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騎士団の屋敷だけあって質実剛健でも設備は充実しているし、

その敷地も広い。

馬小屋で騎馬が住み草原を駆け回っていれば

森には清流もあり小動物もいる。

ましてや、散歩に最適な処など たくさん。

キルケの誘いをクラークも無慈悲に断るわけにもいかず共に散歩へ。

 「いい処ですね。 静かに平和で・・・(照」

「そうだな。元々豊かな自然に手をつけてない・・・趣味がいい」

キルケにしてみれば賑やかな街中であろうと静かな自然の中でも

クラークといっしょなら何処でもいい。 幸せ。だからルンルン。

敷地内には巨大肉食獣はいないとの事だったので

二人は得物を持たずラフな格好だった。

にも関わらず、森の中を歩く二人は気配に警戒し立ち止ざるえなかった。

姿は見えずとも茂みより近づく獣。  

キルケを背に庇い、クラークは次の瞬間姿を現したモノに構えた。

 「!!?」

っと、それは野ウサギを咥えた銀狼。

銀狼自身、二人の気配に気付いていなかったのか一瞬硬直。

凡そ、獲物をえている獣は手負い並みに危険である。

その獲物をとられない為に。

狼ならば片腕を犠牲に倒せなくもない・・・。

しかし、クラークの予想に反し銀狼は平然とテッテッテッと二人の前まで近づき座り

野ウサギを前足で押さえ踏みつけ

 「ワン」 こんにちは

犬の如く挨拶。しかも人馴れの上に可也の頭のよさを窺わせ

 「クラークさん、この子、首にリボンしてますよ」

「・・・屋敷のコ、なのか?」

 「ワン、ワンワン」うん、私、ルナ。

二人は知らない。 銀狼の少女は獣へと変身できる事も。

 「うふふ、このリボンの結び方、ルナちゃんみたい」

 「ワン」 だから、ルナなの

 「可愛い子♪ いい子いい子」

 「ワン。 クゥ〜ン・・・」ありがとう。でも私、ルナなの・・・

「・・・何かずれてる気がするのは俺の気のせいか?」

生憎、服を着ていない時は変身しないように言われているので変身できない。

それでもルナはルナなわけで。

・・・ノされていた野ウサギが覚きてジタバタと暴れ逃げようとする。

 「ガウッ!!!」

ぐっ・・・はっ・・・クテッ(絶

首への一噛みで野ウサギは再び沈黙。だが殺すまでに至らず気絶させただけ。

殺せば銀の毛が血で汚れ、皆がイイ顔しないから。

血で汚れないよう服を着ずに狩をしているわけなのだが・・・

「・・・動脈圧迫による気絶のみ、か。 大したもんだ。

ほら、主の所へ持っていって褒めてもらってこい(ナデナデ」

 「クゥン」ありがと。じゃあね

銀狼 もといルナは二人をおいてサッサと行ってしまった。

 「あ〜〜あ、行っちゃった・・・(哀」

「あれだけ賢いなら意外に直ぐ遊びに来てくれるかもしれないぞ」

 「そうでしょうか」

「色々言いたそうだったしな・・・」

 「はい?」

キルケは銀狼が困っていた事にすら気付いていなかった

その日の軽食。

 「今日のおやつは野ウサギとたくさん野菜のパイで〜〜す♪」

 「うわぁ、凄く美味しい。 これ、作り方教えてください」

と女の子なリオとキルケの会話を他所に皆そろってパクつく。

 「ポイントは生きている兎を手に入れることですね。こう、生きてるまま

首の処を斬って鮮血を抜き取っておいて、それで中のソースを作るんですよ」

 「へぇ〜〜、それでこの深みある味がでるんですね。

 でも、ウサギを生きて捕まえる事自体難しそう」

和気藹々にグロい話を平然とする乙女二人。

料理のためならグロくてもグロくないのだ。

 「その点、屋敷には名狩人(?)がいるから」

 「そういえば私、生きているウサギを咥えた銀・・・」

しかし、エセ料理得意女セシルにとっては話が生々しすぎ。

 「もう、ちょっとやめてよ。

可愛いウサちゃんを捕まえて斬った首から血を絞り取るだなんて・・・(ブルブル

よくも惨たらしい話が出来るもんだわ。 美味しくなかったじゃない」

と言いつつもシッカリ胃袋に収めていては説得力がない。

その上、戦場では惨い事を平然とやっていた己の事を棚に上げ・・・

「血すらも無駄にせず料理する。見事な腕前だと思うが?」

 「そんなぁ〜〜ろかるのぉ〜〜」

孤軍にセシル、今回ばっかりは可也へこみ気味。

そんなエセ料理得意女はさて置き

 「それで、名狩人って何方なんですか?」

 「シエルさんとルナちゃん」

 「ん?」 「わう?」

と呼ばれ反応する猫狼姉妹?。

 「兎とか小さいのはルナちゃんの専門なんだよねー♪」

 「わんー♪」ねー♪

 「へぇ、銀の狼のコも赤いリボンしてたし・・・

赤リボンをすると狩が上手になるのかしら。 ・・・銀色? 赤? 緋瞳!!?」

 「わん、それルナ。私、帰り、キルケに会った。 でも・・・(ぶぅ」

 「えっ? えっ??」

ピカーと変身に、キルケの前には銀狼が

 「あっー―!!?」

ピカーと変身に再び少女なルナが。 それにキルケ、プルプルと振るえ

 「わん。 ・・・わう?」

 「きゃーっ、可愛いっ!!」

 「!!? きゃいんきゃいん(嬉」

萌え〜にスリスリとするキルケに、ルナも嬉し喜びに尻尾フリフリ。

きゅぴーん

と同属を見つけた喜びに、その目が輝いた事に気付いた者はなく・・・

「はぁー―、まさかとは思ったが・・・そのまさかだったとはな」

「・・・意外に驚かないな。」

「だって、そんな感じしてたからな」

クラークにライ。

「コイツはそういう奴だ」

「だろうな〜〜」

「・・・まったく、規格外のリーダーという奴は何処もこうなのか(苦笑」

クラークにしてみれは、ルナの変身以上に規格外のリーダーが

ポコポコいる事自体驚きである。 ルナの変身も結構驚いたが

・・・セシルの「萌え〜♪」に何故か納得してしまった。

「ユトレヒト隊」という強力な助っ人がいるにも関らず都市は平和そのものであり

平和なら平和で大いに結構なのだが、そうなると適度に刺激が欲しく・・・

目の前にツワモノがいるなら、試合をしない術はない。

「と言うわけで、第一回 ユトレヒト隊vs極星騎士団ーっ(パフパフパフ」

第一回って、二回,三回って続くんかいっ!! 突っ込みはさて置き

屋敷側の広場には完全武装なユトレヒト隊,極星騎士団が揃っていた。

しかし極星騎士団の方が如何しても勢力が上に、

キルケのレベルでは未だ問題外。

だから、

第壱回戦ロカルノVSカイン。  似たタイプ同士、初端から好カードか?

