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「彼と彼女と妾龍と・・」 オマケ


土肌剥き出しの大地、其処に距離を取りたたずむ一組の男女。
それは負傷から癒えた格闘士クロムウェルと戦魔導士である戦聖女 妾龍イリア。
背景には、チームメイトだった面々をも含めたルザリア騎士団も観客にいるが・・・
 「まぁ、本来なら気にする必要はないと思うんだけど・・・性分なんでね」
「いや、俺としても身体が何処まで回復したか見るのに丁度いい。
と言うのか・・・相手になるのか? 実力は認めるが、戦魔導士で」
 「そりゃ、このままじゃ勝負にならないけどね。本来は見世物じゃないけど
・・・見たがっているのもいるし、ついでにリクエストにも応えて」
「!!?」
戦闘服に巻きスカート姿でも美しく麗しいイリアは左手で己の腰の右側を持ち
開いた右手で己の顔半分を隠す。そして、曝された右の褐色の瞳を閉じ
 「・・・変身」
顔を撫で現れた左の瞳は金色の龍眼に、白肌の四肢も先から黒曜石の如き鱗が生えて
甲と装着したかのような龍のものへ。黒髪も伸び首後ろで寄集まり鱗が生え龍尾の如く。
そして、完全に顔を撫で終わり両龍眼を見せた時、その変身 龍人化は終っていた。
戦いに不向きな女の肉体を、戦いに適したものへ。瞬く間に完了するそれは正しく「変身」
「・・・。 おいおいおい、それは反則だろっ!!!」
 「大丈夫。この状態になると殆ど魔法は使えない。 格闘に特化してしまうからな。
 でも、幾ら魔法が苦手になるとはいえ・・・」
ゆっくりと構える龍の四肢に生まれ纏わり付くのは、雷の帯 「雷撃襲」。
「・・・・・・『ライトニングブレイカー』」
 「この程度なら悠に出来る。 さぁクロムウェル、この俺に対抗してみせろっ!!!」
「無茶言ってくれるぜっ!!!」
戦叫を挙げ拳振り被り襲来るイリアを、クロムウェルもまた四肢に雷を纏い迎え撃つ。
体技のみなら二対三で本職のクロムウェルに分があったであろう。しかし・・・
イリアは撃込んだ右拳を弾かれた勢いで左拳を撃込み、頭を屈め避けたクロムウェルは
左拳をイリアの鳩尾へ、それも身体を捻り避け且つ龍尾な髪でクロムウェルの後頭部へ
鞭撃するも、クロムウェルはそれを見透かしイリアへ脚払い・・・・・・
とイリアの髪が正しく龍尾として機能しているので、格闘技のみならば対等になる。
雌雄を決するのは雷の威力になるのだが、端よりイリアがそれで勝負する気はなく
クロムウェルの全力に出力をあわせているので勝負自体はクロムウェルが不利に
修行で鍛えられている感?
そうこう撃合っているうちに双方同時打撃に吹っ飛び、両者間に開く居合い以上の間。
その隙を逃さず
 「破っ!! 発っ!!」
イリアが空へ揮う拳から放たれるのは雷弾『サンダーショット』。
それは狙い誤らず、クロムウェルに向かって進み
「ぬ お お お お お お お お」
皆は見たっ!! ゆっくりと時が流れる中、クロムウェルは見事なまでに上体をそらし
それにギリギリかするか否かで雷弾が通り過ぎていくのを。
その体勢のまま流石に耐え切れず背で着地するも即態勢を直し衝撃に備える。
格闘士ならばこの隙を逃すはずがなく居合いを詰め撃ってくるのだが・・・
クロムウェルが見たのは、その場から一歩も動いていないイリア。 
そして
 「・・・・・・(かも〜〜ん♪」
ニヤリ笑いに出した拳の指をクイックイッ。つまり、『サンダーショット』を射て来いと。
「・・・・・・(汗」
 「・・・・・・(かも〜〜ん♪」
「・・・・・・(汗」
 「・・・・・・(かも〜〜ん♪」
「・・・、だああああああっ、やぁーってやるぜっ!!!!」
半ばヤケッパチにクロムウェルは雷を纏った拳を振り被り、
そして『サンダーショット』を射つっ!!!!!
へにょへにょへにょへにょへにょへにょ・・・・・・
「・・・・・・(汗」
 「・・・・・・」
『サンダーショット』を射つっ!!!!!
へにょへにょへにょへにょへにょへにょ・・・パシュ。
「・・・・・・(汗」
 「・・・・・・」
一発目は途中で拡散したが、二発目はそれでもイリアに到達に命中した。
命中したはしたが・・・ダメージになっている処か、やっと赤子を泣かせられる程度?
『サンダーショット』を射つっ!!!!!
