「兄妹淫行」
その日ユトレヒト隊館は少し静かであった。
っというのもいつもお騒がせなパツキンケダモノことセシルは魔物討伐の依頼を受けて出張中、
いつも明るく話題を提供してくれるキルケも昨日から神父とミィの三人でこれまた出張、少し遠方のミサに参加するらしい。
そんな訳で残った面々は基本的には静か、例外的なメルフィも夜は苦手と早々に寝床に付き
その目付け役のアミルも何の後ろめたさもなくロカルノの部屋に入り浸っていた
そして
「・・う〜ん・・」
自室にて革製の鞄からカンナを取り出しその刃を調整しているクラーク、特に何もやる事がないので何気なく触っている程度らしい
最も、その手の手入れは完璧にする性格故仕事の後には必ず調整をしている
メルフィはすでに就寝、アミルは今頃ロカルノの部屋にナニをしているかわかったものではないので話相手と言えばクローディアのみ。
そんな彼女も最後に入浴をし火の回りの点検などを確認しているようであり今しばらくは1人きりなのだ
「・・やる事ねぇなぁ・・、クローディアの手伝いでもするか」
軽く頭を掻きながらカンナを直しベットから起き上がろうとした瞬間・・
コンコン
ゆっくりとしたノック音が・・
「どうぞ〜」
ノックの感覚からして誰だかすぐわかる、っというよりかは今の館の状態からして訪れる人物は1人のみ・・
「・・失礼します」
少し照れながら入ってくるは彼の恋人でもあり義妹でもあるクローディア、
いつもつけている黒い眼帯は部屋においており塞がれた右目が少し違和感を出しているが
それを差し置いても十分に美女の部類に入る顔つき、
白い寝巻きはこれから情事を行うのにピッチリと着ている。やはりそれは彼女の真面目な性格からなのか・・
艶があり美しい黒髪はまだしっとりと濡れているのだがそれがまた色っぽく、風呂上りのせいなのか頬に朱がのっていた
「ご苦労さん、火の回りの確認はしておいたほうがいいだろうけど・・戸締りなんて別にいいんじゃないか?」
一騎当千が住まう館、加えて街の外れにあるだけにここを襲う盗賊などそうはいない。
入ったとしても相当に痛い目を見るのが関の山である
「いえ、一応はしっかりとしておかないといけません。それに・・教会の点検も頼まれていましたので・・」
「なるほどな。まぁ・・お疲れさん、冷えるといけないから・・こいよ」
「・・はい・・」
少し微笑み部屋の鍵をかけてオズオズと彼の隣に座るクローディア、
何度となく体を交えてもこの瞬間だけは胸の高鳴りを抑える事ができない・・
「今日もお疲れ様です・・兄上・・」
「お前もな、キルケがいない分アミルと二人で大変だったろ?」
「いえっ、アミルさんも家事に大分慣れてきています・・それに、セシルさんがいない分用意する数も少ないので・・」
何でもできるようにと育てられてきたクローディアなだけに家事は万能、
それでも何気に大食漢なセシルがいると食事の用意も大変なのである。
その事で文句をいうとしても「それなら自分が作る」と言い出しかねないので面々は仕方なく暴飲暴食を無視している
「自分作らないくせに食うもんは食うんだからなぁ・・」
「まぁ、その分ロカルノさんが仕事を多めに入れているようなので結果としては役立っていると思います」
「・・・ただ単に外に出しておいて方が騒々しくないからな気がしないでもないがな・・。
とにかく・・今日もやる事なくなったんだ・・大丈夫か?」
それが何についてかは言わずもかな、無言でコクリと頷いたクローディアはそのままクラークに抱きつきゆっくりと唇を合わせる
クチュ・・クチュ・・
二人と荒い息遣いと舌が絡まる音が静寂の部屋を包み込む、
大人しいクローディアからは想像もつかないほど積極的な口付け
これも一重に愛する兄のため・・
どのくらい絡めていたのか、丹念な愛撫が終わった途端にどちらともなく口を離し唾液の線が美しく光消えていった
