『鋼の薔薇』の優靡な日々 深遠の者編


雄大な海原が見せる表情は何も蒼天に静波ばかりではない。寧ろ、巨人すら粉砕し
全てを飲み込みそうな荒くれの波原こそその本質といて過言はないだろう。
そんな暗雲立ち込める荒海の中、一隻の優美な帆船があった。
本来なら瞬く間に沈没しそうな勢いの中で、意外に穿つ弾丸みたく突進んでいても
流石に帆は畳まれ甲板上に出ているのは操船に必要な最小限のスタッフのみ。
船内にいる者も含めその全て、舵をきる者までも女性なのは如何とも言いがたいが
荒波にもまれながら全く沈まずにいる様相は彼女達の技術力の高さが
某海の男達に勝らぬとも決して劣っていないと語るに十分だろう。
その中で特に何の任がある風ではなく最も危険な舳先に立つ金髪碧眼の淑女が一人。
本来なら白くユッタリとした衣装も、今は暴風雨潮飛沫で張り付き
豊かな乳房から括れた腰,縦割の臍にマロく果実な双玉の尻,ムチムチな太股の
タワワな女盛りそのものの肢体を隠してはいない。その凛々しくも麗しい顔には
嵐を射抜かんと勇ましい意志が漲る。 それ正に血を啜り妖しく咲誇る薔薇。
そもそもタダの淑女がこんな所に立っていられるはずがない。
彼女こそ、『鋼の薔薇』ソシエ=ローズ。 一騎当千を地で行く女傑であり鉄十字艦隊の頭
そして、世間では騎士評判でも実態は金色強姦獣な娘までいる元祖金色強姦獣。
彼女の正体,何故その帆船が荒海にいるかはさて置き、緊迫した事態では違いなく
空に浮いた船が海面に叩きつけられること既に数十回、船が未だ健在に耐え切っても
人の方が耐えられるものではなく、水兵娘達は船の何処かにしがみ付かざるえない。
それでもソシエは平常時と変わらず立っているわけなのだが、無謀にも
 「ソシエ様〜〜」
と、報告の為に甲板上を走る水兵娘が一人。そんな時に限って船は空へ大きく飛び出し
重力に従って再び海に叩きつけられ、ソシエならぬ普通なその水兵娘は
 「ふえっ!!?」
翼なくとも空を舞う。 しかも暴風にあおられ船からドンドン離れていく。
このままでは海に落ちた衝撃から助かったとしても荒海原に放り出されのは必死。
その事を理解し唖然な水兵娘の腕を、ありえず何者かが手を掴むのは一瞬
 「無理して、手間取らせるんじゃないよ」
その声に水兵娘が投げ返されるのは離れ行く船の方向。視界には波間に堕ちゆくソシエ。
ソシエは、声かき消される嵐の中でも水兵娘の気配で空へ放り出されたのを悟り
己を省みず救うために自分も空へと跳び出したのだった。
当然、翼をもたぬソシエに船へ戻る手段などあろうはずがない。この嵐では
翼があっても海鳥ですら飛ぶこと適わず、魚でも追いつくことは難しい。
それでもソシエが水兵娘へ送る合図は
 「・・・(心配するんじゃないよ。必ず戻る)」
それを見た水兵娘は瞬後、船の帆間で梯子代りに張られている網にキャッチされ甲板へ落下。
気付いた他の水兵娘に船内へ引きずり込まれながらも意識手放さす呻くのは
 「・・・ソシエ様が、ソシエ様が・・・私の、代りに・・・海へ・・・」
 「「!!?」」
その事実に船内は騒然となるも、古参の者が直ぐに治める。
 「ソシエ様は別れ際に何とおっしゃっていましたか?」
 「・・・心配するな、必ず戻る と」
 「ならば大丈夫です。我々の主は必ず約束を守られる方。
戻るとおっしゃった以上は例え地の底からでも悪魔殴り倒してでも戻られます」
古参の者の言うことに否定出来る要素は何もなく、件の水兵娘は重傷の身でありながら
心配と後悔の余り保っていた意識をアッサリ手放し気を失ってしまった。
船の乗組員である娘達には殺しても死なない処か殺せない強靭な主を心配するよりも
先にしなければならないことがある。 それは皆無事に生還すること。
そして、それは成される。 正し、船はやはり主無きまま港に着いて・・・・・・

如何に一騎当千のソシエがバケモノじみた生態であろうと所詮は人間でしかなく
圧倒無比な大自然の驚異の前では成す術などあろうはずがない。湖なら割りかねないが。
海に叩きつけられ身体を粉砕し捻り上げるような衝撃と共に視界に染まる色は何処までも
蒼、蒼、蒼、蒼、蒼、蒼、蒼、蒼、蒼
激流の中では上下などわかるはずもなく、力を振縛り手足を動かそうとした処で
見えない鋼鎖が四肢を縛り上げ、圧迫に肺腑から絞り出されるかけなしの空気。
それは泡と共にソシエの周りを舞い踊り、視界は闇へと染まっていく。
(これは・・・幾ら私でもオイタが過ぎたかねぇ・・・)
走馬灯の如く脳裏を横切っていくのは艦隊の部下,屋敷のメイド達、唯一無二の伴侶
そして・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
 「・・・・・・、・・・・・・、・・・・・・スゥ〜〜〜ハァ〜〜〜
・・・何だい、天国って処は意外にチンケな処なんだねぇ。私の夫は何処だい?」
見知らぬ岩肌の天井と潮の香りが強い空気にグチって見たところで、
とうの昔に亡き夫の元へ未だ行っておらず、其処が現実の世界である事を確信するのみ。
ソシエが身体を起し見渡すその部屋は簡素で清潔なベット等の調度品がなければ
牢屋と通用しそうな感に岩肌を繰り抜いた空間で、他にあるのは何らかの魔導灯。
それに照らされるソシエの姿は、それまで身につけていた衣装と違い上等とは言いがたくも
清潔な白の貫頭衣のみ。助けたまでは良かったが適当に対処したか、あるいは・・・
己の身体に負傷がないことを確かめたソシエは、事の程を確かめるためにこの部屋の唯一の
出入り口である扉へ。それは船などが沈没しても部屋の機密が保てそうなほど頑丈な代物。
もっとも、鍵が掛っていた処でソシエならば素手で破壊出来ないわけでもなく
ノブへかけた手に
ガチャ
 「・・・拍子抜けさせてくれるね」
アッサリ開いた扉の先には岩肌丸出しの廊下が続き、その奥にも扉が。
岩を繰り抜いたままの廊下に罠などあろうはずもなく、その扉までもあっさり開き
其処は同様の感で広間程度の空間。他の部屋へ続くのであろう同じ扉以上に
主で視界へ入って来るのは、腰布(フンドシ)一丁姿の誠実で優しげな中年の偉丈夫。
作業中だったのか、床の敷物の上に胡坐かくその手には銛と砥石。
 「・・・(・・・中々イイ男じゃぁないか・・・)」
「(無事お目覚めになられたようで良かったです、お嬢様)」
 「あ・・・いや、私はもうお嬢様と言われるような年でもないんだけどね」
「(それは失礼。 では、・・・)」
 「ああ、ソシエと呼んでおくれ。貴方が私を助けてくれたようだね。礼をいうよ」
「(いえいえ、漁に出でいたら偶然見つけただけですから・・・
潜水病にかかっていらっしゃるようなので、暫くは安静にされた方がいいでしょう。
粗茶ですが、どうぞ)」
臥体と違い誠実な雰囲気そのままにマメに動く男は、珍しい晶製の透ける座卓を出し
湯飲みに急須から茶を入れて出す。
 「遠慮なく頂くよ。 ・・・変わった味だね。」
「(昆布茶なんですが・・・御口にあいませんか?)」
 「いや、これはこれで美味しいよ。 貴方、雰囲気や得物からして漁師かい?
