・・?

「・・クロムウェル殿、起きてください」

目の前にいる女性は・・あ・・オウカ!?

「うおおおおっ!オウカ!!?」

いけねぇ!変な夢を見ていた!

夢でタイムを求めるほど俺って欲求不満なのか!?

・・っというか最悪なタイミングでオウカが部屋に入っているじゃないデスカ

「お・・おはようございます・・」

「おはよう・・あの・・俺、変な事言っていなかった?」

「・・存じません・・」

・・よかった・・。何か寝言言っていた気がするんだが〜、キニシナイキニシナイ

っというか何時の間にか日が暮れていら・・、外は真っ暗になっている

枕元のランプして部屋を照らしているために結構薄暗いな

「どうしたんだよ、こんな夜中に・・」

ラキオスのスピリット服のままなオウカ、まぁなんというか良く似合っているな。

腰に神剣を下げていないし。

やっぱり女に武器は似合わない

「は・・はい、レスティーナ様から貴方に夕食を・・と」

・・ん・・おお・・そうか・・

「悪いな・・、って・・ヨフアル・・?」

・・夕食に焼き菓子6個って・・何よ?

「厨房の方でクロムウェル殿のご用意を忘れたようで・・レスティーナ様がバランスが取れた栄養食に・・っと推薦しまして・・」

・・・ヨフアルって・・バランス栄養食なのか?

っというか庶民の食べ物だよな?・・確か

「・・庶民派なんだろう・・な。まぁいい・・頂くよ、オウカも食べろよ。こんだけ食ったら胸焼けしてしまう」

「はぁ・・では・・頂きます・・」

枕元のテーブルに皿に置かれたヨフアルを摘みながら伸びをする・・

うむっ、体調はだいぶ良くなったか

「こういう菓子も食った事ないだろう?」

「はい・・初めてです。不思議な味・・ですね・・」

不思議な感想だ

「ははっ、まっ・・これから慣れればいいさ。

・・ユウソカでは大活躍だったなぁ・・。お前達がいなかったらやばかったぜ?」

「いえっ・・止めを刺したのはクロムウェル殿です。私もエスメラルダ殿もその手助けをしたに過ぎません」

固いねぇ〜、まぁそのほうがこいつらしいんだけど・・

「俺達の勝利ってところかな?・・これからどうするんだ?」

「私はラキオスのスピリット部隊に入隊する事にしました。

エスメラルダ達は戦線に立つ事に疲れたようで一般人として過ごす事を決めたようです」

「・・そっか、とりあえずはよかったな」

俺の言葉にオウカは静かに微笑み食べかけのヨフアルを皿に戻す

「・・はい。明日・・、還られるのですね・・」

っ!?

・・イオかアンジェリカか・・

余計な事を・・

「・・ああっ、そろそろ還らないといけないからな。

悪ぃ・・この体じゃそれまでに雌雄を決することはできなさそうだ」

あははは・・、決着をつけるって言ったのに全然だったな

「いえ、貴方に刃を降ろす事は・・もはやできません。ただ・・行ってしまわれる事が・・」

・・オウカ・・?

