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「聖魔VS妾龍」vol3


女性として理想的に均整が取れた肢体を包むのは勇ましく軍服調の上を腕袖捲りに
スリットから生脚を覗かせる長めの大人な巻きスカート。それは、軍属の戦女。
「そのイリア殿が何故ここに?」
 「これが序章に過ぎない事態を危惧した志ある男が、命がけで奇特な王へ知らせたからさ」
「それは」
ドンッ と、イリアとサブノックの話を遮るかのように森で起こる轟音。
そして、彼等の前に落ちてきた巨体のそれは
 「・・・如何やら、今までのアレは雑魚のようだぜ。 中ボスの登場だ。」
熊・・・というには余りにもマッシブルで毒々しく鎧に骨格をむき出し、生える爪は狂暴。
もはや、レッサーデーモンの格ではない虐殺の肉悪魔。
それに名誉挽回とばかりに前へ先制攻撃を撃つのは
「走れっ! 必殺のぉー――っガーネッッブラスタァァァァ!!!」
揮ったタナトスを中心に走る深紅の魔方陣に、魔杖の紅の宝玉へ集う光。
そして空を斬った閃光はレッサーデーモン直撃に水蒸気と煙で覆い隠し
もはや皆には出る幕はないかと思った瞬間
GAAAAAAAAAAAAA!!!
煙蹴散らし雄叫びと共に突撃をかけてくるレッサーデーモン。
哀れな最初の犠牲者を先制攻撃のタナトスに定め、スタンドファイティングで迫る。
それは正しく、狂気の殺意。
「んな・・・」
まさか渾身の一撃が全く通用しないとは・・・ 失意と萎縮に身動きしない青年に巨影が。
もはや誰も距離的に間に合いそうにない。間合った処で今の状況では犠牲者が増えるのみ
と、その前に間合い立つのは正しく戦聖女
 「だ・か・ら、気を抜くんじゃないよっ。最後の最後まで、なっ!!」
中割の奇妙な短剣を逆手持ちに構えた、両手より生じる魔法陣。
そして、其処から無数に放たれた閃光は曲線を描きレッサーデーモンへ襲い掛かり
GAa!!?
確実に圧す。
「効いてる!!」
 「・・・いやっ、効いていないっ!!」
が、それも一瞬の事。レッサーデーモンは強引に閃光の中を突き進み
二人の目前で再び振り上がる剛腕に危爪。今度硬直するのは目を見開いた戦聖女。
辛うじてタナトスがイリアのスカートの中に半分頭突っ込み気味で生脚にしがみ付き
引き摺り倒し、その頭の上を髪数本切断し通り過ぎる。
更なる追撃もレッサーデーモンの気は駆けつけたサブノックの斬撃へ。
しかし、侍の剣技をもってすらレッサーデーモンの意外な巧みさに狂爪で阻まれ
揮われる剛腕に一進一退状態。ここで聖魔の力を用いれば、或いは・・・
しかし、村の真前で用いるものではない。
 「っ!!!」
「魔導士である以前に女性の貴女では無理だっ!!」
タナトスの触った感、突然の助人イリアと名乗る女性の身体は戦士のよりも遥かに柔。
省みずサブノックの助太刀へ向かう彼女を引き止める が
 「手前は何の為に戦っている。生きている限りは微力でも最善を尽せ。」
戦聖女の構えた短剣、その中央より生えた光は以上に伸び超長剣を形作る。
そして、サブノックとの戦いで無防備な面を見せるレッサーデーモンへ揮う魔法剣は
リボン状へと更に長く長く伸び、一瞬でレッサーデーモンを捕縛。
!!?