 そういえば、まだ名を聞いていないね」
「(まぁ、漁師みたいなものです。名は、wせdr%ft&gy@)」
 「・・・、すまない。 名前のところが良く聞き取れなかったんだが」
「(あっ、いえ、すみません。特殊な発音なものですから巧く  出来なかったのかと)」
 「???」
「(いえ、名乗るほどの者ではありません。どうせ此処には貴方と私以外人はいませんから)」
 「・・・(うわぁ、微笑むと本当にイイ男だよ)」
男の浮かべる微笑の向こうには、諦めにも似た深い寂寥。この男のそれを知らぬソシエには
毎日をただ誠実に生きて隠者の深い知を備えたソレにしか見えないだろう。
それに年甲斐もなく照れたソシエは目を彷徨わせ、座卓の向こうに透けて見える
男の股間のモッコリから、現在の膨張率とサイズより想定される最大時サイズの大きさに
心の奥で感嘆の悲鳴を上げたり。
男の誠実さは、気を失っている間にイカガワしいことがされてないことから折紙付き。
むしろ、コレで喰わねば漢(オンナ)が廃る!!?
 「うっ!!?」
「(大丈夫ですか?)」
などとソシエは不意に乳房が強調されるように胸中央を押さえ、違和感無いように衣裾を
脚付根まで捲り上げながら悶えてみたり。当然、下着をつけていないので股間の茂みまで。
コレで弱々しく上目使いで見上げられた日にゃどんな聖人も、イ・チ・コ・ロ♪
 「ちょっと胸が苦しくて・・・(シナ」
ソシエの狙い通りか、男はソシエの肢体を抱き上げてそさくさとソシエがいた部屋へ。
そのベットにソシエを寝かせ、次に出てくる台詞は
「(潜水病の影響ですね。多分、手足にしびれが出るでしょうが寝ているほうがいいでしょう)」
 「・・・・・・はい?」
「(後で薬湯をお持ちします。では、後ほど・・・)」
万全な蜘蛛の巣みたく張られた罠はアッサリ素通りされ、瞬間のばした手も男はかわして
行ってしまった。ソシエの艶態に反応することなく。あ・の、ソシエの動きを回避して。
 「・・・う〜〜む、イイ男だけじゃなくデキるとはねぇ。不能でなければいいけど」
本当にある四肢の痺れを言い訳にしないのは漢(オンナ)のプライドか?
それ故に様々な違和感に気付かないのは、体調不良のせいでも仕方がない・・・

何であれ洞窟は、中心となる居間から禁書級の古い書物が収められた書庫に各種倉庫,
淡水が湧き流れている天然のシャワー室等々があり、ソシエが時間を費やすには
申し分ない設備が揃っていた。しかし、それでもソシエが知らされていない扉が幾つ。
そして、洞窟の主たる男の生活もまた謎に満ちている。
一見漁師な也だけあって、昼間(洞窟部屋内では魔導灯の明暗が日没に合わせて変化)は
外へ通じる扉の一つから直接海へ続く其処をえて素潜り漁で、食卓に刺身や焼魚
海草サラダ等をならばせるのだが、用いる食器は似合わず古い名器の類。疑問の返答は
「(此処の物の殆どは海で拾ってきたものですよ。沈没船だけは多いですから・・・)」
その内容に怪しい部分はない。洞窟にあるものがそうなら微妙チグハグにも一応納得がいく。
だが、男は一体何処で寝ているのだろうか?
命を助けてもらった礼にと夜這を決行するも男が見つからず諦める事、連日連夜。
いくらソシエといえど、鍵が掛っている扉を破壊してまで侵入するような不作法な真似を
することは無かった・・・が、その日に限り僅かに隙間見せるのは普段は鍵か掛っている扉。
となれば、火中に道あり,罠を正面突破してこそ真の漢(オンナ)とソシエは迷う事無く扉の先へ進んだ。
流石に鍵が掛っていただけあって、その通路からして他のものとは気等が全く異なり
何処までも長く曲がりくねった通路は奥へ進むほど湿度が上がり空気が纏わり付くかのよう。
その通路が不意に開けた其処には、岩肌の巨大地下空間に半ば水没した遺跡があった。
ソシエが気配を辿り向った先は、遺跡の中心部である祭壇状の台に石櫃。
男は其処の石櫃に腰掛け、石櫃の中をソシエに向けるのとは比較にならないほどの
優しげな微笑でもって眺めていた。
もはやそれだけでもソシエなど視野外に向ける笑みが愛想笑いの次元であると分ってしまう。
かといって、ここでorzとなってしまうソシエなどではなく、
ココまでイイ男の心を射止めている正体を知らねば引き返せない。だから
 「こんばんわ、御機嫌いかが?」
びくっ
「(・・・、鍵をかけ忘れてしまいましたか)」
 「そちらへ行ってもよろしいかしら?」
「(・・・正直、それは拒絶したいのが本音です。でも、これも運命でしょう)」
促され、ソシエは男の隣へ。そして男が其処まで愛情を注ぐものを見

生半可な経験を積んでいない彼女ですら絶句してしまった。
石棺の中に収まっていたのは何らかの効果を発している蛍光の液体。
それに浸っているのは人の形をした魚 魚人・・・サハギン
 「・・・・・・コレは?」
「(・・・、私の妻です。ココでは何ですから居間へ)」
男の深い寂寥を湛えた微笑を
ソシエは無碍にするほど無神経ではなく、「大人の女」であった。
・・・
場所は変わり、居間の座卓で向かい合って座る二人の前には湯気香る湯呑。
「(さて、何から話しましょうか・・・すばり、私はソシエ様と同じ人間
という種族ではありません。『深遠のもの』ディープワンと呼ばれる魚人です。
そしてこれが私の本当の姿・・・)」
男が己の胸元に手を添えた其処から広がる波紋に、その姿は人のそれから魚人へ。
魚そのままに人よりも大きな顔には、大きな顎に大きな目。鱗状な肌でゴツゴツとした体躯の
四肢先には狂暴なまでの爪を備える人より長めで泳ぎやすいよう間に膜を供えた指の手。
その姿は正に先でみた魚人と同類のものであり、理性無き狂暴なモンスターそのもの。
 「・・・それで、態々私を謀るとはどういう了見だい?」
「(素の姿のままですと話にすらならないもので。だから、本来の姿を人のそれへ
変換して見える術をかけていたのです。・・・人の姿へ見えるようにしましょうか?)」
 「ああ、今更化けられても仕方ないからそのままでいいよ」
魚人が座卓で胡坐をかいて茶を飲む姿は中々シュールではあるが、今となっては・・・
「(最早、大凡分られていると思いますが、私達の種族は見た目と違い温厚で
知性的な文化を有していました)」
 「ほんと、自分でいうかね・・・」
「(海の民には人間の美的感覚で美しい容姿を備えながら狂暴で
他種を生きたまま足からボリボリ食べてしまう種族もいます。それに比べれば・・・)」
 「・・・中々にご立派なプライドも持っているようだね」
「(・・・、はい。そのプライドと特殊な繁殖方法故に私達の種族は廃れていきました)」
 「その、特殊な繁殖方法というのは?」
「(・・・(汗)。 私達は人型他種族の胎を借りて其処へ産卵し受精させなければならないんです。
地上の民が未熟だった頃は、海の恩恵を与える代りに借胎も出来ましたが今となってはとてもとても。
御陰で私達は地上では邪神の眷属たる邪悪な一族となってしまいました(笑)。
キズモノにしてしまったとはいえ借胎させていただいた方は関しての記憶を消去し
健全な状態で御帰り頂いていたんですが・・・なんせこの姿ですから。)」
 「・・・まぁ、人間もいずれは黄昏時が訪れるんだろうけどねぇ。
因みに、本来の姿を人の姿へ変換してると言っていたけど魚人でも偉丈夫だったのかい?」
「(ええ、まぁ・・・私自身容姿に余り興味がなかったので分りませんが
昔、若頃は雌性の方達から卵に精子をかけて欲しいと良く言われ・・・)」
 「・・・・・・(ほうほう」
「(・・・、他人様に御話するには下品でしたか)」
 「チっ、人の文化に詳しかったか・・・」  文化→倫理
「(???)」
 「・・・・・・」
「(・・・・・・)」
 「・・・・・・」
「(・・・、ソシエ様に御願いがあります。貴女の御胎を私達夫婦のために貸していただけないでしょうか)」
 「・・・、そのために私を助けたのかい?」
「(・・・、その気持ちがなかったとはいいません。 寧ろ、この奇跡に感謝しました。
私の妻は先程見られた通りで、産卵のためだけに意識もなく命を永らえている状態・・・。
だからと言って、相手の意志を無視して過酷な諸行を強要するわけにもいきません。
知る限り私達夫婦が一族最後ですが、次の機会を待つかこのまま滅びてしまうのも運命。
ソシエ様が私の申し出を断られても、今更恨みはしません・・・」
 「・・・・・・」
「(・・・・・・)」
 「・・・自分でいうのも何だが、私は出産適齢期が過ぎていても女盛りな絶景の美女なんだよ」
「(??? はぁ・・・)」
 「貴方の目から見て、私は如何見えるのかねぇ?」
「(・・・私は人間の文化に慣れているので人間の美的感覚は理解出来ます。
それに基づいているので、ソシエ様はよく引き締まりながらも脂がのって
美しいということは分ります・・・
・・・しかし、性的魅力云々になりますと・・・卵に精子をかけたい相手には・・・
・・・済みません)」
つまり分り易く言えば、人間の男がイルカに性的興奮を覚えるか と。
それは余程のヘンタイでない限りありえない。 彼のディープワンはまともな人だった。
 「・・・つくづく正直な男なんだねぇ。
うん、構わないよ。貴方(あんた)、切羽詰っているけど礼儀正しいのが気に入った。
古の種族に胎を貸してやるなんざ、中々出来る経験じゃないからねっ(ニヤリ」
「(そう、断られますよね・・・ええぇ!!? い、い、いいんですかっ!!?)」
感情の発露が乏しい魚人の目が点になる光景なんぞそう見られる光景ではないだろう。
 「だからいいって言ってるだろ。だた私は既に妙齢の娘がいて初物じゃないけどね」
「(あ〜〜、いえ、それは・・・ただ御胎をおかりするだけなので未経験の女性より
経験されている女性の方が子袋が慣れていらっしゃるので具合がイイですから。
よく、未経験以上に稚の女性がイイと思われがちですが・・・何故でしょうね)」
 「それは・・・んな事、私に聞くんじゃぁないよっ!!
