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chapter10   「さらば希望都市」


雲をつきぬけた天空・・
下のほうでセラフが天使たちと奮闘している・・

そして対峙するサブノックと朱と白の鎧をまとっている一人の天使
「・・・軍勢の長と見うける・・」
『いかにも・・、我は力天使ミカエル・・。貴公、名乗るが良い』
光が結束した剣を向け問う
「小生はサブノック・・・。己が道を貫く者だ」
『ほぅ・・悪魔風情が随分口を利く・・・・・・』
「・・・だが、小生は少なくとも関係のない者を巻きこむ行為はしない・・」
『あの人間か・・。元より貴公等を排した後に粛清するつもりだ
我の第一の目的はサブノック、貴公を滅する事・・・』
翼を羽ばたかせ戦闘態勢へ・・
「むっ・・、致仕方ない。なれば我が宝を守らんが為
 この小生がお相手つかまつろう・・、かかってきませい!!」
破壊剣「神狼牙」をかまえ応えるサブノック・・

『ふっ、笑止。これが天の力だ』
ミカエルの手がかざすごとに高速の光の矢が飛び交う
「むっ・・、これしきの事で・・!!」
目で追えてはいるが高速で自在に飛ぶ光を避けきれない・・
『どうした、悪魔。・・貴公の正義を示してみせよ』
直も攻撃を続けるミカエル
「・・・・ならばっ!・・悪魔光線!!!!」
額より放たれる紅い極太の光線を放つ・・
『!!・・いい攻撃だ・・』
間一髪で回避するミカエル、
そこへ・・
「肉弾戦なら!!!」
サブノックが大きく振りかぶり片刃の破壊魔剣で斬りつける
『・・甘い!』
まるで事前にその攻撃を予測していたが如く横に流れるミカエル
『剣とはこうするものだ』
大きく空振りをしたサブノックに高速の突きを放つ
「・・ぐっ!!おのれ!!」
血を流しながら反撃する・・がやはり大振りなため回避される

『まるで素人だな・・。慣れん物は使わぬほうが身の為だ』
「・・・確かに小生が扱うには少々難しいものだな・・。だが・・
こういう使い方もある!!!」
いきなり神狼牙を力いっぱい投げ飛ばす!!
大きく孤を描きミカエルに斬りかかる神狼牙
『愚か・・、それでどうする?』
軽く避けてそう言い放つミカエル
しかしその刹那にサブノックがミカエルの目の前に現れた
「こうするのだ!!!」
神速の連撃を叩きつけるサブノック・・
『むっ!?ぬぅ・・』
鎧ごしでも効果があるようで少し唸るミカエル
「おおおおおおぉ!!!」
渾身の力を込めまわし蹴りをかます・・

『調子に・・乗るな!!』
渾身の蹴りに吹っ飛ばされつつも光の矢を放つ・・!
「いつまでも同じ手を!!」
高速に放たれた光の矢を飛来してきた神狼牙が切断する・・
『!!・・その剣を魔力で操ったか』
「さよう、剣が使えぬともこうした方法もある・・」
『ふっ・・、ならば相手にとって不足は無い!!』
そういい一気に闘気を解放させるミカエル
神々しい光が広がり圧倒される・・
「むっ・・!本気を出したか・・」
『これより本当の勝負だ・・、ゆくぞ!』
ふっと光を放ち消えるミカエル
「空間転移・・!?」
全く気配が読めぬ中上下左右から無数の光の矢が飛来する!
「くっ、・・なれば!!」
神狼牙を手に一点突破するサブノック・・
しかし
『その行動はお見通しだ・・!』
光の矢をくぐり抜けるサブノックの前に現れるミカエル
そして・・

ドスッ・・・

光の剣がサブノックの腹を貫通させる・・
『なかなかの強者だが、これまでだな』
「ぐっ、・・・・・がぁ・・・」
言葉を失い地へと落下していく・・
『さらば、サブノック』
駄目出しに光の矢を浴びさせる・・

