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二章  「偉大なるゆりかご」


一方、アレスとカチュアは・・・
「ちっ・・どうなっているんだ。ここは・・」
うんざりするような螺旋階段が終わるとそこには巨大な扉があった・・
滝のように流れていた水はどうやら溝があるらしく自然と流れている
そして扉を開け開いた時・・二人は呆然とした。
見た事もない石の建物・・。砂漠で見かける立方体の建造物がびっちりと周囲に並んでいる
「・・これって昔の都市・・?」
「・・そうだろうが、俺達の知っている物ではない」
足場を見てアレスが驚く・・大きな岩がゴロゴロ転がっているがそこに敷き詰められているのは
見知った煉瓦の道ではなく何やらグレーの平べったい道路・・
凹凸が全くなく道に字が書かれている
「そうよね、でも地下にこんな物があるなんて・・」
天井を見渡して唖然とするカチュア、ドーム状の天井は何かの照明でもあるのか妙に明るい
「それに・・あの建物・・」
二人の視線が一点を見据える、それはあのシヴァが言っていた『偉大なゆりかご(グランドクレイドル』と言われたピラミッドだ
「怪しさ全開よね、なんか光っているし・・。とりあえずあそこに行きましょうか」
カチュアが歩き出したその時!!

ドォン!!ドォン!!

何かの爆発音のようなものが響く・・、咄嗟にカチュアは飛びのいたが地面には小さな穴が
二つ・・
「これは・・銃!?」
「じゅう?何それ!?っうか見えなかったわよ!」
静かに鋼の串を取りだし警戒するカチュア・・、アレスも万全の体勢を整える
「高速で鉄の礫を飛ばす古代兵器だ・・!」

「はっ・・少しは博識な奴もいたもんだな・・」

「だ・・誰!?」
カチュアの叫びに応えるように建物の一つから歩き出てくる男
真紅のコートを着ており髪も眼も赤、その顔はシヴァ全く同じで髪が短いボサ髪であることと
顔つきの鋭さは彼女よりもきつい
「ここの住民さ、不審者共!」
「住民・・だと?何のつもりかは知らないが下らん事をするならば退治する・・」
「そ〜よ!額に変な刺青しちゃって!!・・っうか・・刺青・・!あんたがルザリアで貴族ぶっ殺した犯人ね!!」
「ああっ?俺は俺達の物を取り返しただけだ。
それをあの太った豚が文句言ったから静かにしてやっただけさ・・っても。アレが浮上すれば皆オダブツだがな」
「なるほど・・じゃああの目玉の建物を破壊すればお前の悪巧みは水の泡となるわけか」
男の言葉にアレスは静かに言ってのける。
「・・上等だ!射殺してやるよ!!」
逆上する男・・懐から真紅の銃を取り出す!
それは自動拳銃型の大型拳銃でありグリップや銃身に黒い文字が刻まれている
そして・・

ドォン!!

強烈な銃声が響き高速で弾丸が走る!!

キィン!!

「・・・・余り甘く見ないでもらおうか。」
銃声に素早く反応するアレス・・、両刃の破壊魔剣『烈風裂羽』を抜きさったと思うと地面に鋼鉄の弾丸が真っ二つになりポトリと落ちている
「すっごい!アレスやるやん!!」
「知恵というものは知っておいて損をする物でもないらしい・・、彼に感謝しなければな」
ニヤリと笑うアレス・・、かつて古代兵器である銃を持ち旅をしていた犬人の鍛冶師を思い出したようだ
だが、男にとってはそれは嘲笑にしか見えず頭に血管を浮ばせる
「名乗っておけ・・、俺は極星が一人アレス・・アレス=ルバートだ」
「・・へっ!いいだろう・・俺様はイフリート!手前を殺す奴だ!!」
そう言うと再び銃を構える!!
「唸れ!『スキンファクシ』!!」
それとともに銃の黒文字が怪しく輝き銃口から光がほとばしる!

ドォォォォォォン!!

先ほどよりも強烈な銃声・・、現れたのは弾丸ではなく紅蓮の獅子・・
牙をアレスに向けて飛びかかる!
「!?・・くっ!」
予想外の攻撃に横に飛び回避するアレス!

轟!!

間一髪で獅子はアレスを仕留めそこない爆炎の柱となって消えた・・
柱が納まるとぽっかりと大穴が空いており中の土はドロドロに溶けている
「はっ!踊れ踊れぇ!!!」

ドォォォン!ドォォォン!ドォォォン!!

