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番外 「昼食死亡遊戯」


集団での生活というものは一定の規則というものが存在する
それは就寝時間であったり掃除の当番であったり・・
そういうことは彼らにとっても例外ではない

「え〜っと、今日の昼飯の炊事当番は誰だっけ?」
小屋の中で頭を掻きながらクラークがぼやく・・
「今日ですか?確かセシルさんのはずですよ?」
キルケが答える・・が・・
「「・・・・・・」」
その一言にその場にいたクラーク、ロカルノが沈黙・・
「・・どうしたんですか?それになんだが炊事のローテーション
なんかセシルさんの番だけ圧倒的に少ないみたいですけど・・・」
「・・それは・・・」
ロカルノが説明しようとしたその時・・
「キルケ〜、ちょっと味見してよ〜♪」
問題のセシルが明るく誘う・・
「あっ、は〜い。じゃあ味見してきますね・・」
「キッ、キルケ!」
「?どうしたんです?クラークさん・・・」
「あっ、いや・・気をつけろ?」
「?・・、はぁ・・」
訳がわからずそのまま小屋を出るキルケ・・
「・・・・・大丈夫かな・・?」
「・・無事ではないだろう。ともかく尊い犠牲を払ったんだ、今のうちに逃げだそう・・」
そういうと二人は本気モードで活動しはじめた・・

急いで小屋から離れる二人・・しかし・・!

パキッ!!

街道に出ようとすると急に手に氷が張りつく・・
「結界!?ロカルノ、やぶれるか!?」
「得物がないと無理だ!ちっ、部屋に置いてきてしまった・・!」
「くそっ、俺は別ルートで出口を探す!」
「わかった。死ぬなよ・・?」
「お互い・・な!」
熱く握手をし二人は別れた・・・・・

別ルートを探そうと歩いていたクラークだが教会の窓から倒れているキルケを見つけた
・・・見つけた以上無視もできない・・
「キルケ!?大丈夫か!?」
教会の中に入る・・、食堂で彼女は気を失っていた・・
指でテーブルに『おもいでをありがとう・・』と青色の液体で書かれている。
すぐ傍には容器に入った青色のスープが・・
「やはり駄目だったか・・。死ぬな!キルケ!!」
思わず叫んでしまったのが彼の失敗だ・・

ピキッッッ!

突然足元が凍りつく・・
「しっ、しまっ・・!!」
完全に固定され動きが取れない・・
「あらっ?クラーク。あなたも味見・・?」
厨房から現れる金髪の悪魔・・・
「味見さすのにこんな手を使うのか!?」
「だって逃げるじゃない・・」
「逃げるってキルケが気絶しているので危険だってわかるだろ!」
「キルケはお嬢さんだから口が合わなかっただけよ♪さぁグダグダ言わない!」
魔剣『氷狼刹』を使い今度は手を動かないようにする・・
「くっ、くそ〜!!」
「はい♪あ〜んして♪」
無理やり口を開けさせ青いスープを流し込む・・・





げはーーーーーーーーー!!!



天高くクラークの悲鳴が響いた・・・

「・・クラーク?・・・しくじったか・・」
槍を持ち外に出ようとした時、教会から悲鳴が聞こえたのでロカルノは全てを悟った
「・・・次は私か、これは結界を潰していたら狙い打ちされるな・・」
そう言った瞬間どこからともなく氷のつららがロカルノに襲いかかる・・
「ちっ!」
払いのけつつ安全な場所を探す
(・・これは・・、氷のつららで私を誘導させている?)
巧みに襲ってくるつららを払いつつ打開策を考える・・
「これならどうだ!」
ふぃに槍を地面に少し曲がるくらい突き、反動で飛びあがる。
そのまま教会の壁を蹴り屋根に・・
「ここなら奴の死角になるか・・」
屋根に上がった途端氷のつららは飛んでこなくなった・・
「甘いわね♪ロカルノ♪」
近くでセシルの声が・・
「裏をかいたつもりでしょうけど甘いわよ♪さぁ、味見してよ・・」
「・・何を作ったか知らんが危険な品物を仲間に食わすのは感心できないな」
セシルが持つ青色の液体を見て唸るロカルノ・・
「失礼な!野菜のシチューよ!!」
「野菜・・・?その青色は!?」
「野菜の色♪」
「そんな不自然な青色の野菜なんかあるか!力ずくでも退ける!」
「ふっふ〜ん、今回に限りあなたに勝ち目はないわよ♪」
実力的にはロカルノの方が上手だが・・
「何だと・・・?・・・・うっ!」
「ふふふ♪そろそろ動けなくなったようね〜」
「何をした・・?」
「さっきキスした時に遅効性の痺れ薬を入れたの♪大丈夫!動けなくなる程度だから♪」
炊事がはじまる少し前、この二人はイケナイことをしていたのだ・・
「薬を使うとは・・卑劣な!」
「逃げるほうが卑劣!さぁ愛情たっぷりのシチューを召し上がれ♪」
恐怖の物体がスプーンにのり接近してくる・・
「・・・無念・・」

ゴクッ・・


「・・・がは・・・」
顔を青くしその場に倒れるロカルノ・・

・・・
「・・全く失礼な連中ね!これのどこが気絶するくらいまずいのよ!」
ゴクッ
・・・・・・・




げはーーーーーーーー!!!!

けたたましい悲鳴とともにセシルさんも悶絶・・。味見をしなかったのが運の尽き。
もはや激物以外の何物でもないモノによりユトレヒト隊は全滅・・・
幸い、その日別の教会に祈祷に行っていた神父のが帰ってき必死で
介抱、みんな一命を取りとげた・・・

それ以降、セシルが厨房に立つ事はなくなった・・・・


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