CAST

トレンディ仮面 ローディス=カルディーノ (ユトレヒト隊)

ゲルモエモエ団総師 リンディス=カルディーノ (ユトレヒト隊)

マスター クラーク=ユトレヒト (ユトレヒト隊)

ウェイトレス? キルケゴール=サルトル (ユトレヒト隊)

エレガントガール セシル=ローズ (ユトレヒト隊)

赤髪怪女タイマー タイム=ザン=ピョートル (スタンピート!!)

ゲルモッカー スクイード=キャンベル (スタンピート!!)



5000HIT記念 鉄面戦士「トレンディー仮面2」


迫る〜モッカー♪モエモエぐ〜んだ〜ん♪

我等をせま〜る黒い影〜、美人の貞操守るため〜♪

ゴー!ゴー!レッツゴー!表情か〜た〜い〜♪

トレンディ〜♪ キック(キック!)トレンディ〜♪ チョップ(チョップ)

トレンディー仮面♪ トレンディー仮面♪トレンディー!トレンディー!


〜トレンディ仮面ローディス=カルディーノは改造人間である!彼を改造した
ブロンドモエモエ団は美少年や美女を襲う悪の軍団である!
ローディスはトレンディー仮面となり今日もブロンドモエモエ団から美人を守るのだ!!〜

「・・・、ブロンドモエモエ団は壊滅したのだからこの主題歌はおかしいんじゃないのか?」
一人静かに喫茶店で呟く表向きは犯罪記者のローディス・・
「??主題歌?何の話だ?」
それを聞いていたマスターがつっこんでくる
「いや・・何でもない。しかしキルケはどうしたんだ?」
いつもマスターに付きっきりなウェイトレスのキルケがいないのでローディスも驚き気味
「ん・・ああっ、体調が悪いから休むんだってさ。最近どこか上の空だからなぁ・・。」
「疲れが溜まっているのだろう・・。少しはゆっくり休ませてやれ・・さて、そろそろ行くか」
「毎度、また来てくれよ」
カウンターに金を置いて立ち去るローディス、
マスターは相方が休みということもありどこか元気がなさそうに片付けをはじめていった


街の中にある小さな倉庫
一通りの多い中にあるそこへローディスは鍵を開けて入って行った
中は生活雑貨が溢れているがきちんと整理されている
「・・・・、さて・・・」
そんな中でローディスは部屋の隅の木箱をどかす、
そこには地下へ続く階段が隠されており下からは明かりが差してきている

その先には・・

「遅かったわね?どこに行ってたの?」
長い金髪の美女が質素な服装のまま座って待っていた
地下室は剣や槍などの武器で一杯であり、一騎士団の保有量がある
「まぁ、日課だ。体調はどうだ・・。セシル」
そう、彼女こそ以前ローディス・・いや、トレンディ仮面と死闘を繰り広げた
ブロンドモエモエ団の総督だった女性・・セシルだ
「上々・・、洗脳もさっぱり解けたみたい・・ね」
「ふっ、まさかお前も『被害者』だったとはな」
「元々モエモエ団には本当の支配者がいたのよ。
ほんと・・私もあいつのやり方に反対していたんだけどまさか洗脳されるなんて・・」
「まぁ、戦力差では仕方がない・・。それよりもリンディス・・だったか?」
「・・ええっ、怪人を作り強姦を主に行うモエモエ団最高総帥よ。私も顔を見た事がないんだけど・・、
名前も本名か怪しいものね」
「だが・・、それでもやらねばならん。
そいつを倒さない限り第2第3のトレンディやお前みたいなのが出てくる」
「ええっ・・、ローディス・・私も加勢するわ」
「お前が・・か?」
「このまま何も償えないのは歯がゆいわ。どうあれ、私はあなたを・・」
「それ以上言わなくていい・・しかし、どう戦うのだ?私と違ってお前は・・」
「伊達にモエモエ団幹部じゃないわよ。ほらっ」
そう言うとそこらにかけてある無数のナイフから一本を取りだし、掌底でパキィンっと割ってみせた
「・・その腕力・・」
「モエモエ団幹部は怪人を作るためにまずそのオリジナルとなるのよ。
全身改造はしてないけどすでに人じゃないの」
「・・・・、いいのか?」
「もちろん・・。私としてもリンディス総師を殴ってやりたい気持ちで一杯なんだから」
「・・・ふっ。私を改造した人間と手を組む事になるとはな」
「それに対する謝意こみよ。
でも・・私が捕らえられたことはあいつにも伝わっているはず・・
もう動き始めるはずよ」
「どんな手を使ってこようが・・真っ向勝負をするのみだ」
静かに言うローディス・・、しかし、それは意外な手口で動き出す



