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第6話  「白狐強襲」


極寒の氷山アブソリュート・・
花摘みにきたはずがいつのまにか狐人の集団に囲まれている・・
これも団長昇進試験の一環?
「問答無用・・ってやつ?」
すでに戦闘態勢に入っている連中さん・・
「ここは私が行く・・」
タイムが数歩前に出る、おいおい・・
「大丈夫か?」
「このままお前の世話になりっぱなしになってたまるか」
振り向きもせず剣を抜く・・
「貴公らのお相手はこのルザリア騎士団団長補佐タイムがする!」
スッと陽鋭剣ネェルブライトをかまえた途端に戦闘開始・・

ただしあのリーダー格はその場で立ったまま俺を見ている・・・

その他の狐人はタイムの周りを囲み飛びかかる・・
戦法は至って簡単、陣形を組みつつ
連続して攻撃する。見たところこいつらの得物は全部短剣だ
「覚悟っ!!」
狐人が短剣を振りかざし飛びかかる、ちょうどタイムの背後からだ・・
こういう現住民族みたいなのには騎士道なんてもの知らないだろうしな・・・
「甘い!」
全くの死角なのに正確に振り向き、肩に剣を突き刺す
「・・ぐわっ!」
まさかの反撃にそのまま倒れる狐人。
「この私に・・死角はないと思っていただこう!」
そう、故あって片目を隠しているタイムだが剣を扱うだけあって死角はない。
まぁ、隙を狙おうなんて姑息な手を使うこと自体、三下の戦法だが・・

それを見た他の狐人さん方が動揺しつつ一斉に飛びかかる・・
焦って襲いかかったな・・、へっ・・

斬!!!

最小限の動きで迎撃するタイム・・
流石さすが・・、標高が高いので無駄に動けないのに・・
最もこいつらはここに住んでいるのか全く平気なようだ・・
「・・手加減はしている。手当てをするがいい」
黄金色のレイピアを振り血を飛ばす。
一人も殺していないのはやはり騎士・・
「やるな、タイムちゃん♪」
「ちゃんづけで言うな・・」
最近躊躇に出ている照れ屋モードはどこへやら・・
しかし息は切れている。
さすがに高山での運動はキツイようだな・・

「何故・・殺さなかった?」
仲間が倒れても冷静なリーダーの女性狐人
「元々望まぬ戦いだ。殺してもしかたあるまい」
「ふっ、なるほど・・・。では、次は私だ。」
音もなく数歩先に出るリーダーさん・・
緩やかに見えて素早い・・、こいつの武術の腕は中々のもんだな・・
「タイム、選手交代だ。俺が行く」
「・・・わかった」
マントを脱ぎ、拳を鳴らしつつ前に・・
戦闘となれば寒さなんぞ二の次だ・・
因みにドラゴンもどきとの戦闘以来「崩天」を装備しっぱなし
「結構な腕だな・・、名前は?」
「知りたければまずは自分から名のるものだ・・」
・・こいつってタイムの獣人版・・?
「クロムウェル、クロムウェル=ハットだ」
「受けたまった、私はシトゥラ・・」

トス・・

目の前に短剣を投げつけるリーダー、シトゥラ・・
どうやら何かの骨で出来たモノだな・・
「剣で戦ったことは・・?」
・・・なるほど・・
バキッ!!
両拳で短剣を粉砕する・・
「全くない!」
「ふっ、・・・残念だな・・・!勝負!!」
二本の短剣を逆手に持ち特攻するシトゥラ・・
さすが獣人、とんでもないスピードだ・・

シュッ!シュシュ!!

素早く空を斬る短剣、絶え間なく繰り広げる連撃・・!!
しかし、そうそう当たってやるわけにもいかないってね!!
「俺に命中させるのは10年早いな!」
連撃を避けつつ自慢の鉄拳で反撃!
「ふんっ!」
攻撃しながらも俺の突きを避ける!
「おらッ!!」
さらに突きを連打する・・
しかし

ボウッ!

ふぃに目の前に炎が現れる!こいつ、術を・・!
「くっ!」
身体をひねり避けようとするが・・・

フッ

炎が急に消えた・・!
「もらった!」

バキッ!!

腰の回転を利用したキツイ回し蹴りをモロにくらった・・・!
「うおおっ!!?」
足を滑らしながら距離あける・・
「ぐっ・・・、へへっ。あの炎・・幻術ってやつか?」
「幻術、『鬼火』だ。とっさに避けるとは思わなかったな・・」
「そりゃあどうも、体術のみでなく幻術まで使うとは・・、歯ごたえがありそうだな」
「我が族は白狐(びゃっこ)、霊脈に司りし神聖の一族・・
このくらい誰でもできる・・」
再び短剣をかまえる、今度は両手を沿えて・・・。
どうやら次で決めるようだな・・
「クロムウェル・・」
心配そうなタイム・・
「・・何て声出してるんだよ?俺が負けるとでも思っているのか?」
「・・・・」
それでも不安そう・・、自分戦う時は全くなのに・・・
「シトゥラとやら・・、手の内を見せ、対等の立場にするためわざと短剣を渡す心意気・・
気に入った。故に俺の次の手を君に言おう!」
シトゥラに指差して宣言!
「ほぅ・・、どうぞ・・」
「今から俺は一つの術を唱える、それは身体能力を底上げする補助魔法だ。
それでお前を一気に倒す!・・っと言っても女性を殺すのは主義じゃない。
そこで君の背中を地面につける、それで俺の勝ちだ・・!」
「ふんっ、どこの男も一緒だな・・。いいだろう!
私の背を地につかせれるものならやってみろ!!」
そのまま跳躍するシトゥラ!
「行くぜ!『ヴァイタルチャリオッツ』!!」
弓から放たれた矢の如く俺も跳躍!!
高速で接近する二人!
「その程度か!もらった!」
スピードを見切って俺に斬りかかる!

フッ

「消えた!?」
その攻撃は空振りに終わり俺はさらなる加速に・・
「ちっ・・どこだ!?」
周囲を見渡すシトゥラ、見えまい・・!
さてっ、行きますか!

ポニュ!さわさわ!ペロ〜ン!ガスッ!

「!!!!!!!」
高速で胸、腰、尻を触り、足払いでシトゥラを倒す・・これが『漢の情熱三連撃』!
今だ不敗の奥義だい!

「ふっ、俺の勝ちだな・・・」
唖然と倒れているシトゥラを上から見下ろす・・が!

バキッ!

「何やっているんだ!この痴れ者ぉぉ!!」
タイムさん・・、あんたがやられたわけじゃないやん・・
「ひょっとして・・嫉妬してる?」

バキィ!!

テンプルにくり〜んひっと・・・
ゲフッ♪

「・・・殺せ・・」
悔しそうに俺を睨むシトゥラ・・
「嫌なこった、タイムが殺さなかったんだしな。それに女性は殺せねぇ・・」
「・・ちっ!」
「だいたい俺達はあの花を取りに来ただけだぜ?」
「だからこそだ・・」
「ふぅん、訳を説明してくれよ。事情がよくわからん・・」
「・・・・・・・・・・仕方あるまい・・」
そう言うとシトゥラが静かに立ち上がり口を開いた・・

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