「今日は、なんだかやる気だな・・」
「え・・?あ・・・キルケがいない分・・沢山愛してもらえると思ったので・・つい・・」
彼女も女、愛する男を独占したいという気持ちがまったくないわけではない。
ただ今この瞬間自分だけを見てくれる事が嬉しくてより積極的になったのだ
「ははは、まぁそういうことなら期待に応えてやらないとなぁ・・」
優しくクローディアの寝巻きを解く、曝け出した素肌はきめ細かく白い。
そして何よりも下着をつけておらず形の良い二つの膨らみがかすかに揺れていた
「兄上・・」
部屋の灯りが付いている中マジマジと見られるのは流石に恥ずかしいらしくすぐさま彼に抱きつくクローディア
そんな彼女の髪を優しく撫でながら彼女の体を貪ろうとする
・・だがその瞬間に・・
「・・っあ・・うぅ!」
不意にクローディアの顔色が曇る、
蕩けるような表情から一転した事に怪訝な顔をするクラークだがその原因はすぐにわかった
「・・飲んだのか・・?」
「は・・はい。キルケが・・いませんので・・」
クラークが見つめるはクローディアの腹、とぐろを巻くかのように少し膨らんでいる部分がある
これもクラークに対する思いやり。キルケもそうなのだがクローディアは前だけではなく後ろでも愛してもらっている
不浄の穴を愛してもらうためには大抵は洗浄するのだ。
それは互いが互いに浣腸なりなんなりをするというものなのだが1人でやるのは大変と言う事なので特殊な方法で腸内洗浄をする
それに使用するのは『蟲』、ゼリー状の卵を飲み込み胃内で孵化しそのまま老廃物を食べながら排泄されるものであり
人畜無害、大気中での生存時間は非常に短いのですぐに死滅するために後始末も簡単という物なのだが
排泄物を食べるが故にそれにより元気になり暴れる事があるのが少し厄介
「あう・・あ・・」
腹をボコボコ動く蟲にクローディアが低く唸る・・それに対しクラークには我慢している妹に欲情の炎が燻り出す
「・・クローディア・・」
「あ・・の、すみません。もう出そうなので・・出して・・きます」
激しく動きまわる蟲を何とか堪え急いで寝巻きを羽織ろうとするクローディア、だがその手をクラークはガッチリと掴み制止させた
「あ・・兄上・・?」
「せっかくだ。ここで出したら?」
「え・・・ええっ!?」
それだけで顔が真っ赤になってしまう、中身が排泄物ではないが行為としては恥ずかしすぎる
「たまには・・な♪」
「で・・ですがそれは・・はぅ・・」
「ここでやらないと今日抱いてやんないぞ〜?」
悪魔のような笑み、欲情をした兄は妹を苛めるのが好きになってしまう
「兄上・・あ・・う・・あ・・」
対し妹は兄に対して非常にMっ気があるために辱めを受けられる事に対してすでに体が反応・・股間から熱い蜜があふれ出す
「キルケがいない分燃え上がらせるための余興だよ・・ほらっ、そこに四つんばになって」
「・・は・・はい・・」
嫌とは言えない、でも嫌とは言い切れない感情のクローディア。
淫らな姿を彼に見てもらいたいという願望も手伝い再び全裸になり床に四つんばになる・・
それからは言われるわけでもなくクラークに尻を向け良く見えるように高く突き上げた
「・・すごいな・・もう滴っているじゃないか・・」
それをベットに座りながらニヤリと見つめる兄、妹はこの言葉だけでも感じてしまう性癖なのは良く知っている
「はぃ・・。あ・・あぐぅ!!」
腹の蟲は予想以上に成長しており暴れまわっている・・それも手伝いクローディアの花弁からはヌラヌラ光る愛液が垂れている
「今日はいつもより苦しそうだな」
「あ・・は・・い。いつもより・・大きくて・・っあ!もう!・・もうで・・ます!」
腹のうねりはさらに大きくなり体が小刻みに震える
「ふぅ・・・あ・・・あああああん!!」
感極まりはしたなく嬌声を上げるクローディア、その次の瞬間に・・
ムリュ・・ムリュムリュ!
