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chapter7  「悪魔と騎士団達」


元々観光を望んでいたのはセリアの方あり、サブノックは半ば付き添いみたいなもの。
『真龍騎公』を直接見、オマケに厄介になってしまったせいか身近になり過ぎ
セリアのアイドル熱は割に冷めて興味は以外のモノへ。しかし今度はサブノックが
「ライ殿、今お暇か?」
「何、また議論か(笑? 掃除しながらでいいか?」
事あるごとに話をしようとやってくる。 ある意味、ライに夢中。
それに最も大きいのが、新鋭の王=ヤクザの盟主。
ライの方も無慈悲に扱える性質ではないので片手間に相手する。
「正義とは?」
「知らねー。」
即答に、あんが となるサブノック。が、
「そもそも、正義って何?」
「正義とは・・・正しい行い。 弱者を護ること」
「では、弱者って?」
「ぬっ・・・」
「弱者といっても戦い云々なら一般人は弱者でも、物造云々なんかの意味合いでは
パン屋や大工,鍛冶士は強者になるし壊すことが専門の俺等は弱者になるよな?
正しい行いの意味ですら文化や立場によって変る。正義ってもんはアヤフヤなもの。
サブノックの正義=俺の正義とは決して言えないわけだ。強いて言うなら俺自身も
ココの王としての正義,俺一個人としての正義を持ち合わせているわけよ。」
「王としての正義? 一個人としての正義??」
「俺一個人としての正義は、俺さえよければ全てOK
周りの事なんかシラネー ギブミー、平穏(邪笑」
「!!?」
「でも、俺の性分として周りも平穏じゃないと落ち着かないわけ。 だから
望まずとも王をやってる。 何なら隠者になってしまってもいいんだけどね〜」
「うぬぅ・・・」
「だから議論しても余り意味はないんじゃないかい?」
「・・・いや、大変勉強させていただいた。感謝する」
「さよけ・・・。 まぁ、俺としてはクダクダ語るより黙って行動あるのみ」
「ふむ・・・」
それに人々は勘違いに尊敬し、今の立場があるわけだが・・・○○と○○は紙一重。
「・・・で、サブノックはまた何で正義の味方を?」
「小生、過去に人間界に降り立った時に見た騎士の生き様に甚く感激した。以降、
そのことが忘れられず正義とは? 己の進む道とは? と考え、地獄より抜出した次第」
「それで現在に至る・・・と。」
「うむ。」
「へぇ〜〜、まぁ無理しないよう程々に頑張って頂戴な。
所詮、人は他人には成り得ないんだから・・・」
「・・・・・・」
ノラリクラリと全てを語らず・・・それでも時折
意味深な事をいってくれるから侮れない。

「え〜〜、今日は皆さんに殺し」
「ライさん、そのネタ聞き飽きました」
メキッ
生意気なガキンチョを投げ飛ばし、講義再開。今回の講義
講師はライに、生徒はアレス,リオ,ディ,ルナ。そして特別聴講生のサブノック。
「冗談はさて置き、今日の内容はイジワルなQUIZだ」
問題は、
病に余命少ない者と その病に対し特効薬分だけしか貯えを持たない者がいる。
病の者が特効薬を買えば病が癒えようと餓死しまい、買わなければ死ぬ。
薬を持つ者は特効薬が売れなければ餓死し、売れれば助かる。
因みに、ドチラがドチラかを殺し生き延びたとしても罪に問われる事はない。
「つーわけだ。最善の方法を考えてくれ」
早々に5人5色に考え込む。 が、早々に
「はっはっはっ簡単ですね、こんな問題。要は」
「アレス〜〜(パチン」
合図に、少年はオとされ沈黙。
 「くぅ〜〜ん」ルナ、分かんない
少女、知恵熱に昏倒。 行き成り二人落脱。
暫くして・・・
 「先生、私、答えが分かっちゃったんですけど?」
リオ挙手にライの元へ駆け寄り耳打ち。
「まぁ、優等生的な模範解答だな。で、其処の二人は?」
「・・・第三者介入」
「・・・降参だ。 そもそも、この問題の意図を教えていただきたい」
と、アレスにサブノック。
「因みにリオの回答は、先に半分渡して時間を稼ぎ、病の者が治ってから残りを、な
分割払を提案したわけだが、薬を持っている者が一括でなければ嫌と言ったら如何する?
残り半分を払わず、死んでしまうかもしれないからとかで」
 「うっ・・・(困」
「俺の用意した回答は第三者介入。問題の外から解決の要素は持ってきてはいけない
とは一言も言ってないわけだからな」
「そんな卑怯な・・・」
「問題の意図だが、世の中全て勧善懲悪では済まされないって事。
じゃ、各々回答を検討しといてちょうだいな」
とライは皆を残し行ってしまった。
「ぐっ・・・小生はライ殿に嫌われているのか? 正義を否定れさ・・・」
「・・・いや、ある意味一番正義を信じたいのはあの人だ」
 「だから態々仮面を被ってまでヤクザをやっているですものね」
「善を偽善に済まさず、自身の正義を曲げぬ為にも・・・」
流石、直弟子。 今やその意図を聞かずとも察している。 だが・・・

