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  第2話 「お医者さんいらっしゃーい」



依頼があった医者宅・・、診療所だな・・
俺達はすぐさま用意をして前まできたわけだ・・
「しかし・・、先輩、似合わないですね・・・」
フィートが俺の姿を見て言う。
俺は今、昔傭兵だった時に使用したプレートメイルを着ており
腰にはショートソードをぶら下げる・・
あまりにも使ってないのでさっき抜いたら錆付いていた・・
自分で言うのもなんだが似合わない・・
「ほっておけ、それよりもエネ。護衛といっても戦闘になるんだぜ?一通りの覚悟はいいか?」
エネに尋ねる。そりゃあもうってくらい固まってるからな・・・
「だ、だだだだ・・大丈夫です!」
・・大丈夫なのか!?
ったく実戦経験はないに等しいようだな・・
「・・まぁフィート、しっかり守ってやれ」
「わかりました先輩。エネ、僕が守るから安心して・・」
優しく肩に手をまわすフィート。
こいつ・・意外に女慣れしている?
「一番に守るのは医者だぜ?さっ、中に入ろう」

依頼主の医者は意外に若い青年であった。
名前は・・クライブだっけな?
文学的な名前なこと・・
俺達の身元もどうやら信用したらしい・・、
まっ、そこら辺のへなちょこ騎士よりは俺達の方が骨はあるからな・・・
内容は近くのニースって村までの護衛だそうだ。
なんでも村の近くは深い森で覆われているらしく魔物が出るらしい。
少し前に一人の冒険者と村の自衛員が魔物のボスを倒したらしいが
それでも危険だから騎士団に頼みにきた・・、だそうな・・
そんな依頼でも断れないのが騎士団
だからこそ俺にも仕事があるってもんさ・・


「森林浴にはちょうどいいが・・・、なんだか薄暗いな・・」

森の中を歩きながら俺が言う。
俺が先頭で真中に医者のクライブだ。
後方はフィートとエネが守っている
「そうですね・・、以前きた時はもっとすごかったのですが・・」
クライブが静かに答える・・、どうやら周期的に村に行っているようだ
「ふぅん、世間話でなんだけど・・、村に患者が待っているのかな?」
「ええっ、村で一人だけの自衛員が風邪をこじらせてしまったらしくてね。
そのためにわざわざ私のとこまで使いがきたのです」
病人一人のために護衛つけてまで行くか・・、医者ってのも大変だな・・
「ふぅん、しっかし一人だけで自衛しているとはすごいな、きっとごっついおっさんだな!」
退屈しのぎに予想する・・、
きっと巨大な斧でも振り回しているに違いない!
「いいえっ、かわいらしい女の子ですよ?」
意外な回答を出すクライブ、

な、なんと〜〜!?

「へ・・、そうなの?」
「先輩、鼻の下伸びてますよ?」
フィートがつっこむ・・、のびてなんかないやい!!
「やかましい!女一人でがんばっているのか〜、
そりゃあ体調も崩すわな」
「ええっ、以前は二人で自衛していたらしいのですがどうやら一人亡くなったらしくて・・」
クライブが気まずそうに言う・・、さすがは医学の道を歩く男。
死に対することは口にしたくないようだ。
「ほぅ、機会があればお近づきになりたいもんだな?」
「先輩・・、病人をナンパしないでくださいね・・・」
フィートが所々でつっこみをいれる・・っうかなんでエネと手をつないでいるんだよ!
間違いない!こいつプレイボーイだ!!
「だからうるさいっての!・・んっ?」
付近ががさがさと騒ぐ・・どうやらおいでなすったようだ・・
「フィート、クライブとエネを守れ、俺は攻める。
エネは・・できる範囲で行動しな!」
素早く指示を出す。クライブも事態がわかったのかフィートの傍に寄る・・
エネは・・緊張でガチガチだな・・、剣抜いているけど振るえていて切っ先が定まっていない・・
やれやれ・・・

「ガゥ!!」

林の中から不意に人害として有名な魔狼ヘルハウンドが飛び出てきた・・
狼の魔物がよく使う手だな・・、ふん!
「見え見えだぜ!」
飛びかかるヘルハウンドを地面に殴りつける、俺の特技は体術だ。
狼程度の動きなんざ、止まって見える。
・・すると続けざまに数匹出てきた。一匹一匹相手をすると面倒だ・・
「先輩、僕に任せてください!」
フィートが短く魔法を詠唱すると、
・・カマイタチが発生した。
そのカマイタチが問答無用でヘルハウンドを切り裂いていく・・・
フィートは魔法で有名なアルマティって都市の
魔術アカデミーを首席で卒業したほどの腕だ。
このくらいは朝飯前だろう・・。
まっ、見せ場をとられちゃ格好つかないから俺も適度に暴れるか・・・

しばらくして辺りにヘルハウンドの死骸が積まれた・・
計14匹・・、殴り殺したのが6匹でバラバラになったのが7匹
・・ちっ、1匹負けた!
残りの一匹はエネが仕留めたものだ。
見ていてこっちがハラハラしたがな・・・
「よしっ、これで安全だぜ」
一通りまわりの安全を確認してクライブに報告する
「・・さすがは騎士団ですね・・」
驚きながら呟く
「まぁ、大したことないっすよ!あっはっは!」
「でも、騎士団らしからぬ戦い方のような・・・」

ギクッ!!

「やっ、やだな〜。これが今流行なんですよ!なっ!フィート!?」
「そっ、そうですよ!最近は豪快なスタイルを目指すようになりまして・・!」
必死で説得する俺達・・、ばれたら金が入ってこねぇ!!
「そうですか・・、騎士団といえども色々あるんですな」
・・納得してくれたようだ・・、やれやれ、どっと疲れたな・・





その後、村に無事到着に到着し医者のクライブは件の娘を診た。
患者は黒いショートへヤーの活発そうな女の子だ、
病気じゃなかったら声かけるんだけどな・・
まぁ、病状は軽い様で薬を渡して診察は終わったようだ。
「これで用事は済みました。後は町に戻るだけですね・・」
一安心っといった表情のクライブ、やはり、患者を待たせるのは緊張するもんなんだな〜
「そりゃあよかった、そんじゃあもうひとがんばりだな」
「ええっ、お願いします」
「まっせなさい!さぁ行くぞ、フィート、エネ」
俺の後ろで世間話をする二人、あれだけおどおどしていたエネが笑っている・・・
フィート・・、貴様何者!?
ともかく、またきた道を戻り俺達。着た時のヘルハウンドの死骸はそのままだ・・。
まぁ当然なんだがな・・・

・・・・・・・・・・・

その後特に変わったこともなく無事町に到着した。
魔物どもも最初の襲撃に失敗して縮こまったに違いない!
さすが俺様!あっはっは!!
「ありがとうございます、おかげで無事到着しました。これは礼金です・・」
金貨の入った袋を取り出すクライブ、それを半分だけ受け取る・・
「えっ?なんで半分なんですか、先輩?3人になって生活苦しいんですから!!」
信じられないっといった表情のフィート・・
「何、あんたにちょっと診てもらいたい人がいるんだ・・」
「?、病気の患者さんですか?」
クライブも怪訝な顔をする・・
「ああっ、難病にかかっている・・らしいんだ。
1回あんたに診てもらったほうがいいと思ってね
だから礼金は半分だけってわけで・・」
「ふむっ、興味深いですね・・、どんな症状なのですか?」
どうやら乗り気のようだ・・
「それは・・、ほらっエネ。説明しな」
肘でエネを押してやる・・、しかしエネは訳がわからない顔をしたままであった・・


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