獅子は群となりアレスを襲う!
しかし彼は的確にそれを回避し反撃をせずにジッとイフリートを見ている
「魔銃というものか・・、大した威力だが・・」
「はっ!逃げることしかできてねぇのに偉そうに言っていやがる!!」
激情するイフリートだがそれを見てアレスはほくそ笑む
「逃げる・・?ふっ、『逃げるも戦術』・・先人が言っていたものだと思ったが・・な」
「ああん?」
「今だ!」
アレスが叫ぶ・・、それでイフリートは気付いた・・一緒にいたはずの女、カチュアがいないことを
「『不動縛帯』!」

バシュ!!

不意にイフリートの腕に向ってクナイとそれに繋がれた白い糸のようなものが走る!
「な・・っ!」
クナイは意思を持つようにイフリートの銃を持つ右手に絡みつき白い糸がさらに絡みつく
「つ〜かま〜えた♪」
見ればカチュアがにやけて向いの建物の屋上に立っている
「な・・なんだこりゃあ!」
「忍術の一種、魔力を持つクナイと糸を使って相手の動きを縛る・・そして・・」
糸の根元を持つカチュアが指を動かす、それと同時に・・

ググ・・グ・・

「!!?手が・・勝手に!?」
「糸が神経を押えて制御を奪う・・こっちの動きにリンクしてね♪もうその腕は貴方のもんじゃないわよ、
何度も見せてもらったけれども・・人差し指を動かして弾を出すみたいね」
「・・!?・・貴様・・まさか!」
イフリートが焦り出す・・手が勝手に動き銃を自分の米神に押えつける
「・・バン♪(クイッ)」



ドォォォォォン!!!!!!!


巨大な銃声が都市に響いた・・
「・・・・、グロ・・」
「やり過ぎだ、頭をふっ飛ばすな・・」
言うまでもなく恐ろしい光景・・、やった張本人もちょいと後悔していたり
「まぁ・・結果オーライ。でっ、あの目玉ハウスが全ての元凶ってやつっぽいわね」
「そうだな・・、これだけの破壊力を持つ銃を持っている連中だ。あのことも戯言ではないだろう」
「・・どうする?キース達とはまだ合流できてないけれども・・」
「あれだけ目立つ建物があるならばリオ達もあそこに向かう・・辿りつけていなかったら事が終わった後に見つければいいだけだ」
「・・あんたってほんと軽く言ってのけるわねぇ」
「後向きになってどうする、さぁ行くぞ」
見慣れぬ都市を進み出すアレス・・、カチュアも慌ててその後に続いた


・・・・
・・・・・
・・・・・・

「得物・・ないね・・」
一方同じく地下都市内を進むリオとキース・・しかし真っ先にグランドクレイドルに向かわず
都市内で探し物・・
「やれやれ・・、武器のスペアぐらい用意しておくべきだったか。戦士失格だな」
そう、得物を失ったキース・・、丸腰で敵の本拠地に向うのは無謀もいいところだ
「私の剣でよかったら貸してあげるのに・・」
「そうなったら君が危ない。何をやったかわからんがあの攻撃は凄まじいからな・・迷惑はかけれない」
「私を助けるためだったんだからいいんだけど・・、あっ!あそこ武器の店みたいだよ!」
通りの一店、何やら物騒な代物が多く並んでいる
「そのようだな・・、しかしガラスが壁かわりか。もろそうな店だな」
「でも中は良く見えるよ・・さっ!行こう!」
そう言うと遠慮なく店のガラスを割り中に入るリオ・・
キースはその姿を見て苦笑いするしかなかった

・・・・・・・

店内はガンショップ、そしてコンバットナイフがずらりとならんでいる
「・・短剣か。俺向きじゃないな・・、だがこの鉄の玩具みたいなのは一体・・」
「銃ね、高速で鉄の塊を飛ばす古代兵器よ」
「・・良く知っているな」
「以前騎士団にこの銃を使っている子と会った事があったのよ。・・じゃあこの都市はやっぱり大昔のものだね」
「・・大昔とも思えないがな。あの建物のおかげが崩壊もしていない」
「そうだね・・・、それだけの能力があるんだからあの女の言うことも・・」
「急いだほうがいいな・・んっ?これは・・」
ふと長身のブレードを見つける、それは柄が回転式のリボルバー拳銃のようになっており
銃身の先が剣になっているガンブレード・・
銃口を解放するために刃が二つに割れて中央に弾丸を発砲できるような設計になっている
「・・変な武器だね・・」
「だがないよりましだ。・・長さは兆度いい・・」
手に持って感触を確かめるキース
・・だが・・

ドォン!!

「うおっ!」
「きゃあ!!」
誤って発砲・・天井に穴があいた・・
「弾丸・・入ったたんだ・・」
「俺は・・ただ柄を握っただけだが・・」
「これよ、このボタンみたいなのを押したら発射するんだって・・。
確かこのレンコンみたいなのに弾をいれてこの矢印みたいなのを引っ張ってボタンを押したら出るんだって」
「・・よく知っているな」
「面白そうだったからその子に聞いていたのを思い出して・・、でも役に立てたわね」
「そうだな、よし・・これで武器は整った。一気に行こうか」


ドォォォォォン!!