この屋敷の住人は主たるライを始に
秘書嬢(レイハ)、幼女な魔女(ルー)、妖艶な金髪嬢(アルシア)、黒猫嬢(シエル)の 四姫。
知る限り、常に誰か一人がライの側にいるのは警護として というより・・・
一見使用人な感にその実、実はツワモノな騎士という青年カップル。
青年(アレス)は地味に、金髪娘(リオ)の方がメイドの如く家事全般を仕切っている。
そして、金髪娘の弟の魔導士の少年とマスコットの如き銀狼少女。
少年の実力の程はザット見でも師匠位階(マスタークラス)だが、いかせん周囲が・・・
銀狼少女は本当にもうコロコロと可愛らしく(セリア談)・・・これで闘士というのだから
本当、色々な意味で侮れない処である。そして、更に一組。
ココの住人なのだが一線を引いて接している感の金髪の優男&メイド。
金髪の優男(カイン)は昔からライと行動を共にしてきた最古の仲間らしいのだが
以上に飄々と一見遊人の感。 だが、それだけでは無いことは一目瞭然。
「カイン殿、暫し時間を頂いてよろしいか?」
「君は・・・悪魔のサブノック君がまたまた僕に何用だい?」
「ここの・・・ライ殿の正義についてお尋ねしたく。 ライ殿の腕は認めるが、
小生には譚に謳われる程のものとは・・・」
「ふっ、用は結果が全てだよヒーロー君。今この国はライがいたからこそ
あると言っても過言じゃない。それこそ、譚にある様々な困難を乗り越えて ね。
一度は当人から守護騎士団長の座を譲られかけたのは伊達では無いって事。
最も、意外に奥ゆかしくて騒がれるのが嫌いだから表に出すことはないけど」
「・・・・・・」
「彼は人の痛みを知り、その上で最善の道を模索して動く事が出来る漢って事さ。
・・・真龍騎公の意味は分かるかい?」
「・・・実に龍の如く騎士たる王」
「その通り。法の守護者たる龍はまた、万物の守護者でもある。
でも、唯一無二の神に叛くモノでもあるんだよ。邪悪の化身としてね。
名が体を現すよう、彼もまた邪悪を持つ。 何事も白黒だけじゃない〜〜♪」
同様に人を謀る感にサブノックをはぐらかし、カインは立ち去ろうと
「・・・それなのに何故、小生は貴君等にオーディス殿の影を見るのだ」
ぴたっ
「君はオーディス様を知っているのかい?」
「? ・・・ああ。 オーディス様とは?」
「あ〜〜、あの人は元々僕達・・・ライと僕が守護騎士だった時の団長だからね」
「な、何!!? では、ライ殿は」
「言わば、愚息。 血の繋がりは全くないけど、良くも悪くも期待していたから。
ライ自身はそれを煩わしがっていたけど、結局二人とも嫌な事は同じ・・・・・・
実に傑作な父子喧嘩だったよ(クックックッ」
何か論点がずれているかもしなくもないが、全てに合点がいった気はした。
理想は所詮、理想でしかない。しかし理想が無ければ人に発展 希望はありえない。