ローディスがいつも通っている喫茶店・・
もはや深夜なだけに片付けが終わっており、
後は商売道具であるサイフォンの掃除をしているマスター・・
「ふぅ・・、一人だとなんかこう・・締まらないなぁ・・」
いつもベタベタしていたキルケが休みというだけでマスターもキレのある動きができないようだ
ともあれ、いつまでも仕事をしているわけにもいかずそろそろ寝床につこうと作業を終える
そんな時・・

ギィ・・

鍵をかけたはずの扉が開き、寝巻き姿のキルケが虚ろな目で入ってくる
「お・・おい、どうしたんだ?体調悪いんだろ?寝ておかないと」
「・・・・ボソボソ・・」
何かうわ言のように呟くキルケ、マスターはそんな彼女に近づき介抱しようとしている
「とにかく横になれ。汗びっしょりじゃないか・・」
「・・・は・・心・・」
「??何て言った?」
「全ては・・リンディス様の御心・・」
そう言いながら懐から短刀を取り出し、マスターの腹に向かって・・

ドス・・



「!!!キル・・ケ・・?」
わき腹を深くゆっくりと刺されたマスター
キルケに抱きつく様にうなだれ、気絶した
「任務終了、任務終了・・」
人形の如く呟くキルケ、最愛のマスターが血まみれになっているのに眉一つ動かさず
静かに店を去っていった


マスターを襲った事件は翌日にもすでに街に広がっており
ローディスも記者ということを利用して事件現場にもぐりこんだ
「この血痕・・、マスターは?」
「どうやら重傷、病院に担ぎ込まれたらしいけど・・、出血が酷いらしいわ」
ローディスの隣で報告するセシル、彼女も記者としてローディスに同行したようだ
「・・・、ただの通り魔や強盗だと思うか・・?」
「そんなわけないでしょ、それだったら貴方の話を聞く限り返り討ちにあうだろうし
入り口のガラスが割られているのはマスターが助けを呼ぶため内側から割ったもの。
他にどこも侵入された形跡もないわよ」
「だろうな・・。では・・」
「リンディスの仕業・・ね。私達も居場所はすでに捕らえているっていうことの威嚇かしら・・」
「・・、挑発ということならば乗ってやるさ・・んっ?」
マスターの血痕の中、何か光る物が見えローディスはそれを取ってみる
それは小さな髪飾りで何でできているかわからないような材質だ
「これは・・、モエモエ団の物よ」
「わかるのか?」
「私が開発したんだもの。
女性戦闘員の連絡用に音声メッセージを込められるつくりになっているわ・・
とにかく、それは私達が持っていたほうが良いわね」
「・・そうだな、捜査している連中も何かわからん以上客の落し物として処分するだろう・・
では・・そろそろ帰るか」
手がかりとなる物を得、ローディス達は足速に現場を立ち去った。
彼らが去った後に捜査官が再び現場の捜査を始めたようだ



再びローディスのアジト
血まみれの髪飾りをセシルが綺麗にふき取っている
「でっ・・、それの音声を拾うにはどうすればいいんだ?」
「壊せばいいの。それで中に封じたメッセージや画像が出てくるわ・・いい?」
「いつでもいい・・」
ロカルノの返事に無言でうなづきセシルは小さな髪飾りを地べたへ投げた