「!!?」
 「悪いなサブノック。武人の血も騒ぐだろうが、いつまでも遊ばせるわけに・・も?」
幾らタフネスであろうと、細切れに切断されれば元も仔もない。
しかし、レッサーデーモンを縛るリボン状の魔法剣はその肉を切断することなく
寧ろ手繰る力に引寄せられ空高く舞わされるのはイリア自身。
それを嬉々として待ち受けるレッサーデーモンに、揮われるサブノックの剛剣も
「ぬ?」
焦りのためか毛を剃るのみ。 それとも、その毛が耐刃に脂で濡れているせいか。
 「全く・・・力押しの上に小ざかしいだけじゃなく、小細工まで・・・
早々に切り札を使わにゃならんとは・・・なっ!!!」
空を制するものがいない限り、もはや迫る運命は決定したも当然。
待ち受けるレッサーデーモンの狂爪で貫かれ暴顎で食いつかれるのは想像に易い。
彼女にはそれをものともせず、端よりそれを覆す意志がある。
持つ短剣を腰に収めると褐色の瞳は気合一発、金色の龍眼へ。それと共に
白肌の四肢も先から黒曜石の如き鱗が生え甲を装着したかのような狂暴な龍のものへ。
ショートだった黒髪も長く尻を越えるまで伸び首後ろで寄集まり鱗が生え龍尾の如く。
戦いに不向きな女の肉体を、戦いに適したものに。
が、それなど関らず振るわれたレッサーデーモンの剣の如き狂爪はその龍女へ達し
キンッ!!? と音と共に貫通したが如く自身の身体を庇った龍女の腕に接し止まる
レッサーデーモンの手。しかし
GA?
龍鱗を貫く事が出来ず爪の折れたレッサーデーモンの腕を、龍女は掴むと空中で龍脚一蹴。
顎蹴上げられ仰け反ったレッサーデーモンへ、空中姿勢制御に自由落下以上の勢いを足し
振被り振下ろされるのは燐光纏う龍腕の組んだ拳鎚。
 「雑魚が、失せろっ!!」
轟っ!!
と落雷の如き音と共にレッサーデーモンの胸へ龍女の拳鎚が撃たれた状態で止る時。
瞬後、変身後地へ降りる事無く戦い続けた龍女は動かぬレッサーデーモンの胸板を
トンと優しく蹴り後転の空中制御に距離を取って、漸く着地。
未だ龍人状態であるものの今まで戦っていたレッサーデーモンへもう興味無いイリアに
ニース自警団の皆も集う。 
そして、動かぬレッサーデーモンは間を置いて蒼炎を発し灰化に散っていった。
目下の脅威が去り、暫し警戒するも
 「・・・取り合えずは逃げたか。今回はこれまでだな。」
と、龍人の変身を解くイリアに皆も刃を納め休止。興味は改めて目前の美しい助人へ。
「あの姿は・・・」
と、呆然なアルフォードやマリー,タナトスの他の面々に比べて真っ当な人種の方々。
「まさか、同族っ!!?」
 「親戚さんですか?」
ある種ほのぼのなサブノック・ラミアの悪魔父娘に対し、当のイリアさんも平然と。
 「んにゃ」(-_-)
 「もしかして・・・龍天使、ですか?」
何故か顔を青ざめ気味なレイブン。
 「んにゃ〜〜。 てか、龍天使ってナニ?」(´∀`)
 「いえ、そうでないのならば・・・。元々悪魔に対するのが天使ですが
 龍天使というのは、道に外れた堕天使等達をも・・・処分する、者です。」
 「ああ大丈夫。俺そんなのと全然関係ないから。 寧ろ、破壊神の巫女っぽいか?
