chapter 9「RJ」



コンテナ倉庫街での戦闘はマーターの勝利となった

XYZの取引側の大半は麻酔銃で眠らされ残り抵抗した連中は全て射殺、取引相手として交渉をしていたスーツの男は

アザリアが射殺してしまい身元がわかるような物が全く見当たらなかったが故に作戦としては成功したとは言い難い

しかし彼らにも想定していなかった奇形ES者の登場に対処できたのは幸いであったと言える。

ライオットが撃破した『女性であった物』はその後やってきたティーゲルにより軽く皮膚を採取した後その場で焼き払われた

血まみれのライオットはしばしその光景を無言で見続けていたという・・


・・・・・・・


パァン!


作戦が終了し全員が本拠地に帰還した後・・、工作員が殆どいなくなったメインルームで大きな音が上がる

「見張りが甘かったって点にはこちらにも非がある、しかし今回のおてんばは目を瞑れるもんじゃないぜ?」

無断で作戦に参加したアザリアの頬をヘンドリクセンが張ったのだ

「・・・」

頬が赤くなる中でアザリアは何も言おうとはしない・・

「おまけに奇形ES者と戦闘になったんだ、ここに足ついて立っている事自体軌跡に近い・・無謀にもほどがある」

「・・・」

「何か言いたそうだな・・?」

「リクセン・・私・・本気で戦う」

決意に満ちたアザリアの言葉にヘンドリクセンは目を細めた

「・・・、正気か?」

「この銃が不良品だったって気付かなかったけど・・決めたの、傍観者でいたくない・・」

「・・・ライオット君・・」

突きつけられたグロックを見てため息をつき、力なく座るライオットに尋ねるヘンドリクセン

「・・先ほど説明したとおりです。あの場合だとアザリアを連れて行くしかありませんでした、

彼女が行動を起こした事は僕が彼女に気付かなかったのも原因です、それに・・アザリアがいなかったら僕はあの女にやられてました」

落ち着きを取り戻したライオットだがその表情はまだ浮かない

「ふぅ、・・いいんだな?」

「・・うん、例え私が死んでもそれは自分のせい。リクセン達には関係はないわ」

「そうまで言うなら俺は何も言わない・・他の連中には俺から話しておこう・・」

「ありがとう・・」


「その話は終わりにしておけ、ライオット・・確認をするがお前が相手をしたのは間違いなく夢幻の人間なんだな?」


隅で紫煙を燻らせながら言うティーゲル、裏方に徹した彼だが突入時の戦いっぷりはマーターの人間の見る目を変えたと言う

そうとは言えども当人はどこ吹く風、自分の腕を見せたところで態度が変わるほど軟派な男でもない

「間違いありません、奇形ES者・・『骸』と呼ばれた女性は夢幻の中でも上位にはいる人物です

・・とは言えども、僕が知っている夢幻では・・ですが・・」

「・・そうか、面識はあるようだな」

「・・・・ええ・・」

ポツリと呟くライオット、ティーゲルは再び「そうか」と軽く呟きそれ以上先は聞こうとはしなかった

「だがこうなると話が変わってくるな、夢幻が奇形ES細胞を取り扱って資金を集めているのかと思ったが

自ら奇形者になって勢力を伸ばしていたとは・・」

「元々が一流のアサシンです、それが細胞の力を得れば手がつけられません。

僕もアザリアやフォックスさんの狙撃がなかったら勝てませんでした」

「奇襲でもしなきゃあれはまずいわよ・・ほんと・・」

あっけらかんと笑うフォックス、いつもながらの黒いスーツ姿でおどけてみせる

「別行動を取ると言っていたらこれか・・まったく・・」

「敵を騙すにはまず味方からって言うしね・・単独行動をする役が一人でもいたほうがいざと言う時に援護ができるでしょう?