「ま、まぁ・・俺もこの世界の人間じゃないし向こうにゃ俺を待ってくれている奴がいるんだよ・・たぶん。

だから、これ以上待たせたくないんだ」

「わかっています・・わかっているのですが・・、私の心は・・その事で締め付けるような感覚に襲われるのです・・

クロムウェル殿・・これは、一体何なのでしょう?」

・・おいおい・・、これって・・

「オウカ・・、そ・・それはだなぁ・・」

「私はどうしたのでしょうか・・。

ドレーパーの毒にも耐えてこれたのに・・この胸の苦しみは・・とても・・辛いです」

恋もした事もないんだから、それも仕方ないよなぁ

「気にする事はない、一時的なものさ。俺がこの世界からいなくなってしばらくしたら・・その苦しみはなくなる」

「クロムウェル殿・・ですが・・私は・・私は・・貴方が行ってしまわれる事が・・」

「・・はぁ、あのなぁオウカ・・。俺なんか惚れるなんて・・趣味が悪いぜ?」

「ほれ・・る?」

「人を好きになるって事だ。今のお前には未だわからない事だろうがな・・」

まぁ・・ユートとエスペリアみたいな例外はあるみたいだけど・・

「そうです・・か」

「ああっ、戦う以外にも学ぶ事は沢山あるんだ。これからゆっくり色々な事を体験すればいいさ」

「クロムウェル殿・・。では・・お願いします。貴方が行かれる前に・・教えてください・・」

「ん・・?ああっ、再戦できなかった分何でも教えてやるよ」

良い悪いは別にして色々経験しているからなぁ〜

「私に・・人を・・愛するという事を教えてください」


・・なぬ!?