・・・まぁ、珍しいハードプレイが楽しめそうだねぇ(ニタリ」
「(・・・・・・)」
影で細く笑むソシエに、彼のディープワンはもしかして自分はとんでもない人選をしてしまったのではないかと思うのだった
 「う〜〜〜ん、皮膚のゴツゴツした感触が、ス・テ・キ♪」
遠慮なく撫回す様がまるで魚を得た肉食獣のようで・・・・・・


巨大地下空間の遺跡、光さす祭壇台の石櫃の前。
たなびく金髪に透ける様な柔肌、垂れている感もなく豊かな乳房の先に美味しそうな桜色の乳頭
適度に脂がのって柔らな感でありながらクッキリ縦割の臍を見せ引きる御腹から折れそうに括れた腰
綺麗な金色の蔭の股間に安産を約束する双玉の尻から続くムチムチな太股でもすらりとした脚線美
鍛えられ引き締まった肢体はそれ故に完熟でたわわな女性ならではの丸みが強調され
積み重ねた経験を物語る肌に現れた年輪ですらより艶く彩るアクセサリーでしかない。
猛き戦える地母神、彼女と交わりって胎へを精を流し込み彼女との子を孕ませることが
出来るなら、命が惜しくない男は引き手数多だろう。
もっとも、それが許されたのはたった一人だけであり、資格を持つ英雄な男達は
既に他の女神達を有しているので彼女にそれほどの魅力より以上の恐怖(?)を感じるのだが。
その彼女 ソシエが、地上のものなら先ず嫌悪を覚える魚人 雄の『深遠のもの』と共に
見下ろす棺の中には蛍光色の液体に浸った同様に雌の魚人。コチラは彼の『深遠のもの』
と違ってピクリとも動かず丸で出来の悪い蝋人形な感。それでも辛うじて狂暴な顎口へ
入り胸に並ぶ鰓間から出る流れで生きていることが辛うじて変わる。
これから行われるのは命を紡ぐ神聖な儀式。
 「・・・それで、私は如何すりゃいいのかね?
大概の事には従えるから遠慮なく指示しておくれ」
「(そうですね・・・、この液体は『命の水』といって生体を活性化し害はありません。
それから、私達の生殖器のサイズを知っていただければ挿入の手間も判断出来るでしょう)」
 「・・・(頷」
納得し己の豊乳を乗せながら腕組むソシエの前、彼の『深遠のもの』の股間のカップ状な
鱗殻が生々しい肉を見せながら後ろにずれ、其処から迫生えてくるのは伸縮式軟骨状な
細角を思わせるそれ。今のサイズは人間男性器と同様の太さで若干長い程度だが
MAXになれば人間成人男性の腕くらいの長さ手首くらいの太さにはなりそうな感。
先端にある噴出器のごとき小穴がその役割を顕著に物語る
「(・・・こんな感じですね。体温が低いので精巣は人間と違って体の中にあります)」
 「確かに。魚は体内に体の割にデッカイ白子があるからね・・・濃くて量が多そうだ。
 ・・・、触ってもいいかい?」
「(・・・、・・・どうぞ)」
それでも彼の『深遠のもの』に躊躇があったのはソレが人間同様に体外の重要器官だからだろう。
その魚人を他所に、ソシエは妖艶にもツツゥ〜〜っと根元から先端へと指先一本這わせていく。
 「・・・へぇ、チ○ポケースみたいだけどオモチャみたいにケッコウな弾力があるんだねぇ。」
ビクっと雄性器が反応するが、それは触られた感触よりも真近でしげしげと凝視するソシエ故。
人間のように触って得られる快感よりも精神が影響を及ぼすのだ。
「(これは今の処、ソシエ様の子宮に産卵する時まで用はありません。
次は雌性器ですが、妻はとうに意識が失われているので刺激を与えねばなりません)」
 「それ、私がさせてもらってもいいかい? 何であれ私が挿入されるわけだしね」
「(ええ、まぁ・・・とうぞ)」
いそいそとモノをしまう彼はソシエの申し出に一瞬戸惑うものの拒絶する理由がなく即許可。
その彼を一瞥に、ソシエは棺に腰掛て外見雄と同様な雌の魚人の股間へ手を伸ばし
「(人間の性器よりも頑丈なので多少乱暴に触られても大丈夫です。
流石に問題があるようならば制止しますので、御随意に)」
 「そうかい? なら・・・」
ソシエの優雅な指は、「命の水」に浸ったままの雌の魚人の性器が納まっている股間の鱗殻を、
始めは男性の股間をズボンの上から擦るかのように。次第に激しく履いたまま射精させるように。
その影響は即、顕著に現れた。不意に
ずりゅっ!!?
と生えたソレは、ソシエの手を弾き液面より優々と先を覗かせる。
雄性器は長細角に例えられるのなら、雌性器は先の方が若干細くなっているものの
節の荒い竹筒。しかも刺激が強かったせいか何もせずとも先端のドーム状の丸みが
子宮口へ引っ掛かり容易に抜けないよう四方へ返り、其処から顔を覗かせるのは
磯巾着のようにワサワサと蠢く無数の触毛。しかも可也の弾力をもって。
暫く蠢いていたその触手も周囲に何もなく放置されたせいか直ぐに引込みドームが閉じるが
産卵管たる雌性器は、流石に呆然とするソシエの前で塔のごとくそそり立ったまま。
 「・・・、ふぃ〜〜〜、コイツは中々にスゴイ代物だね。思わず息するのも
忘れちまったよ。経験者の方がいいわけだ。もっとも私が生んだのは可也前だから
出産未経験と変わらないんだけどね(苦笑」
「(やはり止められますか? 私もその方がいいと思います)」
 「何をバカな。女は度胸,男は愛嬌ってね、ココまできて引き下がれるもんかい!!