へにょへにょへにょへにょへにょへにょ・・・パシュ。
「・・・・・・(泣」
・・・もうボクをイジメナイデ。
四肢の雷を解き俯いたまま歩き始めたイリアに、クロムウェルはビクッと
それでも逃げられず、歩いて距離を詰められてしまった。 
俯くイリアの握り締められた龍甲の拳がフルフルと震えるのが見える。
そして次の瞬間
 「この・・・」
「???」
 「ブァカァ弟子がああああああああああっ!!!」
「へぶおぁっ!!?」
甲拳制裁に吹っ飛ぶクロムウェルの身体は空中で半月3回半回転に着地で更にゴロゴロゴロ
 「あれだけの戦いに勝利を収めたというのに、こんなにも情けない奴だったとは
 俺は、俺は、俺は悲しいぞクロムウェルっ!!!」
「って、行き成り何するんだ。父さんにも殴られた事ないのに・・・」
そりゃ、あの父親なら殴ることはないでしょうに。
でも以上のバケモノに殴られているでしょうがっ。
 「苦手なら苦手なりに気合入れて射てっ!! それが、あれはなんだっ!!?」
「し、仕方ないだろっ。殆ど気を溜める時間がないのに」
 「この・・・ブァカァ弟子がああああああああああっ!!!」
「へぶおぁっ!!?」
甲脚制裁に吹っ飛ぶクロムウェルの身体は空中で半月6回回転に着地で更にゴロゴロゴロ
思わず乙女座りなクロムウェルの前に立塞がるのは師匠イリア。
龍尾がお下げっぽい?
 「時間なんぞ関係ないっ!! 要は気持ちの問題っ!!
自分は苦手というその意識が、あんなヘニョ弾を射たせているんだっ!!
・・・クロムウェル、お前、「閃雷衝斬撃」ライトニングボルト・ザ・セイバークラッシュ
をぶっつけ本番で成功させただろう? だから・・・
出来ないはずがないんだ・・・勢いと思込みでやれば絶対に出来るっ!!!」
「イリアさん・・・いや、師匠・・・」
 「さぁ、気合だっ!!!」
「オッスっ、師匠!!!」
再び距離を取った二人、イリアは受け止めて見せるとばかりに大の字で構え
クロムウェルは顔を引き締め構える。そして四肢に雷を纏わせ、撃ち出す拳に
放たれるのは以前と違い正しく雷弾の勢いで放たれる『サンダーショット』。
それは狙い誤らすイリアの中心、腹へ
 「ぐはっ!!!」
「し、師匠ぉー――!!!」
無言で観衆が見守る中、イリアは吹っ飛び地に倒れ・・・
それに駆け寄るクロムウェルはイリアの上体を支え起こす。
 その瞳は既に金色の龍眼ではなく、髪は既に解け
四肢の龍鱗も解けるように元の白肌へと戻っていく。
 「よ、良くやった・・・師を越えたな、クロムウェル。」
「し、師匠っ、自分は未だ未熟です、逝かないで下さい」
 「精進を怠るでないぞ・・・・・・・(カクッ」
「師匠ぉー―――っ!!!」
事切れたイリアの身体を抱締め豊胸に顔を埋めたクロムウェルの慟哭に
観客ももはや哀悼の意を示し眼を反らせ黙祷するのみ。
・・・イリアの口当たりからイビキが聞こえていなくもないがー。
てか、イリアさん、龍人化のまま遊びすぎで限界がきただけなんですけどー。
クロムウェルの慟哭もいつの間にか止み、ハァハァハァハァハァハァ と怪しげな鼻息が。
 「って、イリアさんがこの程度で死ぬわけないじゃんっ!!?
バカ兄貴に犯されてるぅー――――っ!!!!!」
カチュアの絶叫に、ルザリア騎士団総がかりでクロムウェルをイリアから引き剥がし
タイムの元へ連行、如何なる処罰を施したのはまた別の話である。

 「ねぇねぇねぇねぇねぇイリアさん、ヤッパリ如何やって龍になるか知りたーい」
 「いや、だから企業秘密以前に、なりたくて成れるもんじゃないんだけど・・・」
 「でも、成りたい、成りたい、成りたい、成りた〜〜〜い」
 「仕方ないなぁ。じゃあ・・・・・・・・・、このアイテムあげるから装着して」
 「はーい♪」
 「こうやってポーズを極めて・・・『変身』」
 「『変身』っ!!!」
 「・・・ほら、鏡」
 「こ、これが、わ・た・し?  ・・・・・・ス・テ・キ。
 イリアさん、私、コレ、宝物にするねっ!!!」
 「あ〜〜〜、別に宝物にしなくても・・・」
 「ありがとうっ。 じゃあねー」
 「あ〜〜、行っちゃったよ・・・。まっいっか。オモチャだし・・・多分」
次回、変身格闘獣娘カチュアへ続くっ!!? (続かない続かない)


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