それに・・あの奇形者、かなり安定していた。私達が遭遇したクリーチャーと違って・・まるで超人ね」

「・・だな。頭は吹っ飛んだが体が思ったよりも綺麗なのには俺も驚いたさ

・・とにかくライオット君。無事生還して何よりだよ・・今日はもう休むと良い」

「・・ありがとうございます・・」

ゆっくり立ち上がりメインルームを後にするライオット、その後姿を残った4人は静かに見つめる

「・・相手は相当親しかった奴のようだな・・」

「・・だろうな、でなきゃあれほどまで落ち込むかよ。あるいは昔の女ってか?」

「不謹慎よ?でも、あの若さ、おまけにあの性格で身内手にかけちゃったんだからそりゃ落ち込むわよねぇ・・」

「・・ライオット・・」

激戦の中自分を守ってくれたライオットが落ち込んでいる様子をアザリアは心配そうに見つめ続けるのであった


・・・・・・・


ライオットはそのまま自室に戻り休む事にした。

持ってきた物はほとんどない、今回の作戦でジャケットは破れシャツは返り血で汚れたのだが替わりはすぐに用意してくれる

その日はもう早く寝ようとマグナムを備え付けの軽いテーブルに置きため息をつく

すると


「・・・・・・」


今まで気付かなかったのだが自室のベットに麗華が座っていた

感情がほとんど欠如されている上に元は一流のアサシン、そこに座っているだけでも気付かない者もいる

最も、今のライオットは精神的な疲労によるものが大きいのだが・・

「お嬢さん・・」

「・・・・・」

いつもながら返事はない、だが自分を見つめるその瞳は心配してくれているようにも見えた

「・・・、御馥(イーフー)姐さんが僕達を襲ってきました・・夢幻は・・奇形ES者の集団となり行動をしているようです」

「・・・・・」

彼の説明にも麗華は反応を示さない

「僕は、イーフー姐さんを殺しました。・・これからも夢幻の皆が異形として襲ってくるかもしれません

・・・・、それでも僕はお嬢さんをお守りします。それが、僕の最初で最後の任務です」

重くゆっくりと決意を告げるライオット、その様子に麗華は微かに表情が変わった

「・・・・」

無言のまま、それでも静かに手を挙げライオットの頬に手を添える

「お嬢さん・・」

「・・・・」

微かに微笑んでいるように見える麗華に呆然とするライオット、そして彼女は何も言わずに静かに立ち上がり部屋を後にした

「お嬢さん、僕は・・」

その場に立ちつくり言葉を失う、決心はついている・・だがやりきれない気持ちに彼は心を痛めている

そこに・・

「ライオット、起きている・・?」

開けっ放しの入り口からアザリアが心配そうな顔をしてやってきた

「え・・ああ、起きているよ」

「そう、あの・・大丈夫?」

「えっ?何が?」

勤めて明るく振舞うライオット、しかし無能ゆえに無理をしているのがバレバレであり・・

「何がじゃないわよ、あの奇形者・・あんたと知り合いでしょ?」

「うん、まぁ・・ね」

「大丈夫なの、無理してない?」

彼ににじりよりながら心配するアザリア、初対面の時とはまるで別人のようである

「大丈夫だよ、僕だって戦士なんだからこのくらいの事なんて覚悟していたよ」

「・・嘘、無理しているって顔に出ている」

「・・参ったね」

隠しても隠し切れない感情に思わず苦笑いするライオット

「思いつめたら駄目よ・・」

「いや・・ははは、今日は随分親身になってくるね」

「っ!?そ・・それは!色々あったけど・・あんたのおかげで切り抜けたから・・それで貸しを作っておきたくなかっただけよ!」

「・・ありがとう、僕は大丈夫だよ。多少無理はしているところもあるけど・・腹は決めているから・・」

「・・あの女、あんたの大切な人・・だったの?」

「そうだね・・、家族って言った方が近いのかな。良く世話をしてもらったよ・・。

能無しの僕に生き残るために色々と教えてくれた人だよ」

「そうなの・・」

「僕は、夢幻の幹部の息子なんだよ。

それなりの地位は約束されていたけど争い事は苦手な分役立たずとして追放される事になりかけたんだ

そこを庇ってくれたのも・・あの人なんだ」

「・・辛い・・?」

「そりゃね、でもあの人が僕の命を狙ってきた以上こうするしかなかった。

裏の世界ではこういうのは当たり前の事だって・・あの人自身も昔言っていたから・・これでよかったんだよ」

「・・ライオット」

「心配かけて御免、でも大丈夫だから・・アザリアももう休むと良い。今日は大変だったからね」

「うん、辛かったら私に言って・・。何もできないかもしれないけど・・」

「ありがとう・・アザリア」

二コリと笑いアザリアを部屋に戻らせる・・、一人残った部屋の中、その灯りを消してライオットは静かに目を閉じた


「・・負けられない、誰がこようと・・」


この日を境にライオットは戦士として、マーターの戦力となり

夢幻との戦いに本格的に身を置く事となった



・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・



