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第4話  「吹雪時々ドラゴン」


俺達の住むルザリアとは打って変わった気候・・
なんだかずっとどんよりとした空模様で気温も寒い・・
今は吹雪ではないがこの地こそ絶対零度の「死の山」アブソリュートだ。
数日歩いてやっと到着したぜよ。
っといってもまだ麓なんだがね・・・・

周りは一面銀世界、木にも氷が覆われている。
まぁ俺は「アルマティ製コート」?を着ているので
さほど寒さは感じない
タイムは騎士としての正装で(リングメイル+マント)その上に部厚い防寒マントを羽織っている
・・・が・・・
「・・・クシュン!!」
・・・見かけによらず可愛いくしゃみをしている・・
「・・・寒いか?」
「・・寒くない、っといえば嘘になるな・・」
まぁ、熱伝導の高い金属を覆っているんだから冷えるわな・・・
それも『騎士の誇り』って奴?
「・・・・ほれ、これを着ろ。フィートおすすめの特製コートだ。」
「えっ、でもそれではお前が・・」
「その代わりお前がつけているの貸せ!さみぃぃぃ!!」
脱いだもんだから寒い寒い!!これほど効果があったのか!このコート!!
「わ、わかった。ほら・・」
素早く交換して着替える・・
「ふぅ、少しはマシだな・・」
分厚いマントを羽織る俺、なるほど、これほどのマントでもまだ寒いや・・
「・・あったかい・・・」
タイムはコートに袖を通さずそのまま羽織る、
サイズは大きいので鎧ごしでも装着可能だ。
「全く、こんなとこに花なんて咲くのかね?」
「さあな・・、ガセネタかもしれないし・・」
「・ふぅ、登山前に考えることじゃないか・・ともかく登りますか。
久々の遠出なのにハードだな〜」
「全くだ。さぁ、行こう」
刺すような冷気の中、登山開始〜・・・


・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・
ふぅ、ようやく中腹か・・・
タイムを先に行かせ俺はその後をついていく。
鎧での登山なんて辛いだろうし、強い上昇風が吹き荒れているので
俺が壁になってタイムを支えてやる。
おかげで背中に雪が積もっている・・・。
「おいっ、あそこに穴があるぜ。少し休憩しよう」
「ああっ、わかった・・」
氷漬けの洞窟を見つけたので入ることにした・・
・・・・
中はほんとっ、氷のみ・・・
「大丈夫か、タイム・・・」
背中の雪を叩きながらタイムに訪ねる・・、かなり辛そうだからな・・
「なっ、なんとか・・」
コートのおかげで身体の寒さは耐えれているが顔が青い
まぁコートじゃ顔面は覆ってないしね・・
そういう俺も鼻水のつららが・・
「(パキッ)ちょっとこい」
つららを折りながら気を練る・・・

こぉぉぉぉぉ

拳に陽の気を集める。
必殺の技「スフィアストライク」の動作だがもちろんタイムにそんなことはしない。
ただ陽気を手に集めるだけでも十分「カイロ」代わりにはなる
「ほらっ」
そっと手でタイムの頬を撫でる
「あっ・・」
「・・あったかいだろ?寒いとこでの気孔術の有効な活用さ」
「・・・ありがとう・・」
静かに目を閉じ頬に当てられた俺の手をそっと握る・・
「しばらくこうしてな。・・・・やれやれ、吹雪いてきたな・・」
外を見ると、何というか・・白い嵐みたいなのになっている・・
「そうだな・・雲を抜けたら天候には左右されないが・・」
「そうなると空気が薄くなるな・・、まぁ頂上に行くのが目的だから始めから覚悟していたが・・。
・・それよりもいつの間に新しい得物なんて手に入れたんだ?」
先日の訓練で黄金色のレイピアを持っていたので気になった
「ああっ、あのセイレーズ老から譲ったものだ」
そういいながら剣を見せる。
優雅な作りというかなんというか・・、儀式用の剣みたいな感じだ
まぁ剣についてはわからんからな〜・・
「あのじいさんか、なんか魔剣のような感じがするけど・・」
「詳しいことはわからんが普通の剣ではないようだな・・」
「まっ、お前なら使いこなせることもできるだろう・・んっ?」
「・・何かいるな・・・」
タイムの頬に当てていた手を離しかまえる・・・
洞窟の奥から気配を感じる・・

ゴォォォォォォ!!

ふぃに何か飛び出した!
「タイム!!」
「わかっている!!」
すんでのとこでバックステップ!
巨大な腕が俺達のいた場所をえぐった・・
「・・ドラゴン?」
タイムが驚く・・・・
現れたのは灰色の皮膚を持つ巨大な竜・・
神話で神を殺したことすらある伝説の種、ドラゴンだ・・
「まさかほんとにこんなものがいたのかよ!!!」
噂だと思っていたが・・・!
「どうする!?クロムウェル!」
「どうするったって・・、やるしかないだろ!!」
外は吹雪・・、逃げ切れる自信はないしあんな視界で戦闘したら
まず勝てないだろう・・
すぐさま愛用しているナックルグローブ「崩天」を装備する。
タイムも新しい得物の剣を抜く・・・、さて、勝算はあるのかないのか・・・

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