まぁ、俺自身の説明は其方のセリアさんならゴシップ含め詳しく説明してくれそうだな。
とりあえず・・・この事態の詳しい説明がしたいから落着いて話出来る場所はないか?」
「ぬっ!!? セリアまでご存知か・・・」
 「まぁ、ね。 関して都市のウチの皆並に知ってるから・・・」
一応、周囲を警戒に怪しい気配が無くしばらくは安全を確認の上で
一同は客を含め連れ立ってエルモア宅へ向かうのだった。


エルモア(サブノック・セリア夫妻)宅。他の面々よりも広いこの家は自衛団面々の
溜まり場であったが、それでも全員集合+客1名ではせせこましくならざる得ない。
その中、視線が集る先は希望都市からの美しき来訪者。
 「サブノック、君は狙われている。 ・・・」
 「・・・・・・。 ・・・、それだけでは解りません。」
流石は元天使レイブン。
手取り早い説明で済まそうとした見かけと違う無精者へ、中々に冷静なツッコミ。
 「あ〜〜〜、まぁ手取り早く言うと、悪魔崇拝者というウツケ者ドモが
サブノックに「神の毒」を用いて大暴れさせ、世界転覆を狙っている と。
本来なら一笑ものだけど、これがマジメな話なのは既に証明済みだよな」
そして「神の毒」に関する説明が神妙な面持ちの皆の前でされ・・・
今は人の姿とはいえ悪魔にも関らず熱血正義漢だけに、如何に関らず己が禍がなる。
この事態に最もショックを受けたのは渦中の人であるサブノック以外はない。
「まさか我が存在が・・・」
 「・・・んな事、今更何言っているんだ」
場を支配する静寂を撃破るのは心知合った面々ではなく、客人のイリアの叱喝。
 「貴様が人として 人の親として生きる事を決意した時点でこの程度は予想範囲内。
地を這いずり廻り生き恥を曝そうと 愛しき者を護り己の幸せの為だけに拳を揮う。
己の理不尽な運命に怒り、抵抗し続けるのが貴様の正義を証明する手段だろうが」
正義漢が見たイリアに重なるのは、嘗て志折れかけた時に同様の叱喝で奮い立たたせ
彼女をココへ送り込んだ龍と騎士の字をもつ王。 否、その瞳の輝きは当人そのもの。
「・・・そうだな。正しく、今更、だ。理不尽な運命は断ち斬るのみ」
聖魔と呼ばれる一娘の父、その顔に不敵浮かぶのは正義漢に相応しいニヤリ笑み。
それにイリアもまた、女にしておくには勿体無いほど不敵な笑みで応えるのだった。

 「処で、お客さまの紹介をしていただけませんか?」
あっ・・・・・・
セリアの一言に一同、急進する事態に満足な紹介すらしていなかった事すら失念していた。
と言っても、イリア自身は新面以外ニース自衛団の面々をほぼ把握にそう説明の必要せず
本来なら突然の助人ほど怪しいものはないが、その点はサブノック自身がイリアに
恩人そのものを見たので問題はないのだが・・・やはり紹介は大事である。
 「では、改めて・・・私は、都市国家シウォングのイリア」
 「イリアさん? イリア・・・戦聖女 妾龍イリアぁー―っ!!?」━━━(゚∀゚)━━━
・・・なんと言うか、やはり予想通りに驚愕のイイ反応を示してくれる
ゴシップ好き奥様セリアさん。
 「そっ、そのイリアね。自分」
 「きゃーっ、話通り格好良くて色女で素敵ーっ!! サイン下さいっ!!」
「落ちつきなさい。しかも当人を前にして妾など不名誉な字まで言うとは失礼だぞ」
 「ああ、大丈夫。「妾龍」の字は元々敵対勢力は揶揄って付けた代物だけど
中々洒落が効いてて俺自身気に入ってる。結局誰もこれ以上のもの思いついて無いし」
「むっ? それならば・・・」
嗜める夫に対し、その妻は免罪符をもらった?御陰で更にヒートアップ
 「王国ヴィガルドの失姫の正体・・・より、イリアさんは
やはり失姫様と話通りに恋仲で、最後は駆け落ちを
・・・(長いので中略・・・になってない?)・・・・・・
「金獅子」セシルさんや「陽紅の軍女神タイム」さんとも恋仲だったりっ!!?」
当の王との関係云々が出てこないのは関する逸話が無い以上に、イリアの雰囲気が
その王と兄妹みたく似通っているからだろう。軍服も感じ違え、その王のものだし。
 「俺は何処ぞのナンパ師か? 一応、女なんですが・・・」
「も、申し訳ない。重ね重ね・・・」
 「きゃー、私狙われちゃう? 人妻なのにぃ(クネクネ」
 「「・・・・・・(ドキ土器どき」」
+何を想像したのか頬を染め御互いの身を護るマリー&レイブン。見事に毒されてる模様。
それを不思議そうに見るラミア嬢に、色々な意味で凍りついているアル&タナトス。