屋敷に世話になるようになり屋敷の住民にも当然ながら
彼ら夫妻に興味の目が向けられる
「セリアさん、お腹の中に赤ちゃんがいるってどんな感じなのですか?」
居間でお茶を囲んでいたら不意にリオが聞いてくる
「赤ちゃん?どんな感じって言われても・・」
突然の質問に困惑気味のセリア
「ふむっ、ワタシも知りたいナ。長いこと生きたが子供を孕んだ経験はないしナ」
「・・・私も参考までに」
「・・・(ピクピク)」
一緒に同席しているルー、レイハも興味深く聞いている
聞きはしないがシエルも聞き耳を立てているご様子・・
「そうですね〜、愛する人の子供ですからいつでもあの人と一緒に
いられる感じかな♪」
照れながら感想を言うセリア
「へぇ〜、幸せそうですね♪」
リオもなにやら嬉しそうに応える
「実際孕んだら実感できますよ。リオさんや他のみなさんも相手がいるようですし」
セリアのその一言にその場で黙ってお茶を飲んでいたライ&アレスが硬直・・
「そうだナ〜、ねだってみるか」
「いいですね・・・」
「ライ、話がある」
次々立ちあがるルー&レイハ&シエル
「・・悪い、ちょっと仕事を思い出した!」
いきなり逃げ出すライ
「今日の職務は終わってますよ・・ライ」
仕事上のパートナーが一閃・・・
「・・とっ、ともかくさいなら〜!」
言葉では回避不能と察知し回れ右しつつ全力疾走するライ・・・
3人のお姫さんもそれに続く・・・
「う〜ん、唄や噂だとライさんはうまく4人を愛しているって言うのに実際は何か違うような・・」
頬に手を当てて悩むセリア
「・・まっ、まあまあ。あっ、お腹触ってもいいですか?」
リオは妊婦に興味津々・・
「あっ、いいわよ。アレス君もどう?」
「えっ!俺・・・ですか・・?」
「そう、いずれはリオちゃんにあなたの仔を孕ませる『予定』でしょ!?」
「何事も経験だよ、アレス君。うわっ、おっきい〜!!」
喜びながら妊婦の腹を撫でるリオ・・
「・・・ではっ、少しだけ・・」
アレスも恐る恐るタッチし、すぐ引っ込めた・・
「子供もいいよね〜、アレス君?」
「・・欲しいなんて言うんじゃないだろうな・・?」
「・・う〜ん、どうしよ?」
「おいっ、リオ・・」
困ったような顔をするアレス

ガチャ

不意に扉が開き金髪のホスト風男性カインが入ってきた
「おやっ、客人か。アレス君、何やらライが4人に追っかけ回されていたけどまた何かあったのかい?」
「・・アルシアさんも合流したのか・・。いやっ、セリアさんのお腹を見てみなさんが・・」
セリアの方を見て
「そっ、そうかい・・・」
何やら後ずさり気味。
「?どうしたんです?カインさん。そういえば初対面から何かセリアさんを避けているみたい
ですけど・・?いつもなら真っ先に口説く方なのに手をつけてないし・・」
っとりオ
「・・・随分な言い方だね・・・・。いやっ、何も避けているわけじゃないんだよ。僕は・・、そのっ、
妊婦っていうのがどうにも苦手なんでね・・」
「「・・なるほど」」
その一言でアレス&リオ大いに納得
その後も子供の話でリオとセリアは仲良く談笑。ライと4人の姫は夕暮れまで姿を
くらませた・・
そして夫のサブノックはというと・・

「何してるの?」
屋根の上で座禅を組んでいるサブノックにルナが呑気に聞く
「精神集中・・、気を落ちつかせているのだよ」
眼を閉じつつ応える
この二人は犬姿の時にも一回会って会話しているので比較的話安いようだ・・
「ルナ やる!」
サブノックと同じポーズをしてナンチャッテで眼を閉じる
「良い心がけだ、ルナ殿」
「わう!」
誉められ喜ぶルナ・・・

・・・・しばらくして・・・・
「足・・、足・・・・・・」
片言でうめきながら痙攣するルナ・・
慣れない姿勢で足がしびれているようだ・・
「ルナ殿もまだまだだな」
ふっと笑いまた瞑想しだすサブノック。
何が面白いんだろうと頭を悩ませるルナ。こうした事は彼女にはまだまだ早いご様子だ・・