「お・・おい、オウカ・・潤んだ目で冗談を言うなよ・・」

「冗談では・・ありません。ここに来る前・・アンジェリカ殿に胸の苦しみを相談しました

・・それで・・人を愛する事を知ればそれを乗り越えられると言っておりました。

そしてそれは・・クロムウェル殿だけにしかできない・・っと」

アンジェリカ・・、あんにゃろう・・

「・・俺でいいのか・・?」

「・・・は、はい」

目を閉じ静かに言うオウカ・・これがあの超高速の一閃を放つ剣士とは思えない

・・はぁ、オウカの決意は固いらしい。とりあえず客室のドアに鍵を閉め、アンジェリカの盗撮、盗聴道具がないかを確認した後

俺はオウカを静かにベットに招いた


「クロムウェル・・殿・・胸が・・ドキドキします・・」

薄暗い灯りの中、俺の胸で固まるオウカはまさに何も知らない少女だ

「・・これから俺のやる事、拒むなよ?・・まぁ、痛い事はしないから・・さ」

「はい・・お任せしま・・す」

俺を信頼してくれているのかジッと見つめながら頷く

それとともにゆっくりと顔を近づかせ

「ん・・!?ん・・んん・・・んむ・・」

唇を合わせ下を絡ませる。その行為にオウカは仰天しながらも俺のなすがままとなり頬を赤く染める

「んむ・・ん・・ん・・ぁ・・・はぁ・・」

丹念にオウカの口内を舐めた後に唇を離す、

糸を引く唾液の線が部屋の明かりを受けてキラキラしていたがオウカは呆然と俺を見ている

「クロムウェル殿・・一体・・何を・・」

「ん・・?ああっ、キスだよ。キス」

「キ・・ス?」

「唇と唇を合わせる事だ。それでお互いの気持ちを確認して、昂ぶらせるんだ」

「そんな事・・はじめて・・です」

・・色々と辱めを受けてきたであろうはずのオウカだが・・こうした事にはノータッチだったんだな

「・・嫌な感じか?」

「いえ・・、ですが・・胸が破裂しそうです」

あの冷静なスピリットが・・な。いやっ、そんなので判断すべきじゃないか

「まっ、こんなのが続くんだ。くすぐったいだろうが我慢してくれや」

「はい・・ひゃっ!」

頷くオウカの耳を軽く噛み息を吹きかける、それだけで小さな体はビクッと震える

そのまま耳を軽く舐めうなじを舌でソッと舐める

「はぅ・・ひゃ・・、くすぐったい・・です」

オウカの声にはすでに艶が帯びてきて声も甘いモノになっている。

「感じやすいんだな、オウカは・・」

「わ・・わかりません・・」

首を振って否定するが興奮しているという事は自分が良くわかっているはずだ

そんなオウカを後ろから抱き寄せ胸元に手を入れて柔らかな母性の象徴に触れる

「・・っ!あ・・」

先に軽く触れるだけでオウカの体は快感に震える、大きくはないが形と感度は言う事なしだな・・

・・慰み者になっていたんだから変なワッカでも付けられていると思ったが手は付けられていない

「ひゃ・・あ・・くぅん・・クロムウェル殿・・クロムウェル殿・・!」

目を閉じ胸から伝わる快感に酔いしれている・・。

「・・、そんじゃ・・そろそろ本番だな・・」

「・・え・・?」

胸の愛撫が中断され呆然としているオウカを余所に、俺は彼女を横にさせる

「下を脱がせるぞ・・」

「え・・あ・・、そこは・・」

慌てるオウカを余所に質素な下着を手にかけゆっくりとずらす。

かなり感じたらしく白い下着はぐっしょりと濡れていた

「・・見ないで・・」

「感じてくれている証拠だろ?それに・・こんなので恥ずかしかったらこれからやる事なんて卒倒してしまうぜ?」

ニヤリと笑いながらオウカの股に顔をつっこむ!

「ええっ!?クロムウェル殿・・何を・・!?ひゃあ!!」

ツルツルなオウカの秘部を軽く舌でなぞる、それだけでオウカの体は震えながら強張った

毛は・・剃られたんだな。まぁ処女ではないが・・形が崩れてはいなく綺麗だ

余りジロジロ見るのも何なので蜜がとめどなく滴る其処を舌で愛撫しだす

「ああっ!そ・・んな・・!汚いです・・はぁん!!」

快感が電撃となっているかのようにオウカは体を仰け反りながら喘ぐ・・

「・・汚いモノか。オウカのここ・・綺麗だし・・イヤラしいぜ?」

「そ・・んな・・・」

困惑顔だな・・、まっそう言われて喜ぶ女は相当遊んでいる証拠だろうし・・

「・・まぁ、これも男と女が愛する事なんだよ・・。続けるぞ」

「は・・い・・。!!・・っう!ひゃ・・そこは・・そこは!」

肉の芽を丁寧に舐める、それだけでオウカの様子は一変した

やっぱり・・ここが弱点な女性は多いみたいですね

「あん!すごい・・だめ・・!!イク・・イッて・・!はぁぁぁぁぁん!!!」

ビクッ!っと体を痙攣させてオウカは荒い息のまま絶頂に達した。

膣からは蜜がトロトロ零れている・・

「・・ふぅ・・。気持ち良かったか・・?」

「はぁ・・はぁ・・・、は・・い・・」

ベットに横たわり絶頂の余韻に浸るオウカ・・、少女とは思えない色気を放っている

「イッたばかりで悪いんだけど・・まだ終わっていないんだよなぁ・・」

「・・え・・?あ・・」

俺の股間を見て頬を赤らめるオウカ、まぁ俺だって男だし最近ご無沙汰なんだからすでに準備万端状態・・

「本番・・いくぜ・・?」

「・・(コク)」

ゆっくりと頷くオウカ、そんな彼女の服を脱がせながら俺も股間の解放させる

全裸のオウカはやはり華奢だが綺麗だ・・

「余り・・見ないでください・・」

「ははは・・それじゃ・・いくぜ・・」

目を閉じ挿入に備えるオウカ、そんな彼女の頬を軽く撫でてやりながら俺はその股に体を割り込む

そしていきり立った息子さんをオウカのソコに添える

そして


ズ・・プ・・!



「ひぃ・・んん・・・!!!」

一気に挿入・・!オウカはシーツを握りながら膣に侵入してくる俺を迎え入れた

だが・・、すごい熱を帯びておりまるで引きちぎろうとせんばかりの締め付けだ・・

やば・・挿入した瞬間に出そうだった・・

「・・大丈夫か?」

「は・・い。すごく・・大きいです・・」

自分の体と繋がる物体を感じながらオウカは静かに微笑む

「・・悪いな、俺もご無沙汰でそう持ちそうにない・・一気にいくぜ」

「クロムウェル殿の・・お気に召すままに・・ひゃっ!!」

「・・ありがとよ・・」

オウカを抱き上げ座位に変える。深く突き刺さる息子はオウカの奥深くまで侵入し

子宮口まで届いている

そのまま俺は腰を振りオウカの体をかき回す!

