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第3話 「スタンピート!!」


街外れにある貧民のテント郡・・、
エネの母親はその中の一つのテントにいた。
内部はベットと椅子しかない・・。
いやはや、治療費に当てるため「質屋」にかけたのだろうな
母親は病状が悪いのか寝たままだ・・・
ここにくる途中エネが医者のクライブに母親の病状を説明した・・、
っといっても俺は医学に興味がないから何言っているのか全然わからなかったけどな
しかし病状を説明するうちにクライブの顔が妙に引き締まってきた・・、
何かあるんだろうな・・?

「・・・なるほど・・、やはり・・・」

触診しながらクライブが唸る・・、状況がさっぱりわからんぜよ
心配そうに見守るエネに手を握ってやるフィート・・、
だからなんでアカデミーの生徒だったやつが女慣れしてるんだよ!?
「でっ、どうなんですか・・?」
フィートが聞く、これも手の内なのか・・?
・・・いかん!俺はこいつに不信感持っている!!
「思ったとおりですね。エネさん、あなたが最初に診てもらった医者はでたらめを言っています」
「えっ!!」
エネが驚く、俺もびっくりだ!
「病状は悪いように見えますけどしっかり治療すれば十分治ります。
それに難病でもなんでもありませんよ」
淡々と説明するクライブ・・、細かい判断をできるところを見るとかなり優秀なんだろう
「つまり・・、エネはだまされた・・ってわけか・・」
「・・みたいですね。
いい加減な診断で脅して金を巻き上げる・・、最近よく耳にする手です・・」
・・なるほど、そういう背景があったから興味がでた・・ってわけかい
「じゃあ・・お母さんは・・・?」
「大丈夫、私が責任をもって治療しますよ」
微笑みながらクライブが言う。その言葉にエネが感涙・・、泣き崩れている・・
「ふぅ、これで一安心ですね!先輩」
「いや、そのだましたヤブ医者ってのが気にかかるな・・」
意地汚い連中の考えることってのは大概わかるものだ、
このまま済むとも思えない・・

その時・・

ヒュ!

遠くから風を切る音が聞こえる・・、常人なら何かわからないだろうが
俺様には十分判断できる。
弓から矢が放たれたのだろう、そして恐らくその狙いは・・
「全員伏せろ!!」
「「「「えっ!?」」」
「いいから!!」
全員訳がわからないまま伏せる・・、それと同時に矢がテントに入ってきた・・
矢はエネを狙っていた・・・、
「ふん!!」
身を呈してエネをかばう・・、ここまではさすがのフィートもできまいて・・
まぁ遠くから撃ったせいか矢の速さは遅い・・、
その程度なら簡単に叩き落とせた・・・
「先輩!?」
「大丈夫だ、やれやれ、ばれた途端に即、殺そうとするとはな・・」
遠くで走る音が聞こえた・・、恐らく矢をうった奴だろう・・
俺の目の前でしょうもない事をするとは良い度胸だ、俺に対する挑戦と見受けた!!
「どうやら、矢を撃った奴も逃げたようだぜ?もう安心だ」
っと、エネが青い顔をしているよ・・、まぁ殺されそうになったもんな・・
「ほれ、フィート。エネのケアをしてやれ」
「あっ、はいはい・・」
早速宥めるフィート、もう驚かない・・・
「飛んでくる矢を叩き落とすなんてすごいですね・・」
クライブが目を張っている
「まっ、日ごろの鍛錬の賜物ってやつさ。それよりエネのお袋さんのことは頼んでもいいか?」
「ええっ、ここまできて帰る・・なんて言ったら医者失格ですよ。
あなたたちは?」
「俺達は・・そうだな、その外道医者を成敗しにいくか。」
「えっ!先輩が!タダで他人のために動くんですかぁ!!!!!!」
フィート絶叫・・
俺が金にならないことを絶対しないと思っているのか・・・?
「このまま下がっていられるか、それに俺にケンカ売ったことを後悔させてあげないとな・・」
指をならしながら俺が言う、不意打ちするような輩は許せんよな・・?
脳天カチ割ってやらねば気がおさまらん!!
「エネ、そのヤブ医者の居場所はわかるか?」
「はい・・、治療費をおさめにいったことがあるので・・」
「よぅし!それじゃあそこに殴りこみをかける!
フィートも覚悟はいいな!!」
「はい!金にならないですが血の雨を降らせましょう!!」
意気揚々のフィート、どうやら怒っているようだな・・
「ようし、エネ、案内を頼む。おっと、その前に騎士団に寄る。
ここの護衛をつけたほうがいいからな」
ざっと作戦を言う俺、なんだかリーダーっぽくて嫌だなぁ・・・・・