性分か、数日が立つと二人を旧知の仲のようになってしまった。
だから居間では無警戒に死に体のライが咽喉を曝しソファに凭れ寝ていたり・・・
起こすのも何なので、隠れて観察してみる。
すると、ワイルドキャットな黒猫嬢シエルがヒョコっとやって来た。
戦士とは思えない愛玩猫な表情で主の側に近づきコロンと膝枕で横になる。
その長い尻尾先は嬉しそうにフニフニと揺れていたり・・・
暫くしてやって来た幼嬢なルー、その光景と見て あー、ズルいゾーと
空いている方の膝枕で、ゴロニャンと小猫様に。
これで半世紀以上生きた魔女であったのだから・・・恐るべしっ!!! (何が?
その後にやって来た妖艶嬢アルシア、またか と呆れながらも
普段は決して見せず驚くほど優しい表情で微笑、
場所が空いていない事を残念に行ってしまった。
最後の来るのは秘書嬢レイハ。その光景に小眼鏡を光らせ近づき暫し見下ろす。
が、降参と言わんばかりに溜息一つ。打って変わって悪戯にライの頬をひっぱったり
鼻をウリウリとしてはライが魘される様にクスクスと笑うが、今度は切なく頬に触れ
唇を・・・女心と秋の空。 そして肩をユッサユッサと激しく揺すり
 「ほら、起きてください。休憩は終わりです」
しかたないと起き動くライにルーは文句をシエルは残念そうに猫耳をピッピッと振り
休みは終る。
長がこんな調子だから、皆も遠慮無しに寛ぐわけで
アレスが寝ていればリオはその懐に入るし
寝るディが魘されるのも構わず枕にルナも寝る。

ライ達の屋敷は実にアットホームに、居間にいれば常に誰かがいる。
サブノックが来て見れば、其処にはライと子供達が和やかにゲームに興じ
「ケケケ、お子様だねぇ」
 「・・・・・・(クアアアア」
「うわぁっ、何故ッ!!?」
見透かしマヌケと言わんばかりに欠伸するルナ少女に、負けて悲鳴を上げるディ少年。
一見、普通の子供なのにそれでもツワモノなのだから・・・画も力は集う。
「おう、一つどうだ?」
「・・・ふむ」
ライの誘いに断るわけもないので、ならばと開いた場所に座る。
「ルールと役は分かるよな? かけるのはコレ」
「・・・飴玉?」
一見、包み紙なソレである。何処から如何見ても。 子供相手なら仕方ないか。
配られた符から最も近い役をイメージに数枚の符を捨て山からとり・・・
「・・・そう、小生が泊まった宿の壁が補修中だったのだが。
氷を使うバケモノな金髪の女に壊されたとかで」
「あ〜〜、あれか」
「ぬっ、流石・・・」
「いやいやいや、あれはその場に居合わせてたからな。
てか、俺から逃げるためにヤツが攻撃して壊したわけだけど」
「悪党かっ!!?」
「と言うよりケダモノだな。女子供襲って暴れ捲るし
何であんなのがブレイブハーツとかいう氷雪の魔剣を持ってるのかね。
相方とかリーダーとか仲間はイイ奴だったのに」
「・・・その者、セシル=ローズと言うのでは?」
「ザッツ、ライト。 あんなんだからなぁ〜
きっと色々な処で問題起こしているんだろなぁ〜」
「い、いや、そうではなく・・・」
「リーダーがまた中々にツワモノな男で「剣聖帝」と謳われる
傭兵なんたら社の「不死身の第13部隊」元隊長。」
「ライ殿、ソレは傭兵公社。元隊長・・・クラーク=ユトレヒト?」
「そうそう。知ってるのか?」
「いや、アル殿が・・・小生の友人がその方の部下だったのだ。 結構有名だ」
「はぁ〜〜、運命の糸は絡むとはいうけれど・・・世間はせまいねぇ」
と、不意に二人だけでしかゲームをしていない事に気付き、見れば部屋の隅。
「ぁぅ・・・ぁぅ・・・(ガタガタブルブル」
 「くぅ〜ん、くぅ〜ん(ガタガタブルブル」
そこには抱締め合い何かに怯える子供二人。
「・・・はぁ、未だトラウマってたか」
「???」
「二人もヤられちゃったんだよ。 よりにもよって最初の犠牲者」
「な、なるほど(汗」
「しかも、ルナは「お持帰り」されかけたからなぁ」
世の中、性格破綻な正義の味方(?)もいるというイイ例。因みにゲームは御流れ

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