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  第10話  「これが怒りの拳!!」


タイムと共に地下を出てホールに向かう。
どうやらホールが屋敷の中心のようだな・・
俺がタイムを探している間にロカルノはいなくなったから・・
あいつは俺が探していない2階・・か
「しっかし、お前ほどの使い手が捕まるとはな〜」
走りながらタイムに話しかける・・
「ああっ、かなりの使い手がいてな・・、気をつけろよ」
「ふんっ、返り討ちにしてやるさ!!」
「ふっ、頼もしい限りだな」
・・どうやらいつものタイムに戻ったようだ・・、
金的くらったカイがあったもんだぜ。
因みに俺は少し内股気味で走っている・・、
この苦しみ、女にはわからんよなぁ・・
なぁ、全世界の男子ぃのみなさん?

階段を駆け上がるとホールに出た。
さっき来た時とは当然ながら変わらない・・、一人男が立っていることを除いては・・
「・・・・・・あいつが私を攫った奴だ・・・」
タイムが静かに言う・・
「・・・わかった。」
男は大型の鎧を纏い、巨大な戦斧をかついでいる・・・・
顔は兜でよく見えない・・
「ようっ、女を攫うなんて姑息な真似をしてくれるじゃねぇか?」
「くくくくっ、そんなメス一匹で何を怒っているんだ・・・?」
・・・メス・・・だとぉ・・・?
「貴様とは価値観ってもんが違うのさ。それにこれは俺の女だ、
手を出したなら・・・・、死をもって償ってもらおうか?」
多少(?)脚色はあるがそんなこと言ってられない。
後でタイムに何言われるやら・・・
「・・・後で憶えておけ?クロムウェル・・」
・・・言わなきゃ・・よかった・・・かな?
「そうか、お前の女か・・。
くくくくくくっ、ではっ、貴様を動けなくしてその前で犯してやろう・・・」
嫌な笑い声をしてふざけたことをぬかす斧男・・・・

プッツン・・

俺の中で何かが「切れた」・・・
全速で奴に特攻する!
貴様は許せねぇぇぇ!!!
「オラァ!!」
渾身の一撃をかます!
しかし・・

ガン!!

斧男は動きもせず拳を受け止める・・
「!?」
「この鎧は超合金を散りばめた特注品だ・・・、そんな拳じゃへこみすらつかない・・!!」
巨大な戦斧を振る男・・、斧を扱うのとは思えない早さだ。
「ちっ!!」
とっさに斧男の鎧を蹴り、反動でかわす・・・
紙一重で斧の風圧が起こった・・・
「お前に勝ち目はない・・、それより一緒にそこの女と楽しまないか?くくくくく・・・」
「勝ち目はない・・だと?へっ!舐められたもんだな!!
そんな鉄屑鎧、跡形もなく消し去ってやるよ!!!」
「ふんっ、馬鹿か貴様?」

こぉぉぉぉっ。

体内の『陽』の気を拳にためる。俺の右手が燃えるように熱くなる・・・・・!
「馬鹿は貴様だよ!」
もう一度特攻をかける・・、今度は斧男も目が慣れたのかドンピシャで巨大戦斧を振る!!
しかし!

ジュュュ!!!

戦斧を右手で掴む・・、と同時にどろどろに溶けていった・・・
「何っ!?」
驚く斧男・・・、
へっ!消えなぁぁ!!


『渦巻く怒りがこの手に集う!!これが光の拳!!スフィアストライク!!!!』


戦斧を溶かした右手を気合いとともに突き出す!!
そうすると右手から巨大な光の球が発生する・・・!

これがスフィアストライク・・・
ヴァイタルチャリオッツに並ぶ俺の特技だ。
両方とも同じ道場で習ったモノでスフィアストライクの正式名称は『陽砲』
体内に誰もが持つ陽の気を一点集中、さらに魔力を込めて超高熱の球体を作り出す。
どんな金属も溶かす気孔術だ・・・
自分の体から作り出したので俺自身に熱は伝わらない。
まぁ陽の気の移動により手が熱く感じる程度だ・・・・
因みにスフィアストライクは俺が勝手に名づけた。
「よ〜ほ〜」・・じゃあな・・・

「とっ、溶ける!溶け・・・ぎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
断末魔の叫びをあげカスも残さず消滅する斧男・・

・・俺は俺の大切なモノを奪おうとする奴を決して許さない・・、決して・・な

右手からの光球が消えた時、そこには溶けて原形をとどめない戦斧だけ残った・・
「やった・・・のか?」
タイムが声をかける・・
「ああっ、こんなもんさ」
「だが、これはやりすぎじゃぁ・・」
何をおっしゃる、タイムさん?
「お前を侮辱した罰だ。まだぬるいくらいだぜ・・・?」
「全く、お前という奴は・・・」
「全くってお前ね・・・、俺の性格はわかっているだろ?」
こいつとは結構長いからな〜
「まぁな・・、クロムウェル・・、ありがとう。本来なら私がこいつを始末したかったが・・
私の力量では無理のようだからな・・」
「ふ〜ん?金的かませば勝てたんじゃないの〜?」
「茶化すな!バカッ!」
妙に女っぽい口調になるタイム、まぁ女なんだけど・・・
「ははっ、それじゃあ俺は2階に行く。お前はスクイード君のところに行って
騎士団をまとめてくれ。外はまだ敵が・・いるかな?」
フィート+セシルが暴れているんだから・・・、・・・わかんないや♪
「まぁ敵がいてもお前なら大丈夫だろ・・・。不正がわかれば合図を出す
そっからはお前の見せ場だぜ?」
「ああっ、わかった。まかせてくれ。お前こそ気をつけろよ」
「まかせな!そんじゃあまたな!」
拳を軽く合わせる俺とタイム・・、戦場で再会を誓う行為だ・・
っといっても最近の戦士はあまりやらないらしいが・・・
ともかく、タイムと別れて2階へ向かう。
あいつが入り口の扉を開けた時なぜだか外が雪景色だった・・
セシルの仕業か・・・。妙に外が静かだから恐いよ・・・
まっ、いいや、遅くなったがここからが本番だ!!!




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