・・・・・・・

騎士団を経由してヤブ医者の屋敷の前に向かう・・
タイムも「仕方あるまい」っとぶっきらぼうに言ってクライブの護衛を出してくれた・・
さすがに一般市民の護衛ともなれば断れない。
仕事だからな〜
・・・・・・・
屋敷はかなりでかく、入り口も豪勢な鉄の格子門だ。
庭になんか趣味の悪い銅像が建ってある・・、おそらく
この屋敷の主のなんだろうが・・・、こんなもん飾るなよ・・・
俺はあの重いプレートメイルを脱いでいつも通りの格闘スタイル・・、
黒い武道着を着ている。金属関係の防御物は一切なし!
別に金属アレルギーってわけでもないが、なんか重い装備は嫌いだ
たぶん前世は一生全裸で過ごしていたんだろうな〜。
まぁ、鎧代わりに武道着しているし、何よりこの筋肉が鎧だべ!!
そして拳にはナックルグローブ「崩天」をつけている
こいつは最高の高度を誇るブラックダイヤを使用した特注品だ。
これで殴られたらまぁ・・、生き地獄を味わい昇天することは確実だ・・
やっぱ俺はこういうスタイルでなくてはな・・・・(しみじみ)
フィートとエネはいっつもどおり・・、ただフィートはかなり憤怒しているようで
いつでも魔法を詠唱できるように魔杖を握っている・・
妙に正義感が強いとこがあるんだよな〜、フィートって・・
ともあれ、ミッションスタート
入り口の門を蹴り飛ばし中に入る・・、
っと音に気づいたのか2階のテラスから嫌みったらしい長髪の男が出てきた・・、
銅像と同じ顔だ・・
銅像の製作者が名工なのかあの男が不細工なのか・・
「これはこれは・・、エネさん。どうしたのですか?」
襲わせておいて白々しい・・
「あなたは・・私を騙したのですね!」
エネが怒った口調で応える・・
「ほぅ、やはり嗅ぎつけましたか・・・。まっ、ばれてしまっては仕方ありませんね。
どんなゴロツキどもを雇ったのか知りませんがまとめて死んでもらいましょうか」
見下した態度をとるヤブ医者・・、むかっつく!!
「おいっ!ヤブ医者!」
俺がどなりつけてやる!
「失敬な男だね、誰だい・・?」
「お前さんとこのバカが俺にケンカを売ってきたようでな。買ってやりにきたぜ?」
「ふん・・、血気盛んで結構だね。
しかしこの屋敷には傭兵どもがゴロゴロいるんだ・・
たかが二人程度で何ができるっているのです?」
嫌みったらしい口調に俺様プッツン!無言で銅像の頭を掴む・・
そして・・

バキ!!

銅像の頭部がこなごなに砕ける・・、俺の腕力を甘く見るな?
「次は・・・貴様だ!」
ヤブ医者に指を刺し宣言してやる、それを見て顔を青くし慌てて部屋に逃げ込む・・
逃がすかよ!!
「へっ!行くぞフィート!全員あの世行きだぁ!!!」
一気に突っ込む!
「あ〜、先輩キレちゃったよ・・、さっ行こう、エネ。だいたい先輩が片付けてくれるよ・・・・」
後ろでそんなセリフが聞こえた・・・


・・・・・・・・・・・・・・

屋敷の1階部分にいた傭兵どもはほとんど気絶している
俺はそりゃあもうってくらい暴れてやったからだ・・
ただし全員殺してはいない・・、
この一件は騎士のタイムが知ってしまっている。
うかつに殺してしまうと俺が牢獄にぶちこまれてしまう・
まっ、それでも一人あたり平均30発は殴ってきたから骨がほとんど折れてるだろうな・・・
「・・すごい・・・・」
あたりの地獄絵図の如くな風景を見てエネが唖然とする・・
「先輩は昔『スタンピート』(牛の暴走)って異名をとるくらいの強者だったんだ・・、
これを見たらそう呼びたくもなるよ・・」
丁寧にエネに説明するフィート。
っうか俺はスタンピートって通り名は好きじゃない
だって俺、牛じゃないもん・・・
とかなんとか言ってるうちにさらに新手が出てきた。ここで時間かけていると
あのヤブ医者が逃げちまうな・・・・
「フィート!ここはまかせる!俺は2階を制圧する!!」
返事を待たずにとっとと先に進む・・!!
「えっ!あっ!わかりました!!」
階段を駆け上がったところでフィートの声が聞こえた・・・・


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