パリィィィィィン・・

髪飾りは粉々に砕け宙を舞う・・それと同時に・・

『お〜〜〜っほっほっほ!!』

妙に高い声が辺りに響く
「・・リンディスよ」
「・・」

『ローディス・・いえ・・トレンディ仮面・・でしたか?セシル如き役立たずが造った欠陥人間が
私の組織に少なからず傷をつけたことは褒めてあげます・・しかし・・
オイタが過ぎたことは償ってもらわないといけなくってよ?』

「・・ふっ、聞くからに傲慢な女だな」

『すでに貴方のの交友関係から全てを把握していつでもお前を殺せる状態ですけれど・・
それではつまらないですわ。故に貴方達がこちらに向かってきてちょうだい?
素敵なパーティーを用意しているわ』

「・・・、堂々と罠だと言うわけか」

『次の満月の夜、東の池に地獄の入り口を造ってあげる。楽しみにしてちょうだい?
それと・・、もし臆病風に吹かれ逃げだそうものなら貴方が世話になっていた
可愛いウェイトレスの子を・・もっと無惨に改造して街に飾ってあげるわぁ・・
どちらにせよ、逃げられはしませんわよ・・お〜ほっほっほ!!』

高笑いと共に声が消えていく、どうやら情報はこれで終わりのようだ
「ウェイトレス・・、キルケが改造されたのか・・」
「私のせい・・ね」
「・・・・、分が悪いが逆にチャンスでもあるな。セシル、やつらのアジトの戦力は?」
「わかんないわ。知っていたんだけど・・、そこらへんの所がどうしても思い出せない・・
たぶん・・記憶を操作されて・・」
「ならば仕方ないか・・。まぁいい・・」
「ちょっとローディス・・まさか・・そのまま攻めこむの?」
「人質が取られているのでな。彼女が死ぬとマスターの珈琲が二度と飲めなくなる」
「無謀よ!リンディスの力だってわからないのよ!?」
「セシル、私は他の改造人間とは違う・・負けやしないさ」
そういうと寂しそうにローディスは笑い地下室へ入って行った


それより数日・・
ローディスは姿を晦まし、セシルはアジトで静かに彼の帰りを待った
マスターは一命を取りとめたのだがまだまだ意識は戻らないらしい


そしてついに満月の夜が訪れた・・


「ローディス・・、今日がその日だってのに・・」
今日もアジトで静かにローディスを待っているセシル
高飛車な彼女も彼を改造した責任やキルケの行方不明にしても
自分のせいであると思っているセシル・・
どんな理由にせよ心は重いようだ
「・・、ふっ、待たせたな・・」
そんな彼女に優しく声をかけるローディス・・何時の間にか地下室に降りてきたようだ
「ローディス!・・今までどこ行っていたの!?」
「・・まぁ、マスターの見舞など色々・・だな。お前はずっと・・」
「ええっ・・、ここにいたわ・・。じゃあ行きましょう、モエモエ団アジトへ・・」
「・・・・・、セシル。お前はここに残れ」
「嫌よ!そんなの絶対嫌!!」
ローディスの静かな説得に思わず狼狽するセシル
「だが、今回は特別だ。・・死ぬ可能性もあるのだぞ」
「それは貴方だって同じよ。貴方の為に死ぬ覚悟はできているわ」
「・・、わかった。しかしお前を死なすつもりはない・・。生きて帰るぞ」
「ローディス・・ええっ!」
決意を胸にアジトを出る二人・・、しかしそれを追う影は幾つもあった・・


街より離れた森の中
沼とも取れるような濁った池・・、その一辺に空間が歪んだように奇妙な紫の光が渦を巻いている
「あれが、地獄の入り口という代物か」
「そう、モエモエ団のアジトは次元のひずみに存在しているわ・・。
ああいう転送術を作らないと行きつくことすらできないのよ」
「ならば、リンディスを倒さない限り後戻りはできないな」
「そう・・だけど私なら道を作れるはずだわ・・、さぁ、行きましょう!」

「そうはさせない!」

「・・早速お出迎えか・・」

「「「「イー!!」」」」

周囲にいきなり登場するモエモエ団の雑兵モッカーとやたら際どいレオタード姿の赤毛の女性が・・
「私はリンディス様に造られた最強の怪人・・。
ローディス、貴様なぞアジトに入るまでもない!ここで私が倒す!」
「・・意気込みはいいが・・、生憎私の獲物はリンディスだ。・・雑魚にかまっているつもりはない」
「貴様・・!!ゲルモッカー!まずはこいつらの体力を削れ!!」
「イー!!」
いつもよりかはやる気のあるモッカー、もといゲルモッカー
どう違うのかわからないが短剣携え神風アタック!

