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第2話  「暴走牛の妹」


割れた窓から新鮮な空気が入りつつ、俺の部屋に座る4人・・
つまり俺、フィート、クライブ、カチュア・・
「でっ、正直に話せ。何しているんだ?」
「だから、クライブさんに・・」
「お前はクライブみたいなタイプよりも筋肉むきむきなのがよかったんじゃないか?」
わが妹ながらカチュアは筋肉フェチ。確か実家の部屋にもボディビルばりのおっさんの絵が
飾られていたな・・
「ぐっ・・、趣味が変わったのよ♪」
「あっ、向こうの屋根に煙突掃除している上半身裸なマッチョお兄さんが・・・」
「ドコドコ!!!ねぇお兄さんってば!!!」
・・・・・引っかかりすぎ・・
「嘘だよ」
「・・・・・・嘘?」
「そう・・」
「・・・テヘッ♪」
「ぶりっ子ぶるな!正直に言わないと・・、この邪悪なナンパ師にお嫁にいけない身体に
するぞ!」
フィート君、どうぞ!
「あの・・、先輩・・、僕そんなに邪悪でもないですが・・」
嘘つけ!
「あう・・、お嫁にいけないのは困ったわね・・・」
本気で困るカチュア・・、効果あり・・?
「まぁ、詳しい事情話してください。このままでは僕も倒れてしまいますので・・」
クライブも必死だね・・・・

・・・・・・
・・・

長々と話していてわかったのだが
どうやらカチュアは実家から結婚をせがまれているそうな・・、そんで許婚を選ばれたんだが
まっっったくタイプではないので自分で探すと言い出したんだとさ。
でもこいつ好みのマッチョマンなんてそうそういないので偶然診察してもらったクライブでなんとか間に合わそうと考えたそうだ・・
「全く、相変わらず強引な奴等だな〜。っうかクライブの妻になるんだったら医者の仕事の手伝いすることになるんだぞ?お前みたいに不器用な奴に務まらないっつ〜の!」
「う゛・・・、じゃあ・・どうしよう?」
あさはかな考えをもつ妹・・っうかこんな奴の許婚になる奴も災難だ・・な。
「どうしようって・・、どうするんだよ?」
「お兄さん助けて?」
やっぱり・・
「家出した俺がんなこと言っても聞かないと思うけどな〜・・・」
「クロムウェルさん、家出したのですか?」
クライブもびっくりなご様子
「まぁな。こいつと一緒だ。親のやり方が気に入らなくてよ。いっそ傭兵にでもなろうと
思って飛び出したのさ」
「・・はぁ」
「とにかく、見た以上はほっておけないしな。実家に行ってなんとか説得・・っうか解決作を考えるとするか・・」
「じゃあ旅支度ですね♪用意しときます、先輩」
「おう、頼む。カチュア、こいつと一緒にいてくれ。俺はちょい野暮用あるから」
「野暮用って何よ?」
「ああっ、先輩の大事な人にしばしの別れを言いに・・(バキ)」
解説しなくてもよろしい!




コンコン
「開いてるぞ?クロムウェル」
重厚な扉の向こうからあいつの声が聞こえた
「よう、仕事はどうだ?」
ルザリア騎士団団長室、そこに座るタイムに話しかける。
スーツ姿が凛々しい女で赤い髪の毛が特徴・・、まぁ他にも特徴があるんだけどな・・
「まあ・・ぼちぼちだな。そういえばこの間お前の尊敬するクラークという男が訪ねに来たぞ?
セシルも一緒だった」
「クラークさんが!?そうだったんだ・・」
・・全然気付かなかったな・・
「なんでも情報の協力を願っていたよ」
「・・・あの人の事だ。きっとまた厄介事に巻きこまれているんだろう」
結構めんどう事に巻き込まれる体質だからな〜、クラークさん・・
「見ただけでツワモノとわかった。お前が惚れるのも分かる・・」
「・・・・へぇ、珍しく男に興味を示すじゃないか?」
「・・・・・・・・うるさい。用がないならさっさと帰れ・・、忙しいんだ・・」
つっけんどん・・、タイムは仕事中はクールなのダ
「わかった。その前に、実家に帰る事になったからそれだけ言っておくぜ?」
いきなりいなくなった驚くだろうからな・・、何はともあれ、大事な金ヅル様だし・・
「!!!」
そのまま帰ろうとしたが何故かタイムが泣きそうな顔つきになる・・、なんだ?
「おい、どうしたんだ・・?」
「いなくなっちゃうの・・・・?」
「・・はい?」
「実家に帰るって・・、もう会えなくなるの・・、・・・・・・・そんなの・・・嫌・・」
書類そっちのけに椅子を飛び出し、俺に抱きつくタイム・・
甘えたモードだ・・・、仕事中なのにね・・
「あ〜、説明が足らなかったな。一時的だ。ちょっと面倒事が起きてな、それの解決のためだよ」
「・・ほんと?」
「ああっ、すぐ戻ってくる・・。だからそんな顔するなよ」
「・・うん・・、早く・・帰ってきて・・」
長い赤毛からタイムの香りが漂う・・、やばっ、あんまりくっつかれたら抑えが利かなくなる・・・
「あっ・・ああっ、お前こそ仕事がんばれよ?」
「わかった。その代わり・・・・・」