「ひっ!あぁ!暴れています!クロム・・ェル殿のが!!」

「・・っく!・・やっぱ無理だ!このまま出すぞ!」

「はぁん!ま・・またイきそう・・です!」

俺を抱きしめながら体を震わせるオウカ、突き上げの衝撃に髪留めが外れポニーテールの髪は静かに下ろされる

「・・っ!オウカ!!」

「クロムウェル殿・・!!」


限界だ!


ドピュ!ドピュルゥ!ピュッピュゥ・・

「はぁぁぁぁ・・・・・・ん!!」

熱い精液をオウカの中にぶちまける、それにオウカは俺を強く抱きしめながら再び絶頂を迎えた


・・・・


「はぁはぁ・・、っ・・はぁ・・」

余韻に浸る事数分・・、未だ結合した状態のままオウカは俺の胸中で呼吸を整えている

「・・大丈夫か・・?」

「・・はい・・すごかった・・です」

「ははは・・今まで経験した事がない、かな?」

「はい・・とても激しくて・・暖かかったです・・」

熱〜いのをたっぷり出したからなぁ・・

「・・少し激しすぎたかな・・悪い」

「いえ・・、それにわかりました・・。人を愛するという事が・・」

「・・んっ?」

「今この気持ち・・、胸の痛みも消えただ貴方の胸の中でその温もりを感じ貴方を思う・・これが・・そうなのですね・・」

「・・ああっ、そうだな・・」

だが、その温もりはこの夜が明けるとともに消えていく・・

それもこいつにはわかっているはずだ

「ありがとうございます・・」

「気にすんなって・・。これでお前は一人の女性として生きていける・・失恋は人を強くするって言うしな」

「はい・・ふんぎりは付きました。でも・・今は・・ただこの温もりに・・触れていたいです」

「・・・ああ、遠慮するな・・」

「ありがとう・・ございます・・」

俺の胸に顔を沈め黙り込むオウカ・・、俺は優しく彼女の髪を撫でながら

ただただオウカのこれからに幸があらん事を願い続けた


・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・


そして、別離の時・・

夜が明けきらない早朝に俺とアンジェリカはヨーティア研究室に集合した

持って還る物はない。そもそも最低限の物しか持っていなかったんだからな

「よ〜、来たな〜。面白そうなので見学させてもらうよ〜」

ニヤリと笑いながら出迎えたのはヨーティアとイオ・・

ま〜た徹夜していたのかよ

「また妙な研究でもしていたのか?」

「妙な研究とは失礼だな〜、ようやく・・ユート達を元の世界に戻せそうなんだよ」

・・おおっ!