キースが店に出たと同時に遠くから銃声が響いた
それはカチュアがイフリートの腕を操って放った一発・・・
「・・アレス君!?」
「・・彼らもここまできたようだな・・。ならば間違いなくあの建物に向うだろう・・」
「で・・でも襲撃を受けているんじゃ・・」
「君の恋人はヤワじゃない、・・違うか?」
「あ・・そう・・だね。アレス君ならこんな奴ら物の数じゃないか」
自分の相方は弱くない・・、否、弱いはずがない
「そういう事だ。さぁ急ごう!」
走り出す二人・・目指すは偉大なるゆりかごへ・・・


・・・・・・・
・・・・・・・

都市の中央にそびえる巨大建造物グランドクレイドル
黄金のピラミッドなそれは神殿のようなつくりをしており入り口は東西南北4箇所同じように設置している。
中は鏡のようにピカピカに輝く広間・・4箇所の入り口が入ったところから見えて
巨大な空間となっている
不思議な事に柱のようなものは一切なく中央にホルスの眼が描かれているだけだ
「・・中身は見たまんま・・か。どうやらどこからか上に行くようだな」
広間を見渡してキースが唸る・・、都市の街並み以上に見たことのない空間なのだ
「でも・・階段もないし・・他の入り口だって同じみたいね・・」
「主要な設備がここにあるはずだ・・とにかく探して見よう」

「その必要はない」

二人の会話に割ってはいるように中央のホルスの眼から光が放ち姿を現す女性・・シヴァ
「ようこそ、我等のゆりかごへ・・。思った以上に遅かったから逃げたかと思ったよ」
相変わらずの見下した表情・・
「それなりの準備が必要だったのでな・・」
「ふふっ・・。だが君達の連れ・・かな?やるじゃないか、イフリートを仕留めるなんて・・」
「連れ・・?アレス君達ね!」
「まぁ、彼は少し頭が弱くてね。自業自得か・・、さて、そろそろお楽しみといこうじゃないか・・
ここなら存分に逃げまわれるだろう?」
そう言うと胸元から取り出すは白銀でできた回転式のリボルバー拳銃・・
「舞いなさい・・『フリームファクシ』」

ドォン!!

短い銃声とともに放たれるは水路にて襲いかかった氷の孔雀・・
「・・氷の魔銃か!リオさん!」
「わかってる!」
対抗すべく左右に飛び孔雀を回避する・・
だが孔雀は素早く迂回しリオの元へ・・・
「な・・なんで私ばっかり〜!!」
「リオさん!」
「おっと!何もこれだけが攻撃じゃないよ」

ドォンドォン!!

通常の弾丸でキースへと攻撃するシヴァ・・
しかし素早い動きでキースはそれを回避しつつ距離を詰める!
「速いが・・見切れないほどではない!」
「ふふ・・、やはり身体能力のすごさは私達とは比較にならないようだね・・」
「覚悟してもらおう!」
余裕面のシヴァにキースはガンブレードで斬りかかる!
「『フリームファクシ』」
「!!」

ドォン!

至近距離で氷の魔弾を放つ!野生の勘か戦士の腕か・・キースは咄嗟に身をひるがえし
間一髪でそれを回避した!
「ちっ・・、厄介な・・!」
「惜しかったねぇ・・、だがまだまだ・・」

ドォンドォン!!

再び通常弾で牽制・・遮蔽物のない広間では中々に厄介でありさらに氷の孔雀の襲撃でキースは回避に専念せざるおえなくなった・・
一方リオは・・
「も・・もう!こうなったら!!」
執拗に追ってくる氷の孔雀にリオは素早く魔方陣を展開する・・
「止まれ!!」
気合いと共に術式を発動・・途端に孔雀の周りに青い方陣が描かれて氷の動きを止める・・
「えい!」
トドメとばかりに光弾の雨を降らせて孔雀にぶつける!

ボン!ボンボン!!

連続して着弾し孔雀は溶けて消えていった
「キース君!今仕掛けるね!」
「リオさん・・よし・・、攻めるぞ!」
「・・!?『フリームファクシ』を砕いた・・?それだけの力が・・」
リオの力に動揺するシヴァ・・、狙いを急いでリオに代える!
「『聖嬢騎姫』の名は伊達じゃないもん!」
「ならば・・」
再び氷の魔弾を発射させようとする・・が

ドォン!!

