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番外  「嗚呼、愛しの剣」


「えっ、剣を習いたい?」
教会の横に広がる広場で薪を割っているクラークが驚く
「はい、剣術を教えて欲しいんです」
キルケが真剣な眼差しで訴える
「えっ?だってキルケは剣を使わなくてもあんな(エグイ)術が使えるじゃないか?」
「そうですけど・・、肉弾戦ではみなさんの足手まといになりますし・・」
「ふぅん、まぁそりゃそうだけど・・わかった。
でも教わるとしたら俺よりセシルの剣術の方がいいんじゃないか?
俺のってちょっと変わっているというか・・特殊だからな〜」
「え・・でも、・・・クラークさんに教えて欲しいんです」
頬を染めながらキルケ、乙女の恥じらい120%です
「えっ?俺に?・・・はは〜ん、さては(ニヤァ)」
「・・・・」
「セシルが恐くて教えてもらう気にならないんだな?あいつは気性が荒いからな〜」
ピシッ!
「・・・・・」
「・・ん?どうした?キルケ」
「なんでもないです!」
「(???、なんで怒ってるんだ?)ん〜、じゃあ俺でよかったら教えようか?」
「はい!」
途端に嬉しそうな口調になる
「じゃあちょっと待っていて・・」
クラークは教会の中に入っていき、
しばらくして二本の剣を持ってやってきた。
「はい、キルケ」
遠慮なくその剣をキルケに投げ渡す
「えっ!あっ・・、軽い・・?」
「元々軽量な剣なんだけどさらに軽量化の魔法がかけたんだ。
こっちの短剣がマンゴーシュって種類でその細長い剣がレイピアって剣だ」
「はい・・、でもクラークさんの剣とはだいぶ違いますね?」
「えっ?ああっ、俺の剣は「刀」っていう遠い東の国独特の剣なんだ。
扱いが難しいからキルケには無理だよ」
刀の扱いは普通のより難しい。片刃の剣であるし、
手入れも大変。素人には抜くこともできないのだ・・
「はぁ、でも二本の剣を使うって、「二刀流」っていうものなんですか?」
「・・妙な知識はあるな、まぁ二本使うけど二刀流って訳じゃないよ、
ほらこのレイピアって細くてすぐ折れそうだろ?」
「そうですね・・(ジー)」
「だから基本的には敵の攻撃を裁くのはこのマンゴーシュを使うんだ。
レイピアは攻撃専門、マンゴーシュは回避、防御専用って訳だ。」
「ふむふむ・・、難しそうですね・・」
興味深そうに剣を見つめるキルケ・・
「そんな簡単に剣は使えないよ、
まぁこのクラーク先生がみっちり教育して上げるから安心しなさい。
まずは回避と防御の練習からいこうか、俗に言うフラーズ・ダルムって奴だな」
「フラーズ・ダルム?」
「『剣の会話』と呼ばれる剣で剣を裁く技術のことさ、
キルケは攻撃用魔法が使えるんだから防御重視で学んだ方が実用的だろ?」
「はいっ、よろしくお願いします・・!」
こうして憧れの人に剣を教えられ、彼女はまたしても強く(狂暴)になっていく・・・
当の憧れの人は彼女の想いなど気づく気配がなく普通に教えている・・・・
それでも彼女は幸せそうだ・・

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