第弐回戦セシルVSディ&ルナ。 戦う前から負けている気がしなくもないが・・・

第参回戦クラークVSライ。   これに関しては本気になるとヤバイので御遊び

戦わないのに態々着替えてきた者達に

意味はあるのかという説もあるが、それは御愛嬌。

第壱回戦

相向かうのは共に重装騎士。

「要塞」の名をもつ重装鎧と「戦女」の名もつ槍で武装したロカルノ

「玄武甲」の名の完全装甲鎧と「凰翼」の名の斧槍ので固めたカイン

双方、開始の合図にも関らず動かない・・・動かない・・・動かない・・・

あっ、カインが放った真空刃がロカルノに迫る が、揮う槍に相殺。

もとい強固な鎧の前ではドチラにしろ汚れ飛ばし程度に効果無しと思われ

シビレを切らし双方がジリジリと近づいていく。そして槍と斧槍を突合い

チマチマとキンコンカンカン・・・

「「やめんかぁっ!!!」」

「「!!?」」

ライとセシルのドロップキックツッコミに両者リングアウトに引き分け。

第弐回戦 

ナンチャッテ聖騎士 対 八翼展開の少年魔導士

&精霊憑依に紫眼の銀狼少女剣士

見た目も煌びやかに

騎士な青の戦闘スーツに板鎧,腕甲で固め、

刀身の蒼輝石も美しい魔剣「氷狼刹」

対し

蒼に白銀飾縁取の法衣と蒼のグローブ,法杖「光晶槍」で最大に四対の燐光翼 と

紅に黒飾縁取の特殊な服と緋の飾首帯,

狂戦鬼の大太刀「獣皇鬼・砕刃」に紫瞳。

戦う前から見てるだけでも可也楽しい。

「ぼ、僕達は貴女に勝って悪夢を乗り越えて見せるっ!!!」

 「わ・・・がうっ、もう負けないっ!!!」

 「ふっふーん、また美味しく喰べて ア・ゲ・ル♪」

「「ひいっ(怯」」

・・・戦う前から負けている気がしなくはないが、それは未だ戦っていない段階の話。

開始の合図と共にディ、魔石数個を投擲に数体の「魔導機兵」が発動し

悠然と構えるセシルに包囲から襲い掛かる。

 が、「氷縛封」で次から次へ氷の彫像化。

 「無勢に多勢なんて卑怯な真似を・・・」

「先にワナを張っていた貴女がよく言うっ!!」

 「・・・(攻」

ディの叫びを合図にルナ、無言に突攻。セシル、氷の彫像化が邪魔で

ルナを視界に収める事が出来なくも無数の氷矢が的確にルナに襲い掛かる。が

「相手はルナ独りじゃないですよっ!!!」

空舞うディの光矢が氷矢を迎撃に防御。 端よりディへは氷矢が達するに及ばず。

間にルナが切迫に氷の彫像を撃ち砕きつつセシルへ斬撃を

 「子供のクセにやるっ!!!」

と瞬凍斬で迎え撃とうとするが

 「呀っ!!!」

の破魔咆哮に発動せず、ルナの斬撃を氷雪の魔剣で受け止め

吹っ飛ばされて氷の彫像を打ち砕いた向こうに着地。

すかさず滑空に光晶槍の魔法剣を振り被り飛び込んできたディと大太刀を煌せ

駆け込んで来たルナの前に生まれるのは氷の壁。

二人のX斬りで撃砕いた向こうにセシルの姿はなく

・・・クスクスクス

含み笑いに、二人を囲むのは無数のセシル。

 「呀っ!!!  ???」

の破魔咆哮でそれは消える事無く、再び魔力で周囲に霜が

「・・・氷による光の残像。」

・・・このまま貴方達を氷のレンズで焼く事も出来るけど

・・・ねえ、この辺りで引き分けにしない? じゃないと本当に死合たくなりそう。

「引き分けですか? ・・・僕らも人に対し大技を使いたくありませんし、いいですよ」

何であれ、悪夢は克服できたっぽい

 「うふっ、可愛い オ・シ・リ♪」

ナデ×2

「「〜〜〜っ!!?」」

へナへナヘナ

 「・・・あら?」

・・・でもなさそう。 腰を抜かし呆然の二人は強制退場。

第参回戦クラークVSライ

