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第6話 「彼が盗んだ物とは・・?」


倒壊した屋敷内部・・、
あの夜俺達がこの中にいたと思うとなんだか不思議だな。
まぁ、どことなく面影はあるが木材はひしゃげている・・・
「やれやれ・・・、さすがは法王、風圧で木材をひしゃげさせるとはな」
いつもながらフィートの魔力には感心する・・、
その気になれば一つの都市くらいは壊滅できるだろうな・・・
「全く、お前の相棒も大したモノだ」
タイムも目を丸くする。
彼女はいつもの騎士団支給の軽量化リングメイル。上位の騎士に支給される
剣の絵のマント(階級を表すもので上から順に搭、剣、杯、金貨と4段階ある)
それをエンブレム入りのバッチで止めている。
因みに彼女の階級は『団長補佐』、まぁ団長の補佐・・だ
この年齢では異例中の異例らしく
才女として後輩から崇められているんだそうな・・
「まぁ・・、このくらいはできないと最高勲章「法王」を会得できませんよ!」
胸を張ってフィート、いやはや、ガキのくせして大したもんだぜ
「さぁ、図に乗らないうちに話を進めよ〜。とりあえずあの扉が怪しかった」
指を指した先にはあの晩、この屋敷の使用人達が立っていた謎の扉だ
幸い、ウィリーウィリーの被害も受けてなく扉は開きそうだ・・・

部屋の中は宝石の類が豪勢に飾られていた・・・
どうやらコレクション置き場みたいだ・・
「おっしいな〜、タイムがいなけりゃ頂いたのに・・・」
「んっ?別にかまわんぞ?」
意外な回答!!?
「「・・・・・・いいの?」」
「冗談だ」
普段冗談言わない奴がそんなこと言うなぁぁぁぁ!!
「ふっ、さっき肩を抱いたお返しだ。さっ、何か異変がないか調べるぞ?」
根に持つやっちゃな〜。ともかく探すか・・・
・・・・・・・
・・・
コレクションは屋敷が倒壊する直前まで使用人が守っていたらしく、
傭兵どもに盗まれた形跡はない。
ただ一点、指輪が一杯敷き詰められたケースの中に一個だけ空の入れ物があった・・・
「これは・・セイレーズが盗んだのか?」
「かもしれんな。よし、後でベルナンド公に確認をいれよう」
「他に異常はなかったですね・・・、こんだけあれば一生遊んでくらせるのに・・」
「一生遊んでもすぐに飽きるさ。それにこんだけのもんあの警戒体勢の中で盗めるもんか」
人生楽しむにゃ、多少の苦労がエッセンスなのだよ?フィート君
「ともあれ、一旦出ようか。これ以上の探索は意味がないようだ・・」
それについては同感、窓もない部屋って苦手だ。閉所恐怖症・・かな?


外に出て入れ替わりにベルナンド公を連行させる・・
あの空の指輪の箱について確認させるためだ。
ベルナンド公も俺の正体を知って愕然とし、素直になった・・・
傭兵公社出身というだけで大抵の者はすくみ上がる・・・・
なんせ20ある部隊、その一人一人が選ばれた精鋭だしその中でも
俺が所属していたのは「不死身の第13部隊」の異名をもつ最強部隊だ。
本来なら低級な貴族なんざぁ歯牙にもかけないってわけ・・
まぁあくまで『元』だけど・・・・
・・・・・・・・・・
やがて窓からベルナンド公を連れたスクイード達が出てきた
「どうかな?あの空箱は?」
「はいっ、どうやらダイヤの指輪が入っていたそうです!」
ベルナンド公は他の騎士にまかせ愛する上司に報告するスクイード・・
「ダイヤ・・・か。何か特殊なモンだったのか?」
俺が訪ねると途端に不機嫌になるスクイード氏・・、
仕事だろ!?
「ベルナンド公の言うところ、さして価値のある物ではない、とさ。
おい変態!タイムさんに近寄り過ぎだ!後3歩分離れろ!!」
あ〜、もう無視無視!!
「普通のダイヤの指輪が目当て・・?
いや、そのダイヤには何かあるな。」
「そうだな、しかし・・、その指輪も盗まれてしまっては・・・・・」
足取りは途絶えた・・・か・・・
「やっほ〜、おまたせ〜」
突然後ろから声が聞こえた。この素っ頓狂な声は・・・・・
「セシルさん、用事はすんだのですか?」
フィートが応対・・
やはりセシルだ。昨晩の赤いチャイナドレスのままだ・・・、
昼下がりの陽気には妙に似合わない・・・
「まぁね、今いける?よかったらついてきて欲しいんだけど・・・」
「ああっ、いいぜ。ちょうど足が途絶えたとこさ。どこに行くんだ?」
「うふふ〜、それはついてきてからのお楽しみ〜♪」
・・・勿体ぶる女・・・
「ちっ、わかったよ。行こうぜ、タイム」
「ああ、それではここは頼むぞ。スクイード君」
「わかりました!おいっ!変態!タイムさんに変なことするなよ!!」
・・嫉妬してるな〜
「仕事中にそんなことするかよ!!てめぇこそしっかり現場維持してな!!」
後ろから刺すような視線を感じつつセシルの後についていく・・・・・


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