・・・それに貴方、もう少し冷酷になった方がいいよ。私は単なる保育器なんだから
どんなに泣き喚こうが強姦して壊すくらいの勢いで追い攻めないと。
種族滅亡がかかってるんだしね」
「(は、はぁ、善処します・・・)」
女教師みたく人差し指を振って心構えを語るソシエに、彼の『深遠のもの』ならずともひく。
確かに、ソシエの語るとおりが正道であり昔はそうやって壊れた娘の記憶を封印したのだが。
 「差し当たってコレを挿入して私の子宮が拡張されてる間
 貴方の性器を私がお口で清めてやるよっ♪」
「(それはありがとうございます。 ・・・あれ?)」
 「男は細かい事を気にするんじゃない。
さて、挿入してる間に反応するんじゃないよ・・・」
『命の水』満ちる棺に女体を隠す事無く足浸し立ち入ったソシエは
微動だに雌の魚人の股間にそそりたつ産卵管を跨ぎ、ゆっくり腰をおろしていく。
己で手を股の間に差し込み淫裂を押し広げ、熟れた膣口を産卵管の先端に
躊躇することなくユックリと・・・
ツプッ・・・ズ・・・ズ・・・ズ・・・ズ・・・
 「ン゛クっ・・・ん・・・ん・・・ん・・・ん・・・」
ズ・・・グリッ!!?
 「ん・・・グゥっ!!? ふぃ〜〜〜、流石に、太いねぇ・・・
 次は・・・貴方のペニスを咥えて清めさせておくれ」
拳一つ分の長さを残して産卵管を全て胎内へ収めきれず膝立ちでソコに体重をかけている
ソシエは、前戯無挿入故の股間から伝わる圧迫感に眉間に皺を作り額に汗滲ませる。
それでも全然余裕が見られるのは経験の数は伊達じゃない『ソシエ様』だからだろう。
寧ろ僅かに見える苦痛の色が、熟女のネットリとした色気に更なる艶を添加して・・・
己の内で目覚めた野性に戸惑っているせいか、彼の『深遠のもの』は黙して語らず
躊躇の気を見せながらも『妻』に一瞬黙祷を入れてから跨いでソシエの前に立ち
ずりゅっ!!?
 「っ!!? ・・・何だかんだ言いつつ、すっかりヤる気じゃないか(汗」
射出の勢いで現れるのは、液纏わり着く槍に鋭角な雄の輸精器。
ギリギリ仰け反り避けたソシエは、丸みある御腹に産卵管の影を浮かばせてしまうが
全然余裕に体勢を立て直し、後は銅像みたく微動だにしない彼の凶器を体勢上飲み込む事は
出来ずとも唇で接し舌先を這わせ・・・
準備されておらず若干の堅さがありながらも熟しているが故の粘りでネットリと絡付かれた
産卵管は、女体の中故の温度と先端に掛る重さ,ソシエの僅かな身じろきの振動を刺激に
脈動を始めた。
産卵管そのものは左右前後の平面移動をすることはないが、ソシエの身動きで
尖丸ある産卵管の先端がソシエの膣奥をランダムでも走査し・・・
嘗ての出産経験で横一文な唇状となった子宮口に填り込み固定する。
しかし子宮口よりもはるかに口径が大きい産卵管がソコへ侵入するのは到底無理である。
そこで十字に割目が生じた産卵管先端は直角に尖った部分が巧みに子宮口の割目に引掛かり
ソシエ自身に悟られる事無くギチギチと引き広げていく。
そしてそれが口径に近づいた瞬間、決壊する門の子宮口から産卵管が突撃し、
それまで己の体の中を忘れるかのように夢中で雄性器を舐めシャブって奉仕し
自ら乳房を搾乳みたく揉み扱いていたソシエは
 「はぐあっ!!?」
ガクンと落ちる己の腰で子宮から内臓にダイレクトへ響くボディブローをくらい目を白黒
させるも、その原因を悟り冷静装って唇から零れた涎を拭って奉仕を継続しようとする。
一方で人間女の胎内にいる事を知り本格的に機能を始めていた産卵管は、保育器たる女体
ソシエの子宮内で今まで蓋であり突入のための展開楔であったソレを今度は逃さぬよう
カエシ状にし、解放されたソコから生えるのは成人指程度の長さ・太さ半分の触毛。
それの効果は、先に述べた産卵場に適切な子宮拡張のみならず 攪拌。ゆえに
ぐちゅ・・・ぐちゅぐちゅ・・・ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ・・・・・・
 「うくっ!!? く・・・くはぁ・・・こ、コレは私でもキツイねぇっ!
本当に、オナカの中、かきまぜられてるよぉっ!!!
んくぅっ! んくぅぅっ!! んくぅぅぅっ!!!」
身体の中心から響く淫音は産卵管全体のバイブレーションで、ソシエへ快感と共に
内臓を捏ね繰りまわされるような生理的嫌悪感を脳髄に与え鋼の意志を侵蝕する。
乳房を揉みしだき快感を得るよりも棺の縁を砕きそうな感に指を白くさせて掴むが、
それでも艶唇が悲鳴嬌声な高音ではなく耐え忍ぶ苦痛苦悶に呻声な低温を溢すのは
『強い』と自他共に認める女のプライドか。
何であれ、雄性器を奉仕することをそれに忘れて頬を擦りつけたまま歯を食縛る艶唇から
涎をダラダラと流し拭うことすらしない状態は、傍目では既にオボれる艶姿に勃起必死。
だからソシエ自身がどんなに堪えていようが、成れた熟女の肉は子宮から送られてくる刺激で
絹肌が油を塗った様に濡れるほと急速に熱を帯び、口に含んだけで溶けそうな程柔らかい。
ソシエ自身は耐えるために身体を強張らせているつもりであっても。それ故、媚肉は甘露に。
それを知る産卵管 雌の『深遠のもの』の野性の本能は次のシーケンスを開始した。
その卵巣で作り上げた鶏卵サイズのゼリー状な無精卵を送り出し産卵管へ。
膣に包まれている産卵管はソシエに分らぬ程度に歪みながら卵を圧し送り、
ぐちゅぐちゅと粘液を掻き混ぜる音と共にソシエの腹奥から新たに響いてくるのは
にゅるぷ♪
 「っ!!?」
にゅるぷ♪にゅるぷ♪にゅるぷ♪にゅるぷ♪にゅるぷ♪にゅるぷ♪
 「ま、まさか・・・もう、産卵されてるぅっ!!? うっ・・・スゴイ勢い!
もうオナカが・・・子宮がっ、オナカが卵で膨らんでイって・・・う、う、うぐぅ!!!」
胎内に出来た空間へ次から次に卵が埋め込まれ、活発な触毛の活動によって潰されず攪拌される。
異物で急速にオナカが膨らんでいく感触にソシエはただ歯を食縛り、引ける腰を屈強な
精神力で押さえ込む葛藤でガタガタ揺らし、内臓の圧迫感を飲み込む。
故に、雌の『深遠のもの』の手が本能で獲物を逃がさぬようソシエの太股を
柔肌に痕が付くほど指を食い込ませ掴んでいる事のみならず、
雄の『深遠のもの』が次の準備のために背後へ回り込んでいることにも気付かない。
産卵された魚介類系の卵には精子をフンダンにかけて受精もさせねば。だから、
 「あぐぅっ!!? な、何を・・・」
雄の『深遠のもの』は語らず、イッパイイッパイのソシエの上半身を強引に前押し倒し
白い尻の双丸間に管がカン通している部分を良く見えるよう露に。
透明原色液の液面下で女陰が極太な管を咥え込む様は悩ましい事この上なく、
体勢崩され胎内かき乱し背骨側の柔肉を抉られ苦痛な感触に喘ぐソシエの
淫裂から洩れ愛液に塗れる産卵管に添えられるのは鋭角な雄性器。過酷であっても
ずぶっ!!?