ライオットが骸を倒した事件より3ヵ月後

都市を舞台にした夢幻とマーターの戦いは次第に表面化しつつある

しかし元が治安が最悪な処だけにそれに対し気を留める者は余りいない。

ただ最近街に人ではないまるで悪魔のような茶色い皮膚を持つクリーチャーがよく出没しそれを排除する男が目撃された

影に潜み異形を排除する男、その手には異形に引導を渡す黄金の銃を持っているという

珍しい銃を持つ男の事は都市の人間には新鮮でありちょっとした噂になってしまっていた



「・・・昨日も奇形者を仕留めたか。あのガキんちょ・・かなり化けたな」



ルドラ=インダストリー本社ビルの一室

厳重なセキュリティが組まれた研究室の一角でウルムナフが濃い目の珈琲をすすりながら

端末でこの都市で起きた事件の情報を集めたサイトを観覧している

「それだけの決意なんでしょう、それにしても・・ここ最近奇形者の出来損ないが暴れるケースが増えましたね」

彼の隣で紅茶を飲むは同階の別部署の責任者、ファルガン

この二人、扱う仕事は似ているが趣向は対照的である

「奇形ES者の出来損ないか・・3ヶ月前のあの事件で出来が良い奇形者がやられたんだ、その対策だろうよ」

「穴を埋めるための実験か量産してその地位を確固たるものにするか・・、どちらにせよ良い傾向ではありませんね」

「まぁな・・、それに・・あの嬢ちゃんの事も気にかかる」

「麗華嬢ですか・・。血液と皮膚のサンプル解析・・まだ終わらないのですか?」

「俺だって万能じゃねぇ、8割方終わっているんだが〜・・結論が出せないから連中に伝える事もできないさ」

「・・では、見解は説明できる・・と?随分熱が入っているようですしね」

「別部署を監視しているのか?ったく・・まだ明らかじゃないが麗華の体には未知の細胞が含まれている

・・・通常の人間にはない物だ」

「未知の細胞・・?」

「詳細は不明だ、何らかの反応が出れば特性の一つぐらいわかるかもしれないがどんな検査にも無反応・・

それが人体にどう作用のかも謎だ。今のところ活動をした様子はないんだがな・・」

「活動をしない・・無反応ならば気にするほどの物では・・」

「いや、俺の直感ではそれに何かカラクリがあるはずだ・・でなければあんな壊れかけた女を狙う理由がない」

「それはそうですがね・・、でも未知の細胞・・」

「・・・何か心当たりでもあるのか?」

「まぁ突然変異というのは何にでもありますよ、何らかの薬物により細胞が変質してしまう事もよくあるものです

その類かもしれませんね」

「・・なるほどな、まぁ半生からして薬物とは多く接してきているようだ。その線で調べてみるか・・」

「がんばりますね・・」

「久々に面白そうだからなぁ・・。まぁ、そんな訳だ。しばらく篭るぜ?」

「どうぞ、ご自由に・・。ですが定時連絡はきちんとしてくださいよ?上からの苦情を聞くのは何故か僕なんですから・・」

「わかっているって・・」

呆れ顔でまた細葉巻を咥えたその時ピーっと高い呼び出し音が鳴り出した

それにウルムナフはやれやれと舌打ちしながら懐に手を入れ小さな通信機を取り出す

「俺だ」

『ウルムナフ主任、社長がお呼びです』

ぶっきらぼうに応えるに対し機器の向こうから聞こえる声は勤めて事務的・・

「あぁ?還ってきていたのか?」

『昨日戻られました・・・時間厳守でお願いします』

言う事だけ言って勝手に通信を切る、相手もウルムナフの扱いがよくわかっているらしい

「ちっ・・人使いの荒い事だぜ」

「いつもの事でしょう・・、さぁわざわざ直接伝達するほどです、早く行ってきた方がいいですよ?」

「言われなくてもわかっている・・」

不機嫌丸出しにズボンに手をいれ研究室を後にするウルムナフ

その様子をファルガンは苦笑いで送り出すのであった


・・・・・・・


ルドラ本社ビルの構造は少々特殊な物となっており高層階に行くには専用のエレベータを利用しなければならず

ほとんどの職員がその領域に足を踏み入れる事ができない。

中にはそのエレベータの場所すら知らない職員がいるのだがそれは決して少なくはない

そのために高層階のセキュリティを持つ者はどれもエリート揃い、極少数でこの会社の中核の仕事を勤めている

そして最上階に1フロア吹き抜けで社長室がありここにルドラ社の最高責任者がいる

その人物に面会するには何重にも審査を受けねばならないのだがウルムナフは全て顔パス、

いつもの無愛想ぶりを発揮しながら直結のエレベータに乗り込みそこに辿り着いた


「いつもながら用心深いセキュリティだな」


社長室に足を踏み入れながら早くも文句を言うウルムナフ

エレベータはフロアの中央、そこはまるで展望フロアのように360度ガラス張り、外の景色は正に絶景で都市の隅々まで見渡せる

その中央付近に一際大きな机が置かれておりそこで老人がゆるりと座っていた

口元を立派な白髭で覆い割腹の良い体型をした白髪の老人、

軽くスーツを着こなしているのだがそれは一流企業の代表が着るような物とは思えない