「でっ、スクイードさんとシトゥラさんが同行するのですか?」
交易隊の馬車に揺られながらフィート君
「まぁ、半分は俺の手伝い。半分は浮気の監視ってか?すまんな、シトゥラ」
同じ馬車内で外の光景に興味をしている超長髪な白狐の女シトゥラに言う
ヤマブキ色の動きやすそうな長衣がスタイルの良さを強調しています・・。
いやっ、タイムもなかなかだが、シトゥラには勝てないね・・特に胸
「こら、変態。なんで僕に向かっては言わない」
それに対し短い黒髪の騎士スクイード。こいつとシトゥラは家主と居候・・以外にも
複雑な関係なようだ。そうさせたのは俺なんだが・・
「・・っうかお前は理由はどうあれ仕事だろ?シトゥラは正式な騎士じゃないんだし
礼を言う必要があるってことだ」
シトゥラは氷山に住んでいる一族の女だ。下界の見物ということでここに来ているわけ
「いやっ、色々見物できるならこちらこそ礼を言いたいぐらいだ。お前の故郷には『海』というものがあるんだろ?」
「ああっ、港町だからな。山育ちには目玉飛び出るぞ?」
「そうか・・、楽しみだな」
珍しく微笑みシトゥラ。まぁこいつらにとっては観光気分だろう
どうせ浮気しようにも・・・失敗するだろし・・
最近わかってきたよ・・・・・
「でもシトゥラさん胸おっきい〜!」
シトゥラに興味深々なカチュア・・、っうかまじまじシトゥラの胸を見るなよ・・
「感度もいいぞ?なぁ、スクイード?」
ぶっ!!
「「人前でんなこと言うな!!」」
スクイードとハモッて注意・・・、全く、獣人はみんなこうもオープンなもんなのか・・?
「でも先輩達の故郷ってどこなんですか?」
そういや、行き先詳しく伝えてなかったな・・
「港町ローエンハイツだ。俺とカチュアはそこの貴族出身なのさ」
「先輩!貴族だったのですか!!」
「まっ・・・。そうだが・・正式には貴族でもないのかな?」
「?どういうことだ?」
「性が違うでしょ?私は正式な一族のヴァーゲンシュタイン。お兄さんはハット。つまりお兄さんは・・」
「いわゆる妾腹の息子って奴かな?親父は子宝に恵まれず実妻ともさっぱりだったんだ。そこに偶然手をかけたメイドが孕んじまったってわけ。その子が俺だ」
「「「・・・・・」」」
「それでお母様はやっけになってお父様にせがみ、色々あって私が生まれたのよ。
まぁ、それだからお兄さんはお母様達にひどく・・」
「カチュア、もういい。・・ってなわけだ。だから俺ってあんまり大ぶりで歩けるような状態でもないんだよ」
「・・お前って結構苦労しているんだな〜」
何故か同情の眼差しで見るスクイード・・、こんな奴に同情させても・・・
「んなことより傭兵公社の13部隊やってたこと自体が苦労だ。」
「13部隊といえばクロムウェルはこの間来たクラークという男の元で働いていたそうだな」
あれ?
「シトゥラも会ったのか?」
「まぁな、ロカルノという仮面の男も一緒だったな。」
「ふぅん・・、じゃあスクイードもか?」
「いいやっ、僕は別件で街を離れていた。でもそのクラークって奴・・、ほんとに強いのか?
化け物じみた噂はたまに聞くがなんかうさんくさいぞ?」
・・・・へっ、なまいき言っちゃって・・
「スクイード、彼はツワモノだ。おそらく私でも歯が立たないだろう」
「そうだぞ、俺がどうがんばっても勝てなかった人だ。お前なんか指先一つでダウン・・だな」
「う゛・・そんなことやってみなくては・・」
「それにはまず私に勝たないとな」
頭をシトゥラにポンポン叩かれるスクイード、まっ、勉強しましょう
「でも噂ですけど、ローエンハイツの騎士団の団長って傭兵公社出身の切れ者らしいですよ?
先輩、行って見たらどうですか?」
・・・ほんっと噂好きだな〜・・・
「傭兵公社っても結構人数いるからな・・。まぁ機会があれば行って見よう」
実家に帰るだけがなんだか色々な用事ができてるな・・


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