(無念・・、ライ殿、アル殿、レイブン殿・・・セリアを頼む・・・)
力なく落下するサブノック・・
そのすぐ頭上には光の矢が螺旋を描き接近している・・・


「陽強まればそれより生じる陰もまた栄えん。」

不意にライの言葉が脳裏を浮かぶ・・

「天使も悪魔も元は同じ、・・大切なのはそれを意識する事ですよ」
今度は仲間の元天使の言葉・・

(陰陽・・、天使・・悪魔・・・!!)
やがて光の矢がサブノックを包み爆発を起す・・

『・・これで塵も残らぬ・・。さて、あの人間達の排除に行くか・・。・・・・・・・むっ!!』

完全に消滅したかと思ったがそこにいるのは翼を広げうつむいている悪魔の姿が・・

『あの一撃に耐えたか・・・』
いささか驚くミカエル・・

「・・・・陽強まればそれより生じる陰もまた栄えん。ならば・・・
 天かける一条の光よ!我に力を!!!」
眩い閃光を発し鎧のような体が吹き飛んだ・・

『天の力を身につけただと・・?面白い!!』
閃光を発するサブノックに斬りかかるミカエル
しかし

ガシッ

閃光より出た腕が剣を受けとめる・・
そして強烈な正拳突きがミカエルの胴に入る・・・

『むぅ、この力・・・。貴公・・』

そこに存在するのは大きくはばたく漆黒の龍翼・・。
黒き鎧の如くな肉体は一回り大きくなりより強固になっている・・
さら前になかった紅い模様のような線が浮んでおり
手の甲には梵字らしき紋章が刻まれようだ・・
そして額には3本の角が・・、並んで生えており中央のものがひときわ大きく
まるで兜の飾りのようだ

「我はサブノック!!天地の力を得し聖魔なり!!
例えこの身が滅びようとも我が妻を守り我が正義を貫き通す!!!」


『ならば応えよ!聖魔よ!貴公の正義を!!』

「我が正義はただ一つ!我の眼前に立ちはだかる不条理を倒し平穏を保つ事!!」
『笑止!!所詮それは口だけの綺麗事!その志が誠なら見事我を討ちとってみせよ!!』
サブノックに向かって一気に急降下!
止めの一撃を放つために特攻する
「ならば証明して見せる!・・・我振りかざしは光闇の剣!!」
光と闇の炎が拳に集まり燃え盛る・・!
そのままミカエルに向かって急上昇!!
『おおおおお!!』
「いくぞぉぉ!!光闇掌・疾焔怒涛!!!!!」

互いの渾身の一撃がぶつかり合い超爆発が起こる・・

『なっ・・、この力は・・!!』
光闇の拳に押され光の剣が弾かれる
「斬!!」
そのままサブノックが弐の太刀を
浴びせ突き抜ける・・・・


『・・・・見事・・』
ミカエルが静かに呟くとともに白と朱の鎧がばらばらに破壊された・・
そこから見えるのは黄金を髪は揺らす美女が・・
「ミカエル・・、貴公は先程の一撃本気ではなかった・・何故だ?」
『貴公の志に感銘を受けたから・・な。それが我の動揺と化したようだ・・。
我もまだまだか・・』
「・・・・・・・」
『貴公は排除せぬ、我の名のもと聖魔として認めよう・・』
「ミカエル・・」
『ふっ、貴公の生き様天空の彼方より見届けようぞ・・。さらば!!』
そういうと光の柱と共に消え去るミカエル・・・。
それと共にサブノックも気が抜けたのか紅い線模様が消え羽根も元の状態に戻った・・・・