「そりゃ朗報だな!コウイン達も喜ぶ事だろうぜ!」

「まぁ、アンジェリカ殿の術の方がてっとり早いんだけどねぇ・・。まったく・・魔術というのは感服するよぉ」

「そうでもないわよ、高度に発達した科学は魔術と区別がつかない・・っと言うしね」

・・そうなのか?まぁ・・ここのエーテル技術からして魔術と変わりがない点が多かったしなぁ・・

「お二人とも、ご苦労様でした。元の世界でのご健康をお祈りしております」

イオはいつも変わりがないな

「イオも達者でな・・。まぁ、騒がしい主がいるんだから退屈しなさそうだしな」

「・・だ〜れが騒がしいだって〜!?」

・・ははは・・


「お〜い、つれてきたぞ〜」


ん・・?おおっ、早朝に関わらずコウインが研究室に入ってきた

見送りみたいだな

他には・・赤スピリット三姉妹とレスティーナ、そして・・オウカ・・

「よっ、コウイン。見送りか?」

「ああっ、水臭いぜぇ?人知れずお暇しようなんてよ」

「ははは・・、苦手なんだよ。・・これだけか?」

ユートが来ると思っていたんだが〜・・、まぁ話によると朝が弱いらしいしな

「まっ、あいつはあいつで色々あってな。お前達に関わりがある面々だけにしたんだよ・・。

レスティーナは〜・・別によかったと思うんだけど・・」

苦笑いのコウイン・・まぁ、そうだよな・・

気丈に振舞っているつもりが何かふらついている、眠いんだろう・・

「そうはいきません。サーギオス戦で協力を頂いた恩人なのです・・お見送りぐらいしなければ・・」

「別によかったのによ・・。戦後処理でドタバタしているんだろ?」

「何、大した事ありませんよ」

・・あからさまに大した事ありそうなんですけど・・

ま・・まぁいいや。


「・・それじゃ、私は方陣を描くわね。・・別れの話に華でも咲かせておいて」


あらら・・アンジェリカったらさっさと作業に入った

湿っぽいのが苦手なんだろうな・・

「ドライだな〜・・。ああっ、そうそう・・今日子からも伝言頼まれてな『あんたを張り倒した感覚は忘れない』・・だってよ」

「・・素敵な伝言アリガトウ・・」

「第二詰め所には内緒にしているみたいだけど・・いいのか?」

「ああっ、・・俺は裏方だからな」

・・役割の終わりと同時に去る・・これも華だ

「クロムウェルさん、ありがとうございました」

コウインの隣で二コリと笑うはエスメラルダ、そういやこうしてゆっくり話す機会はなかったな

「ああっ、達者でな。これからどうするんだ?」

「しばらくはレスティーナ様の元で厄介になり身の振りを考えようと思います」

「そっか〜、がんばんな。ヴェロニカ、周りに迷惑かけんなよ?」

そのツンツン頭は周囲に対する敵意の証♪

「うるさいわね!まったく・・だから私は見送りなんてイヤだったのよ!」

「ははは、悪い悪い。まぁがんばんなよ・・。ティートもな」

「お兄ちゃん・・ありがとう。」

目に涙を浮かべているティートの頭を軽く撫でてやりながら・・最後の一人と顔を合わせる


「・・クロムウェル殿・・」


「・・まっ、元気でな。お前なら大丈夫さ」

「・・はい・・」

無言のまま握手を交わす俺とオウカ・・。

これでいい・・
「・・よし、できたわよ?もう言い残す事はない?」

白い粉で魔法陣を作り、結晶体を触媒にして発光させている・・

二回目だと手際もいいもんだな。

「・・ああっ、レスティーナ!寝不足せずに良い国作れよ!」

「余計なお世話です。・・お元気で」

へっ・・



「そんじゃ、皆・・お別れだ。色々あったが楽しかったぜ?」

光る魔法陣に乗りながらそう言う。

「同じ意見ね。法皇の壁の設計者を血祭りにあげられなかったのは残念だけど・・」

・・一同、無視・・

それでも静かに手を振っている・・皆笑顔だ・・

来た時と大違いだな・・

「じゃあ・・発動するわ!」

眩い光が周囲を包み皆の姿を遮り出す!

・・いよいよだ・・


「クロムウェル殿・・!!」

・・オウカ・・?

もはや霞んで見えるその姿・・、声もかすかに聞こえる程度だ

世界が白くなり意識が途切れる感覚がする

転移の瞬間だ

「ありがとう!!」

意識が切れた瞬間・・オウカのその叫びが耳に入った・・






・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・





「せんぱ〜い・・せんぱ〜い・・」

ん・・・ご・

誰だよ・・気持ちよく寝ているのに・・


「先輩、こんなところで寝ていると風邪引きますよ〜」

この声・・フィートか・・

「うるせぇな・・人が気持ちよく寝ているのに・・って・・うわっ!」

ゆっくりと目を開けるとびっくり!

ここは・・俺のボロアパートの一階にあるアンジェリカの実験室じゃないか・・

おいおい・・俺ってこんなところで何やっているんだ?