 「ぎっ!!? ・・・行き成り、二本刺しは、裂ける
・・・私のオ○ンコでも、避けてしまうっ」
「(・・・・・・、・・・コレが満遍なく卵を受精させるためには最適なのです。
大丈夫、ソシエ様ならば+雄二体同時に相手されても耐えられるでしょう)」
 「それは、過大評価、だよ・・・」
女陰から膣,子宮まで『深遠のもの』に占領されてしまったソシエは息も絶え絶えに
背後から無骨な腕で抱擁されてしまっては、その気丈だった声も劣情を誘う弱々しくなる。
しかしその抱擁は慈愛によるものではなく、雌の『深遠のもの』が行ったソレと同様に束縛。
ブジュルッ!!?
 「ひうっ!!? な、何だいっ!!?」
にゅるぷ♪ブジュルッ!にゅるぷ♪ブジュルッ!にゅるぷ♪ブジュルッ!
 「奥に、当たってるっ、これはっ・・・射精!!? うわぁ、重いよ・・・」
にゅるぷ♪ブジュルッ!にゅるぷ♪ブジュルッ!にゅるぷ♪ブジュルッ!
 「ああっ・・・こんなっ・・・こんなっ・・・連続なのにっ・・・量がっ」
にゅるぷ♪ブジュルッ!にゅるぷ♪ブジュルッ!にゅるぷ♪ブジュルッ!
 「オオスギっ・・・重いよっ・・・これではっ・・・私までっ・・・」
にゅるぷ♪ブジュルッ!にゅるぷ♪ブジュルッ!にゅるぷ♪ブジュルッ!
 「私までっ・・・妊娠っ・・・妊娠してっ・・・しまうよぉ」
当初は激しかったソシエの身悶えも今やヒクッヒクッと痙攣する程度であり、
その御腹も最早 艶婦なそれではなく、臨月と言わずとも可也目立つ妊婦なそれ・・・
「(・・・・・・、これでソシエ様の御胎の中身、数十個は全て受精卵となりました
ありがとうございます)」
 「・・・・・・・・・・・・・・」
その脈動が止り、脱力に呆然としているソシエから返事はない。
丸で超レイプに心壊された熟セレブのようだ・・・
・・・事の余韻に浸っているかのようにソシエと雄の『深遠のもの』が
『命の水』に腰下を浸したまま身動きせずにいること暫し、事のせいでか泡だった
液体は鎮まり元の透明度を取り戻していた・・・が、其処にはあるべきモノが無かった。
ソシエの中も含め、雌の『深遠のもの』の姿が。 それに気付かないはずもなく
 「???」
「(もはや役無き唯の躯となった妻は、全て泡と溶けました。『命の水』の滋養に・・・。
我々が死後残せるのはコレだけです・・・)」
と、彼が棺の中から浚い出しソシエの目前に示すのは、小指先サイズの蒼色珠。
 「綺麗。・・・これは?」
「(我が種族の心の臓に出来る鉱石で、これを口に含めば地上の民でも海中で息が出来ます)」
 「口に含めば海中でも息が出来るって・・・『海の精宝』?」
「(地上で如何呼ばれているかは知りませんが・・・妻が残したモノはコレと
ソシエ様の御胎の中の子供達だけ・・・)」
と、彼は慈愛を込めてソシエの膨らんだ御腹を優しく撫でる。
 「・・・・・・、貴方、泣いているのかい?」
「(・・・・・・我々海の民は感情の起伏で目から体液が零れる事などありません)」
 「・・・、泣いて、いいんだよ。
・・・貴方は苦しみから解放されて、哀しみを知ったんだから」
「(・・・・・・・・・)」
彼からの返事はただ、時を忘れた無言の抱擁のみ。
無骨な鱗肌が熟女の柔肌に喰い込むが、そんな事は些細な問題でしかなかった・・・
・・・・・・・・・・
因みに、
「(・・・でも、いつまでもこの体勢でいるっていうのも、流石の私でも
如何かと思うんだけどね。 ・・・いい加減、子宮が疼くんだよぉ(泣)」
と、彼の腰に乗ったままパンパンの御腹を雄性器で貫かれて子宮奥天井をチクチクされる
ソシエが破裂の危機に心の中で半べそ(?)になりながら毒ついていたのは
もっともっと些細な問題であった。



子宮内へ『深遠のもの』の産卵・射精受精で、流石のソシエも熱を出したかのように
一時は体調を崩したものの一眠りで無事治まり、身重な身体でありながら健康であった。
となると、活発なソシエにしてみればずっと寝ていられるはずもないわけで
かと言って、家事は全て彼が行ってくれる。それは食事の用意,後始末から洗濯まで。
となれば、ソシエが出来る事など一つぐらいしかなく空間探索に精を出すのだった。
そんなある日、当初は貫頭衣なり身体を隠す衣を身に着けていたソシエも
最近では年甲斐なく裸当然な衣装・・・コスチュームを身に纏い
「(・・・海の民は主が水中生活なので裸は仕方が無いとして
地上の民の女性たるソシエ様がずっと裸で過されるのは如何かと思うのですが)」
 「裸じゃないよ。いつも何かしら着てるじゃないか♪」
今のソシエの格好は淫踊子そのものに、上は鎖なブラで要所は乳首を透明な晶片で
隠すのみに小ぶりに綺麗な乳輪丸出しで乳房に喰い込こみ一寸した動きでも弾けそうで、
下は鎖な簾で局部をギリギリ隠すのみに身じろきや下から覗き込むだけで○見え。
飾り帯がついているが透明で柔々なそれでは動きを誇張し、より劣情を誘うだけ。
格好が格好だけに妊娠んヶ月なボテ腹が目立つ事この上なく、それが一層艶媚に・・・
「(・・・地上の民ではそういった姿は裸当然だという認識が
海の民たる自分にもあるのですが)」
 「漢がクダクダと細かい事言うんじゃないよ〜〜」
「(では、参考までに。その格好は如何いった方がされるんですか?)」
 「それは・・・(汗」
「(自分、地上の事にかんしてはまだ不勉強なものですから。教えて頂きたいモノです)」
 「・・・。大凡、『卑しい』身分の女かね。男に媚びるしか生きられないような・・・
それはそれで一つの幸せの形ではあるんだろうね。それに依存してれば良いんだから。
まぁ、『卑しい』という点では保育器でしかない雌モノな私も同様なんだけどね(ニヤリ」
「(・・・・・・(汗)」
と、胸をタユンっと突き出し大きなお尻を振って身重でありながら軽やかに
一転してみせるその様は・・・
『深遠のもの』は地上の民に対して恋愛感情やそれに付随する感情(劣情)を持たない。
それは余りにも外見,生殖体系が異なりすぎている故に。
しかし、彼がソシエに対し生じていく狂暴なまでの劣情は・・・
 「んん?」
元から表情が分らない上に銅像のように身動きせず全く思考が見えない雄の魚人へ
ソシエが向ける表情は、恰も童女のような無垢の笑み。

薄闇の中、白い影が浮かび上がる。それは裸体。金髪で、たわわに熟した女のもの。
無防備にまろいお尻を高く上げてうつ伏せになっているので表情は見えない。
その尻に近づくのは、彼とは違い狂暴なまでにモンスターな気配を放つ『深遠のもの』。
股間にそそり立っている雄性器はキケンに成人腕サイズの鋭角なペニスケースみたく。
その先端の鈴口穴が得物を求めるようにヒクヒク脈動する様は女性に嫌悪を示させ、
それに怯えるかのように女の桃尻はプルプルと震える。
魚人は柔尻の観賞を終えたか、今度は両狂手で両柔尻を
ムギュゥッ!!?
 「ひっ!!? うっ・・・あ゛ぅぅっ!!」
躊躇無く鷲掴み、捏ね回す。それは優しさの欠片も無く白肌に指が喰込み赤い痕となり
女の唇から苦痛の吐息が洩れても一寸も緩まない。そして
グイッ!!?