 「・・・おめーら、一体何を想像してるんだ、ゴルァ」(゚Д゚)
 「「「でっっ、真相のほどはっ!!?」」」
 「・・・、ヒ・ミ・ツ と言う事で。
まぁ、その辺りの話は着色されまくりなのは自明の理だからな〜〜。
親友なのは否定しないけど、それ以上なのかは相手から直接お尋ね下さい♪」
「「「を〜〜い(汗」」」
ノリの良さは希望都市の美点?である。それはイリアも然り。てか、当然負けてない。
 「さて、俺のことは解っただろうから、お二人の結婚旅行後に増えた面々を詳し目に
皆の紹介していただこうかな? サブノックの達の赤ちゃんにも会いたいし・・・」
リーダーである弓士のアルフォード=マルタ
その補佐で恋人?である軽装戦士のマリー=クラディス と 元天使で剣士のレイブン。
闘士である聖魔サブノック=エルモア,セリア夫妻はもはや先の話もあり言わずもかな。
そして、新たに紹介されるのは
「自分は、タナトス=ガリアンですっ!!!」
 「さっきからして、魔導士だな。実力的にまだまだっぽいけど・・・」
「っ!!? あれは不意を付かれただけ。熱き正義は決して負けない」
 「・・・、気持ちだけで勝てるほど戦いは安くないぞ。ウチにゃ魔導師が二人いるが
・・・片方は半分人外だったから置いておいて、お前さんはウチの小僧にも敵わないな」
「っ!!?」
 「アレは子供でも、お前さん以上に正義と力の有り方を理解してるからな。もっとも
実力的にもマスタークラスであるアレに、お前さんは足元にも及ばないだろうけど」
「そ、それは関係者の贔屓目では」
 「サブノックさん、貴方から見て如何ですかね〜〜」
「うむ、ディ少年は若いながら大したもので天賦の才と環境以上に努力もされている。
ディ少年と比べれば・・・タナトスまだまだ未熟と言わざるえない。正義魂だけは兎も角」
「ぐ、ぐはっ!!? し、師匠〜〜〜」
熱血正義魔導士タナトス、戦聖女 妾龍イリアに対し絶対的勝目なし?
へこみ沈む男を皆もはや完全に視界外に、イリアの興味は少女?・・・てか、幼女へ
 「私はラミア=エルモアです。よろしく御願いします、イリアさん」
 「よろしく。 見た目通りの年齢・・・のわけないよな」
「ぬっ!!? 流石は、あの御人の使者・・・」
イリアの想像は希望都市のン百年生きた元魔女の幼女に習っているのだが
 「エルモア・・・って事は、サブノックの妹?」
 「いいえ、父上ですっ!!」
 「・・・・・・、マジ? サブノックとセリアの子?」
 「はいっ!!」
イリアに対し、見目の年相応に無垢で元気な返事を返すラミアと頷く面々。
 「・・・と言う事は、急速成長した? 戦闘種族だけに全盛期で成長が止りそうだな」
「むむっ、その通り。流石流石、恐ろしいまでの洞察力」
ラミアに関し、一つ外して言い当てるイリアに感嘆の眼差しを向ける皆の衆。
まぁ、イイ例もあるからね〜〜 と思いながらも口に出さないイリアであった。

 「イリアさん、間はどちらに泊まられるんですか?」
大人たちが頼りないだけに、中々しっかりした子であるラミア嬢。
 「ん? ん〜〜、宿屋ぐらいあるかと思ったんだけどね〜〜
それも無いみたいだし・・・まっ、野営でも全然平気だけどね」
 「それなら我が家に泊まっていただいたら如何でしょう、父上、母上」
妙案とばかりに満面の笑みな幼女。しかし幼女だけに詰が甘いのは否めない。
 「となるとタナトス君と一緒に・・・妙齢の男女が相部屋なのは・・・」
 「???」
 「俺、色恋に興味ないから大丈夫だけど?」
「流石にそれは・・・」
表情曇る両親に、娘は無垢に首を傾げるだけ。当人も一向に平然。
タナトスに襲われた処で、イリアにはンなヘナチョコ十二分に撃退できる体術がある。
仮に隙をつかれ行為に及ばれた(寝姦?)処で、それにそれ程嫌悪を持っていない。
女性には有得ないほど己の身体に無防備に・・・
 「まぁ、そんなに気になるなら、ボディーガード代わりに
 ラミアちゃんも一緒にコチラで寝てもらったり・・・なんて」
 「わぁ」
冗談紛いに漏らしたイリアの一言に、ラミア大喜び。両親も酷過ぎて止めるのは不可。
もはやイリアがエルモア宅が決定っぽい。 後は、タナトスの処遇を確定するだけだが
その場に既にそのタナトスの姿はなく、彼が座っていた席には一つの書置き
“部屋はイリアさんが御使い下さい。自分は外にテントを張ります”
・・・彼の英断一つで全て解決ですか?