菊門が自然と広がりそこから赤いナマコのようなモノが這い出てくる・・先端が口になっており四方に触手を持つそれ・・・
全身から分泌させる液体は腸内洗浄液でもあり多少の媚薬にもなっている
「あう・・あ・・・あぁん!」
可愛らしい肛門から這い出てくる蟲はビチャビチャと身を捩じらせ成長した体を大気に晒していく。
その衝撃の一つ一つがクローディアに快楽を与え目を固く閉じながら喘ぎ続けている。
息は荒く途中で何度か痙攣をしており絶頂を迎えているのはすぐにわかった
「は・・あ・・・ぅぅぅ・・ん・・!!」
そしてついに蟲は体外に出る・・だか広がったその穴は彼女の体内を覗かせていた
蟲は床に落ちた途端に急激に動きを止め干からびている。短い生涯なのだがそれなりに意味はあったのだろう
「綺麗になったな・・クローディア・・」
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」
四つんばになり尻を高く突き上げながら愛する人に対し蟲を排泄するシーンを見せた事により
彼女はすでに高揚状態で体はさらに男を求めている
「よかったぞ・・クローディア」
「兄上・・」
汗をにじませている妹に近づきその頬にキスをしてやるクラーク、それだけで妹の心は幸せに包まれる
「一杯、可愛がってやるよ」
「は・・はい・・・。お願いします・・」
逞しき兄に抱き上げられその股体はシーツへと運ばれる、クローディアは何の抵抗もなくベットに寝かされるや否やゆっくりと股を開いた
うっすらとした黒い茂みからはヌラヌラ光った蜜が滴っており肝心な処はもうグチョグチョ、
そこから放たれる女の匂いがクラークをさらに獣にさせる
「いつもながら、綺麗だな・・」
「・・や・・恥ずかしい・・」
何げないクラークの言葉に顔から火が吹き出そうなほど真っ赤になるクローディア、
隻眼故に洒落た服装など似合わないと思っている彼女は綺麗等の言葉には慣れていない、
それだけに恥ずかしくもあり嬉しくもあった
「謙遜しなくていいさ。そんじゃ・・いれるぞ・・」
「はい・・・。っぁ!あぅん!!」
服を脱ぎゆっくりと彼女の股の間に入り剛直なソレを挿入させる
愛液滴る膣内に肉の棒はズブズブっとぬめった音を奏でながらゆっくりと沈んでいき彼女の体に刺激を与える・・
「あ・・あっ・・」
男を求める女性のソレは精を搾りとろうと強烈な締め付けをしており男に快感を与える
「今日は・・いつもより・・」
「あん・・大きい・・です・・♪」
キルケがいないからなのか痴態を曝け出したからなのか、クローディアの興奮はいつもにも増している
そんな彼女に応えるべくクラークは彼女を抱き上げ、腰を振り出し肉棒は彼女膣内で大いに暴れ出した
「あん!あっ・!ああん!!」
兄以外誰も聞く事が無い甘い声が部屋に響く、女剣士が女としていられる一時・・それ故に彼女は肉欲に溺れる
兄はそんな妹に応え喘ぐ口を自分の口で塞ぐ
「ん・・んん・・、んむ!?」
舌を絡めるかと思いやクラークの舌には何かが乗せたありそれがクローディアの口内に放り込まれる
そして急に顎を上げられ何かはゴクリと彼女の食道へと消えていった・・
「あに・・うえ・・何を・・?」
「直にわかるさ・・」
「直に・・?(プチ!)はぅ!」
不意に何かがはじける衝撃が体を伝いクローディアは身を震わせた
「腸内洗浄用の蟲だ。もうすっかり綺麗だろうが今孵化したのは寧ろ暴れまわって快感を促す効果がある方なんだとよ」
「兄上・・あう・・・・・あああああっ」
秘部に恋人の息子を挿入した状態で孵化された蟲は急激に成長し出口にむかって暴れ出す!
「今日は激しくいこうぜ、どんな感じだ・・?」
「ああっ!は・・はい!膣と・・腸で・・暴れ・・暴れて・・はぁぁん!!」
急成長した蟲は彼女の腹を膨らませて蠢いている様子がよくわかる、それに合わせクラークも腰の動きを早めて快感を促している
「あん!・・くぁ!!前と・・!後ろで・・・気持ちいい!!・・兄上ぇ!!」
ボコボコ蠢く腹など気にも留めずクローディアは喘ぎに喘ぐ
嫌がる様子は全くない、自分の膣内で暴れる兄の肉棒と腹の中を暴れる蟲に惚けている
快感で脳がやられたのか、あるいは彼女が持つ淫乱さなのか・・その表情は歓喜に満ちていた
「はぅ!・・あん!あぁああ!・・もう・・ダメ・・!」
「イクのか・・?」
「は・・はい!わたし・・イク・・イク!!・・・ぁあああ!!」
ビクッ!と体を震わせ絶頂を迎えるクローディア、クラークの首の後ろに手を回しそれを堪える
「・・・っあ!?あにう・・え!私・・イッた・・ばかり・・!あぁん!」
しかし兄は行為を止めようとはせずに妹を攻め立てる、
結合部分からはグジュグジュといやらしい水音が奏でられ激しい快感が彼女の脳を焼いていく
「クローディア!」
「兄上!兄上ぇ!!」
髪を揺らし興奮を抑えられないクローディア、普段物静かな彼女からは到底想像もできない女の一面を最愛の男に曝け出す
「だ・・すぞ!」
「ひっ!また・・!イキそう・・!!あにうえぇ!」
パンパンと肉と肉が激しくぶつかり合う音が部屋を包み男と女の荒い息が鳴り響く
クローディアの腹の蟲もそれに合わせるかのようにもう出口まで到達し最後の最後まで餌を求め突き進める
そして・・
「・・くっ!!」
ド・・ピュルゥゥゥゥ!!!