「あう!」
それより早く彼女の銃に弾丸がぶつかり弾かせる・・
見ればキースが死角からガンブレードを放ったようだ
「射撃は苦手なんだが役には立ったな・・」
「・・餓鬼が!!」
吼えるシヴァ・・、射殺すほどの睨みでキースを見据える・・が
「こっちも忘れちゃ困るわ!ええい!!」
完全に隙となったシヴァの背後からリオが自身の剣『聖星霊刃』の刃を突き刺す!

「ぐ・・あああ!」
刃はシヴァの背中を貫通・・血を噴き出して激しく痙攣させる
そこに・・
「自身の放った魔弾で朽ちろ!!」
キースが突っ込みリオの手を掴んでシヴァを通りぬける
そして後方から彼を追っていた氷の孔雀が飛来し・・

キィィィィィィン!!

強烈な冷気が彼女を包みこみ生命の波動を停止させた
・・・
「やれやれ・・なんとかなったな・・」
「ええっ・・、でも豪快ね」
「遠慮なんかしてられない。・・ともあれ邪魔者はいなくなった後はこの施設を止めれば・・」

”ああー!!!”

キースの言葉を途切れるくらいの絶叫・・、それは聞き覚えのある彼の相方の・・
「カチュア!無事だったか・・!」
見れば自分達が入ってきた入り口と反対側から入って来る相方ともう一人の青年
「アレス君!」
「リオ、ここまできていたか・・」
双方相方と無事再会・・のはずだったが・・
「キース!なんでリオさんと手をつないでいるの!私という者がいながらぁぁぁぁぁ!!」
「・・カチュア、戦法の一つだ。グダグダ言うな」
「ひ・・酷い・・、私とは遊びだったのね・・(ヨヨヨ・・)」
そんな馬鹿やっている間にもリオはアレスの元へ・・
「アレス君・・♪」
「リオ、大丈夫だったか?」
「うん!全然オッケイ!」
ほのぼのとした光景・・、それを見てキースもホッと息をつく
「キース・・だったか。俺の相方が世話になった。礼を言う」
再会もほどほどにアレスがキースと向いあう
当のキースはカチュアの腕を齧られているのを剥がそうともがいているのだが・・
「いやっ、俺の相方こそ迷惑・・かけただろうから・・」
「・・謙遜したいが・・ああ・・」
「俺も苦労している・・」
「ちょっと〜!二人して何私をケダモノみたいな言い方してるのよ!」
「カチュア、そろそろケダモノとしての自覚を持ったほうがいい・・」
「キース!!もう!でも・・リオさん・・?」
「え・・私・・?」
狙いはリオへ・・、迫力に思わずたじろぐ
「・・乳・・でかいわね・・」
「へっ?」
「そんな麗しい乳こうしてやるぅぅぅぅ!!」
豊乳憎悪症なカチュアさん・・、鎧越しからでもわかるリオのふくよかな胸に悪戯しようとするが

ゴス!!

「非常事態だ、落ちつけ」「俺の女に手を出すな」
二人息ピッタリにドツキ、ケダモノを沈めた
「・・と・・とにかく、ここまで何があったか整理しない?アレス君とかもどうやってここまできたか
わかんないし」
「そうだな・・、合流できたことだ。少しまとめるか」
広間に立つ3人+撃沈の一人・・、急いでいるのだが情報の交換をするためしばし会議が開かれた

・・・・・

「じゃあこの建物が完全に起動しちゃったら危ないことになるってわけね」
会話中に甦ったカチュアが唸る
「だが見る限りそんな恐ろしい設備なんてないな・・」
「途中の門みたいにあの眼をいじると何かあるんじゃないの?」
「・・そうね、なんか仕掛けはあるはずだし」
「よし・・、じゃあカチュア。眼の上に立て」
「なんで私が!?」
「「適任者だからだ」」
「リオさんは!?」
「万が一の事があったらどうする?」
「アレス君・・♪」
「盛りあがるな!キースは!?」
「・・まぁ、お前なら問題ない」
「・・グレたる・・」
ブーたれながら眼のほうへと歩く・・、ホルスの眼の紋章の前にはシヴァだった氷の像があるがもはや動くことはないだろう
別にカチュアもそれに警戒することもなくテクテク紋章の上に立った

・・・シーン・・・・

「何もないわよ!もう出て良い!?」
どうせ何も起こらないと思った瞬間・・!!

バシュ!!

突然光が走ったかと思うとカチュアの姿が消えていた
「・・やはり何かあったようだな」
静かに言うキース、全然焦っていない
「キース君、心配とか・・しないの?」
「あの程度でくたばるタマじゃない・・しぶとさは家系らしいからな」
「ふぅん・・、信用しているんだね?」
「・・まぁ・・な。ともかくあそこからどこかに行けるらしい・・行ってみるか」
一応警戒しつつ3人も紋章の上に・・

バシュ!!

そして放たれる光に3人は別の所へと飛ばされた


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