バキ!!

「雑魚にかまってらんないって言っているでしょう?
ローディス、ここは私が引き受けたわ貴方は・・」
ゲルモッカーをいとも簡単に殴り飛ばすセシル、ローディスに先に行くように促している
「・・わかった・・。一足先に行っておくぞ」
そんなセシルの言葉を受け、ローディスも静かに駆け、紫の光の中へ飛びこんでいった
「さぁて・・、リンディスの犬達・・、ここは私が相手をするわよ・・。変・・身!」
ポーズを取ってジャンプ!質素な服装から一転蒼い戦闘ポリマースーツの着込み
サンバイザーで目元を隠す戦女が登場・・、美しい金髪が闇夜に煌いている
「オ〜ラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

バキ、ドガ、ボゴ、ゴキ!!

「「「「「イー!!!(そんなの反則だよ〜!!)」」」」」
細腕からは想像もつかない破壊力を持つ拳のラッシュ・・、
ゲルモッカー達はそれをまともに受け、彼方まで吹き飛ばされた
「・・これで終わり?リンディスの造った改造人間も大したことないわね!」
「貴様!リンディス様を侮辱する気か!」
静かに見ていた赤毛の怪人が息巻く・・
「侮辱しているのよ。下らない洗脳しちゃって・・」
「ふんっ、それは貴様が無能だからだろう・・セシル・・いや、蒼い巨星・・エレガントガール・・」
「そんなコードで言われたくないわね・・。とにかく来なさい・・後がつかえているわ!」
「抜かせ!貴様の首はリンディス総師の最高傑作、このタイマーが葬ってくれる!」
そういうと赤毛の怪人、タイマーは懐から両刃の剣を取りだし
『エレガントガール』セシルへ切りかかる

キィン!

タイマーのソードはセシルの拳に止められ押し戻される
「な・・に・・!」
「武器に頼るなんて・・甘いわよ!!」

バキ!

残った腕で強烈なボディ!タイマーは思わず唸り後ずさる
「ぐ・・あ・おのれ・・!」
「遅効性がウリのリバーブローよ。
いくら怪人に強化されても常人なら内臓が破裂する威力・・苦しいでしょ?」
「リ・・リンディス様のためならこのくらい!」
うなだれている身体を起こしどこからともなくソードをまた取り出す
両手でソードを持ちセシルの両腕に対処するつもりだろう
「ふん・・、そんな刃物で私の拳は止められないわよ?」
「抜かせ!!」
そういうと再びタイマーは突撃!
セシルもその軌道をはっきり読んでおり・・

キィン!キィン!!

タイマーのソードニ連撃を見事に弾く!
「もらった!!」
腕を弾かれ心臓に向かって止めの一撃を放つセシル・・
しかし

ドス!!!

「え・・・・」
不意に視界に入る自分から伸びる銀色の刃・・それはタイマーをも貫通している
「貴様・・あの小娘・・な・・ぜ・・」
「敵掃討・・完了・・」
後から女性の声が聞こえ、刃を抜く・・
「なぜ・・、リンディス様の駒が私を・・・あ・・ああああ!」
タイマーはどうやら致命傷であり苦しみながら美しい股体は光と消えていった
対しセシルも致命傷は避けたが、相当の重傷のようで血が噴き出ながらよろけている
そして二人を刺した本人・・、ウェイトレス姿の女性が目の光を失いながら立っていた
「あ・・、貴方・・キルケ・・ね?」
「掃討・・、未完了、排除作業、再開します・・」
そういいながら手をかざす・・その途端、爪が異様に伸び鋭利な刃物となった
「私のせいで・・そうなっちゃったのね・・・」
洗脳されていたとはいえ、彼女を攫って人ならざるものにしたのはセシル本人なのだ
このまま倒れるわけにも・・いかない
「排除開始・・」
対し完全無感情のキルケ、恐ろしい早さで特攻してくる
セシルはそれを回避することもできずなます斬りにされ、あっという間に血まみれになる
最初の腹部への一撃がかなり深いようでもはや虫の息のようだ
「まだ・・よ。せめて貴方だけでも・・!!」
「排除・・」
セシルの悲痛の叫びに感情のないままつっこむキルケ・・
そして・・