粗末な物で路上生活を行っている老人と大差はない

ただ、その目つきだけは路上生活者のそれにはない物は宿っていた

「社員の気を引き締めるための余興のような物だよ・・余所の企業からの刺客など寧ろ歓迎したいところだからな」

「まぁ・・大将ならそれも当然だな・・、で・・何しに戻ってきたんだ?確かユーラシアの方へ行っていたんじゃないのか?」

「少々気になる報告を受けてな・・、ここ数ヶ月・・騒がしくなっているようじゃないか?」

「あぁ・・その事か。マーターや夢幻についての報告はファルガンの奴が送った通りだ」

「うむ、目を通した・・ついにここも奴らの手が回ったようだ・・」

「戦後、奇形ES細胞は世界中に出回ったようだからな・・まぁ、成功例は余り聞かないものだが・・」

「そのためにどこに行ってもクリーチャー騒ぎは付き物だ。その存在が明るみにならないのが不思議だな」

「その手の情報操作なんざいくらでもできるさ、新手のUMAだって話で済ませているようだぜ?」

ニヤリと笑い細葉巻をまた吸いだすウルムナフ、その態度は一社員のモノとはかけ離れている

「それに踊らされるようでは・・この世界もまだまだ平和か」

「違いねぇ・・。でっ、ルドラとしてはどうするつもりだ?」

「マーターへの協力は惜しまんよ、現勢力では奇形者に対して一番相手にもなろう」

「地べた這いずり回っている身だがな・・、こことしては直接やりあわねぇのか?

大将の考えからして・・連中を生かしておく意味なんてねぇぜ?」

「一般社員を雇用している以上喧嘩は売れん。防護隊は組織していてもな・・」

含み笑いを浮かべる社長、好々爺に見えてしたたかさを垣間見させる

もっとも、ウルムナフのような変人と対等に会話をしているだけですでに並の男ではない事がわかるものなのだが・・

「やれやれ、売られるまで待つ気か?面倒な構造が好きだな・・あんたも・・」

「ふん、それについてだが・・今朝方連絡を受けた」

「・・あん?」

「我が社を襲撃する計画があるようだ・・それも奇形者のな」

「・・へぇ・・」

会長の言葉にウルムナフの目が鋭く光る・・それはまるで獲物を狩る猛獣の如く不敵な物を含んでいた


「狙いはわしかお前か・・っと言ったところか」

「麗華の細胞を研究している事が洩れたから・・ってか?」

「それもあるかもしれんが・・一番は我々の素性のようだ」

「おいおい・・本気か?」

「可能性だ・・、他国の『新生人』が襲撃されるケースが最近ある・・どれも撃退されているようだが・・早急に政府は彼らを保護している」

「へっ、化物細胞を埋め込んだ奴が恐れるのは同種やマーターじゃなくて『RJ』だとはな」

「ES技術も『RJ計画』なくして成功できなかった産物だ、その能力を狙うのも不思議ではない」

「連中、新生人を奇形化させて自分達を完全な物にしようって魂胆か?」

「さてな・・、だがRJの人間がそう簡単に遅れを取るまい。お前なんぞ好戦的な奴は特に・・な」

そう言いながら葉巻を取り出す社長、ウルムナフと同じようで彼も愛煙家の様子

「世辞を言ったところで嬉しくも何ともないな」

「いつもながら口の悪い男だ。とにかく・・数日中に襲撃があると見て良い。一般職員は日頃から避難についての教育はしている・・

防護隊に喝を入れるとして・・後はお前次第だ」

「・・おい、大将は出ないのか?」

「出る幕がないと思って言っているんだが?」

「・・言ってくれるぜ・・」

「お前とファルガンだけでも事は済ませれるだろう、それに・・防護隊の成果を試す良い機会だ」

「・・そのためのルドラ・・か?」

「そうだ、まぁ話はそんなところだ。それとしばらくはここに滞在する

・・マーターの手助けをするように情報を集めてやる、装備の供給もな」

「至れり尽くせりだな・・まぁ勝手にしろよ・・」

「ふ・・ああ、折角だ。下の階で飯でも食うか?特上の鮪が入ってな!フルコースをしてもらうんだ・・美味いぞぉ・・?」

食べ物の話題になった瞬間先ほどまでの鋭い表情から急に砕ける社長・・

大好物を目の前にした子供のように目を輝かせており知らない人間が見たら唖然としてしまう事は間違いない

しかし、ウルムナフはその変化に全くのノーリアクション・・慣れているらしい

「その食通ぶりも相変わらずか・・」

「何を言う、人間食べる事に至福を見出せずに行動などできるものか。とりあえず寿司と頭を焼いて兜焼きにしてもらう・・付き合え」

「・・俺はニホン料理は嫌いなんだがな・・」

「業務命令だ」

「・・ちっ、ったく・・RJの人間にニホンに関わる物勧めるなっての」

「馬鹿なことを・・、阿呆な滅び方をしたが技術も料理もニホンが一番だ・・ほれっ、いくぞ?」

「やれやれ・・」

口は悪くても社長に逆らえないウルムナフ、結局は強引にニホン料理を勧められる事になり愚痴をこぼしながら

エレベータに連行されるのであった


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