特にこれといった武装はなく薄緑のロングコートで腕捲りに

フルメタルの篭手の軽装に

妖刀「紫電」を携えた万能型電撃強襲スタイル。

 そして、使う技は対魔物クラス以上。

対し

軍服のような特殊戦闘服に格闘用腕甲「龍腕」と、

対人には防御,対魔物には回避に

神剣「神狼牙」を携えた万能型強襲撃破スタイル。

 同様、使う技は対魔物クラス以上。

「・・・思うんだけど、俺らって初端から死合ってしまいそうでないかい?」

「・・・だよな。戦闘タイプも近いし。 となると結論は」

「「引き分け という事で」」

「「「「「「そんなの納得できるかぁっ!!!」」」」」」

一部除き 皆、総ツッコミ。 長が長ならソレに付く者、も者。

 「・・・皆さん御元気ですね。」

 「まぁ、今に始まった事じゃないですから。」

 「それを傍観している私達も私達なんですけど。」

と大人し気なヒルデ,リオ,キルケの三人。

ノゾキに折檻,仕置(あえて誰と誰と誰とは言わないが)をしたりされたりとか

夜這いに目的の相手がいなかったりとか・・・

賑やかに数日は流れ、とうとうユトレヒト隊が帰る時が来た。

見送りに屋敷前双方揃い向かう。

「色々あったけど・・・ありがとう」

「じゃあな。 縁があったらまた。」

と拳をぶつけ合うクラークにライ。 そしてライはロカルノに

「ダンケルク国王によろしく。 困った事があれば相談にのる

 友好は歓迎する準備はあると伝えておいてくれ」

「ああ、必ずヤスに伝えておく」

握手し、改め拳をぶつけ合う二人。 一方で

 「シエルちゃん、連れて帰りたひ・・・(じゅるっ」

 「真っ平ゴメンだ(シッシッ」

とシエルの猫パンチに、玉砕なセシルをロカルノは捕縛。

「・・・(過ぎると御仕置するぞ。その為の玩具をもらってしまったからな」

 「・・・(!!? えっと・・・あはははは、あ〜〜(汗」

振り返る事無く行くクラークに、

未練ありまくりのセシルをロカルノは引き摺っていき

最後に、キルケもアッサリに突然の別れに慌て一礼して駆けていった。

 「楽しかった割に随分と簡単な別れですね」

とレイハにライは振り返り

「まぁ、今生の別れってわけじゃないしな。

・・・アルシア、挨拶しなくてよかったのか?」

 「いいよのぉ。真友に言葉なんて要らないから。御土産も上げたし♪」

「・・・何をやったんだか」

 「勿論、各種お薬。ハゲシク燃えられるよう男用と女用をたくさんねぇ」

以上に異常なほどセシルの鞄が膨らんでいた事に皆

変とは思わなかったのだろうか。

ふと、シエルは何が足りないかに気付いた。

 「・・・ルナは何処だ?」

「そう言えば、朝から姿を見てませんけど・・・」

まっ、まさかぁっ!!?

まさかの予想に呆然とその場に佇む騎士団一同が、

ユトレヒト隊の去った方向から

キャンキャンキャンと大泣きに銀狼が駆け戻って来るのを

目撃するのは暫し後であった。

閉幕、チャンチャン♪。

 「あ〜〜ん、ルナちゅわ〜〜ん(泣」

「そのお持ち帰りだけは絶対に許されるものじゃないぞ(呆」

・・・本当に閉幕。










〜管理人より〜
長編おつかれさまです〜。いや、面白いですね!
極星騎士団は「騎士団の日常」というお話ででてくるキャラ達です。
私が大好きな話でnao様の作品を見て触発されて書き始めたような
感じですわ(笑)
話自体ちょい年齢制限ギリギリですがそれは愛嬌ということで♪
ともあれありがとうございました!!!!


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