グサッ・・

深く爪はセシルの胸を貫通した・・
「ぐ!!!ローディス・・約束・・守れそうにないけど・・この子だけでも・・たのんだわよ!!!」
自分の犯した過ちを目の前に決死の覚悟で叫ぶ
「任務完了・・、・・・?」
「貴方の目を覚ましてあげる・・・私の命と引き換えに!!!」
「・・!!!」
血まみれのセシル、キルケを抱き締め何かを唱えるとともに・・

轟!!

一筋の巨光が天から降り、二人を包んでいった・・





一方
紫の光の中に飛び込んだローディス、
気がつくと機械だらけの教会のホールのような場所に立っていた
窓があるのだがそこから見える景色は真紅の空に雲が渦巻いており
次元が捻じ曲がっているのがわかる
「・・なるほど・・。犯罪に手をかけても足がつかないわけか・・」
「ようこそ、モエモエ団のアジトへ・・。」
周りを見回すローディスに声をかける女性の声・・、
よく通る綺麗な声だがどこか淀んでいる・・
「この声・・リンディスか・・」
「その通り、ここにきたからには生きて返すわけにはいかなくってよ?」
どこからともなく現れた女性・・、銀髪の巻き毛に重そうな金の法衣を着込んでいる
「ふっ、待ち伏せるわりには親玉が直接現れるとはな・・。他の連中は出てこなくて良いのか?」
「貴方が死ぬのを目の前で見たくってね、こうして目の前に現れてあげたってわけ・・
加勢は望まないほうがよくってよ?邪魔なセシルも私の可愛い駒に死に絶えたようですし」
「動揺を誘うのは止めておけ。あの女がそう簡単にくたばるタマでもない・・」
「・・ふふっ、そう・・。まぁいいわ。じゃあ・・行くわよ?」
「ふんっ・・変っ身!!」
ゆったりと杖を構えるリンディスに対しローディスはトレンディ仮面へと変身!
赤いポリマースーツのヒーローが颯爽と登場する
「ふぅん、できそこないのわりには中々ねぇ・・。
私が造りなおしたらそれこそ一流の怪人になれるかもね・・」
「断る・・、私は私だ!いくぞ・・『トレンディジャベリン』!」
ポーズを取るとともに現れる光輝く三叉の矛
トレンディ仮面はそれを軽く取り目にも止まらぬ早さで振る!
「それもセシルが作った玩具ってわけね・・・甘くってよ!!」
トレンディーなジャベリンがリンディスの額を貫こうとしたその時・・

轟!!

突如巻き起こる雷の疾駆!
それはトレンディ仮面を捲き込みながら彼を壁に激突させる!!
「ぐはっ!!」
雷+激突の衝撃は大きく、強化人間のトレンディ仮面にもダメージは大きいようだ
「改造人間を始めて造ったのはこの私・・、いわば神よ?
貴方のようなできそこないには触れることすら許されないわ」

轟!轟!!轟!!!