・・・・・・
サブノックが地上に降り立ったときすでに戦闘は終わっており残っているのは
顔面蒼白な司祭のみ・・
「よう主役!どうやらなんとかなったようだな・・」
気軽に声をかけるライ・・
あれだけの戦力差だったのに目立った外傷は無い・・
「ああっ・・、助太刀感謝する」
神狼牙呼び戻し、ライへ返しつつ静かに礼を言うサブノック。周りを気にしているようだが・・
「セリアさんならご安心を。戦い疲れて眠っているようです」
レイハが指差すとこに横たわるセリアが・・
「ふぅ、これで一安心か」
「まだだよ。さぁ、司祭さん。天使も消えた事だしどうするよ?」
怯える司祭に問い掛けるライ。どうやら他の天使もミカエルとともに消えて行ったようだ
「ひい!もう貴方方には手を出しません!ですから命だけは・・・!!!」
以前のでかい態度はどこへやら・・、必死に命乞いをする司祭
「だとさ・・、どうする?サブノック・・」
「捨てておけばよい。元々は振りかかる火の粉でしたから・・・」
「・・だとさ。心優しい聖魔に感謝しろよ。・・ただし、今度こんなふざけた真似をすれば
真龍騎公の名の元、貴様を滅ぼす・・」
最後に驚かせ司祭を解放させる
司祭は情けない声をあげて一目散に駆けて行った・・・
「さぁ、これで少しは静かになるか・・」
うんと伸びをするライ・・
「ライ殿・・、ご迷惑おかけして・・」
寝ているセリアを抱き起こし銀の腕輪をつけ人間形態に
「いいってことよ。こちらの問題でもあったしな」
「ほぅ、わざわざ自分で腕輪をつけるとは、よほど気に入ったらしいナ」
シエルに肩車されているルーが上機嫌に言う
「まぁ・・、そんなとこですか・・」
「んじゃまっ、俺達は退散するわ!また来いよ!変わった悪魔夫婦!」
軽くサブノックの肩を叩きさっさと退散するライ達一行・・
リオ、ルー、ルナは何度も振りかえり手を振っていた


「・・・・ふっ、良い方々だ・・」
「んっ・・サブノック様・・」
お姫様抱っこしているセリアが目を醒ます・・
「起きたか?」
「サブノック様!あの・・戦闘は・・?」
「もう終わった。ライ殿達も帰っていった・・」
「あぅ、そうでしたか・・・。起こして下さったら良かったのに」
「身重が戦闘して疲れているんだ。無理もさせれまい・・」
「・・わかりました。ではっ、帰りましょう・・ニースへ・・」
「うむっ・・」
お姫様抱っこしながら歩き出すサブノック・・
聖魔は地平線の彼方に消えて行った・・・・・・






森林に囲まれたニース村
サブノック夫妻が世話になっている小さな村だ
「アル―、はいっ、あ〜んして♪」
自衛団の詰め所で緑髪の男に甘えるバンダナ少女
「ああっ、マリー頂くよ・・」
「アル・・私のも食べてください・・」
反対側からスプーン進める黒髪の長髪女性
「レイブン・・・、いやっ、二人とも自分で食事できるから・・」
美女二人に囲まれつつも何やら落ちつかないアルと言われた男
「嫌なの!」
「・・嫌なのですか」
「いやっ、とっても嬉しいです!はははは・・・はぁ・・」
なんだかんだいいつつも小さな幸せをかみ締めるアル・・。まぁまだ一つの形に落ちついていないのだが・・・
「相変わらずですね〜、アルさん」
不意に入り口からセリアが登場
「セリアさん!おかえりなさい!!」
マリーが嬉しそうに迎える
「ただいま、マリー、レイブンさん」
「どうでしたか?真龍騎公の街は・・?」
レイブンが静かに聞く
「まぁ色々あったですけど楽しかったですよ♪」
「へぇ、でもその隣にいる方は誰なんですか?」
セリアの隣にいる男が気になるマリー
「只今戻りました。アル殿・・」
何やら気まずそうな男・・ことサブノック
「「サブノック!?」」
驚くアル&レイブン。マリーさんは言葉もでない驚き様・・
「どうしたのですか?」
「いやっ、まぁ都市で色々ありまして・・」
「へぇ・・じゃあそれを含め土産話を聞かせてよ!」
和気藹々と輪を囲む一行・・・


・・・地よりいずる悪魔、龍なりし王の言葉より聖魔となりて民を守る・・・
                              ・・・・己が信念の貫きし仲間と共に・・・


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