戦闘後で時間が遅い事もあり、その日はそれで解散となった。
例え戦おうと生きている以上日常生活もあるわけで、食事が必要なら風呂にも入りたい。
風呂、それは身体の洗場のみならず魂の洗場である。
技術と知恵が駆使された希望都市の屋敷の風呂と違い、ここの風呂は普通の
当人が容易に湯の温度調整出来ず風呂焚き係が必要(風呂焚き係:タナトス)。
既に客人たるイリアがその豊満な身体を潤沢な湯に沈め、男前屈み必至の恍惚な表情。
と、コンコンコンとドアノックに扉が開き顔を覗かせるのはラミア嬢。
 「あの・・・一緒にお風呂入っていいですか?」
 「ん〜〜、いいよ〜〜」
パタンと扉が閉まること暫し、ラミア嬢は一糸纏わぬ姿に飛び込んで来た。
元の容姿もさることながら幼女だけにペタンコツルツルの肢体はその手のオッサンには
超激涎モノ でも、イリアにはその手の趣味はないので一切問題ナッシング♪
まぁ、イリアそのものも普通に男にとったら二十分に超激涎モノなのだが。
さて置き、背中の小さい羽をパタパタさせて湯船へ駆け寄ったラミア嬢に
イリアは至って当然普通に掛り湯をかけて軽く汚れを流すと促し、
共に黒髪だけに二人は姉妹みたく・・・よりは実の母娘に劣らず湯面に雁首ならべ浸る。
折角なので会話とばかり
 「ラミアちゃんは、やっぱり湯に浸かる時は数を数えるのか〜〜」
 「はいです〜〜」
 「まぁ、普通に数数えるのも味気ないから何か歌ってみますか」
 「・・・ラミアは、歌知りません」
 「じゃ、俺が適当に歌ってみますかね〜〜」
〜〜〜♪〜〜♪〜〜♪〜♪〜〜♪〜〜〜♪〜〜♪〜〜♪〜♪〜〜♪〜〜♪
「・・・(す、素敵だ」
と壁一つ隔て、いつでも求めに応じ湯を温められるよう待機中のタナトス君。
 「・・・哀しい歌詞なのに、何か励まされます!」
 「元々、残酷な世に生まれてきた事を嘆く歌なんだけどね。
俺はこの歌と違って世が満更捨てたもんじゃない事知ってるし
世は面白いぞって想い込めて歌ったからなんだろな〜〜
歌手の心持一つで曲のイメージも変わるもんだしね〜〜
因みに、これは一番のお気に入り♪ さて、次は・・・」
〜♪〜〜♪〜〜♪〜〜〜♪〜〜♪〜〜♪〜♪〜〜♪〜〜〜♪〜〜♪〜〜♪
「・・・(おおお、燃えるぜぇぇぇぇっ!!!」
と壁一つ隔て、待機中のタナトス君。
 「・・・血が騒ぎます!」
 「そりゃ、決戦の歌だからな。運命,宿敵,戦うべき者相手に。
戦いの歌ときたら、次に歌うのはやっぱりこの歌かな?」
〜〜♪〜〜〜♪〜〜♪〜〜♪〜♪〜〜♪〜〜〜♪〜〜♪〜〜♪〜♪〜〜♪
「・・・(マッタリ」
と壁一つ隔て、タナトス君
 「・・・眠くなっちゃいました」
 「こりゃ、戦士達に今は休んでいいよって歌だからね〜〜。
恋の歌一つぐらい歌ってあげたいけど、他には・・・これかな?」
〜〜♪〜♪〜〜♪〜〜〜♪〜〜♪〜♪〜〜♪〜〜♪〜♪〜〜♪〜〜〜♪
「・・・(うおおおおおおっ、好きだアアアアアっ!!!)」
と(以下省略)
 「・・・爽やかです!」
 「本当は快夏に女に惚れたって歌だけど、俺、色恋に興味ないから。
夏のイメージしかしてないしな〜〜。ラミアちゃんには色恋は早いし。
素人だけに横好きで、お粗末さまでした(ペコリ」
 「そんなこと無いです。イリアさんの歌、楽しいです」
 「気に入ってもらえてよかったよ。
プロになると凄い効果を齎すヤツもいるらしいけど、
今は純粋に楽しんで・・・今度は一緒に歌おうか」
 「はいです!」
この後、二人は美声響かせプライベートリサイタル状態の上
互いの身体洗っこでこそばがったりしちゃったりするのだが、
タナトス君が人知れず悶絶死かけたので省略に、湯上り後。
 「ふにぃ〜〜〜」
茹出来上たラミア嬢をイリアは経験者みたくテキパキとまとめ身体拭き
下着にデカシャツのみと萌えに着替え終ると手を繋ぎ、セリアいる居間へ。
 「あっ!!? すみません、お客さまなのにラミアの面倒を見ていただいて」
 「いやいや、コチラは泊めて頂いてる身だから。この程度そう苦でもないし」
 「お上手なんですね。お子さんいらっしゃるんですか?」