リンディスが杖を振るたびに雷が走りトレンディ仮面は壁に張りついたまま
たて続けに雷撃の受ける・・
「ぬ・・ぅぅぅぅ!!」
「ほら・・ほらっ・・。まだがんばる?もう諦めなさい?」
楽しくて仕方がないっと言ったリンディス、わざと雷撃を止め見下す・・
「・・・ぐ・・」
雷撃が終わるとともにトレンディ仮面はズルズルと床へ倒れてしまった
「お〜ほっほ!惨めねぇトレンディ仮面・・、相棒のセシルは死んで、元凶である私には手も足もでない・・。ほらっ!(ドガッ!)何とか言いなさいよ!(ドガッ!)」
倒れたトレンディ仮面に対し鋭いヒールのストンピングを浴びせるリンディス
トレンディ仮面は唸りながらそれをまともに受けている
「あの女の後を追わせてやってもいいのですけれども・・、その前にもっと改造してもっと遊んであげるわ!・・嬉しい?嬉しいでしょう!ありがとうございますっていいなさい!!」
「・・は・・・で・・・ない・・」
「はぁ?何を言っているの?できそこないはできそこないらしく惨めに倒れていなさい!」
そう言うと思いっきり膝を上げて踏みつけようとする・・
しかし

ガシッ・・

ピンピールを受けとめるトレンディ仮面・・
「あの女は・・死んでなどいない!!」
パキっとヒールを折り立ちあがろうとしている
「ぬ・・?生意気な事を・・ひざまずきなさい!!」

轟!

トレンディ仮面の背中に杖を突きたて落雷攻撃・・・
しかしトレンディ仮面はそれに耐えながらゆっくりと起きあがる!
「わ・・わたくしの・・雷が・・」
「ぬ・・う・・おおおおおおお!!」

バキ!!

渾身の力を振り絞りリンディスの顔を殴り飛ばす!
それと同じにトレンディ仮面の服装からもとのジャケット姿へと戻っていく・・
限界が来たのだろう。
「わ・・私の美しい顔が・・!!ああっ、これは・・血・・?ゆ・・許せない・・・遊びはもう終わりよ!
骨の欠片も残さないわよ!!!!」
口から血を流しながら激怒するリンディス・・
杖を振りかざし巨大な光の球を作り出す!!
球体の中は雷が巻き起こり、それは全てを破壊する雷撃球のようだ
「この空間ごと消し去ってあげますわ!!ローディス!私の怒らした罪、死を持ってつぐないなさい!!」
「・・トレンディー・・ジャベリン・・」
激怒するリンディスに対しローディスは静かにジャベリンを呼び起こす・・
それが精一杯のようだ
「消えなさい!!お〜ほっほっほ!!!!」
杖を振り雷撃球を投げ飛ばす!
破壊の巨球は周りの全てを捲き込みながら渦をなしローディスへと迫る!!
「ふっ・・これだけが頼りか・・、行くぞ!!」
ジャベリンをかざし、真っ向から雷撃球に突撃するローディス!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!!!!

すっぽりと球の中に入ったローディス・・、それを悟ったリンディスは自分の勝利を確信する
「ほ〜ほっほっほ!!お〜ほっほっほ!!!!」
勝利の高笑い、自分の放った雷撃球の為に次元が崩壊しているのに逃げようともしない
だが、雷撃球の一転に姿を見せる光の槍が・・

轟!!

そして姿を現すローディス・・、服はボロボロなのだが突っ込む時と
同じ姿勢のまままっすぐリンディスへと突撃する!
「・・なんとぉ!!!」
「ほほほ・・ひっ・・あああああああ!!!」
高笑いするリンディスへと突き刺さるトレンディジャベリン・・、
それとともに空間が光輝き次元は急激にねじ切れていった・・・・