・・あっ、向こうでアンジェリカが寝ている

「・・俺って・・何やっていたんだろ?」

「知らないですよ。察するに何かの儀式に失敗してその衝撃で気絶していた・・ってところじゃないですか?」

「そっか〜・・そういや・・なんかそんな気がする・・」

頭がしゃっきりしないなぁ・・。

「僕が気付かなかったらこのまま風邪引いていましたし〜、タイムさんに目撃されたら血祭りじゃないですか?」

・・有り得る・・

「・・フィート・・ありがとう・・」

「まぁ・・発見したのは東国の巫女さんだったのですけどね・・」

・・巫女・・?

「何だよ、フィートじゃないのか?」

「ええっ、赤袴の巫女さんが気絶している人がいるからって僕に教えに来たのですよ。中々綺麗な人でしたけど〜

口説けなかったですね」

・・ふぅん・・フィートの口説きが通用しないってのは曲者だなぁ・・

「ってか、東国の巫女がルザリアにいるって変じゃないか?宗教関係者が渡航するなんて・・」

「まぁ、最近では巫女さん衣装のコスプレってのも流行ってますからその手の人じゃないですか?

連絡先と名前を聞こうとしましたけど・・クラハシ・・って名前を教えてもらっただけで結局は無理でしたね」

「・・がっつくなぁ・・フィート君」

「野望は大きくもつものです♪・・まぁ、落ち着き払った女性でしたが・・少々裏がありそうなので深追いはしませんでしたよ」

「・・お前の野望は黒い野望だけどな・・。・・にしても・・なんだ・・?

どっか遠いところに行っていたような気がするんだけど・・、思い出せないな・・」

「儀式の影響で幽体離脱でもしていたんじゃないですか?

さっ、アンジェリカさん起こして〜罵ってあげましょう?

・・っというか参考となる魔導書もないのに何やっているんですかねぇ・・」

・・爽やかにえげつない事を・・

って・・あれ・・?確か本があったはずなんだけど・・・、その巫女に盗まれたのかな・・?


・・まぁ・・いいや。


たぶんこの違和感も夢なんだろう・・な




























・・・・・・・・・・・・・・・


こことはまた違った世界、妖精という種がおりマナを争奪した世界で生きた彼女達・・
彼、クロムウェルが決して知る事のない彼女達その後・・・



『紅蓮』のエスメラルダ
サーギオス戦後、正体不明である存在『エターナル』との戦争に巻き込まれ最前線で守りの要を担う
重傷を負いながらも無事生還し、世界が統一されラキオスがガロ=リキュアと新たな国になった事をきっかけに戦事から去る
その後、ラキオスの城下町でヴェロニカ、ティートとともに服の仕立て屋の経営に乗り出し
安定した暮らしを手に入れる




『焦燥』のヴェロニカ
エターナル戦で敵の侵攻を阻止すべき最前線にで守りを勤める
その際瀕死の重傷となるが奇跡的に生還・・、傷の後遺症によりしばらくは療養生活が続いていたのだが無事元通りとなる。
ガロ=リキュア国となってからはエスメラルダとともに服の仕立て屋の協力をするようになり
不器用な手を動かしながら今日も針を指に刺している




『無垢』のティート
エターナルとの熾烈を極める戦いの中でも二人の姉の力により無傷で生還する
ガロ=リキュア国になってからは戦いとは無縁の暮らしをする
無垢な性格はそのままで小さな体で姉達を助けるその姿は、ラキオス城下町でちょっとした名物となり
おぢさん達のハートをくすぶらしている




『無音』のオウカ
エターナル戦では死力を尽して刀を振るう。
その太刀に迷いはなく傷つくスピリット達の支えとなった
無事生還の後、ガロ=リキュア国になってからもスピリット隊に所属し、サーギオス方面に駐屯する
しかし、その後長期に渡る休暇を取りラキオスのヨーティア研究室に篭る事が多くなった
彼女を知る者は最近彼女の腹が大きくなった・・っと口をそろえているらしいが・・
真実を知る者は誰もいなかった・・


・・end・・


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