 「んにゃ、独身どぇっす」
 「あらっ!!?」
 「・・・、そんなに驚くことか?」
身体の大きさ、見た目の感からしてイリアの方が僅かに年上っぽい。
それが未婚で子供がいないとは一児の母であるセリアには難しい処。
まぁ、希望都市四姫(幼魔女除き)も一般常識的に結婚済で子供がいても
全くおかしくない年齢なのだが。
イリアは龍人化に長く伸びてしまった髪の水気をタオルで吸い取りつつ女同士の話は続く。
 「ええ、お綺麗なのに勿体無いですよ」
 「まぁ、仕事に生きてるから・・・本当にそういった事に興味、全くないしね」
と、今度は髪が完全に乾ききる前に何処からともなく持ち出したナイフで髪をザクザク。
セリアさん、余りにも当然のように行われる凶行に思わず目が点で硬直。
止める間もなく散髪は終ってしまい、イリアは龍人化前のショートヘアに戻ってしまった。
で、ようやく
 「あ゛ー――っ!!!」
 「「っ!!?」」
セリアの絶叫に、まったりまどろんでいたラミアと共に驚愕で凝視。
 「な、何ですか?」
 「勿体無い・・・」
その物惜しい目の先には、こんもりとぐろを巻く黒糸ならぬ黒髪。
一度切った髪は二度と元に戻るはずもなく、その使い道なんぞ・・・
 「こ、これ、捨てるしかないんだけど・・・いる?」
 「下さい」
早々にセリアはそれを二度と返さない勢いで奪取。
人の髪は魂が宿るもの。呪的に使うだけではなく御守としても有効に。
その主が主だけに色々な意味で御利益満点に違いない。
しかも中々手に入らないほど 適度な太さで長いので材料として造れる物の種類は多い。
ともあれ、昼間の戦闘に+精神的疲労で早々に
イリアはお子様ラミアに付合って就寝することにした。
応接室、床に並ぶのは二つの布団にそれぞれ布団に潜り込む二人。
 「「お休みなさい」」
と灯りを消し・・・・・・まどろみながらイリアが感じるのはモゾモゾと蠢く気配。
ラミアはお子様だけに寝床へ着けば直ぐに眠るかと思われたのだが・・・
 「・・・眠れないのか?」
 「はい。 ・・・あの、イリアさん。一緒のお布団で寝てもいいですか?」
 「ああ、どうぞ」
と、イリアは瞼を閉じたまま布団の裾を空けると小動物みたく懐に潜り込んで来る塊。
触覚からそれは小さい人型であり、態々確認せずとも   ラミア嬢     
抱擁に一瞬硬直するも奥義「鼓動、子供あやし」の御陰か、直ぐに解ける幼体。
猫ならば正に咽喉を鳴らさんばかりの勢いだろう。
 「イリアさん、イイ香りがします・・・・・・」
 「ん〜〜〜、あ〜〜りが〜〜とね」
 「母上のとは違うけれど・・・イリアさんの香り、好きです」
 「どうも〜〜」
もはやその束縛から逃げられないし、逃がさない(誤。 逃げるつもりもない(誤?。
そして二人は安息の深闇へ沈んでいくのだった・・・

・・・闇の中、柔肌を弄る白い小さな手。
最初それは肌を求めシャツの上から女の横腰を弄っていた。触れる処に肌が無いので
次第に下へ、布の上から太股を撫で圧しに従い太股合間の溝に到達。
何時もと勝手が違う布地に捲り上がらず太股の間を上下移動に女股間を掻く事数回。
余りにもこそばゆかったのか、一瞬太股の間が開き瞬後パクっと捕縛されてしまった手。
しかも其処は太股と股間の▽ポイントで手首は固定されても指自体は自由に動き回り
ハナセー とばかりにもがき
 「・・・ん・・・んぁ」
と艶やかな唇から溜息一つ、その肢体自体が逃げて仰向けに。
最も高いのはそれでも形崩れず布地突き上げる母の象徴の双半球。手の主の最終目的地。
其処か下へ下って行くと中央に布の上からでも解る縦割の小さな窪み 臍。
更にその下は、暴れてしまったため、シャツは捲りあがりサイドが紐の下着も
キワドイ処まで擦り下がり・・・それはさて置き、今度蠢く小さな手は×2で速攻に
シャツを捲り上げて行くが、会心撃もラスボスの大きさで引掛かり一旦停止。
それも一度頂点で引っ掛かるも双半球を多いに揺らし終に開放。
そして、シャツたくし上げ胸剥出しな無防備の女体の上に、子は乗ると本能に忠実に
双半球の頂点の桜色小突起に吸い付くっ!!!