数日後・・
病院の集中治療室から一般治療室へと移されたマスター
だがまだ痛々しい姿のままだ
「やれやれ・・、命があるだけで奇跡だと言われたけど・・なぁ」
「何言っているんですかぁ、助かったんですからありがたいと思わないとぉ!」
ベットに横で林檎を向いているはウェイトレスのキルケ・・
リンディスに改造された時のような無表情さはなく満面の笑顔でマスターの看病をしている
「しっかし通り魔にあったのか、俺全然憶えはないな」
「私も、通り魔に連れらてたらしいですけど・・ぜんぜん憶えてませんね」
「・・まっ、無事ならいいか」
「そうですね♪マスター、あ〜んして♪」
「よせよ・・、でも、そのボロボロのジャケット・・どうしたんだ?」
キルケの腰にかけてある焦げまみれのジャケット・・
「なんでも私が見つかった時にかけられたらしいです・・、
なんだか・・見覚えがあるようなんですけど・・、誰のなんでしょうかね?」
「俺も・・見たことあるような・・だが・・思い出せないな・・」
「まぁ、マスターが無事ならばなんだっていいです♪あ〜んしてくださいよ♪」
「だから辞めろよ、看護婦に見られたら恥ずかしいだろ?」
照れながら怒るマスター、ばっちり見られて大慌てしながらも傷は回復に向かい
彼が退院したころにはそのジャケットの存在も何時の間にか忘れ去られた
・・彼らが常連だった一人の男を思い出すことはそれ以降もなかったという・・


the end









キ:後書きのコーナー!

ク:ドンドンパフパフ〜♪

ロ:古い表現だな・・、クラーク・・

ク:だって俺完全にちょい役じゃねぇか、ここで目立っても仕方ないし〜

ス:まともな台詞があるだけ満足とは思わないのかぁぁぁぁ!貴様ぁぁぁぁぁぁ!!!!

キ:スクイードさん・・、最近このコーナーで血の涙流しっぱなしですよ?

ス:ううう・・もっと良い役が欲しいよぉ・・

セ:っうか本編でのヘタレさを埋めないとこれからも殺られ役よ?

ス:あんな化け物連中の中でか!
それにこれでもルザリア騎士団では1,2を争うだけの力量なんだぞ!!

ロ:スクイード、『井の中の蛙 大海を知らぬ』っという諺を知っているか?

ス:・・・・放っておいてくれ・・・

リ:そんなことよりも!いくら遊戯とは言えこの美しい私の頬を殴るなんて
いくら義兄の貴方でも許しはしませんわよ!!!

ク:あ〜、やっぱ怒っている怒ってる・・

ロ:リンディス、本当の美人というものは多少傷があっても美が際立つものだ。
今のお前をみてそれが実感したよ・・

リ:あ・・あらっ、わかっているじゃない。そうよ、私の美はこんなくらいではかすまなくってよ!

ロ:・・・ふっ・・

キ:でも結局トレンディ仮面はどうなったのですか?

ロ:何、トレンディ仮面は皆の心の中で生きているさ・・

ク:うわっ、綺麗な表現・・、結局二人の生死は不明ってわけか。
まぁ俺もキルケに刺されただけあって最後目立たせてもらったけど・・

キ:ほんと、クラークさん刺すなんて嫌だったんですよ!!
  ナイフが肉を裂く感触は好きですけど・・

セ:・・・・、クラーク、キルケがこうなった責任とりなさいよ?

ク:・・俺のせい・・なんだろうな・・

タ:だが、こんな形でセシルと対決することになるとはな・・しかも・・あんな破廉恥な服装で

ス:・・ぼ・・僕は素晴らしかったと・・

タ:・・・・(ジロリ)

ス:・・すみません

タ:全く、今回はクロムウェルがいなかったからよかったものの・・

セ:でもタイム、私とやるのそんなに楽しみなの?騎士時代はあんだけへばっていたのに・・

タ:まぁ、おのれを鍛えるために・・ね

ク:流石は元同僚、切磋琢磨とはこの事だな

キ:なんかそれ以上に深い関係のような・・

セ:まっ、密接な関係って事よ♪でもあっという間に5000HIt、十分に稽古もできなかったわ

ク:それだけたくさん見てくれているって事だ、ありがたいもんじゃないか

ロ:そうだな、感謝の一言に尽きる

タ:ああっ、最近出番はないががんばれる気になるな

リ:私の出番ももう少し増やすべきですわ!そうすればもっと来客が・・

ク:っと、これからもよろしくな!!

キ:がんばりますので応援してくださ〜い♪

リ:私を無視して進行するなんて・・ヤスに言いつけてさしあげますわよ!!!

ロ:・・ヤスももう少し考えて選んでいれば・・、ふぅ・・

・・thank you for your reading♪

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