「ああっ!!?」
マグマのように熱い精液が迸りその感覚に彼女の体が強張る、子宮に意識が集中した事で尻の筋肉の緊張がほどけてしまい
それを好機と見たのか体内の蟲は一気に外に向って蠢き・・
ズリュ・・ズゥ!!
「ひゃああああん!!」
性感帯となっているその穴より勢い良く這い出てのたうち回りながらベットから落ちていった
その感覚に妹は再び絶頂を迎える・・
「一度に二度イッたか・・。溜まっていたのか?」
「はぅ・・はぁ・・はぁ・・」
クラークの言葉は彼女には届かず・・、未だ膣に兄を迎え入れている状態なのだが力なく兄の胸に顔を埋めた
「よしよし・・、気持ちよかったか・・?」
「は・・・はい・・、気が触れそうなくらい・・良かったです♪」
ハードなプレイにも関わらず彼女は嬉しそう、兄に可愛がってもらう事こそ彼女にとっての至上の喜びなのだ
「ははは、おつかれさん。そんじゃ・・汗も掻いたしそろそろ寝るか」
「はい・・、っ!?はぅ!!・・・お・・お疲れ様でした」
体から兄が抜かれるとともに小さく喘ぎ埋め込まれていた物がなくなった事に対して寂しさを覚えるクローディア
ずっと繋がっていたい・・、湧き上がる淫らな欲を押さえこみながらクローディアは静かに横になる。
対しクラークは床に落ちた蟲の後始末をしようとしたのだが・・
「・・流石は魔法生物だな・・、もう干しナマコみたいになってら」
クローディアに見せびらかすように取り出すは二つの細長い干し物・・。
生きている時はグロテスクだったものもこうなってしまっては迫力もくそもない
「不思議な仕組みですね・・。すぐ孵化して役割を終えてすぐに無に帰る・・」
汗ばんだ体もそのままに横たわりながらクローディアは静かに微笑む
「それよりもこんな気持ち悪いのがお前の中からひり出された事の方が不思議だなぁ・・?」
「あ・・兄上!」
「冗談だ、まっ・・これはゴミ箱にほかしておくとして・・・ゆっくりと寝るか」
顔を真っ赤にして怒るクローディアに対しクラークは軽く笑いながら後片付けをし彼女の隣に寝転ぶ
不機嫌そうな顔をするのも一瞬、クローディアはすぐにその腕にしがみつき甘え出す
「はい・・♪」
「それにしても・・、いつの間にかハードなプレイをするようになったけど・・クローディアはいいのか?」
彼女の頭を撫でながら部屋の明かりを消すクラーク、こういう話題は暗いほうが話しやすい。
・・特に彼女のほうな照れ屋ならなお更・・
「え・・・あ・・、それは恥ずかしい・・ですが・・兄上に悦んで欲しいですし・・・
苦しいですけど・・その分・・気持ち良いので・・」
「そうか・・、気持ち良いいいか」
「あの、私・・変なのでしょうか?」
本来ならば嫌悪感を感じる行為ですら兄のためなら何の苦にもならない、それどころかもっと苛めて欲しいという感情がわいてくる
この事に内心クローディアは不安をかかえていたりする
「どこがだよ、それに惚れた男に抱かれる事に変だとうが変じゃなかろうが関係ないさ」
「兄上・・♪」
優しい兄の言葉に感極まりその胸板に頬寄せる・・
彼もそんな妹を優しく抱きしめ幸せな空気の中そのまま眠りについていく・・・はずであった
・・・・・・
”ロカルノさん!ロカルノさぁん!!”
「「・・・・・」」
静まり返った部屋に妙に響く女性の嬌声、それは聞きなれた女性の物
”き・・気持ち良いですぅ!!もっと、もっと・・!!”
彼らの部屋まで丸聞こえなのも何のその、男に抱かれる彼女の声は淫らであり嬉しそうである
「・・・あ・・兄上・・。防音加工について・・もう一度改築をしたほうがよいのでは・・?」
シーツに包まれながらクローディアが気まずそうに言う
「そう・・だよな・・。そういう素材がないかリュートにでも聞いてみるか・・。まぁ・・それで遮断できればいいんだが・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
”イク!私・・イッて・・!!はぁぁあああん!!”
二人に丸聞こえなのも知らずに女性は絶頂を向かえ甘い声を放つ
それを聞いた二人も何事もなかったように振舞うほど老いてはおらず・・
「・・・・もう一回・・ヤるか?」
「・・・お願い・・します・・」
再び性欲に火がつく・・結局、灯りを消したまま二人の体は再び一つになったとさ・・
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