 「・・・はぁ・・・ぁ・・・・・・」
母性を要求し猛烈に吸い上げる幼唇に幾ら頑張られても出ないものは出ない。
だから+手もみに女の本能を疼かせる感触が・・・
 「・・・ん・・・んんぅ・・・」
耐え切れず、女体は子の小さい身体をしっかり抱擁し横向けに。
女体は子の重みから解放されたが、だからといって子が本能を収めるわけもなく
むしろ自由度を得て子は下側に喰らい着き上側を鷲掴む。その形が変わる程に。
 「・・・ぁ・・・ぁぁ・・・ぁ・・・」
だから一晩中、喘声のような吐息は途切れる事がなかった・・・・・・

そして時は巡り、朝が来る。 丸で昨日の戦闘が嘘のように小鳥が囀り爽快な朝が。
夜、久しぶりに二人っきりだったサブノック・セリア夫妻が燃え上がったかはさて置き
+朝っぱらから熱血な弟子のタナトスも手伝って居間のテーブルに朝食の準備が。
 そして、子供と客人も。
 「おはようございますっ!」
と子供の元気さ一杯のラミア嬢に手を引かれ来るのは
 「む〜〜〜〜〜」
と完全脱力状態で全くもってドチラが年上か分かったもんじゃないほどに
子供みたく寝惚け眼のイリア嬢。
朝食が始っても変わらずイリアは寝惚けのままに
 「む〜〜〜〜〜」
「・・・(こ、これが昨日あれほどの戦いを見せた御人なのか?)」
「・・・(寝惚介なイリアさん・・・意外性があって素敵だあああっ!!!)」
 「・・・(まっ、可愛い)」
逆転状態にラミア嬢に世話してもらっていたり。ココまで来ると大丈夫か疑いたく。だから
ギンッ!!!
と、サブノックから放たれる闘気に、タナトスとラミアは驚愕に目を向く。しかし
 「む〜〜〜〜〜」
対象者のイリア当人は変わらず柳に風状態で頭が揺れるのみ。 
刺激が足りなかったのかと今度は豆を手にソレを指弾で
ビシッ!!?
 「くはっ!!?」
「「「「あ・・・・・・」」」」
額的中に仰け反るイリア。そして弾丸豆は真上へ舞い、重力に従って自由落下。と
ぱくっ!!!
「「「「おおうっ!!!」」」」
復活の妾龍はソレに喰らいつき、咀嚼にゴックン♪
 「・・・結構なお手前で。」
「・・・目は覚めたようだな」
 「御陰様でね。 ん〜〜、寝惚け癖は改善出来たと思ったんだけど・・・
ちゃんと寝たのに未だ眠いってのは・・・変な事した覚えないんだけどな」
正しくは変な事したのではなく、されました。
しかし、そんな事誰も知る由も無く真相は闇の中へ。
 「・・・(あらあら、ラミアったらイリアさん吸っちゃったのね。)」
でも無く、耐性あるその母は御詫びの気持ちと共に胸の奥へ・・・・・・


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