 「っ!!?」
柔尻を真っ二つに裂く勢いに圧し引き開かれ、空へ曝される女陰に肛穴。
女陰はそれだけで中の濡れた膣口を丸穴く開き好く使いこまれた柔らかさがありながら
色素沈着がなく内臓な濡桃色を見せ、肛門は肢体を裂こうとする力に逆らっている
かのようにヒクヒクと悶え・・・既に陥落近く寄った皺の中央が盛り上がり深い小穴が。
もはや前座は無用と
 ずぶり
 「ひううぅっ!!?」
ソコへ突き刺さる凶器は初撃で拳一つ分飲み込まれるが、括約筋に圧し出されていく。
すると、陵辱者は女のお尻を鷲掴む手に力を入れて引寄せ突き刺し直すが、人体の構造状
S状結腸の手前までしか挿入出来ない。だから陵辱者はより挿入しようと女の腰
ラブハンドルを肌に指喰いこみ腰骨が軋むほど強くもつとグ〜〜リグ〜〜リ
 「ひっ、ひっ、ひっ、ひあああっ!!!」
グ〜〜リグ〜〜リグ〜〜リグ〜〜リグ〜〜リグ〜〜リ
 「あっ、あっ、ああ゛っ、あ゛あ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛」
鋭角なペニスを女の肛門 身体の中へ直腸を真直ぐに矯正しながら押し込んでいく。
背後から攻められては、女は成すがまま嬌声な悲鳴で身を震わし悶えることしか出来ない。
だから、碌な抵抗をしない内に女は成人男性の腕サイズなソレの半分に貫かれてしまった。
女がボテ腹で肛姦であるため見た目では分らないが先端は既に臍下辺りまで達しているだろうか。
こうなると、そう易々と女体から楔が抜け逃れられない。ならば、と雄の魚人
むぎゅぅっ!!!
 「っ!!?? っ!!!!」
たわわに垂れ下がる果実な豊乳を正に?ぎ取る搾乳な鷲掴みで、女体が苦痛に跳ねる跳ねる。
だが、それも後ろから串刺しに怪体で押さえ込まれいるので雄の魚人の何の妨げにもならない。
だから、アッサリ搾乳な鷲掴みのままに上半身を起こされ魚人に立ち上がられてしまうと
 「ひいっっ!!? 刺さるっ!!? 刺さるウウゥゥッ!!?」
ピンと伸ばしても地面に着かない足先に女の体重が串姦通された肛門から内臓へ掛り
ズブズブと肛門がペニスを飲込み始めてしまう。
女がソコへ力を入れて内股に脚を身悶えさせた処で、挿入が一時停止に現状維持にしかならず
むぎゅっ!!?
 「ひうっ!!? ぁああああああっ!!?」
豊乳を圧し千切れそうなほど鷲掴みにされてしまっては苦痛に抵抗も緩んでしまい
ボテ腹を揺らしながらガクンガクンと堕ちる女体に、挿入はより深く・・・
 「あひいいいいっ!!?」
遂に、ガクンガクンと悶える女体の尻は魚人の腰に接してしまった。
成人男性腕サイズある雄性器を女体の消化器官へ飲み込んで。 もし、女体の断面図を
見ることが出来るのなら御腹の中は卵が詰まった子宮と真直ぐに伸びた背骨の間には
鋭角な雄性器を肛門から胃まで柔軟に蛇腹状となって包んでいる腸があるのが分るだろう。
最早、女は絶体絶命である。だが、本当の危機はこれから。
どびゅるしゃっ!!?
 「!!?」
と、疲労困憊でグッタリしていてもそれだけの目に合いながら意志を保っていていた女の
胃辺りから聞こえる噴出音。雄性器が女体に挿入されれば当然次に行われるのは
 「うわ・・・ま・・さか・・」
どびゅるしゃっ!!?
 「お尻から・・挿入されて・・内臓で・・射精されてるぅ!!?」
どびゅるしゃっ!!?
 「うぁ・・胃が重・・このままでは・・・」
どびゅるしゃっ!!?
 「うっ・・・うぷっ・・・げぼあっ!!!??」
そして、見開かれた瞳の年増な女の口から内に収まりきらず噴出すのはトロトロビシャビシャな
白濁液。それは上の唇からのみならず下の肛門からも洩れ始め、元々兼ね備える妖艶は何処へやら
女は断末の痙攣に伸びきった四肢先まで震わせるのだった・・・

 「ふぃ〜〜、久しぶりにイイ汗掻いたねぇ。
この痕が陵辱されたみたいでまたイイっ!!」
「(・・・・・・(orz)」
お尻や乳房の要所要所に付けられた痛々しい痕をゴキゲンに撫で回す全裸のソシエの後ろ
彼の『深遠のもの』が地面に埋没しそうなほど意気消沈しているが、それは些細な問題。
 「ホラ見ておくれ、お尻が全然締まらないから精液が身体の中から垂流しだよ。
先にお尻の掃除をした甲斐があったってモンだ。まぁ、味は・・・ポタージュな前と違って
随分と薄くシャバシャバな感じなんだよねぇ味も澄まし汁みたいだし・・・何故だい?」
「(・・・・・・古、『深遠のもの』の雄は目をつけた雌に精液よりも薄くて量がある
精尿をかけて所有権を主張したといいます。それは、ソレなのでしょう・・・)」
 「つまり、私しゃぁ貴方にマ〜〜キングされちまったわけだね(ニヤニヤ」
「(・・・・・・(orz)」
 「まぁ、気にするんじゃないよ。中々たのしかったし〜〜〜♪
そうだっ!! 折角だからコノぷれいをタンノ〜〜しようじゃないか」
「(???)」
 「ついておいで。遺跡にオモシロイ代物を見つけたんだよ」
開きっぱなしの尻穴から脚を伝い流れる精尿を拭いもせず、ソシエはボテ腹妖艶年増なのに
丸で純な少女みたく彼の『深遠のもの』を誘って行くのだった。 そうして二人が来た先は
遺跡の隅。いくつか『深遠のもの』の等身像が立っているソレは、ホンモノと忠実に
その一つが股間に地面と平行でそそり立たせているのは狂暴なまでに立派な雄性器。
動物の骨を使われたのであろうソレは見事なまでにスベスベで白の光沢を放っている。
 「これで如何するか分るかい?」
「(・・・・・・・)」
と、ソシエは何処から持ってきたのか軽大空箱な足場をその前に用意して
その上に立つと豊乳とボテ腹をプリン♪と垂れ下げ前屈し像に対してお尻を向ける。
 「こうするのさ・・・(ゴクリ」
そして像の雄性器先端に未だ開きっぱなしの尻穴に添えると、ゾブリ♪と
 「あふぅっ・・・おもちゃだけど・・立派過ぎるから・・オカしくなりそうだよ・・・」
己から串刺しにされていく・・・先に生きた雄性器で消化器官をお尻から真直ぐに
矯正されていなければ内臓破裂も必至。
 「ああっ・・・背骨に当たって・・ゴリゴリいって・・全身に響いて・・」
しかし雌穴性器となった熟女のお尻は順調にソレを飲込み、あっという間に女尻と
雄像の腰がくっ着いてしまった。
 「スゴイッ、スゴイよっ。身体のしんまでツノチ○ポに犯されてるぅ〜〜」
もはや彼そっちのけで、ソシエは白い咽喉筋を真直ぐ頭を上げ、白目を向いて
艶唇から美味しそうな舌を犬みたく出し喘ぎ串刺されたお尻を振って淫宴に耽る。
その痴態は、元々穏かな性分の彼の内に眠る怪性を呼び覚まして意に反して復活に
その股間にそそり立つのは『深遠のもの』の雄性器たるツノ○ニスMAXモード。
こうなれば最早治まりつかず、喘ぎ過ぎで意識朦朧な感のソシエの頭を持ち支えると
涎滴る唇へ
 「ハムゥ・・ン・・ン・・ングゥ・・・」
ゆっくり確実に飲み込まれていく様は、正に剣飲みそのもの。
咽喉を通過した先端は順調に食道内を辿り・・・
 「ングッ・・・ングゥゥ・・・」
ソシエが『深遠のもの』の腰に接吻する時、雄性器の先端は胃に達してしまっていた。
その苦痛(?)にソシエの肢体が痙攣するが根元が手首の太さあるものを飲み込んでいては
女顎に力など入るはずもなく、故に性器に歯が当たり舌が叩く感触は快感へ。
魚人が思わず
グイッ
 「ングゥゥゥッ、ンッンッ、グゥゥゥ、ン゛ン゛〜〜〜!!?
