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第3話 「禁じられた遊び」


タイムが団長になるために与えられた試験とは簡単なようで
難しいものであった。
要はここより遥か北にある「アブソリュート」といわれる絶対氷土の山がある
そのてっぺんにしか咲いていない半分、氷の花「氷華草」をとってこい・・だそうだ
花取ってくるだけだと思ったら大間違い。
あの山は全てを凍りつかせる吹雪の山だし、伝説の種「ドラゴン」がいるとも
囁かれている。
それ故行方不明者なんざいくらでもいる「死の山」だ・・
確かにこれは、女性一人が行くようなところではないな・・・
ともあれ、一旦用意をするためタイムとは別れた。
フィートの奴にも連絡はしとかないとな・・

朽ち果てた宿・・、ここが俺の拠点だ!
ここに俺とフィートの2部屋借りている。っといってもフィートの部屋はほとんどが
魔術書で埋まっているので通常は俺の部屋を使っている・・
まぁ寝るのは別々なんだがね〜
「フィートォー、入るぞ〜」
軽くノックをしフィートの部屋に入る。俺の部屋にはいなかったから
ここにいなかったら外出中だ・・
中は・・・、まぁ簡単に言うなら図書室だ。
俺の背よりも高い本棚がある・・、このぼろい宿でよく床が抜けないもんだよ・・
一番奥にベッドがある。
そこにフィートがいた・・・・。栗毛の女性と一緒に寝ている・・・
この女性はエネ、フィートの被害者?だ。
以前ひょんなことで助けて以来付き合いがある・・のだが・・・・!!
なぜか手首に縄で縛った跡が・・・!?
「フィートぉぉぉぉぉ!!」
「・・・・んっ、おおっ!先輩!!訓練は終わったのですか?」
「まぁな。それよりも俺が働いている間にエネと何やってたのかな〜!?」
「・・・・・・『お話』♪」
「嘘つけ!エネのこの手首の縄の跡は何だ!その年齢でイケナイことしたんじゃぁ・・・!!」
「年は関係ありませんよ。大事なのは愛です♪」
まだ穴の青いガキのくせになんたる格言を!!
しかぁし!そんな格言に騙される俺ではなぁい!!!
教育的指導じゃぁぁぁぁぁ!!
「ううん・・、フィート♪おはよっ♪」
当の被害者は幸せそうに目覚める・・
「やあエネ、おはよう♪」
フィートも優しく声をかける・・・・・
「エネちゃん、おはようございませう・・」
「・・・・えっ!クロムウェルさん!?なんで!?」
フィートの部屋に俺がいることが余程意外なことのようだ・・・
「こいつに用があってな〜。全く、随分激しいことをしているようだな?」
「・・・クロムウェルさんのエッチ!」
髪を左右にブンブン振って照れるエネ・・・
・・はぁ、・・・もういいや
2人の同意の元にどうぞ・・・・・・・・・
「それより僕に用ってどうしたんです?」
「ああっ、訓練ついでに団長からさらに依頼されてな、タイムのエスコートだそうな」
「?、パーティにでも行くんですか?」
内容がわからないようなので説明してやる・・・
・・・・・・・
・・・
「すごい!タイムさん団長になるんですか!」
エネも驚く、まぁ世間一般の騎士団長っていや大抵ごついおっさんだかんな〜・・
「でも『アブソリュート』・・・危険なとこですよ?」
「わかっている。まぁ俺がついているからなんとかなるだろうとは思うがね。
それよりも依頼達成のため何かヨコせ」
「渡すのはいいですが・・・、僕は・・?」
「残念ながらお留守番だな。余計な助太刀があったら失格になるかもしれないし・・」
「そっか〜、じゃあ『色々』できるね、エネ♪」
「・・・うん♪」
こらこらこらこらこらこらこらこらこら!!!!
「・・・まぁ、節度を守ってどうぞ・・・。でっ何か役に立つモノあるか?」
「そうですね〜、ちょっと待ってください・・」
この部屋は倉庫みたいになっていてあちらこちら引き出しがある・・
フィートはそれを開けて何か探しているようだが・・・

・・・・・なんで引き出しの中に鞭が入っているの?フィート・・・?

なんだか・・、こいつ・・・間違った道を歩んでいきそう・・。
まぁ俺もまっとうな人間とは言えないか・・・

「これなんてどうです?魔法都市アルマティ製の防寒コートです!
ドライ効果が高くて外の温度により暖かさを自動に調節できる機能付き!!!
魔術的な効果なので軽くて丈夫!持ち運びも便利です!!」
・・・おまえは露天の販売員か?
「ふむ、寒いところに行くからちょうどいいな。タイムの分も合わせて2着くれ」
「あっ、これ1着だけです」
「しょうがない・・、タイムにそれを譲るか・・」
「・・って先輩その格好で行くのですか!?」
俺は黒い武闘着姿。これ以外の服装はあまりしない・・
「まぁ・・、寒さには慣れているからな」
「いやっ、血液凍って死んじゃいますよ!!
あそこは普通の防寒着でも全く役に立たないんですから!!」
・・えっ、アブソリュートってそんなに寒いの!?
「・・・じゃ、・・・・・どうしよう♪」
「・・・・・(ニヤリ)一着しかないなら二人で一緒に仲良く着ればいいじゃないですか・・・」
嫌な笑みを浮かべフィート君・・・・・
「なっ、何言ってんだいフィート君!そんな事できるわけないだろう!!」
「いいじゃないですか、夜這いかけるほど好きなんでしょう?」

ゴス!

「・・すみません・・」
「大丈夫?フィートぉ」
心配そうにエネが殴った頭を見る
「大丈夫、エネの愛があればすぐ治るよ♪」
「そう?じゃあ『痛いの痛いの、飛んでいけ〜』♪」
「あっ、もう大丈夫!飛んでいったよ♪」
「よかった♪」
・・・・・エネのいる時に殴るのは止めよう、俺のほうが精神的に痛い・・
「・・まぁこれしかないならしょ、しょうがないな・・。
まぁあいつもそれなりに装備を用意しているからそんなことにはならないだろう・・」
「まぁ、色んな意味で頑張ってください(ニヤリ)」
「はいはい・・、そんじゃ行ってくるぜ。ああっ、それと・・」
「?・・・まだあるのですか?」
「何か知らないけど騎士団長がお前に詫びている事を伝えてくれだとさ。
なんか娘がどうのこうのって・・」
それを聞いたとたん青くなるフィート・・
「ああっ、忘れかけていたのに・・」
「・・何やったんだ?お前・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・人助け」
絶対嘘だな、まぁいいや
「用はそんだけ、そんじゃあ行ってくるぜ〜!」
そういうと俺はフィートの部屋を出た。
なんかもうすんごくお邪魔虫!!



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