 (御腹の中でオ○ンチ○がチャンバラしてるぅ〜〜っ!!?」
腰を突き出してしまうと模造モノとナマモノの両雄性器の先端が胃でぶつかり合い
振動がソシエの脳髄までシェイクする。その正は百舌の早贄 ならぬ熟女串刺し。
これを完全にするために
こんっ
 「っ・・・ッ!!!!!!!!!????????」
ソシエの体重の半分以上を支えていた爪先、その台を弾き飛ばしてしまえば
女体の内に全体重が掛ってしまい、役立たずな四肢は垂れ下がったまま悶え震える。
そして、トドメとばかりに
どびゅるしゃっ!!?
 「 」
胃の中で射精された精尿は一撃で再び胃を満たし
どびゅるしゃっ!!?
 「 」
二撃で胃を膨張。そして三撃目で
どびゅるしゃっ!!?
 「 」
ブシャァァァァァァァっ!!?
胃袋からモノがキチキチに占領する上下の生管を強引に逆流し
結合部たるソシエの唇と肛門から正に射精の勢いで壮絶なまでに噴出す。
それは正に狂った蜜月。それですら熟した妊婦には暇潰し。
例えコワされかねない遊戯であっても・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
「(ソシエ様、これをもらって下さい・・・)」
と、彼の『深遠のもの』が差し出した甲手の中に転がるのは蒼い珠のイヤリング一つ。
 「これは・・・『海の精宝』っ? 貴方の妻の形見じゃぁないかっ!!?」
「(そうです。しかし私がもっていても仕方が無いものですから)」
 「だからと言って、幾ら私でももらえないよ(汗」
「(謝礼だと思ってもらってください。お願いします)」
 「そ、そうかい? そこまで言うのなら・・・今は預かっておくよ」
渋々でも了解に、彼の無骨な手によってソシエの片耳に蒼い光が輝く。
それは一見 妖艶な気配を持つソシエには物足りない感であったがそのサイズから放たれる
神秘的な光は引けを取らない処か簡素なだけに より一層に魅力を引き立たせる。
惜しむべきは一つ片耳だけなのだが・・・それもまた未完の魅力と言える。
「(お似合いですよ)」
 「そうかい? 何か照れるねぇ・・・(照」
「(後は大事にしていただければ、それだけで・・・それだけで私は幸いです)」
 「・・・・・・、行き成りだけど、無事孵化が終ったら貴方は如何するつもりだい?
よかったらウチへ来ないかい? 我子当然だし、ウチへくればウチの子達も子育てを
手伝わせられるから・・・」
「(・・・・・・)」
 「まぁ、まだ時間はあるだろうし・・・
子供抱えて動き回るのも大変だから、胎の中にいる内に返事はおくれ(笑」
この豪快さこそソシエが人に好かれる要因の一つといえる。
・・・しかし、陽の強さは時として生物にとって酷にしかならない・・・
彼は考え込み、ソシエがその場をさって一人になっても暫し銅像のように動かなった。


普段は穏かにそれでも激しく、老夫婦のように落ち着きながら新婚な超極濃の蜜月を
一月ばかり過したその日、上品な羽衣の頭貫衣を纏ったソシエは暇潰しに書庫を漁り
導かれるようにその本を見つけてしまった。
その本は『深遠のもの』の生態繁殖に関して詳しく『深遠のもの』によって記されたもの。
己の『出産』のためと端から読み始めたソシエは終盤に入り始めた処で顔色が変わる。
怒りの紅へ。そして、全てを読み切る前にバタンと本を閉じると場を立ち去った。
居間では彼の魚人がテーブルで細工モノを嗜なんでいた。無骨に狂暴な外見と異なり
意外に繊細で器用なのだ。現に、先の『海の精宝』のイヤリングも彼の手によるもの。
そこへやってきたソシエはイカリ肩にドスンドスンと怪獣みたく・・・彼を数%でも
見習わせたいところ。その元祖金髪獣女がバンッとテーブルに叩き付けるのは一冊の本。
 「これに書いてある事は・・・本当かい?」
「(・・・、本当ですよ)」
 「なら、私の胎の中にある卵がもう孵化する状態にあり
こいつ等が孵化すると私の胎を食い破って生まれ出るというのも・・・」
「(事実です。)」
 「何故、そんな重要な事を黙っていた」
ソシエから立昇る怒気は大の男ですら卒倒する勢いだが、それですら彼には何処吹く微風のよう。
「(ソシエ様の本当の怒り、泣き、怯える姿が見たかったという回答は如何です?)」
 「きっ、貴様ああああああっ!!!」
瞬間、その場のソシエの姿がかき消え彼の前に現れ放たれるのは必殺の拳。しかし
「(それは、通りませんよ)」
 「ぬっ、くぅっ!!?」
拳に貫かれた魚人は霞消え、当の魚人はソシエを背後からうつ伏せに押し倒す。
御腹に収まっているモノが忌々しいモノであっても肘膝から先に地面について
庇ってしまうのは母の哀しい性。その体勢で手を押さえ込まれ圧掛かられては抵抗不可。
「(ソシエ様は私よりもお強い。 しかし今、身重の体ではそれも半減。
しかも、我が子達が精気を吸収しているので最早満足には戦えません・・・)」
 「畜生めっ!!!」
「(幾らでも私を罵り下さい。 そんなもの、所詮は負け惜しみ・・・
ほら、孵化が始まります。 気を強く持たないと、それだけで果てますよ)」
ぷちっ
 「っ!!?」
ぷちっぷちっ
 「ま、まさか・・・」
孵化それは正にソシエの子宮内では、風船みたく破裂した膜から魚が生まれ堕ち
それを呼び水に
ぷちっぷちっぷちっぷちっぷちっぷちっぷちっぷちっぷちっぷちっぷちっぷちっ
 「ふぐあああああっ!!? おなか、弾けっ!!? んい゛い゛い゛い゛い゛っ!!?」
女傑と言えど、御腹の中で破裂を起こされてソレがダイレクトに内臓から脳髄まで響けば
成す術などあるはずもなく、恰も胎中から攻撃されているかのようにビクビク悶えるのみ。
 「ふ・・・ぐ・・・」
「(・・・、孵化は無事済んだみたいですね。稚魚がソシエ様の内臓に喰らい着き始める
までまだ時間があります。 出産という神聖な儀式はココではなく遺跡で行いましょう)」
 「・・・・・・」
それだけで体力を根ごそぎ奪われてしまったソシエは、彼に姫抱きで連れ去られる。
漏らした尿や愛液で破水したかのように股間を濡らし・・・それでも勇ましく睨んで。

遺跡には、専用の分娩台があった。
それは所謂『分娩代』なのだが、海の中にあるので母体の腹から下が浸ってしまう。
そこに全裸で大股を開き四肢を縛られてしまったソシエは、水面に乳房とボテ腹を浮かすが
その表面は子宮内で所狭しと泳ぎ回り柔壁に歯がなく吸盤な口で喰らい着く稚魚で波打つ。
 「ぅ・・・ぅぅ・・・」
苦悶で肌は脂汗で艶られ眉間に皺寄せ白目を剥いて意識を失いかけてはカクンと起きての
繰返し。
「(ソシエ様、御機嫌いかがですか)」
 「ふざ・・ける・・なっ!!」
「(ふざけてはいませんよ。私は至って真面目です)」
 「・・・・・・・・・」
「(・・・・・・、ソシエ様?)」
 「・・・、・・・、なら・・・なお・・・性質が・・・悪い・・・ね」
「(・・・、今、ソシエ様は生命エネルギーを吸われえている状態なので意識が朦朧と
しています。これがいずれ直ぐ肉体そのものになるわけですが・・・それはあまりにも
見難く酷というもの。だから、私がソシエ様にトドメを刺させて頂きます。
コレで。お胎を内から突き、一気に破裂させて)」
 「・・、・・・っ!!? ば、バカ、言うんじゃ、ないよっ!! そんなモノっ!!!」
今まで否応が無しの興奮で紅揚していたソシエの顔色が一気に青冷めさせるソレは、
見慣れた成人男性腕サイズで鋭角のノッペリとした雄性器に細鎖を絡みつかせる。
唯でさえ子宮破裂の危機を覚えさせる代物なのに膣への刺激対策までされているのだ。
「(最期の快楽です。御存分に堪能を・・・)」
 「や、やめっ」
ズギュヌっ!!?
 「 っ!!!??」
正に、一撃。 女陰から子宮奥天まで一気にカン通した凶器は、臨月に膨れ蠢く熟女の腹を
膣壁を抉擦って苦痛な快感を与える事も忘れず、内から破裂させかねない勢いで鋭角の形
そのままに盛り上げた。
「(・・・、挿入角度が微妙に難しい。そのままだと、お腹を突き破ってしまいます。
私としては、子宮のみを破裂させたいわけですから、多少強烈でもこの角度で・・・)」
 「・・・・・・(パクパク」
ズギュヌっ!!?
 「 っ!!!??」
その一撃は、唯でさえ異様に蠢いているソシエのお腹を更に異様に盛り上がらせることは無かった。
しかし、以上に膣壁を強烈に擂って脳を過剰快感な電撃に麻痺させると同時に
横隔膜を突き上げるボディブローな呼吸困難に一瞬だけソシエの意識を吹き飛ばす。
それも吹き飛ばされっぱなしでは無く、苦痛と死の恐怖,何より鋼の意志力が
地に叩き付けるかのように意識を引き戻す。
ズギュヌっ!!? ズギュヌっ!!? ズギュヌっ!!? ズギュヌっ!!?
 「テメエっ、コロスっ、・・・絶っ、対っ、コロスぅぅぅっ、・・・コロしてやるぅぅぅっ」
「(はいはい、出来るものなら幾らでも殺して下さい。
でも、そんなに涎垂流しの泣顔では説得力皆無ですよ。
さて、これで子宮を突き破って、終りです。イって下さい)」
ズン゛ッ!!? ブシィィィィィィっ!!!!??
 「っ!!? ・・・あ・・・
アアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァ・・・・・・」
抜けきるまで引抜き一気に全てを叩き込んだ会心の一撃は、直後に胎奥で弾ける液感に
子宮破裂だと錯覚したソシエは壮絶なまでに液を撒き散らし・・・白目を向いて沈黙。

ただ、事後で脈拍は極めて早いがピクピクと痙攣している事で健在は確認できる。
真相は、彼の『深遠のもの』が会心の一撃でソシエの胎内に精尿ならぬ濃厚大量な精液を
射精しただけで、寧ろそのために彼の方が生命力を出し切ってしまい・・・
「(ぐ・・・はっ・・・)」
そのまま気を失ったソシエの身体の上に倒れこんでしまった。
それでも稚魚のみならず精液でも膨れ上がって完全臨月腹のソシエを庇うが
接しているソシエの腹から伝わってくる振動は、出口を求め暴れる稚魚のそれ。
彼の『深遠のもの』の精液から必要十分なエネルギーが得られた稚魚は最早、
保育器たるソシエからエネルギーを奪い喰らう必要はなかった。 それでも
このままでは出口を求めてソシエの腹を食い破りかねないのだが。
「(・・・、・・・私は、まだ、死ねない)」
派手に水飛沫を立てながら後ろ向きに倒れる彼にソシエの中からもモノが抜け、
ポッカリと開いた膣管から流れ出る液体に乗って出てきた稚魚達は海に倒れた父を突く。
「(・・・・・・、・・・、・・・そうだ、私には、まだ、成すべき事がある)」
命の灯火消えかける彼は、それでも命を燃やして立ち上がるとソシエを解放し姫抱きにその場へ運ぶ。
心配げな稚魚達に海中から見送られながら・・・・・・

視界一杯に広がっているのは蛍光色の液体越し、遥か彼方の岩肌。
そして呼吸器官を満たしているのはその液体で、しっかり酸素は肺に供給されている が
 「っ!!? げほっ!!? げほっげほっげほっ・・・・・・〜〜、はぁ〜〜」
そんな事を知ろうはずもないソシエは慌て身体を起こして液面上に上半身を起こすと
肺腑から液を叩出し・・・命一杯大気を味わう。それは明らかに現世のもの。
 「・・・・・・、・・・何だい、天国って処は・・・このネタは古いか」
二番煎じに、もうチョット面白いネタは思いつかないものかと確かめるソシエの身体は
乳房や尻,太股,腰など要所につい最近付けられたはずの痕は影も形もなく白絹肌を見せ
臨月なボテ腹だったはずが産後の弛み皆無の丸みに深い臍の美女体であった。
まるで、今までの狂蜜月が夢だったかのように
 「・・・まさか、夢? 欲求不満だったのかねぇ・・・。 ・・・?」
しかし、その手が白くなるほど握り締めている感触は明らかに存在し
開けた掌に包まれていたのは、小指先サイズの蒼色珠『海の精宝』。
片耳を探ってみれば、先にもらった『海の精宝』のイヤリングがその手に転がり落ちる。
そして、空だったはずのもう片方の耳には・・・主役が存在せず金具のみのイヤリング。
それには新たな『海の精宝』が収まり、ここに夫婦の『海の精宝』イヤリングが完成した。
そして、『命の水』の効能は・・・
 「なるほど、そう言う事かい。私を謀ってくれるたぁ・・・
・・・何でイイ男ってぇのは直ぐ逝ってしまうのかねぇ」
頬に液伝うソシエの呟きに応えるのは、何処か遠くで水が撥ねる音だけであった。
形見を両耳に遺跡を去ったソシエはシャワー室で身を清めてからここへ来た時の服を纏い
一瞥もすることなく地上へと続く通路を歩む。 そして地上へ。
一瞬、燦々と輝く陽に視界を潰され・・・回復した時、其処は何処か知る浜辺。
振り返った其処には嘘のように今出てきたはずの洞窟は存在しない。丸で夢のように。
・・・そして、沖の波間に目を向けたソシエが目が合った瞬間に海へ潜り消えたそれが
一見、ソシエ似の気が強そうな金髪幼女人魚に見えたのも
 「・・・まさか、・・・まさか、ねぇ」
その後ソシエは何かに見守られる気配を感じながらも浜辺を歩いて人家を見つけ
現在位置を把握し、『海の精宝』以外の身に着けていたアクセサリーを費やして
屋敷へ帰ったのは態々記すことではない。


ある日の一室、金髪熟女のソシエと、ソシエに似た妙齢の娘 実の娘たるセシルは
二人してアクセサリーを吟味していた。 と、
 「わお、簡素だけど綺麗な蒼じゃない♪」
セシルはそのイヤリングを手にとって己の耳につけようと
ごちん♪
 「貸してやるとは言ったけど、断りも無く勝手につけるんじゃないよっ!! 殴るよ」
 「・・・それなら、殴ってから言わないで(沈」
暫し休題。
 「それで、ママ、コレ貸して♪」
 「ダメだよ」
 「即答っ!!? 何でも貸してやるっていったじゃないっ!! ウソツキ婆ァっ!!!」
ごきっ♪ めきゃっ♪ どすっ♪ ぱき♪
 「そういうことは懐にしまいながら言うんじゃないよ。バレないとでも思ったのかい。
・・・これは、ね、『海の精宝』と言って貴重な秘宝である以上に、友の形見なんだよ」
 「イタタタァ・・・、・・・・・・、ふぅ〜〜ん(ほじほじ」
 「・・・・・・、セシルがイイ女になったら貸してやってもいいよ(呆」
 「あら、私もうイイ女よ(うっふん♪」
 「・・・ふぅ、イイ女を名乗るにゃまだまだ20年ばかり早いようだねぇ」
 「はっ、シワクチャタレ乳ババァがっ」
 「「・・・・・・」」
最早、二人の口から紡がれる言葉は無く、拳と脚が交差する。
二人を他所に、蒼い秘珠から放たれる光は海の輝きそのものに衰えることは無い。

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